焼きはらすさんの映画レビュー・感想・評価 - 48ページ目

ロスト・イン・パリ(2016年製作の映画)

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キャラクター達の感情が言葉ではなく、身体表現によって描かれている。でも決してこれはミュージカルではない、新しい肌触りの映画。
各所の笑いも言葉ではなく、身体で表現してるから万国共通でクスッとしてしまう
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あの頃エッフェル塔の下で(2015年製作の映画)

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主人公が振り返る過去に、纏まりはないんだけれど、それこそが「思い出」であり、思い出の延長線上に人は立っているのだ。

ポールの妹の部屋にマーヴィン・ゲイのポスターがあるのを僕は見逃さなかった…

リップヴァンウィンクルの花嫁(2016年製作の映画)

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日本という社会で、道に迷ってしまった主人公は物語の中で常に流れるままに生きている。しかし彼女を取り巻く行動的な2人のキャラクターによって、日常はめくるめく色を帯びていく。
主人公の微妙な変化が、最後ま
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アメリカン・グラフィティ(1973年製作の映画)

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ラストのビーチボーイズの「All summer long」に泣かされるとは思わなかった。夏休みは楽しい、でもいつかは終わってしまう…
劇中すごい大きい出来事があるわけではない。何の変哲もない若者達の一
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旅する写真家 レイモン・ドゥパルドンの愛したフランス(2012年製作の映画)

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一本分の映画作成のため、撮りためた時系列もバラバラな、津々浦々の映像たち。
人々の生き様を収めているだけなのに、写真が滑らかに動いているように感じられ、物語を醸し出してくるのは、常に作家でありたいと願
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ロング・エンゲージメント(2004年製作の映画)

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戦争の残酷さ、凄惨さを描きながら、同時に絶妙なバランスでおとぎ話のようなロマンスやちょっとしたユーモアがこの映画を取り巻いている。
ミステリー要素もあり、戦争映画なのに全く息苦しくならないのはヒロイン
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ルートヴィヒ 完全復元版(1972年製作の映画)

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4時間の長さを感じさせない傑作。
王が精神を病めば病むほど、美しくなる幻想的な映像と音楽。
密かに思慕する従姉妹のエリーザベトとの面会を拒否した後、自室で彼女の名前を呼びながら泣くシーンにはやられた…
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昼下りの情事(1957年製作の映画)

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ロマンティック・コメディのはずが、ヒロインの父親に感情移入して思わず胸が締め付けられた。

そして「Love in the afternoon」を「昼下がりの情事」と訳するセンスよ…

アデル、ブルーは熱い色(2013年製作の映画)

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全く長さを感じさせない位、引き込まれてしまった。
LGBTをモチーフにしてるけど、誰にでも起こりうる、普遍的な愛の風景を描いているように感じられた。

女ガンマン・皆殺しのメロディ(1971年製作の映画)

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日暮れの浜辺、主人公とガンマンが歩くシーンはただただ美しい。

「女が強いんじゃなくて、男が弱すぎるだけ」名言。

メッセージ(2016年製作の映画)

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これはSF映画の仮面を被ったヒューマンドラマなのか、それともヒューマンドラマの形を成したSF映画なのか…

どちらにせよ素晴らしい、でも切ない映画でした。

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