shuichiさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

ブルーベルベット(1986年製作の映画)

4.0

デヴィッド・リンチの中だと『マルホランド・ドライブ』ぐらい好きな作品だった。映像が妖艶で、説明が少ないのが良い。デヴィッド・リンチのユーモアが個人的にツボ。フランクのfuck連呼とか意味不明すぎて笑え>>続きを読む

SHAME シェイム(2011年製作の映画)

3.0

誰でもいいけど誰でもいいってわけじゃないんだ

万引き家族(2018年製作の映画)

3.5

家族であることに血の繋がりは関係なく、心を通わせられる存在であるかが大切だと思った。この映画に出てくる家族は世間的には貧乏だけど、彼らなりに幸せに生きているし、その家族にはその家族なりの生き方があるの>>続きを読む

ボーはおそれている(2023年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

3時間の映画を観た後の気持ち良さは異常だ。変なもの観たさで観た自分からしたらめちゃくちゃ満足できる映画だった。過去作はメタファーを抜いてもホラーとして面白かったけど、今作はこれといって決まったジャンル>>続きを読む

カラーパープル(2023年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

主人公良い人すぎるでしょ。自分と妹を引き裂き、何年間も奴隷として扱って来たやつが改心したら赦すって。キリスト教の教えに基づいて赦したんやと思うけど、納得いかんねえ。宗教が都合のいいように使われすぎ。俺>>続きを読む

梟ーフクロウー(2022年製作の映画)

3.5

韓国の時代劇は人間関係が複雑で小難しいというイメージを勝手に抱いていたけど、この映画はエンタメに振っていたから楽しめた。主人公が盲人であることを活かした演出がめちゃくちゃ面白かったし、明るい方が危険と>>続きを読む

永い言い訳(2016年製作の映画)

3.8

自分は家族が死んでも泣けないだろうし、自分でも冷たい人間だと思うことがある。自分もこのままだったら、この主人公と同じ道を辿るのかなと思った。他人とあまり関わりたがらない自分に、人は一人では生きていけな>>続きを読む

ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ(2023年製作の映画)

2.5

自分は小学生の時にこのゲームの実況動画を観てたから、懐かしい気持ちになった。ゲームは見てる分には面白かったけど、映画はイマイチ。もうこれはホラー風のファンタジー。ジャンプスケアもほぼないし、直接的なグ>>続きを読む

夢売るふたり(2012年製作の映画)

3.8

西川美和の映画って死ぬほど面白いって感じじゃないけど好きだな。この映画は全体的に女性の強さと生命力の高さを感じた。松たか子も阿部サダヲも結局人を騙すことに罪悪感を感じているのが人間らしくて良かった。で>>続きを読む

夜明けのすべて(2024年製作の映画)

3.3

温もりを感じる映画だった。改めて人との繋がりが如何に大切かが思い知らされた。自分はPMSやパニック障害の症状が発症するシーンを直視できなかった。身近に似たような症状の人がいるからか、あまりにもリアルに>>続きを読む

ディア・ドクター(2009年製作の映画)

3.5

思っていた映画と違いすぎた。ほのぼの系映画かと思ったら、不穏な恋愛映画だった。ずっと不気味で変なんだけど、逆にそれが面白く感じて笑えた。所々で鶴瓶が死んだ顔になるのが怖い。めちゃくちゃ良い終わり方だけ>>続きを読む

蛇イチゴ(2003年製作の映画)

3.8

滑稽なお笑い。とにかく登場人物が馬鹿ばっかで、まともなのは主人公ぐらい。真面目な主人公が痛い目に遭うのを見ると、人って上手い嘘をついた方が長生きできるのと思った。すぐに自分を追い込む人よりも、能天気な>>続きを読む

三度目の殺人(2017年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

真実が語られない映画。こういうの俺は好き。役者陣の演技が凄すぎて、めちゃくちゃ見惚れた。福山雅治はガリレオのイメージしかなかったから、こんな感情の起伏がある演技をすることに驚いた。三度目の殺人を行った>>続きを読む

さかなのこ(2022年製作の映画)

4.5

映画を観ていてこんなにも幸せな気持ちになったのは初めて。ミー坊の持つパワーは偉大だ。

ダム・マネー ウォール街を狙え!(2023年製作の映画)

3.9

株とか投資とか全く知らんけど面白かった。ピート・デイヴィッドソンはいつも通りのバカなキャラを演じていたのに対し、セス・ローゲンはお堅いキャラやった。コメディなところもあるけど、基本的には真面目な話だっ>>続きを読む

ある閉ざされた雪の山荘で(2024年製作の映画)

2.5

原作が映画化に向いてない作品だったのかなと思った。ミステリーとして全然面白くなかったな。オチもそんなんかよって感じやし、そこまで引っ張る内容でもないと言うか。めちゃくちゃ長く感じた。所々でギャグが挟ま>>続きを読む

ヒルズ・ハブ・アイズ(2006年製作の映画)

3.8

殺人鬼系のホラーだと思って観たらそういう感じね。前半の襲撃されるシーンは胸糞悪かったけど、後半の復讐シーンのカタルシスが半端じゃなかった。家ぶっ壊し追いかけっこも無茶苦茶すぎておもろい。主人公が最強す>>続きを読む

ストップ・メイキング・センス 4Kレストア(1984年製作の映画)

4.2

A24によって蘇った『ストップ・メイキング・センス』がついに公開されたから観て来たけど、めちゃくちゃ良かった。翻訳家のセンスもあると思うけど、トーキング・ヘッズの曲はリリックがめちゃくちゃ独創的で好き>>続きを読む

“それ”がいる森(2022年製作の映画)

1.5

公開時あまりにも酷評されまくってて気になっていたから観た。クオリティが酷すぎて笑えた。子役の演技が酷いのはまあ分からんことないけど、相葉雅紀の演技どうなっての。全てのセリフが嘘くさすぎる。この映画の肝>>続きを読む

パーマネント野ばら(2010年製作の映画)

4.3

俺こういうオチの映画に弱いんかもしれん。伏線が分かりやすいから、オチは何となく予想できるんだけど、めちゃくちゃ切なくて好きなオチだった。種明かしのシーンが良すぎる。小池栄子が演じるみっちゃんのセリフも>>続きを読む

ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

4.2

フィルムの質感、映画全体の静けさが主人公の生きる世界を描く上で良い味になっていたし、淡々と進行する物語や下町の雰囲気にもあっていた。序盤にあるボクシングの練習シーンから、岸井ゆきのの俳優としての凄さが>>続きを読む

ヴィーガンズ・ハム(2021年製作の映画)

3.8

ヴィーガンに対しての皮肉が効いためちゃくちゃ笑える映画だった。過激派でもないヴィーガンが殺されるの可哀想すぎる。でも、コメディ調の作品やからか主人公夫婦も悪者に見えへん。ライバル精肉店の憎たらしい感じ>>続きを読む

クロニクル(2012年製作の映画)

3.9

SFのモキュメンタリー映画なんて初めて観たけど、めちゃくちゃ面白かった。超能力の描き方が良い。ふざけ合うティーンのノリも好き。CGのクオリティが特別高い訳ではないけど、迫力が凄かった。終盤はほぼホラー>>続きを読む

ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

2.5

自分は原作漫画がそこまでハマらなかった人だから、映画もあんまハマらんかった。映画全体のシリアスな雰囲気とギャグが意外とマッチしてて、結構笑えた。漫画ならアイヌ語の説明が多くても気にならんと思うけど、映>>続きを読む

ポゼッサー(2020年製作の映画)

4.0

ブランドン・クローネンバーグの前作『アンチヴァイラル』が難しすぎてあまりハマらなかったから、面白いか不安だったけど面白かった。こんな狂ったアイデアが浮かぶだけでも凄いのに、それを映像がしちゃうってのが>>続きを読む

女神の継承(2021年製作の映画)

3.5

同時期に配信された『呪詛』よりも好き。今流行りのPOVと村ホラーを掛け合わせた作品で面白かった。ジメジメとした田舎感が本物っぽすぎる。儀式のシーンマジで怖かった。

グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち(1997年製作の映画)

3.0

ガス・ヴァン・サントの描く世界観は好きなんだけど、何故か全然ハマらなかった。俺って捻くれてるのかな。終わり方は良かったよ。

哭悲/The Sadness(2021年製作の映画)

3.0

胸糞悪いしか感想が出てこーへんぐらい胸糞悪い映画。レイプ、吐瀉物、リンチ、カニバリズムといった最悪の要素がてんこ盛り。欧米のゾンビ映画と違って、リアリティが凄いあってより怖い。こういう作品に共通するこ>>続きを読む

セイント・モード/狂信(2019年製作の映画)

3.5

恋は盲目。キリスト大好き人間である主人公の狂信っぷりが面白い。アーティストとファンの距離が近くなった現代に通じるものがあった。「聖人」以外のsaintの意味を調べるとより色んな解釈ができる気がする。

セルビアン・フィルム(2010年製作の映画)

3.0

ここまで露悪的な映画初めて観た。ただグロに特化した作品かと思ったら中々に胸糞だった。だけど、そこまでゴア描写がなかったのは少し残念。あと、新生児はダメ!終盤の子供の表情がなんとも言えんわ。

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

俺が1番好きな映画監督であるヨルゴス・ランティモスの最新作を劇場で観れただけでも満足。この映画は人間の哀れな部分をフォーカスして描いているから、非道徳な展開に不快感は感じず、俺には良いスパイスに感じた>>続きを読む

サマータイムマシン・ブルース(2005年製作の映画)

3.8

日本では珍しいSF作品だけど、ギャグも笑えて面白かった。劇中にも出てくる『バック・トゥ・ザ・フューチャー』からの影響をもろに感じた。タイムスリップ作品特有の伏線回収も気持ち良くて良かった。上野樹里ばり>>続きを読む

僕らの世界が交わるまで(2022年製作の映画)

3.0

A24すぎるぐらいA24らしい映画だった。自分のことを客観的に見れているにも関わらず、他人に強要する母親にめちゃくちゃイライラした。ラストの心を通わせるシーンは好き。結構あっさり終わったから、僕らの世>>続きを読む

横道世之介(2013年製作の映画)

4.4

めちゃくちゃ面白かった。横道世之介に変な個性をつけず、普通の人として描いているのが良かった。日常の中にある些細な幸せを感じた。原作は吉田修一、監督は沖田修一、ちなみに俺も修一。

レザボア・ドッグス デジタルリマスター版(1992年製作の映画)

4.5

観るのは二回目なのに初めて観た時ぐらいの衝撃があった。良い意味で体感150分。実際は99分しかなくて驚いた。ありえんぐらい面白いから、この尺でこの満足感はエグい。結局タランティーノで1番面白いのは『レ>>続きを読む