Mさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

ゴッホ(1990年製作の映画)

3.4

ティム・ロスがすごい。PTA「ザ・マスター」のホアキンはこれか、というわけで「ザ・マスター」を見直します。

ローラ殺人事件(1944年製作の映画)

3.9

マチズモとファム・ファタル。クラシカルな名作。「ツイン・ピークス」のドラマ見るか…

(1949年製作の映画)

4.6

モノクロ映画はボクシングのためにあるといっても過言ではない(レイジングブルは微妙だけど)。傑作。

ザ・グランドマザー(原題)(1970年製作の映画)

3.5

リンチ作品における「木」が何を意味するのかがなんとなくわかってくる。「イレイザーヘッド」と合わせて見るべし。

青い戦慄(1946年製作の映画)

3.6

ヴェロニカ・レイクとアラン・ラッドの顔面が強すぎる。

らせん階段(1946年製作の映画)

3.8

ラストがハードボイルドすぎる。男は役に立たない。

殺人者(1946年製作の映画)

4.5

『幻の女』でいえばアイスクリームとジャズの部屋、本作でいえばボクシングと警官が詰まった車、絶えず張り詰める緊張感がふと緩む瞬間にシオドマクの演出が冴え渡る。

砂の惑星(1984年製作の映画)

3.5

リンチにしてはクソ真面目なSF(まぁその辺は制作上の問題なんだろうが)。やっぱリンチのスターウォーズ見てみたかったよね。
(爆笑ポイントはところ天の助みたいなバリアを纏って戦うところ)

グリーン・ナイト(2021年製作の映画)

3.6

最後の誘惑みたいだなって思ってたら本当に最後の誘惑みたいだった。

エンゼル・ハート(1987年製作の映画)

4.0

El Dorado is the city of gold
And I met the fuckin′ devil
Now I reap what I sow
(たぶん「コクソン」は完全にこれを意識し
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ショート・カッツ(1993年製作の映画)

4.6

ドラマを用いなければ群像劇を撮れないPTAに比して、筋もクソもなくこんな傑作を撮ってしまうアルトマン・マジック。オープニングの空撮がクールすぎる。

ブルージャスミン(2013年製作の映画)

4.1

極めて洗練されているが、それゆえに何か物足りない。

インテリア(1978年製作の映画)

4.2

だから窓の外なのか。
「アニー・ホール」「インテリア」「マンハッタン」を3年連続で撮ったウディ・アレンが強すぎる。

追記)蓮實がアルトマンの『ウエディング』と比較して、本作の「グロテスクな破廉恥さ」
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ナッシュビル(1975年製作の映画)

4.5

映画でしか描けない傑作群像劇。残念ながらまだPTAにこれだけの映画を撮る力はないらしい。

ボクシング・ジム(2010年製作の映画)

4.2

物語が存在しない以上、生とはすべて接写である。そのとき、私たちはテロスを求めるのではなく、ただ強度とリズムによって生きていくしかないのだ。

ドレミファ娘の血は騒ぐ(1985年製作の映画)

3.4

たぶんゴダールつまんねえって言ってる人たちってこんな気持ちなんだろうな。

ウディ・アレンの誰でも知りたがっているくせにちょっと聞きにくいSEXのすべてについて教えましょう(1972年製作の映画)

3.7

“I’m a graduate of New York University.”
“We’re gonna make it.”
よくわからんけどこれで爆笑した。
最後のエピソードが最高なのでオールOK

グッドフェローズ(1990年製作の映画)

4.0

スコセッシといえばこれ。デニーロの登場シーンが最高。

失われた週末(1945年製作の映画)

3.9

ニューヨークの本気を引き出すのはやはりモノクロである。
(Cf.ウディ・アレン『マンハッタン』)

暗黒街の弾痕(1937年製作の映画)

4.0

常に破滅の香りが立ち込めるショットの連発で泣きそうになる。ラストの展開はもはやファンタジーなんだけど、森の中で繰り広げられる非現実的なシーンによって哀しい愛が嫌というほど浮き上がるのだった。

市民ケーン(1941年製作の映画)

4.1

いまさら見返すまでもないが、まぁ名作。26でこんなの作ったオーソン・ウェルズは怪物すぎる。

激怒(1936年製作の映画)

3.7

フリッツ・ラングの映画だと言われて満足できるかといえば微妙だが、アメリカ第一作でこれはぶっ飛ばしてるし、倫理学的に重要(行為論やMoral Luckの問題についての好例になるかも)なストーリーだと思う>>続きを読む

ローズマリーの赤ちゃん(1968年製作の映画)

4.0

人間の精神の変化を外側から描き切るという映画だけの特権を活かしている。
(ミア・ファローがクローゼットの中に棚を発見する奇妙なショットからの”Let’s make love”、それとは対照的な悪魔の受
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軽蔑(1963年製作の映画)

4.3

「気狂いピエロ」への助走感が否めないので複雑だが、文句なしの傑作。結局、女の振る舞いをよく知っているのは女よりも男なのである。

女は女である(1961年製作の映画)

4.5

ゴダールの天才は、こんな傑作を撮ってしまったところで、これが映画の完成だなどと思わせないこと。(割と長く禁酒していたところで酒飲みながら見たのでテンション爆上がりした。)

ビッグ・ヒート/復讐は俺に任せろ(1953年製作の映画)

4.8

これ見よがしにカメラを動かし、次々とストイックなショットを映し出してしまう、映画の一つの到達点。

マン・ハント(1941年製作の映画)

4.2

主人公に腹が立つけどフリッツ・ラングは天才。モノクロ映画とは何かを見せつけてくれる。

幻の女(1944年製作の映画)

4.3

ジャズの部屋が完成されすぎていて恐ろしい。それでいて所々に間抜けなシーンが入るのも良い。アイスのところとか。

飾窓の女(1944年製作の映画)

4.0

最初に女の部屋で洗面台に行くカットが最高。

白鯨(1956年製作の映画)

3.7

序盤は退屈だったが、船に乗ってからは面白い。

キー・ラーゴ(1948年製作の映画)

4.3

遅々として進まないストーリーを局所的な演出で凌いでいく手法はタランティーノに近い。何も気を衒うことはなく、ただ人と物に光を当てるだけで映画は成り立つのだという気迫を見た。
(まさかの台風映画だったので
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