LcK0812さんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

LcK0812

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ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

3.8

古式ゆかしいスパイアクション大作映画は、たしかに面白いけど心にひっかかる部分がないではない。

舞台が変わるごとに観光名所がうつる、
随所に光るコメディ要素、
理屈なんて後付でいいじゃんなとんでもアク
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ヴァチカンのエクソシスト(2023年製作の映画)

4.2

100分前後のホラー系エンタメとして、すべてがちょうどいい。
チーズピザ食べたいとおもって行ったらしっかり焦げ目のついたチーズピザが出てきて美味しかった、そんな映画。
まさに「そうそう、こういうのでい
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.7

「千と千尋の神隠し」レビューに、監督は和製ルイス・キャロルになりたかったんだなと書きました。
女の子向けはもうやったので、今回は男の子向け不思議の国です。
とても楽しく、不穏で、不気味かつ不愉快なシー
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スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

4.5

グウェンの物語として最高。
でも作品の評価はとても、難しい。

というのも作中マイルスがBLMバッジをつけていて、校長とミゲルがそれぞれ勝手な彼の属性、つまり黒人とヒスパニックのミックスだとか、スパイ
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ザ・フラッシュ(2023年製作の映画)

5.0

マイケル・キートンが低音の「I'm Batman」を宣言した瞬間、心がティム・バートン版をテレビで見てた小学生に戻ってしまった。

応援上映じゃなくてよかった……もし発声可能だったら手を叩いてキャーキ
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楽園の瑕 終極版(2008年製作の映画)

4.2

やつれ、襤褸を着たイケメンのセクシーを浴びました。

正直、序盤はすこし眠い。
原作が武侠小説のわりに、アクションシーンが深作欣二のようにわかりづらい。
だが登場人物同士の複雑に絡みあった関係が判明す
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若き仕立屋の恋 Long version(2004年製作の映画)

5.0

こんなえっちな粽の作りかたがあるか!
アイロンがけのシーンもヤバかった。

原題はThe Hand。
SARS禍の香港で撮影され、テーマはエロス。
もう、すべてがタイトル通り。
ありとあらゆる指先の動
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ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット(2021年製作の映画)

4.8

なんで前後編にせんかったんや!

フラッシュ単独映画の予習に視聴。
冒頭からずっと、ジャスティス・リーグは見たはずなのにまったく知らない映画を見ていた。
途中でちょっと見覚えあるシーンもあったけど、編
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最後まで行く(2023年製作の映画)

4.5

韓国映画みたいな後味だな、とおもって原作映画を確認したら、より後味も最悪になっててよかったので評価上げました。

ボロボロの岡田、ガンギマリ綾野が見たければ劇場に行って損はない。
非常に露悪的であり、
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劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス PROVIDENCE(2023年製作の映画)

4.5

3期の前にやってよおおお!!!
後出し情報が多すぎるためにファフナー挫けたのを思い出しました。

劇場版のスケールに見合ったアクションが素晴らしい。
キャプテン・アメリカ ウインターソルジャーや、戦闘
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聖闘士星矢 The Beginning(2023年製作の映画)

4.4

これは星矢を好きな人がかならず見なければいけない映画だ。
岩場で毛布にくるまれているシーンなど、あったなそういえば! がたくさん出てくる。
初期も初期の聖闘士星矢をぎゅっと圧縮して還元しない原液の味。
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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3(2023年製作の映画)

5.0

卒業おめでとう!!!
エンドゲームの悲しみを経て、はじめて笑顔で役者さんを見送れる映画だった。

MCUはあくまで人がやる以上、いつかは卒業していく人が出てくる。
今回はガモーラ、ドラックス、そして監
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劇場版TRIGUN(トライガン) -Badlands Rumble-(2010年製作の映画)

4.5

当初の劇場公開以来はじめて、轟音復活上映で見ました。

SF+西部劇+牧師との軽妙なやりとり。
どこをとってもキャッチーな要素、そして小林靖子の手堅い脚本とくれば90分のエンタメとして完成すると約束さ
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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

5.0

塚口特別音響にて視聴。
とにかくライブシーンがキモの映画なので、音響のいい劇場で見るべき。

ストーリーは、当初主人公の強引さにやや引いていた観客を含め、全員を音で黙らせていく話。
ほとんどヤンキー漫
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ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り(2023年製作の映画)

4.8

娘に愛想をつかされたダメ親父が、やはりダメな仲間とがんばって尊敬や愛を取り戻す話。
プロットはシンプルかつよくある話、ベタ中のベタなのだが、そこにプラスアルファの要素、つまりセクシーパラディンやドラゴ
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グリッドマン ユニバース(2023年製作の映画)

4.8

別次元から来ました! をまさか「画風の違い」で表現するとは……
マルチバースのアニメ最適解を見せられてしまった。
恐れいった。

これは真実情報ですが、いまや円谷でマルチバースは当たり前です。
ご近所
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ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー(2023年製作の映画)

5.0

バディものの最高を浴びてしまった……!!!

今回もアクションは冒頭からクライマックス。
風呂場や押入れでの泥臭い、昭和のヤクザ映画のような攻防から手数の多さで魅せまくってくれる。
ガンアクションも当
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映画刀剣乱舞-黎明-(2023年製作の映画)

4.2

仮面ライダー平成ジェネレーションズFINALじゃん!!!

上記を見た人にはネタバレになりかねないんですが、とにかく最高のファンムービーでした。
もしも刀剣男士が現代に現れたら、こういうシチュエーショ
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ALIVEHOON アライブフーン(2022年製作の映画)

4.6

見たかったワイスピX3がここにあった。

塚口サンサン劇場特別音響で鑑賞。
ドリフト特有の甲高い音が素晴らしい。
撮影にカメラ20台を使い、かなり壊したという映像も迫力があってよかった。

ストーリー
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シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

3.8

これはスタッフがはしゃいで血糊をぶちまける様を指さして笑う映画であり、けしてライダーの総括でもなければとくに新しくもなんともないのである。

庵野監督作品を見てるとおなじみのロケ地・カット割。
令和ラ
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

4.6

MCUではおなじみマルチバースを、シャイニングや2001年宇宙の旅、花様年華といった名作映画の引用で描くとは恐れいった。
アメコミには数多の原作があるので、なるほどこっちの軸ねで終わる話も、オリジナル
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アントマン&ワスプ:クアントマニア(2023年製作の映画)

4.7

私はロキを見ているので全編楽しさしかなかったのですが、みなさんついてきてますか?
個人的には見なきゃダメ! という内容じゃないと判断します。
でも見てたら導入がスムーズなんだろうな、と思った部分はいく
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コーヒー&シガレッツ(2003年製作の映画)

1.8

イギー・ポップ出演のオシャレ映画。
だと思って見はじめたら、日本製グリーンピース(カタカナも映ってる)を表すのにキツネ目サインをしていて、いくら手話者だからってそれはないわとドン引きしてしまった。
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RRR(2022年製作の映画)

4.1

物語冒頭。御真影に石を投げた男を掴まえよとの帝国警察による命令に従い、現地徴発の男は群衆に一人で出ていく。多勢に無勢、群衆に飲みこまれても帝国民も現地人も誰も手を貸さない。
あまりにもグロい場面からは
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仮⾯ライダーギーツ×リバイス MOVIEバトルロワイヤル(2022年製作の映画)

4.0

数ある冬映画としては、ふつうに面白い部類。

・リバイスパート
本編のいいところと悪いところがキッチリ凝縮している。
カッコいい戦闘シーン、家族のかわいいワチャワチャ、とってつけたようないいセリフ。
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THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.6

知ってる試合なのに、見たことないシーンばかりだった。

原作は雑誌と単行本(たしか愛蔵版)で1回ずつ読んだ程度で、ファンというほどではなく、普通におもしろい漫画だな、ぐらいの印象です。
大まかな試合の
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ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア(1997年製作の映画)

4.6

ドイツで余命宣告された患者二人が、ベルギー人とアラブ系のマフィアから車をかっぱらってオランダの海を目指す話。

これだけ書くと、ヤケになって暴走するだけの映画に聞こえるかもしれない。
だが彼らは車に積
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The Workers Cup ーW杯の裏側ー(2017年製作の映画)

4.3

盛り上がるワールドカップの裏側では、外国人労働者が少なく見積もっても6500人は死んでいる。

このドキュメンタリーは2017年に制作されており、会社の労働者キャンプは7千人強いた。
まるで収容所のよ
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スーパー30 アーナンド先生の教室(2019年製作の映画)

5.0

王の子供は王じゃない。王になるのは能力のある者だ。

だが実際には、経済格差によって能力を伸ばす機会は自然に制限されている。
日本でも、東大進学率と親の収入には正の相関がある。さらには返済を必要としな
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ブエノスアイレス(1997年製作の映画)

5.0

どこがHappyTogether(原題)やねん! と言いたくなるようなすれ違う恋人たちの物語だが、ちゃんと最後まで見ればタイトルの意味はわかるようになっている。

25年ぶりの劇場公開にあわせて見たが
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恋する惑星(1994年製作の映画)

4.1

フェイ・ウォンの夢中人を聞くと、彼女が踊りながら作るピタサンドを思いだす。それほど印象に残っている。
最初の劇場公開以来、27年ぶりのリマスター版再視聴。
まだ学生だった時分はただ素敵でオシャレな恋物
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ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー(2022年製作の映画)

5.0

大切な人を失った悲しみ・己への悔しさとの向きあいかた。2人のヒーローのオリジン。国際政治におけるバランス感覚。
これら3つのテーマを1本の映画に落としこんでなお2時間半に収めたのはもはや力技である。
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花の詩女 ゴティックメード(2012年製作の映画)

4.2

ヘッドライナー=騎士は常人とは違い、優れた身体能力を持っている。
かつてゴティックメードがモーターヘッドと呼ばれていた時代しかろくに知らない人間が見ても、騎士と操るロボットが普通じゃないのがよくわかる
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デリシュ!(2021年製作の映画)

4.4

ジャガイモとトリュフのパイ包み焼きが前菜として出てきたら?
現代ではおよそ考えがたいフランス貴族たちの常識と、食事にありつくので精一杯の民衆の時代。

ある種の啓蒙主義と、やっぱりフランス人にとって自
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ニュー・ミュータント(2020年製作の映画)

4.2

これはヒーロー映画ではない。サイコホラー百合です。
X-MENのスピンオフという触れこみで見れば肩透かしをくうかもしれないが、もともと原作にはクイアへのメッセージが含まれているのでなんの問題もない。
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七人樂隊(2021年製作の映画)

3.2

この映画についてはツイ・ハークがぜんぶ言ってしまっており、そこに触れるとネタバレなのですごく感想が書きづらい。

全編フィルム撮影デジタル編集、7人のスター監督が短編を撮影。
誰もが名前ぐらいは知って
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