天才としか言いようがないウェルズの傑作。冒頭の長回しもさることながら、ホテルでの殺人シーン、何よりもここがヤバい。
ロバート・ミッチャムは顔面からして異物感がやばい。単純だが異様な雰囲気に満ちたショットの数々に圧倒される。
フィルム・ノワールの継承という点において、コーエン兄弟は最初から、スコセッシとは比較にならない地点にいることがわかる。みずからのノスタルジーの慰めにノワールと戯れるスコセッシに対し、コーエン兄弟が挑む>>続きを読む
ダメだ、さすがに冗長すぎた。
(公言してなさそうだが、たぶんリンチはアルドリッチ大好きだと思う)
アルトマン的(不)調和の重力からは逃れられない。意図的な(陳腐な)逸脱と意図せざる(驚異的な)逸脱のバランスが完璧な映画なのかもしれない。
Cf.ウディ・アレン『インテリア』
アルトマンは本当にこの手の映画を撮るのがうますぎる(特に射撃シーンと怒涛のラスト)。『ロイ・ビーン』と比較せずにはいられない作品だが、アルトマンらしい徹底的にシニカルなラストのロングショットはたまらん>>続きを読む
登場人物たちの心(と皿)とは裏腹に、映画には一切の継ぎ目がない(実はある)。やはり群像劇はこうでなくては。
マジで関係ないけど、この結界描写を見て、初期リンチのアニメーションは『ツイン・ピークス』のブラック・ロッジに繋がるのだという示唆が得られた。
数年ぶりに(映画館では初めて)見たが、やはり『さらば我が愛』の方が良いのであった。最初の自転車のところとか、めちゃくちゃ良いシーンもあるんだけど。
ずっと見れていなかったPTAのデビュー作をやっと。父と子というPTA的主題に、ボニー&クライド、そして『ミーン・ストリート』のスコセッシを彷彿とさせる何かをスタイリッシュに融合した快作
マジで可もなく不可もなく。画質が良いからなんとか脳死で見てられる。
追記)ぞっとするSF的世界観を生み出すためには、機械を動物的有機体の方向に改良していくのではなく、むしろ徹底的に生気を欠いた純粋な>>続きを読む
ウェルズにしては凡庸な感じが。最初の尾行のシーンは良かった。
ジェーンが窓際で服を脱ぐだけのシーンがなぜこんなにも官能的なのだろう。
Cf.二村ヒトシ『なぜあなたは「愛してくれない人」を好きになるのか』
徳倫理学やってる人に解説してほしい。全裸チェーンソーマンは何度見ても爆笑。
これ『飾り窓の女』と比較してみると面白いかも。
どうしてもアメリカンサイコが見たくなってしまったが、なぜかアマプラに吹き替えしかないのでサイコ繋がりで鑑賞。これもしかしたら序盤は『恐怖の回り道』なのかもしれない。
初期リンチのエッセンスが凝縮された鮮烈なイメージ。言葉を覚えること(=第二の生誕)をめぐる悲劇は、「エレファント・マン」を経て、「マルホランド・ドライブ」のクラブ・シレンシオへと向かう。
カサヴェテスのカメラワークが虚実の境をさまよう。(最近ずっとリンチを見てて頭おかしくなりそうだったけど、もっと頭おかしくなった)
ラストで突きつけられるのは、倫理でさえ、いやむしろ倫理こそがもっとも声高な、資本主義の顕揚であるかもしれないという絶望的な事実である。そしてそのとき、私たちは「資本主義の終わりよりも世界の終わりを想像>>続きを読む
(まったくファム・ファタールではない)リタ・ヘイワースがヤバすぎるが、それでもヴェロニカ・レイクが好きです。
退屈だと言われればそうなんだけど、アルトマン節が全開だし、これを映画として成立させてしまうアルトマンはやっぱりすごい。
23/4/22
Out of the past(「不眠=過去を逃れることができない」という構図)
23/3/7
ある映画批評家はロバート・アルトマンの「ギャンブラー」を評して、「西部劇というジャンル>>続きを読む
テーマはまぁそうかって感じだけど、ガソリンスタンドのソリッドなシークエンスが良いな!
驚異の駄作でありながら、同時に、男は肛門にプラグを挿入することで武術を体得し、Nagel(哲学者トマス・ネーゲル)とBagel(ベーグル🥯)は完璧に韻を踏むという恐るべき事実を呈示した傑作。つまり、私>>続きを読む
良い。最後の水道のシーンが泣ける。
追記)もしかするとグザヴィエ・ドランは「マミー」でこれをやりたかったのかもしれないが、それならあと100回はこの映画を見るべきだ。
世界の裏側をのぞいてしまったハードボイルド探偵(探偵ではない)。クソワロタ
ミニチュアを逆手に取った素晴らしい古典的SF。冒頭だけでも映画として成立しているのが恐ろしい。