がぶ君さんの映画レビュー・感想・評価

がぶ君

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夏目アラタの結婚(2024年製作の映画)

3.1

 日々人と向き合う中で虚心坦懐に人と接するのはなかなか難しい。だが時にそうやって踏み込むことで見えてくるものがある。それを教えてくれるのが本作「夏目アラタの結婚」である。
 物語は死刑囚品川真珠と結婚
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愛に乱暴(2024年製作の映画)

2.9

 「自分らしさ」の檻

 自分らしく生きよう。今やCMで目にしない日はないこの言葉。だがそもそも自分らしく生きるとは一体何なのか。それどころか私たちは「自分らしさ」に縛られているのではないか。そんな「
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インサイド・ヘッド2(2024年製作の映画)

2.5

 前作の良さがかなり薄くなってしまった続編
 前作では感情たちの冒険をユニークな表現で彩ってくれた。特に普段の感情をアニメ化するところはわかりやすく、抽象化やどうでもいい歌を思い出してしまう仕組みは感
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ポライト・ソサエティ(2023年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

 もし大切な人が胡散臭い奴と結婚しようとしていたら。もちろん結婚式に殴り込んで取り返す。そんな少女を描いたのが本作「ポライトソサイエティ」
 物語はスタントウーマンを目指す少女リアが、胡散臭い奴と結婚
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映画検閲(2021年製作の映画)

2.7

このレビューはネタバレを含みます

 残虐映画はほどほどに
 残虐描写のある作品には、しばしば教育によくないと苦情が来る。残虐映画はたかがフィクションなのか、それとも心身に多大な影響を与えるのか。それをテーマに展開される映画が今作「映画
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エイリアン:ロムルス(2024年製作の映画)

4.2

 ゼノモーフは怖いよりカッコいいが勝る

 突然だが、エイリアンシリーズで一番怖い存在は何だろうか。それはフェイスハガーだ。神出鬼没、虎視眈々と人間に寄生することを狙う彼ら。寄生したら顔に張り付き、引
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ACIDE/アシッド(2023年製作の映画)

3.1

 「水」を恐れよ
 水。それは私達になくてはならないもの。もしそれが私達に牙を向いたら?そんな発想を膨らませた作品が本作「アシッド」
 気候変動の影響で殺人酸性雨が発生するようになった地球。そんな地球
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サユリ(2024年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

 白石ワールド全開!!
 「コワすぎ」シリーズでお馴染み、白石監督最新作。前半は普通のホラーだが、後半は白石ワールド。
 前半のホラー展開で特に良かった場面は二つ。一つは階段のシーン。カメラを動かさず
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吸血鬼(1932年製作の映画)

2.8

このレビューはネタバレを含みます

 病んだ青年vs吸血鬼の能力バトルもの?
 物語は吸血鬼に狙われた一家を病んだ青年が助けようとするシンプルなもの。
 本作の吸血鬼は影の軍団と悪人を使役する。特に影の軍団は白黒映画の良さを存分に引き出
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裁かるゝジャンヌ(1928年製作の映画)

3.2

 真の信仰とは何か
 ジャンヌダルクの異端審問を基にした映画。狂信者ではなく、あくまで人間ジャンヌダルクを描くことで本当の信仰とは何かに迫る。
 映画は異端審問の場面と火刑の場面に分かれる。
 異端審
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左手に気をつけろ(2023年製作の映画)

2.8

 謎のウィルスがパンデミックを起こし、その媒介者である左利きが子ども警察に逮捕される異常空間の日常を描く作品。
 子ども警察が通報された市民を逮捕する、デビルマン終盤くらいヤバい世界。にも関わらず、人
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だれかが歌ってる(2019年製作の映画)

2.8

 絵と歌によって導かれる2人を、下町ののどかな風景と共に描いた映画。
 とある絵を見た男女が、歌によって導かれるところを丁寧に描いている。丁寧さだけではなく。リンゴを生で食べる大学生やいきなりストーカ
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リッチランド(2023年製作の映画)

4.2

 揺らぎの中に未来を見る。
 リッチランド周辺の人々の核や原爆との向き合い方を撮った映画。
 マンハッタン計画におけるプルトニウム生産拠点であったハンフォード。リッチランドはそこで働く人のために作られ
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新米記者トロッ子 私がやらねば誰がやる!(2024年製作の映画)

4.3

 学園ものとジャーナリストものが組み合わさった異色の作品。
 物語は単純な勧善懲悪ものながら、意外にも真面目に報道に向き合っている。取材の方法から報道の意義まで、主人公と一緒に報道の楽しさを知ることが
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Chime(2024年製作の映画)

3.0

 ホラー映画バイキングのような映画。様々な表現を楽しめるので観客を飽きさせない。その中には過去の黒沢作品にみられるものも。
 自分が一番怖かったのは椅子のやつです。

ニューノーマル(2023年製作の映画)

1.9

 ほん怖みたいな作品。
 現代韓国を風刺するホラーオムニバス。根底にある、資本主義に翻弄されすり減る人々とそうさせる社会への批判というテーマは良い。だが一つ一つのテーマの繋がりが薄く、いまいちそれを活
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骨を掘る男(2024年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

 我々はいつまで沖縄を虐げれば気が済むのか?
 沖縄戦戦没者の遺骨を掘り続ける男、具志堅隆松。彼を追ったドキュメンタリー。
 冒頭、彼の骨掘りに密着する。長年骨を掘り続けた具志堅は、骨の状態から死んだ
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クレオの夏休み(2023年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

 儘ならぬ他者を知り成長する物語。
 家庭の事情で辞めてしまった乳母に会いに行くハートフルドラマかと思えば、子どもの昏い感情をしっかり描いた成長譚。
 空港で乳母グロリアの故郷に着いたクレオ。彼女待っ
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ツイスターズ(2024年製作の映画)

2.0

 前作よりも大味になってしまった映画。
 前作は竜巻チェイス、恋愛、気象学といった要素がうまく混ざり合った映画であったが、本作は気象学の比重がでかい。竜巻の仕組みや消し方まで解説する。消し方の説明は細
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

2.8

このレビューはネタバレを含みます

 あなたが信じる「真実」は何か?
 情報過多の現代において人間が何を信じるのかを炙り出した作品。
 本作では徹底的に観客を画面の向こう側で見ている側ということを認識させる。それを促すために「羅生門」の
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青春ジャック止められるか、俺たちを2(2024年製作の映画)

4.0

 映画を信じるすべての人に送る映画。
 若松作品も前作も観てない僕ですが、めちゃくちゃ楽しめました。
 シネマスコーレを任された木全。はちゃめちゃな監督若松。映画監督になりたいひねくれ少年井上(監督)
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予言(1982年製作の映画)

3.8

 核爆弾投下から現代(1980年代)の被爆者の苦しみまでを映した映画。
 冒頭、勇ましく紹介される最新核戦力の映像にに対して、熱心に聞く人もいれば無視する人がいる現状を表現する。核に関心を持たない人が
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風が吹くとき(1986年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

 核戦争に巻き込まれた老夫婦を通じて、核の恐ろしさと現代社会において本当大切なことを描く映画。
 老夫婦、ジムとヒルダは至って普通の庶民。歴史や政治そして核兵器に対する知識はそこまでない。頼りになるの
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東京カウボーイ(2023年製作の映画)

3.5

 エリートサラリーマンがアメリカの牧場で和牛ビジネスを成功させようと奮闘するものの…
 男らしさの鎧を脱ごう系映画。ただ男らしさの呪いを、「ゴットファーザー」のように重苦しく描かず、かといって「バービ
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お隣さんはヒトラー?(2022年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

 ヒトラー南米逃亡説。ナチスの都市伝説の中でも特に有名なものから着想を得た作品。
 映画の途中でヒトラー関するエピソードや知識を紹介してくれるので、ヒトラーに詳しくない人でも安心して観ることができる。
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スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還(1983年製作の映画)

4.5

 子どもの頃見ました。
 最後の親子の会話は今も鮮明に覚えています。

機動戦士ガンダム 逆襲のシャア(1988年製作の映画)

4.5

 アムロvsシャア最後の決闘。ファースト以来の2人のガチバトルが観れるだけでもアツすぎるのに、乗っているモビルスーツも超カッコいい。しかもそれを神作画で表現してくれる。バトルシーンは1秒も目が離せない>>続きを読む

マトリックス(1999年製作の映画)

4.6

 「カッコいい」を具現化したかのような映画。
 キャラクターがカッコいい。バトルがカッコいい。設定がカッコいい。デザインがカッコいい。とにかくカッコいいを浴び続ける2時間。幸せすぎる。

羅生門(1950年製作の映画)

4.8

 薄皮を一枚一枚剥くように解き明かされる真実。真実に近づけば近づくほど3人とも正解であり、3人とも間違っていると思わせる不穏な構成。人間不信のドン底に突き落としておきながら、最後に差し伸べられる温かい>>続きを読む

Shirley シャーリイ(2019年製作の映画)

3.3

 偏屈な作家シャーリィと主人公ローズとの交流を描く作品。
 性格に難がある人ばかり出てくる作品であり、終始憂鬱。個人的にシャーリィの夫スタンリーの陽気なのに陰険な性格が一番きつかった。
 ただシャーリ
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