のうこさんの映画レビュー・感想・評価 - 28ページ目

のうこ

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エルミタージュ幻想(2002年製作の映画)

5.0

傑作。時代を越えて旅する老公爵と宮殿のドキュメンタリー。老公爵は旅を終え、カメラは海にたどり着く。

モード家の一夜(1968年製作の映画)

5.0

くそ面白い。視線の使い方が絶妙。それと部屋の照明が印象的に使われている。撮影も素晴らしい。

赤い風船(1956年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

ほとんどサイレント映画。おそらく街の人が映っているカットはゲリラ撮影で撮っているのだろうが、その人たちの赤い風船に対する自然な反応がとてもいい。バスの前で風船が上昇したときにバスの乗客が自然に上を向い>>続きを読む

天才マックスの世界(1998年製作の映画)

5.0

ライフアクアティックでもそうだったが、最後に今までの登場人物を全員並べられるとグッとくる。高校生活ってこんな楽しいもんだったのかと改めて思った。大学行かなくって理髪師やりながら、脚本書いて演劇やっても>>続きを読む

欲望(1966年製作の映画)

5.0

草原で始まり、草原で終わる。写真を撮るために貧民街にいたカリスマ写真家が貧民街からでてくる。貧民街の閑静な雰囲気とは正反対に騒ぎ立てる若者が乗り物を乗り回す場面が映される。写真の解析からひとつの真実を>>続きを読む

緋文字(1972年製作の映画)

-

ヴェンダース本人が駄作と認める本作だが、割合嫌いじゃなかった。音楽が無意味に仰々しく流れているように感じられるところがいくつかあったが。

ベルトルッチの分身(1968年製作の映画)

5.0

とても演劇的な場面もあり、かと思えば急に360度パンをしたりしてそれをぶち壊す。ゴダール作品との類似点も多く見えた。カメラが横移動で右へ行ったり左いったり、女性の顔のショットからイマジナリーラインを急>>続きを読む

恋のエチュード(1971年製作の映画)

5.0

今まで見たトリュフォーの作品の中ではベストだった。「真の愛は肉体の愛」というジャンピエールレオーの間で揺れる姉妹の恋。

ランブルフィッシュ(1983年製作の映画)

5.0

最高。兄貴の白黒の世界に囚われている弟がそれを克服する。

バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)(2014年製作の映画)

5.0

ばちくそ面白い。マイケルキートンがこの映画内の映画で演じたバードマンと精神的にリンクし始める。その精神的なリンクが強まるほどにリーガンの頭がおかしくなってくる。観客席を映し出して鏡のように使うシーンな>>続きを読む

突然炎のごとく(1961年製作の映画)

5.0

よく、なんで2人の男を同時に愛しちゃいけないのという文句がありますが、それを何の悪気もなくやってのけるのがジャンヌモローです。結婚は恋愛の理想形ではない。

風櫃(フンクイ)の少年(1983年製作の映画)

5.0

青年期から少年のころを想起する場面がやばい。女の子の家の前の2つの椅子が置いてあるカットが、素晴らしかった。まるで見ているこちらがあの場面を覗いているかのように錯覚した。あのカットは何度も繰り返されて>>続きを読む

フェイシズ(1968年製作の映画)

5.0

めちゃくちゃ面白い!会話の応酬。馬鹿笑い、愛想笑い、引き笑い、作り笑い。極端な寄りの顔の画から心情を引き出す。中年の夫婦がお互い、若い子に浮気する。片方は死のうとして、片方は有頂天。

革命前夜(1964年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

別離ということで、現在にしがみついていたい人の物語なのだそうだ。オペラのシーンでの2人のやり取りは素晴らしかった。監督のインタビューがとても面白い。

巨人と玩具(1958年製作の映画)

5.0

この映画のスピードに追いつけない。犬以下の何も考えない大衆にガンガン商品を宣伝するかのようにものすごい速さの情報をこの映画は伝えてくる。本当に見てる途中で気が狂いそうになる。これは凄まじい。

TOKYO!(2008年製作の映画)

5.0

ミシェルゴンドリー◎
レオス・カラックス△
ポンジュノ◯

台北の朝、僕は恋をする(2009年製作の映画)

-

製作総指揮ヴィムヴェンダースにびっくりした。普通に面白い!カップルズを先に見たほうがよかったかもしれん…。

八月の鯨(1987年製作の映画)

5.0

最後の終わり方が素晴らしい。一番最初に戻される。赤と白のバラのように、ベティディヴィスとリリアンギッシュが寄り添って終わる。誰もいない家の景色を映し出すのも最高。たった1日の物語だけど、これが毎日続く>>続きを読む

殺し(1962年製作の映画)

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撮影が独特。ヴィットリオストラーロと組む前だが、かなり面白い撮り方をしている。ベルトルッチは当時21歳で今作を監督。

東ベルリンから来た女(2012年製作の映画)

5.0

視線のやりとりがたんたんと繰り返される。最後の終わり方はとてもいい。車での視線の使い方とかも好き。レンブラントの絵の解釈についての台詞が印象的。「みんなの視線は解剖図にあるが解剖図はわたしたちには見え>>続きを読む