ねぇ素晴らしいさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

幕末太陽傳(1957年製作の映画)

3.9

このスクリューボールネットワークナラティブをついに現代に置き換えて「うまくいくと思うか?」と聞くのが粋なんじゃないの店長。『巨人と玩具』とみくらべよう。

プリティ・イン・ピンク 恋人たちの街角(1986年製作の映画)

3.5

チャーミングなすれっからしの行状に古いも新しいもないが、1秒目から飽きてるからこそ最後までみられるということもある。

WANDA/ワンダ(1970年製作の映画)

4.1

車運転できるんだからすごいし、やっぱりそれはアメリカ国民だよ。『バーバー』をはじめとするそこにいなかった系の中でもトップクラスにそこにいない人。ビリーボブソーントンは理髪店にはいたが、ワンダはどうか。>>続きを読む

メランコリア(2011年製作の映画)

3.6

漫才コンビは片方がテンパってるともう片方はこれ以上ない落ち着きを獲得する。でもやめてその題材こわいから。スクリーンを隔てていてもあまり長くこのテンションをなぞるともってかれるでしょう。メランコリアの思>>続きを読む

ハッピーアワー(2015年製作の映画)

4.0

前後はたしかにあれど、メロドラマの核心となるばかみたいな瞬間、降りたけどやっぱり電車にのるところがすべてに勝る。ポケモンのわざ、メロメロっていうのは”せいべつの ちがう あいてを ゆうわくして メロメ>>続きを読む

ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー(2023年製作の映画)

3.9

この世代でこれ以上にコンスタントにいい仕事をする人がいるか

突然炎のごとく(1961年製作の映画)

3.5

“つまんな〜い”――所ジョージ、若手のネタをみて。

あこがれをモチベとして関係性のさわりだけを撫でているが、それは仕事ではないし洞察でもない。映画が撮りたいだけだとしても、結婚・戦争以降はいくつかの
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サウスパーク/無修正映画版(1999年製作の映画)

3.7

一週間ほどでつくられた話に一週間ほどでアニメーションをつけ、22分のうちにストーリーサークルが閉じる形式こそがやっぱり究極の「その人物はその人物、その物語はその物語」という感じで、完全体だと思う。切り>>続きを読む

別れる決心(2022年製作の映画)

4.0

いつも以上になにやってんだ。読み上げ音声の平坦な調子で地元サウスサイドをぶち上げろ。山にいくって言ったあと海にいくって言って、しかもそのあとヒルクライムの人がまだ「今年の夏はどこ行こうか」って聞いてく>>続きを読む

リチャード・ジュエル(2019年製作の映画)

4.0

コンビニ前のたむろも、大量虐殺が起きるのもそのようにできてるということで、それが起こった後は当然この映画が完成する。だから爆弾を見つけた暁には二度とからかわないでほしいし、救急車を前にした時の行動にち>>続きを読む

果てしなき蒼空(1952年製作の映画)

3.0

なんかしっとりしたスターウォーズだなぁ。冒頭十分はよく知る最高の時間で、それを過ぎたら牧歌子午線の向こうで、ひたすらしっとりしている。

ブレスレス(1983年製作の映画)

4.2

まじで終わってる。
このように、プールでは方向感覚を失わなければならないし、自由落下からハイパースペースに突入しなければならない。でもアメリカじゃないと、それはできない。だからこんな終わってる映画をみ
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逆転のトライアングル(2022年製作の映画)

3.8

普通なことなのに、トイレでお尻拭いてどんくらいついてるか確認する姿をカメラを通して改めて提出されると、すっごく間抜けなんだよね再放送二時間半SP。そんな感じ。

ハロウィン THE END(2022年製作の映画)

3.8

ポニョがもののけの先にあるように、水に沈むことでありえた可能性を提示する上でカーウァイをカヴァーするのは態度として閉じることと終わりとして閉じることにかかっているのかわからないけどいい仕事だと思う。か>>続きを読む

サイボーグでも大丈夫(2006年製作の映画)

4.0

商品のバーコードを全て店員側に向けて一つずつカウンターに並べる謎の客みたいな映画であり、ポニョと並ぶ真っ赤な嘘。ただしこちらは多くの剽窃を隠さずに、その上やさしい。この時代のCGを胸を張って使う心。>>続きを読む

リリア 4-ever(2002年製作の映画)

4.0

ムーディソンの屋上。天使がいる。毛布の中。お金で物を買う。落とされた靴を拾いに行く。窓の外の団地。降りるブラインド。マクドナルドのゴミからの上着掛けズーム、数少ない所持品の荷解き。この国の水の種類は?

TAR/ター(2022年製作の映画)

4.0

キルゴアがサーフボードを持ち込んだ。撮影隊が帰って、サーフボードは残された。みんなはサーフボードを手に取り、使った。その後50年かけてサーフィンの技術的発展がばふりばふり進んでパンデミックのあとに名が>>続きを読む

戦慄怪奇ファイル 超コワすぎ! FILE-01 恐怖降臨!コックリさん(2015年製作の映画)

3.7

ラーメンと餃子どっちにする?というより、そもそもお腹が空いているの?というところから考えている。

バッド・ルーテナント/刑事とドラッグとキリスト(1992年製作の映画)

3.9

ハーヴェイ”アメリカには二つ、驚嘆すべき奇跡が存在している。トウモロコシ畑とハーヴェイカイテルである”カイテル

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

-

アルトマンをみていることを再び告白したね。原義としての世界観は結構インヒアレントヴァイスなのに彼がそこに全力を出したときに愛着のオリエントがことごとくすれ違う体験。ぬかるみに足を取られる動きをみて黒澤>>続きを読む

search/#サーチ2(2023年製作の映画)

3.7

証人保護プログラムという響きのかっこよさは過小評価されている。

サンライズ(1927年製作の映画)

5.0

この映画にないものを探す方が難しいだろう。すべてがあるということは、サムシングワイルドであるということ。そんなとき、つまり、ハワードホークスをみてしまったとき、人が行動をしたとき、宮崎駿が『カーズ』を>>続きを読む

カラビニエ(1963年製作の映画)

4.4

フランクマーフィー「大卒じゃない。朝鮮戦争に行った!」
これはたしかに公開時にフランスの劇場で少数の観客に混じってみてたら生涯にわたって古典落語化したくなると思う。だってほぼマルチプルなマニアックスだ
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シャンドライの恋(1998年製作の映画)

4.0

最初の無ダイアログから 目、回ッテ、モウテ......かっちょいい 遅れとるもなティルトも、&電話にハンドヘルド急接近、ほんじゃあ思い出したかのように早送りで遊び出す。文法がなんだ、文章じゃない。なぜ>>続きを読む

アタラント号(1934年製作の映画)

4.2

みるべきものだけでできているが、注意すべきところがあるのかわからないんだ。今までみた映画の中でも最も危険なもののひとつだと言えるだろうね。彼のタトゥーの、その線の弱さをみた?刺激が強すぎるよ。

赤線地帯(1956年製作の映画)

4.0

当たり前じゃん。雨が降りゃ海くらいできるよ。

スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

4.1

――ゴホッ、物語……?とかさかさした声。
――ええ、物語は我々が何かをしようとするときに重力のような働きを常にしてきました。ゴダールでもみなもと太郎でもリンクレイターでもいいですけどさ、遍中心的な作品
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ヒトラーのための虐殺会議(2022年製作の映画)

3.8

制服だから本気にみえるけど自ら立たせた指のシワを数えることすら面倒くさがってるあたりてめぇの思想にも本当に本気では向き合ってないことがわかって尚更嫌だけど大体でも似てる人

ハプニング(2008年製作の映画)

3.9

「風」はかっこいいよぉ、と高野。シェストレムの『風』の高揚をトーキーで擬似的にやるには。そしてラストカット、おかしいです。こんな風に終われるならありかもかも。

ヴィジット(2015年製作の映画)

3.9

お姉ちゃんの映像への小慣れ感は、鏡のところにおいても編集の都合をどこか頭に置いて大立ち回りしたのではないかという期待を抱かせるのに充分だ。

トゥルーマン・ショー(1998年製作の映画)

3.8

『ピクニックatハンギングロック』しかみてない視点からみて、これはピーターウィアーの新作で、いつかの水ダウで、寝配信で、『ビフォアサンライズ』のあと。位相がずれたフットルースが気持ち悪くていい。

NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

3.7

表面の動きに悦びを感じているフリっていうかカメラを使ってるフリをしないで。本当はみえないところだけを観客の脳みそに植え込みたいのに、それでは映画にならないから、ぎこちなくバイクを使う。このような親密さ>>続きを読む