KeigoWatanabeさんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

KeigoWatanabe

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デッドマン(1995年製作の映画)

3.5

ジャームッシュが描く西部劇。

題材としては、白人がインディアンを追い詰める活劇なのに、インディアンの精神性とかスピリチュアルにただ翻弄される白人が清々しい。

ヒットマンの殺し方タランティーノっぽく
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千年女優(2001年製作の映画)

3.7

役者の人生は2つある。
自分自身と作品のなかの人生。

2つをクロスオーバーさせ、ドキュメンタリーにし、かつ回顧させることで見たことない映像表現になる。

今敏のアニメでしかできない映画をつくる気概が
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まわり道(1974年製作の映画)

3.8

「いつも僕は無意味なまわり道をしている。」

確かにこの映画を通して彼は成長してるようには見えないのだけれど、現実において明確に成長した瞬間なんてそうなくて、妙なリアリズムを感じた。

ナスターシャか
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ホーリー・モーターズ(2012年製作の映画)

3.8

今敏の千年女優とプロット一緒らしいからそっち見たくなった。

TOKYO!に出てきたマンホール怪人見れたから満足。

コーヒー&シガレッツ(2003年製作の映画)

3.7

イギーとトムウェイツ、スティーブクーガンのやつも良かったけど、no problem?が1番好きかも。
ロングコートダディのマウント取れなかったったやつみたい

会話劇で飽きさせない技術もあるけど、タレ
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ライダーズ・オブ・ジャスティス(2020年製作の映画)

3.5

マッツミケルセンの魅力は、湿る前髪にあると思ってたら坊主でもちゃんとかっこいい

今起きてることを全て把握できたら未来は既に決まってるという運命論者に何言ってんだビチクソがって気概が伝わる

アネット(2021年製作の映画)

4.0

こういう映画そのものをメタ的な視点で扱う監督好きだぁ
かわいい人形だと思ってた子供がいつの間にか意思を持った人間になってる大人の体験比喩もいい

なによりアダムドライバーのイカれ役最高。

シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

3.5

ウルトラマンのゲームでダダめっちゃ使ってたなぁ
ウルトラマンファンが語りたくなる映画を作った時点で庵野さんの勝ち。

比べるの無粋だけど、ゴジラの時みたいな、風刺はあんまなかったから、
ちょっと。

竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)

3.8

救い出す対象が身近な人や好きな人でなかった点が新しかった。

誰とでも繋がれるからこそ、
匿名の他者でも救えるという、
ネット社会に対する細田さんの希望的観測なのかも。

プロジェクトA(1983年製作の映画)

4.0

ハロルド、キートン、チャプリンへの深い敬愛をすごく感じた。

香港カンフーをカッコいいものから、コミカルにしたってコロンブスの卵な気がする

アラビアのロレンス(1962年製作の映画)

3.8

史実だからなんかモヤっとした終わりだったけど、映画としての完成度高い。

今だとこんな一面的な描き方はできないだけれども。

梅切らぬバカ(2021年製作の映画)

3.2

うーん、表面的なイメージで作ってる映画というか、一人一人の気持ちが全く読めなかった。

どの地域にもある潜在的な課題だからこそ、もっと踏み込んだ内容にしても良かったのでは、、。

バック・トゥ・ザ・フューチャー(1985年製作の映画)

3.8

デロリアンいいよなぁ。
最高時速に到達した瞬間、
パッといなくなる。

80年代ハリウッド映画が好まれるのは、
この終わりの潔さなのかも。

イレイザーヘッド(1976年製作の映画)

3.5

受け手に委ねすぎの演出がすき。

ポランスキーとかギレルモっぽい湿度の高いじめじめした恐怖感

男はつらいよ(1969年製作の映画)

3.6

寅さんの喜劇って、しっかりと日本人のツボはなんなのかを言語化して構造化しないと生まれないものだと思う。

ひょっとするとこの男の人生は悲劇なんじゃないかとすら思えてくる。

小津や黒澤をふんだんに吸収
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カモン カモン(2021年製作の映画)

3.8

Herを彷彿するホアキンのウィスパーボイス。

子供の質問って、礼節とか思慮とかないから本質に向かって飛んでくる。

対話と感情という相反したものを持つことがいい大人なのかも。

影武者(1980年製作の映画)

3.6

人を亡くした影はどうなる。
勝頼よりも信玄だった影武者。

最後の誰もいないイスのショット、
死屍累々の上を1人槍一本で立ち向かう姿

ほんと、小説みたいな映像とるよなぁ

ザ・スクエア 思いやりの聖域(2017年製作の映画)

4.0

聖域のスクエアは、スマホ画面へのアンチテーゼか。
おそらくそれは、
チアリーディングのフィールドの中だったりして。

チックチックブーンもそうだけど、
広告代理店へのイメージが悪すぎる笑

ホノカアボーイ(2008年製作の映画)

3.8

あぁホノカアの人々が生活リズムを共有しているんだと伝わるシーン良かった。

人柄、感情が説明的にならずにショットの力で伝える能力すごい。

第9地区(2009年製作の映画)

3.9

SFの本質って、安定した秩序の中に異質をぶち込むことで、人間の本性を炙り出すところにあるんだと、この映画を見て思った。

しばらくエビ食べれなくなりそう

陽炎座(1981年製作の映画)

3.6

清順独特のカットと演出で平衡感覚がなくなる。
表か裏か。夢か現実か。俗か雅か。

ほおづきバァーと水面に浮かび上がる画は強烈。

パーフェクト・ケア(2020年製作の映画)

3.3

ケイパーもののテンポの良さはあったけど、いまいち楽しめなかった。

結局雌ライオンは何に食われたのか、、。

皮膚を売った男(2020年製作の映画)

4.2

アスガルファルハディーくらいシンボリズムが強調されてて、大好きなタイプの映画でした。

自由を手に入れるために、人間性を捨て、作品になる。ただ手にいれた自由に人間的尊厳はないという笑ゥせぇるすまん的皮
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工場の出口(1895年製作の映画)

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映画のはじまりはじまり。

最初に群像の動きを撮ったのすごい

たかが世界の終わり(2016年製作の映画)

3.7

家族にとっては無意味な会話が、この映画にとってなくてはならないものになってる。
映像美だけでなくて、会話劇も描ける唯一無二のグザヴィエドラン。

TITANE/チタン(2021年製作の映画)

4.0

どんな生き方してたらこのストーリー生まれんのよ

肉体に対する抵抗がすごく伝わった
チタンだから愛する熱量も伝わった
zombiesを映画館の爆音で味わった

ベルファスト(2021年製作の映画)

3.9

ベルファストで幼少期を過ごしたケネスブラナー自身の自叙伝映画。
アルフォンソキュアロンもローマを白黒映画にしてたし、思い出はモノクロームってことね。

ベルファストに住む人々の細かい日常を切り取ったと
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さらば冬のかもめ(1973年製作の映画)

4.1

社会やシステムに対する少しの非難はあったけど、
テーマ、結末含めてニューシネマっぽくはなかった!

「ブラボーヤンキーバイバイ↑」のシーンは前半のストーリーが全部フリになってるから面白いんだな

空白(2021年製作の映画)

3.5

由宇子の天秤と同じ日に見る映画ではないね。

空白とは、多かれ少なかれ故人を偲び、
こころの隙間を埋めるまでの時間なのかも。
テーマがテーマなだけに、途中入る笑いポイント要らなかった気がする。

由宇子の天秤(2020年製作の映画)

3.8

こういった報道の影的な映画がもっと日本アカデミーでも評価されるべきですよ。

ドキュメンタリーに側なんてなくて、
ただ事象の実録をするだけ。
でも私情も捨てて向き合った事実が
真実ではなかったのなら、
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東京画(1985年製作の映画)

3.8

ヴィムベンダースが小津映画で描かれた東京を探して、即興でカメラを回すドキュメンタリー。

あのときカメラに映っていた瓦屋根や列車はなかったけど、
インターナショナリズムしていく日本の中にある日本的なも
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蛇イチゴ(2003年製作の映画)

3.7

西川さん、正反対の兄弟とか兄妹を描くの好きなんだ。

ゆれるよりもポップで終わり方も鮮やか。
嫌なやつだけど、嫌いになれない奴の作り方がうまい。

ナイトメア・アリー(2021年製作の映画)

3.5

デルトロの中では異色作って呼ばれるくらい、ファンタジー要素が少ないけど、
サーカスの怪しい雰囲気と人間の強欲さの掛け合わせは相変わらずオツな演出でした。

ピノキオが知らず知らずのうちにロバにされるの
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燃えよドラゴン(1973年製作の映画)

3.5

ブルースリーが敵を踏み潰して殺した後の顔必見。

散々引用されてきたから、元ネタとしてしか入ってこないけど、当時は新しいジャンルの開拓だったんだもんなぁ。
切り口が新しければ、ストーリーは新鮮になりま
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ウエスト・サイド・ストーリー(2021年製作の映画)

4.0

音楽に加えて、スピルバーグの光と影の使い方がすごくうまかったなぁ。
激突もそうだけど、この人はストーリーなんかなくても映画を撮れちゃうんだ。

小さなボタンの掛け違いが大きな悲劇を生むハインリッヒの法
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八つ墓村(1977年製作の映画)

3.5

渥美清が金田一だったんかい!

日本人て、祟り、呪い、怨霊みたいな先祖伝来ホラー好きだよね。