黒沢清は本当に奥行きのある空間を撮るのがうまい監督だと思う。
半ば放棄されたような空き地に隣接し旗竿地になっている西野の家の前の通路のような場所で門を隔てて二人が向かい合う時、そこには明確に領域と境界>>続きを読む
冒頭のジョーカーと一味による銀行強盗のシーンが圧倒的に素晴らしくこの映画のノワールにある種の品格を与えている。撃ち殺された一人が昔の悪党には名誉や誇りがあったと語るが、悪の倫理さえ持ち合わせていないジ>>続きを読む
オリエンタルなセットと渡辺謙はインセプションに、作戦前夜の文化祭的な興奮とテクノロジーへの無垢な憧憬はインターステラーに継承されている。
キリアン・マーフィーの演技力の幅は、特にピーキー・ブラインダー>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
スターリン治世下のウクライナに潜入しホロドモールの事実を国際社会に告発しようと試みた実在の記者を描いた映画です。
歴史映画でありながら、「ジャーナリズムが真実に対してどう振舞うべきか」という主題を中心>>続きを読む