教授さんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

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サムライ(1967年製作の映画)

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「フレンチ・フィルム・ノワール」というジャンルの傑作、と称されるほど「映画」として完璧なルックに圧倒される。
「端正さ」という点では、すべてのショットがとにかくキマっていて、美しい。

更に、当然なが
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スピード(1994年製作の映画)

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リアルタイムで劇場で観た記憶があるが、ひょっとしたらレンタルビデオだったのかもしれない。
個人的な記憶で形成された「映画観」の中で、ある種の変革となった作品…とも言える。

というのが映画に興味を持っ
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リーサル・ウェポン4(1998年製作の映画)

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回を増すごとに好きになっていくシリーズ。あと去年もそうだったのだが、夏の暑さが酷くなってくる度にこういったアメリカ映画ばかり観るようになってしまう様子。

本作は前作に比べて内容的には後退した感がある
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リーサル・ウェポン3(1992年製作の映画)

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大変面白かった。
公開当初から幾度かテレビ放映でも「ながら見」していたので今回初めてしっかりと鑑賞。
この手の映画は、なんとなく観たような観てないような感じでスルーしてしまいがちなことを反省。

本作
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メジャーリーグ3(1998年製作の映画)

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色々と評判の悪い3作目。
邦題は「メジャーリーグ3」だが原題の「Major League: Back to the Minors」の方が正確で、どちらかといえば番外編。

きっと。予算が大幅に削られて
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メジャーリーグ2(1994年製作の映画)

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前作が思いの外キツいなぁと感じていたのだが、意外にも(?)耐性がついたのか、本作の方が素直に楽しめた。

監督は前作から引き続きデヴィッド・S・ウォードで主要キャストも大体続投。
ヘイズ役が、ウェズリ
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ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ(2023年製作の映画)

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アレクサンダー・ペイン監督の映画は初。
前評判通りの映画で、という感じで、あまり「敵を作らない」タイプの映画という感じ。

嫌な感じやあざとさは感じられないくらいに全編スマートな演出や脚本が行き渡って
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メジャーリーグ(1989年製作の映画)

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これも子供の頃、映画を観始めた頃に観ていた映画。
時代は巡り、残念ながら「あの頃は良かったなぁ」と一言では言えないほど、実は残念なつくり。
当時日本でも10億円の興収だったらしいし、ヒットしていること
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蛇の道(2024年製作の映画)

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期待の割に、退屈に感じた。
オリジナルが好き過ぎるのもあるが、恐らくオリジナルにあった「粗雑さ」を剥き出しにしたような、何の飾りもない不穏さや、人間の不可思議な恐怖感が減退しているように感じる。

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クワイエット・プレイス:DAY 1(2024年製作の映画)

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本シリーズは元々の発想が「音を立ててはいけない」というところで勝利している。
その設定によりセリフによる状況説明はほぼほぼ省かれる為、即ち「サイレント映画」としての映画的な演出力が高く求められ、且つ勝
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カクテル(1988年製作の映画)

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端的に言ってつまらない映画なのだが、つまらないというよりも、何の感慨も湧かないという意味では久しぶりの感触。
30年前ぐらいに一度観てきりだが、何も覚えていなかった。

面白くない映画なりの面白さ、み
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バットマン&ロビン/Mr.フリーズの逆襲(1997年製作の映画)

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Wikipediaでは「今日でも史上最悪のスーパーヒーロー映画のひとつとして挙げられている」とか書かれていて可哀想。
個人的には偏愛している作品。

前作「フォーエヴァー」まぁまぁ評価されているが、出
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リーサル・ウェポン2 炎の約束(1989年製作の映画)

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あまり思い入れのないシリーズながら、面白かった。
リアルタイムで観ている世代なので、当時それなりに楽しみつつ、歳を重ねるごと、時代の変化を感じる度にダサく見えてしまった経緯がある。

時代も3周ぐらい
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バットマン フォーエヴァー(1995年製作の映画)

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前作「リターンズ」の続編的な立ち位置でありながら、リニューアル。
前作が質的な意味で「アメコミ映画」の到達点で、最適解でありつつ、本作もまた別の意味で最適解な作品だと思う。

グッとエンターテイメント
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ダイ・ハード(1988年製作の映画)

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「映画を素直に楽しめていた頃」の映画、という個人的シリーズ。

初めて観たのは小学生だったし、興行的にも評価的にも非常に高いので、よくテレビ放映でも観た作品。
ただ実質ちゃんと観たのは初めてかもしれな
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リーサル・ウェポン(1987年製作の映画)

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世代的には「映画を素直に楽しめていた頃」の映画。つまり「ハリウッドアクション大作」の全盛時代。
シルベスター・スタローンやアーノルド・シュワルツェネッガーの時代から、少し「等身大」に感じる次世代感。
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バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3(1990年製作の映画)

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続けて鑑賞することで、耐性がついた3作目。そして完結編。
本シリーズは、個人的に多分好みではなく、野暮な感想しか出てこない。
とはいえ、そんなに嫌いじゃないのは本作。そして評価はシリーズ中低いらしい。
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バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2(1989年製作の映画)

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諸々の現実逃避2作目。
個人的日常で、精神的な気力の衰えと猛暑もあって、まったくもってグロッキー状態。
作品に、映画に逃避を試みるも、結局迷路にハマってしまった。

まず似て非なる並行世界の如くジェニ
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バック・トゥ・ザ・フューチャー(1985年製作の映画)

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東京都知事選挙の結果を見て、僕も「東京は終わった」ということと、改めて「日本も終わった」と早々に思ったので現実逃避の為に鑑賞。

1950年代のアメリカの「光」の部分の豊かさに驚喜したい。加えて意識の
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リンカーン(2012年製作の映画)

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カオスな東京都知事選挙前日に偶然鑑賞。
幼稚な日本人の政治との関わり、国政や地政に対しての無学っぷりに日々憂鬱になり、学生時代の公民や政経の授業を思い出したりした。

エイブラハム・リンカーンの伝記映
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ゴッドファーザー(1972年製作の映画)

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「マンスプレイニング」映画としての悪名と揺るぎない作品の力とが共存する。
この「マンスプレイニング」に悪用される時点で「映画ファン」民度が透けて見えてしまう事実と、そのようなレッテルの差別的「woke
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シン・ゴジラ:オルソ(2023年製作の映画)

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誰もが書いている通りのこと。
カラー作品のオリジナルを、モノクロに変換しただけの作品のため、レビューとしては言葉がない。
単に「モノクロ」なだけ。

特に意図されない変換のため、そもそもの本作は「色調
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蜘蛛の瞳/修羅の狼 蜘蛛の瞳(1998年製作の映画)

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フィクション作品には「不条理」はむしろ不可欠であるという示唆と学びを感じる作品。
その「フィクション」において、エンターテイメント的なプロットは、前作の高橋洋の脚本が100点と言えるなら、本作は更に構
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蛇の道(1998年製作の映画)

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当時熱狂した黒沢清作品。
脚本の高橋洋も含めて、シンプルに「何と恐ろしいことを考える人がいるものだ」と思った記憶がある。

本作の前にある「復讐」シリーズをなぞる形で、更にバージョンアップした作品であ
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スウィートホーム(1989年製作の映画)

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「イケナイこと」らしいがYouTubeにアップされているVHS画質で鑑賞。

少なくとも当時は「成立していない」と思われる「ゴシック・ホラー」の王道を日本で確立しようという野心や志に貫かれた一本。
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チャレンジャーズ(2023年製作の映画)

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巷の評価ほど、エロティシズムに対して強烈な高揚感を得たわけではないのだが、とにかくフレッシュな映画の瑞々しさがとにかく楽しかった。
一方で、そこはかとなく忍ばされる侘しさや物悲しさが印象的だった。
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ありふれた教室(2023年製作の映画)

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「昔はよかった」なんて言葉はタブーかもしれないが、本作を観ていてそんな溜息が出るような映画。
「学校」という組織は、本作のように小学校から嫌いだったが、万国共通の「モンスター・ペアレンツ」や子供のスマ
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バティモン5 望まれざる者(2023年製作の映画)

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ラジ・リ監督の前作「レ・ミゼラブル」も素晴らしかったが、今作の方が僕は好き。
相当な眠気で観る前はつらいかもと思っていたが、とても引き込まれた。

冒頭の葬儀のシーンから本作の描こうとする「住居」と移
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ハート・オブ・ダークネス/コッポラの黙示録(1991年製作の映画)

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そういえば「地獄の黙示録」は凄い映画だと思ったけれど、実は何も覚えていないということを思い出した。

大まかなストーリーと、いくつもの印象的なシーンは覚えているし、それだけで「凄い」と圧倒されるのだけ
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イージー★ライダー(1969年製作の映画)

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歴史的にも、現代的にも「傑作」としての存在感の高い一作。
「アメリカン・ニューシネマ」の先駆けとしての価値以上に、映画的ショットや編集の連なりで興奮度の高さが異常。

麻薬の密売で大金を得て、アメリカ
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燃える惑星 大宇宙基地(1960年製作の映画)

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フランシス・フォード・コッポラの(かなり)初期の監督作品。…とはいえソビエト映画、アレクサンドル・コズィリ監督「大宇宙基地」(1959年)の再編集版。

60年以上前のBプログラム的な娯楽映画なので、
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BAD CITY(2022年製作の映画)

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少しだけ予算に余裕がある高橋ヨシキ監督の「激怒」のような作品。
いわゆるVシネマ俳優たちが総出演した小沢仁志還暦記念作品、というフレコミ。

作り手たちの気概というのはわからないでもない。
かつての「
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里見八犬伝(1983年製作の映画)

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「角川映画」というジャンル。
薬師丸ひろ子主演のアイドル映画。
深作欣二監督のSF時代劇アクション。
と「ジャンル映画」としての情報量がとにかく多い。

元となる滝沢馬琴の原作はものすごく長い作品だが
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DEAD OR ALIVE 犯罪者(1999年製作の映画)

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今思えば1999年は元気がまだあった時代なのだと痛感。
当時、まだ「Vシネマ」に代表されるプログラムピクチャーは、映画ファンに完全にスルーされていた。
しかし、本作がその「地殻変動」を引き起こしたし、
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キングコング2(1986年製作の映画)

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約30年ぶりの鑑賞。
当時は凄く感動した覚えはあるし、何より怖かったという印象が強い。
「子供向け」と思われた怪獣映画が、意外にもシリアスで暴力的な描写も多々あることに衝撃を受けた。

その後観る機会
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マッドマックス:フュリオサ(2024年製作の映画)

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前作「怒りのデス・ロード」のレビューが粋を気取って真面目に書いていないので反省して真面目に書く。

まずは箇条書きとして。
世評にある映画ファン特有の、一定のコア作品における「祭り」のムーブは好きじゃ
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