ちょもさんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

ちょも

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渇水(2023年製作の映画)

3.0

シンプルでストレート。
人生は川のようなもので、サムシンググレートの力が強すぎる。
流されるのか、心のダムで堰き止めるのか。その二択を選ぶ人間が多いけれども、実際は流れを変えることだってできる。
ダム
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怪物(2023年製作の映画)

5.0

羅生門的な作風かと思いきや、いやはや第三者からのバイアスを描くとは思わなんだ。

炎や太陽を自由、嵐を理不尽の象徴にしたり、土に埋めることを「死」と定義したり、自然なメタファーもグッド。

流石は是枝
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マイ・ブロークン・マリコ(2022年製作の映画)

3.0

雰囲気はあんま好きじゃないんだけども、「死んだ人に会うには、生きていくしかない」だとか「キレイなあの子しか思い出せなくなる」だとか、心に響くセリフが散りばめられている。

奇人ムーヴが多すぎて、人は選
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クワイエット・プレイス(2018年製作の映画)

3.5

ホラーかどうかはさておき、音を立てたらアウトな無慈悲な世界観が非常にスリリング。

黄龍の村(2021年製作の映画)

3.5

阪元裕吾っぽくないな〜と思ったらすげー主張してきた。
まあ君はそういうキャラだよね。
すき。

ミッドナイトスワン(2020年製作の映画)

4.0

和製チョコレイトドーナツって感じかな?
ちょっとツラすぎるな。
ありふれたドキュメンタリーなんかよりよっぽどリアリティありますわ。

今の世の中はまだまだ向かい風が強すぎて前髪割れちゃう。

ラブ・アクチュアリー(2003年製作の映画)

4.0

これすき。
色んな愛の形を描いているわけだけれども、ちょっとバリエーション多彩過ぎやしないか?笑

甲乙付け難いけどコリン・ファースがめっちゃよい。

最後まで行く(2023年製作の映画)

4.5

韓国版を先に鑑賞するのが圧倒的にオススメ。
原作と同じ本編時間でこんな濃厚にアレンジできるか、普通!?
韓国ノワール然とした作品を邦画らしいポップな群像劇に仕上げる演出の妙よ。

環境に翻弄され、負の
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岸辺露伴 ルーヴルへ行く(2023年製作の映画)

4.0

原作が持つ「リング」っぽさを、ホラー的な演出によって増幅させているのがグッド。
黒い絵への視線誘導なんて引き込まれちゃうじゃあないか。

邦画史上2作目となるルーヴルでのロケとは言え、飽くまで「背景」
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クリード 過去の逆襲(2023年製作の映画)

4.5

オマージュからリスペクトに、フィラデルフィアからロサンゼルスに、劇伴もシリーズ内のアレンジに、「ロッキーのスピンオフ」から「クリード」の物語へと昇華された瞬間に立ち会ってしまった。

ロッキー的なスト
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窓辺にて(2022年製作の映画)

3.5

何てことのない日常をこんなにも奥深く描くことができるとは。
吾郎ちゃんは当て書きかな?
とにかく画面の中が永遠に自然すぎる。

N号棟(2021年製作の映画)

2.0

ずっと暗くてずっとうるさい。
ミッドサマー的な人間怖いをやるなら、人為的な側面にもっとリアリティが欲しい。
実話ベースなら超常パワー使わないでよ。

俺を早く死刑にしろ!(2022年製作の映画)

3.5

事前情報がある程度入っちゃってたからなぁ。。。
まっさらな頭で観れば絶対に面白い。
ストーリー的に舞台っぽい演技が活きててグッド。

波紋(2023年製作の映画)

3.5

出てくる人達、ちょうど全員嫌い。
ゆっくりと広がり侵食する波紋、全てを受け入れる水面、上昇した末に波紋を生み出す泡。
タイトル通りのメタファーモリモリと思いきや、まさかメインは枯山水の方とは。

虚構
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散歩する侵略者(2017年製作の映画)

3.5

絶妙に会話が噛み合わない雰囲気から親密度が上がっていく様子、黒沢清にしか描けないでしょ。
ディストピア感が「回路」っぽくて嬉しくなっちゃうね。

宇宙人のあいつ(2023年製作の映画)

3.0

もうやめましょうよ!
中村倫也の演技力頼みで映画作るの、もうやめましょうよ!

演技うますぎて泣いたけどね。めっちゃ宇宙人。

最後まで行く(2014年製作の映画)

3.5

バレるギリギリ(割とザル)のハラハラ感と、何かよくわからんことに巻き込まれるミステリー感とで飽きさせない。
脚本として素晴らしく、素体として十分。

悪魔はいつもそこに(2020年製作の映画)

3.0

すげー豪華キャストと美しい田舎の風景がそれっぽい空気感を薫らせてはいるものの、大したことはしていない。

きっと群像劇なんだろうけども、上手いこと絡み合ったりとかは決してしない。

CASSHERN(2004年製作の映画)

3.5

これ原作ファンを怒らせることを前提としてるタイプのやつだ。
この「CASSHERN」そのものが新造人間よろしく「紀里谷和明監督デビュー」のための実験材料として消費されている。
特徴的なヘルメットが変身
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事故物件 恐い間取り(2020年製作の映画)

2.5

松原タニシの実体験に基づいたホラー。
火遁豪火球の術みたいなのあるけど。

中田秀夫作品とは云え、清水崇とも中村義洋とも取れる作風で、実験してるのか皮肉ってるのか。

人は笑うと174秒寿命が延びるん
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なぎさ(2021年製作の映画)

3.5

トークショー付き上映で視聴。
こんなにも叙情的な演出ができる監督が日本にいるとは。
文直の内面を映し出すだけの87分だけれども、思い出を順行、キーイベントを逆行した時間軸で描くことで、2軸が直交するラ
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テリファー(2016年製作の映画)

2.0

思いついたゴア描写をギュッとして押し寿司を作りましたって感じ。
脚本書きながら殺し方閃いたんだろうなって思わせてくれるディスポな死に役に笑ってしまった。

ラストの「どんでん返ししました」「伏線回収
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君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

3.5

画面が美しすぎる。
必要性のある劇伴も相まって完成度が非常に高い。
ただ真球のような作品だからこそ2人の関係をようやく受容できた気がする、そんな自分の思想が悔しい。

舞台は80年代イタリア。時代背景
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サバカン SABAKAN(2022年製作の映画)

4.0

やっぱ日本人が観るジュブナイルものって邦画であるべきだよね。
文化圏の違うスタンド・バイ・ミーでは届かなかった、ムズ痒い場所にある思い出がサバカンにはある。

間違いなくスタンド・バイ・ミーを意識した
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牛首村(2022年製作の映画)

3.0

主要キャストの演技がうまい。
でももっと日常に侵食してほしかった。

鬼談百景(2015年製作の映画)

3.5

「密閉」がやたら面白いと思ったら白石晃士監督だった。すき。

「残穢」の小松由美子の劇中での著作としてのオムニバスホラー。
ホラーって短編の方がカジュアルで見やすく且つ怖いよね。

「赤い女」「尾けて
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ガンズ・アキンボ(2019年製作の映画)

3.5

B+級映画って感じ。
もう10年早かったらニコケイ主演だったねコレ。

ただ臆病な一般人のマイルズが奮起するまでの筋書がしっかり練られているので、アングラアクションとして全く飽きが来ないで楽しめる。

スマイル(2022年製作の映画)

3.0

怖いよ。怖いけど、抽象的にしたイット・フォローズって感じよ。

TAR/ター(2022年製作の映画)

3.5

栄枯盛衰やハラスメント問題はもちろん時代や風潮に左右されはするけども、本質的には「上に立つ人間の為人」が全て。

こりゃ好き嫌い激しいでしょうね。。。
長尺カットのリアリティが利点でありながら、退屈
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ピーター・パン&ウェンディ(2023年製作の映画)

4.5

ティンカー・ベルをアフリカ系にしたのはクソデカい釣り針だった。
本質と向き合わなければ妖精の声は聞こえないっていうのは上手い文脈よね。
それでも周りのキャストがイメージ通りであるが故に、人種変更に無理
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