Yuichiさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

生れてはみたけれど(1932年製作の映画)

4.2

東京郊外の新興住宅に引っ越してきたサラリーマンの家庭。物語前半は、サラリーマンの息子兄弟が転校先のガキ大将になる話。後半は普段厳格な父親が、友達の父親(上司)に対してペコペコしている姿を見て幻滅すると>>続きを読む

新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に(1997年製作の映画)

4.9

人類補完計画はわたしと他者が溶け合い一体となる事、つまり他者のいない世界を目指すことである。そこは、感受性や性格の差異がなく、そのた
め争いが生じないユートピアである。シンジはそのユートピアを否定し、
>>続きを読む

シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

5.0

他者が自己を形成し、自己が他者(世界)を形成する。他者の認識の集まりで自己が形成される、自分の認識次第で世界を如何様にも構成することができる。(TV版)

他者がいると争いが起こる。だから溶けて一体化
>>続きを読む

東京物語(1953年製作の映画)

5.0

理想と夢の時代の裏側の側面として、これまで語られていた家族の形が崩壊してゆく様を描く。大きな共同体としての大家族から核家族への移行は、個人の自由を重視した細分化された共同体という新たな共同体の形を手に>>続きを読む