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「幸せは待ってるもんじゃなくて、やっぱり自分たちで作り出すものなんだよ。結婚することが幸せなんじゃない。新しい夫婦が、新しいひとつの人生を作り上げてゆくことに幸せがあるんだよ」
いやあ観ていて気持ち>>続きを読む
こういったテーマの映画が百年前に作られていたことに驚くと同時に、百年前からそれほど変わっていないようにも思え、どこかがっかりする気持ちもある。正してくれる人がいない立場の難しさとも言えるだろうか。>>続きを読む
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ネオレアリズモ初鑑賞。序盤にうとうとしてしまったけど結構面白かった。笑いもある。脈絡のない屠殺シーンは2人の行く末を暗示していたわけね。神父の力強い言葉には清々しさを覚える。「魂は死んでない。肉体が死>>続きを読む
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よく歩く。私もお店を開いたらお客さんが来るか不安になりそう。
ここでも『ラルジャン』が。お気に入りなんだな。血が滴る手がポスターに描かれているが、最初のキッチンでの流血はこのオマージュなのだろうか。>>続きを読む
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納村さんの怪我は思ったよりシリアスでした…と思いきや、もともと足が不自由な設定なのか?学者先生のやり取りが笑える。みんなが徐々に同じ部屋で過ごすようになるのが家族みたいで良いですね。日記や手紙で過不足>>続きを読む
何言うてるかわからへんさかい…。結構面白そうだったんだけどなあ。半分くらいしか面白さを感じ取れていないと思う。字幕が欲しい。オープニングの汽笛が体に響いた。
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限度を守らなかった若者への報いか。ドラッグと降霊術、息絶えそうな生き物の命を積極的に絶つこと(カンガルーとライリー)、ミアのニックネーム・「ミー」とトーク・トゥ・「ミー」。こういったテクニカルな設定と>>続きを読む
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やや過剰に感じる演出がところどころあるが、全体的には抑えめで昔のヴェンダースよりは好き。良くも悪くもルーティンからの逸脱は他者によってもたらされている。ストイックな生活に一人で満足しているように見える>>続きを読む
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露悪的な見せ方、やや安直で企みや都合の良さが顕在化しすぎていることろ、さらには送り手の宗教観の主張の強さが合わなかった。バビーもエンジェルも彼/彼女の両親も同じ人間であるというマクロな視点が都合よく無>>続きを読む
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テレビ、お金、昔の写真、カメラ。それらがあるべき場所に移っていくのはなんか良かった(盗品だけど)。煙草の煙の重さの話とか最後のクリスマスのエピソードは好き。
英語と前後の文脈から熟語を推測するくらい>>続きを読む
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職責に忠実なあまり大切なものを失っているかもしれない男性の話。後年になって振り返った時のほろ苦さ。繊細で味わい深いですね。タイトルも。自己抑制というより空っぽに近いのかな。カズオ・イシグロが『生きる >>続きを読む
ちょっと期待しすぎたかもしれない。昔の邦画に詳しい人ならもっと楽しめると思う。現実と虚構が入り乱れる構成は楽しめた。
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観るのは2回目だけどはっきり覚えていたのは切腹のシーンとラストくらいだった。ロレンスの日本語聞き取れねえ…とか、セリアズが収容所に来てから長げえ…と思ったが、それでも最後のシーンで涙が出た。英語で話す>>続きを読む
救いのない話だけど映画としては不思議と面白かった。音楽、ブルーカラー、家無し、徒歩、盛り場、映画…。他作品にも通底するモチーフなのか気になる。やっぱり工場は画になる。
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面白かった。セリフは少なくテンポよく進むから観ていて気持ちが良い。色遣いも綺麗。カラオケ王(笑)寿司マドラーの存在感。
ラルジャンのチラ見せ。観たことないけど、紙の手渡しはラルジャンのオマージュなの>>続きを読む
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タイプライターの貴重な捕食シーン。知的興奮の視覚化。やはり身体の拡張。それと作家性のお話?でも一番面白かったのはベンウェイ!!
ソロ男性客の多さよ。これは『レイジング・ブル』に匹敵する。
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初カウリスマキ。妙にスピード感がある作品だった。セリフが少な目のスタイルは好きだ。映し方はファスビンダーの『不安は魂を食いつくす』を少し思い出させる。音楽は多い。コメディっぽいシーンに場内は少し戸惑っ>>続きを読む
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シンプルに言えばただただ車で突っ走る話なのに心地良く感じた。私のコンディションが良かったのかもしれない。2台のブルドーザーがガタン、ガタンと停まった隙間に人が見えるシーンが良かった。バニシング・ポイン>>続きを読む
認知症の身内がいた立場からすると、ただただ現実を見せられた気分だ。
やっぱり最初にクレジットが出てくる映画の方が好き。
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『ある男』を思い出す作品。北くんは死ななければならなかったのだろうか。市子が新しい人生を歩むには邪魔な存在だったということ?市子を救いたいと言っていた彼にとっては本望なのだろうか。
思っていたより面白かった。たけしの挑戦状のラストのメッセージ「こんなげーむにまじになっちゃってどうするの」ってことかな。信長がコテコテの尾張弁で笑った。安国寺も面白かった。
予告編の美しさに惹かれて観た。ベネックスのような美しさを期待したがゴダールのほうが近かったかな。色や美術は綺麗なんだけど、撮り方にはあまり拘りがないのかな。ストーリーは少しだけ『CURE』を思い出した>>続きを読む
リリー・フランキーの声を聞くと落ち着く。関係性が薄い人間には期待しないから楽、ってのはよくわかるなあ。
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愛と権力の話?『TAR』を思い出しながら観た。ターの娘の名前がペトラだったから、きっと本作のオマージュでもあるんだろう。会話がずっと続く前半は正直きつかったな。
ファスビンダーを観るのは3作目だが男>>続きを読む
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こんなに満足した映画は久しぶりだ。オープニングから凄い。敗戦後の生き方をテーマにした作品は日本でもありそうだな…あっ『秋津温泉』だ、と思いながら観た。戦勝国の人間を相手にダンスを踊るシーンも共通してい>>続きを読む
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仮に性的な興奮であったとしても、水に興奮することってそんなに後ろめたいかな?結局のところ、異性に性的な魅力を感じない彼らにとって、「普通」の要素を当然持っていると周りから期待されることが生きづらさの本>>続きを読む
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ライオンの像の周りをバイクで回っているのはリヴェットの『北の橋』のオマージュだ。部屋に入ってあれこれするのは『恋する惑星』の影響もあるのかな。気づいてないだけで他にもいろいろありそう。逆に遊園地のシー>>続きを読む
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自分だったらどの思い出を選ぶか、否応なしに考えさせられる。望月はあの施設での思い出を選んだのか?ハッとしながらへぇ~と思う一方で、それもありなのかと少し拍子抜けした。アシスタントの彼女が望月との思い出>>続きを読む
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期待していたよりも良かった。息を中心にして、ラブドール・誕生日ケーキのロウソク・綿毛などに繋がり、さらには生命・代替(不)可能性・他者との関わりへと広がるところに奥深さと美しさを感じた。
是枝監督の>>続きを読む
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苦しすぎる…悪友にすら相手にされなくなったシーンは、彼の人生が止まっていることが浮き彫りになっているように思えて辛かった。野球や4人揃っての外出のように、一瞬の安らぎは彼らにあったんだろうけど、それで>>続きを読む
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ゴダールらしい色遣い。他作品よりは観やすかった気がする。神話の知識があればもっと楽しめたかもしれない。ギリシャ文化を体得したところで笑った。