KENTA91さんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

KENTA91

KENTA91

映画(1381)
ドラマ(0)
アニメ(0)

スパイの妻(2020年製作の映画)

3.8

『ヴェネツィア国際映画祭』で「銀獅子賞」(監督賞)受賞作。太平洋戦争間近という時代に、スパイ容疑をかけられた夫婦の葛藤を描く。満州で偶然にも国家機密を知ってしまった夫を愛する妻、それを演じる蒼井優の演>>続きを読む

クリスマス・クロニクル PART2(2020年製作の映画)

4.3

1作目に続きこの映画は夢が詰まってる(ただ前作がシンプルに良かったので0.1減点)。現実にサンタに会えるというファンタジックなストーリーにコメディ要素を上手く取り入れている。カート・ラッセルのサンタは>>続きを読む

ブロークン 過去に囚われた男(2014年製作の映画)

3.7

アル・パチーノだからこそ成り立つ作品ではないかと思う。年老いた男の愛した女性への未練だが、静かに進むストーリーは最後まで観て居られる。子猫を愛でる孤独で過去に囚われる男、多くの男が少しでも共感できるも>>続きを読む

ザ・プロム(2020年製作の映画)

3.8

LGBTQをテーマにしたミュージカル映画。同性愛の女子高生が学生パーティーから排除され、それを知った役者生命の危機に立たさていたブロードウェイ俳優達が助けようとするストーリー。近年はLGBTQをテーマ>>続きを読む

お嬢さん(2016年製作の映画)

4.3

日本統治下の韓国を舞台にしたエロティシズムなミステリー。ウェールズのサラ・ウォーターズの小説が基になっている。まず驚くべきは女性同士の性行為を絶妙に描いているところ。かなり刺激はあるが、それがストーリ>>続きを読む

ジェミニマン(2019年製作の映画)

2.9

ウィル・スミスは好きだが、彼の映画は良し悪しがあると思う。これはまずまずといったところか。ストーリーでは政府に従事する殺し屋のクローンが造られるが、ウィル・スミスがCGで登場するのは個人的に面白かった>>続きを読む

SUNNY 強い気持ち・強い愛(2018年製作の映画)

3.8

女子高生の青春ストーリー。大人になっても、その間に時間が経っていても、昔の思い出は残っているんだなと感じた。高校生時代も大人になったシーンも、各々キャラが良くて観ていて楽しい気持ちになる。全体的にシン>>続きを読む

バーニング 劇場版(2018年製作の映画)

3.8

村上春樹氏の作品をもとに作られたとか。サスペンスとはいえ、明白な起承転結が無く、先の見えない作りでこれはこれで面白かった。やはり韓国映画ならではの格差社会を全面に出しており、いやらしさも感じた。『ザ・>>続きを読む

ザ・コール(2020年製作の映画)

3.8

タイトルから現代のSNSスリラーかと思ったが、、。鳴り響く電話、それは "過去" からだった。その電話相手、家の前住人に弄ばれるストーリーは怖すぎる。やっぱり韓国映画らしく出る人たちの表現力が作品を引>>続きを読む

イレイザーヘッド(1976年製作の映画)

3.3

デヴィッド・リンチ、やってくれたなという感じ。予期せぬ出産に先天異常、真っ暗の中で狂気なストーリーが淡々と進む。正直訳わからないの一言だが、考え出したら何が意味があるように不思議と思わされる。いや、難>>続きを読む

蜘蛛の巣を払う女(2018年製作の映画)

3.5

ドラゴン・タトゥーの女の続編。とのことだが、前作の内容を忘れても楽しめた。特殊能力を持つ天才ハッカーが、核攻撃プログラム奪取に手を貸す中、幼い時に別れた双子姉妹が仕掛けた罠にはめられる。終始ダークだが>>続きを読む

MOTHER マザー(2020年製作の映画)

3.6

出会う男と関係を持ち金を得る、自堕落に生きる母親と、その母親に振り回される息子、そして娘。こんな親も現実にいて、それを当たり前のように親とする子もいるのだろう。自分は幸せだが、それが恵まれているという>>続きを読む

今度は愛妻家(2009年製作の映画)

3.7

仕事も家事も、妻への愛もダメな男と、献身的に夫を支える妻。突然の妻の死を機に、これまでの愛してこなかったことを悔いる、夫婦の在り方を考えさせられるハートフルドラマ。豊川悦司と薬師丸ひろ子の演技も良く感>>続きを読む

ザ・キッチン(2019年製作の映画)

2.3

設定は面白く、メリッサ・マッカーシーのコメディにも期待したが、終盤にその期待を裏切るかのように落ちていった。マフィアに関係していた夫が刑務所に入れられた妻3人が、生活のために闇に手を染めるというストー>>続きを読む

鑑定士と顔のない依頼人(2013年製作の映画)

3.7

鑑定士がなかなか顔を見せない依頼人に翻弄される。単純におじさん鑑定士が若い女性に遊ばれてるのかと思ったが、ストーリーには様々なトリックが散りばめられていて面白い。また作品の中で登場する沢山の美術品の中>>続きを読む

グッドライアー 偽りのゲーム(2019年製作の映画)

3.6

ベテラン詐欺師と資産家やもめのロマンスの裏の駆け引き。年老いた男女のジョークかと思いきや、最後に話の筋道がわかり結構面白く、ヘレン・ミレンも好きなので作品としては悪くなかった。

ザ・クーリエ(2019年製作の映画)

3.4

オルガ・キュリレンコの演じる元特殊部隊最強の女が、Courier=配達員としてたまたま居合わせた状況により再び銃を握ることとなる。ゲイリー・オールドマンも出演しているが、ほとんどオルガ・キュリレンコの>>続きを読む

シチリアーノ 裏切りの美学(2019年製作の映画)

4.7

Traitor、裏切り。マフィアという組織の中で裏切ることは死を意味する。1980年代のシチリアで勃発したマフィア全面戦争とその一派の長トンマーゾ・ブジェッタを描いた作品。イタリアらしい音楽も良く、全>>続きを読む

ライフ・オブ・デビッド・ゲイル(2003年製作の映画)

3.8

ケヴィン・スペイシー主演の冤罪や死刑制度をテーマにした作品。アメリカらしいテーマだが、世界中に訴えかけられてるかのよう。元大学教授がレイプ魔として死刑判決を下され、その不可解な謎を女性記者が追う。最後>>続きを読む

バッド・ジーニアス 危険な天才たち(2017年製作の映画)

3.8

学生たちの大規模カンニングがスリル満点に描かれている。タイの映画をここまでしっかり観たことないが、オペラのような音楽や途中の尋問のようなシーンなどがいいメリハリになり面白かった。これが実話ということも>>続きを読む

ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)

3.6

グラハム家の祖母が亡くなってから次々に起こる奇妙な事件。本作品はミステリーでもあり、サスペンスでもあり、サイコホラーでもある。トニー・コレットをはじめ、キャストそれぞれの表情のより、画面越しでも強烈に>>続きを読む

アイデンティティー(2003年製作の映画)

3.7

田舎のモーテルにいろんな理由でやってきた人々、次々に起こる謎の殺人事件。時を同じくして死刑判決の再審理が行われていた。一つ一つが繋がったりしながら、ミステリーにホラーにサイコに、スピーディーに進む展開>>続きを読む

ブルータル・ジャスティス(2018年製作の映画)

3.6

全体的には好きな感じだが158分ほどの作品でもないかと思う。でもストーリーも纏まってはいたので悪くなかった。強盗犯と訳あり警官が金塊を巡り争う。いくつかB級かと思わせるようなエグいシーンがあったがメリ>>続きを読む

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

4.1

南北戦争時代に生きる4姉妹それぞれの人間性や人生、成長を描いた作品。女性たちのピュアな心情が見える。姉妹喧嘩も家族愛も美しく、まさに演劇を見ているかのように終始見入ってしまった。兄妹って、家族っていい>>続きを読む

百円の恋(2014年製作の映画)

4.3

安藤サクラの女優魂を見せつけられた。自堕落な生活を送る不器用な女の子が、恋愛を覚えると同時に、たまたま興味を持ったボクシングで自分を強くしていく話。ピュアな女の子という役柄だが、そのボクシングはまさに>>続きを読む

レベッカ(2020年製作の映画)

4.4

A・ヒッチコックの作品のリメイク版。これはリメイクにしてはとても上手く作られている。作品の特徴であるロマンスとヒステリックさはそのままに、現代風に仕上げたところは評価されるべき点である。リリー・ジェー>>続きを読む

見知らぬ乗客(1951年製作の映画)

3.7

列車内で出会った見知らぬ乗客に交換殺人を持ちかけられ、別れたかった自分の悪妻が勝手に殺される。そこから起きる奇妙でサイコパスを感じる出来事、その随所に散りばめられた演出はさすがヒッチコック。本作品も面>>続きを読む

ロングデイズ・ジャーニー この夜の涯てへ(2018年製作の映画)

4.0

故郷に帰った男が記憶と現実、夢を彷徨い歩く。寂しく切なさも感じるが、その美しい音楽と映像に不思議と引き込まれていく感じがある。作品も2部構成になっており、前半後半とも違った視点で楽しむことができる。な>>続きを読む

12人の優しい日本人(1991年製作の映画)

3.7

『12人の恐れる男』を三谷幸喜脚本により喜劇に変えられたようだが、大胆な喜劇っぽさは感じず、普通に日本の陪審員が右往左往しながら評決を下す姿が見られた。有罪無罪分かれてなかなか決まらない感じにいらいら>>続きを読む

デイライト(1996年製作の映画)

3.3

崩壊していくトンネルに取り残されるパニック作品。若きシルヴェスター・スタローン主演で、B級ではないが、少し物足りなかった感じ。それでもストーリーはしっかりしていた。どこか『インディー・ジョーンズ』っぽ>>続きを読む

完璧な他人(2018年製作の映画)

3.8

イタリア映画『おとなの事情』の韓国リメイク版。元の作品は結構気に入ってたので本作も良かった。夫婦含め男女7人がゲームとして始めたスマホ公開。いかにスマホにプライバシー情報が入っているかを改めて感じるス>>続きを読む

裏窓(1954年製作の映画)

3.4

足を骨折したカメラマンが、部屋の窓から住民たちの人間模様を観察する、終始ゆっくりとした展開でカメラワークが良い。ただ個人的には殺人シーンやヒステリックさも無く、ヒッチコック作品ぽくはなかった。

SPY/スパイ(2015年製作の映画)

3.8

ただのコメディかと思ったら割と迫力あるアクションで終始楽しめた。どうしてもレベル・ウィルソンとかぶってしまうが、両手にジェイソン・ステイサムとジュード・ロウと豪華なキャスティング。もうステイサムもB級>>続きを読む

ザ・ピーナッツバター・ファルコン(2019年製作の映画)

3.7

ダウン症のザックと孤独な生活を送るタイラー、全く異なる人間だが、男同士の友情が感じられる作品。夢を持ち続けること、人間には可能性があるということを学ばせてくれる、ロードムービーの中でも良い作品だと思う>>続きを読む

ダイヤルMを廻せ!(1954年製作の映画)

3.8

また一つヒッチコックの面白い作品。妻の殺人計画が失敗に終わり、そこからストーリーが展開する密室劇が面白い。そのサスペンス劇がアガサ・クリスティー作品かと思うほど、考えさせられる謎が散りばめられている。>>続きを読む

籠の中の乙女(2009年製作の映画)

3.6

ギリシャ出身のヨルゴス・ランティモス監督作品は何かが癖になる。ギリシア神話なのか、いつも神話的な心理的なものを感じる。本作も、親から外界に出ることを許されない子供たちが、あるきっかけで外を知ることにな>>続きを読む