槇村さんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

花筐/HANAGATAMI(2017年製作の映画)

4.2

野のなななのかに圧倒されたので鑑賞。
大傑作でしょう。物凄い熱量と、物凄い芸術センスが画面に溢れるため、3時間映画ですが嘘のようにあっという間です。画面にぐんぐん引き込まれます。時代は、第二次世界大戦
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キングスマン:ゴールデン・サークル(2017年製作の映画)

4.0

キングスマン1作目が大好きなので鑑賞。
序盤から迫力あるアクションを見せてくれる上、miシリーズのような様々な仕掛けの小道具を巧みに操る様が最高に気持ちいい。画作りも素晴らしい。酔うくらいのカメラワー
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勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)

3.9

主人公のヨシカは、中学の頃から片思いしている脳内彼氏「イチ」、会社の同僚で、ヨシカに想いを寄せる「二」の2人の彼氏がいると言い張る。二からの熱烈なアプローチを受けるが、自分の一途な未練を捨てきれないで>>続きを読む

LIFE!(2013年製作の映画)

3.9

写真雑誌「LIFE」で働くさえない独身サラリーマン。会社が買収され、雑誌も終了を迎える。これが最後の仕事になるだろうという場面で、最後の雑誌の表紙を飾る写真のネガがない。彼はその写真を撮ったカメラマン>>続きを読む

東京ゴッドファーザーズ(2003年製作の映画)

4.0

聖夜にホームレス3人組がゴミ捨て場で赤ん坊を拾う。そこから赤ん坊の親探しを始める3人だが、思わぬ騒動に発展していく。
中年オヤジ、オカマ、家出娘という個性的キャラに加え、物語も、かなり上手くいきすぎな
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ザ・ロード(2009年製作の映画)

3.8

荒廃した世界を彷徨う父子。彼らはひたすら南を目指し、生き抜こうとする。人々はほとんどが死に絶え、街は退廃とし、食料不足による共食いを始める人間たち。

終末映画としてはかなり良くできてる。荒廃した世界
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スポーン(1997年製作の映画)

3.7

アメコミ映画。
ダークヒーローの造形が結構好き。話の内容に関しては少し盛り上がりに欠けるが、フツーに今でも観れた。
リメイクしないかなぁ。

イースタン・プロミス(2007年製作の映画)

4.2

今思うとクローネンバーグらしくはない映画だが、にしても良い映画を観たということにはかわらず、むしろ鑑賞後の余韻がすごい。
冬になると観たくなる。

のぼうの城(2012年製作の映画)

3.7

時々メジャー日本映画特有のすっごいさぶい悪ノリがあるが、それを抜いたら結構よく観れる。こういう300的な展開は熱い。

ジャスティス・リーグ(2017年製作の映画)

3.7

ヒーローアクション映画としては退屈せず非常に楽しめたが、DCヒーロー集結ものとしては物足りなさは否めない。また、あのウォッチメンの監督であるザック・スナイダーの作品とあらばなんというかもっと陰鬱とした>>続きを読む

gifted/ギフテッド(2017年製作の映画)

3.8

フロリダでボート修理を営むフランクは、自殺した姉の娘メアリーと2人暮らし。彼はメアリーを近所の小学校に入学させたが、実はメアリーは数学の知能がはるかに高く、周りからは普通の学校ではなく英才教育のできる>>続きを読む

キングコング:髑髏島の巨神(2017年製作の映画)

3.8

いやぁ、素晴らしい。髑髏島に派遣された軍人率いる調査団。しかし島の生物は、キングコング以外のもキングサイズ。
まるで地獄のような場所でサバイバルしなければならない主人公たちに対し、島の自然の雄大さ綺麗
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ゴーン・ガール(2014年製作の映画)

4.2

当時映画館で鑑賞したときは、観終わった後の劇場内の凍りついたような空気がこの映画を物語っている。フィンチャーさん流石です。久々に観たくなったので再鑑賞。
序盤はラブロマンス、中盤はミステリー、終盤はサ
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狂覗(2017年製作の映画)

3.6

とある教師が暴行される事件を調べるため、教師5人が生徒の持ち物検査を行う。生徒が体育の授業でいない間に行われる秘密裏の検査。その中で、教師たちの知られざる過去や問題、学級の問題が露わになっていく。教室>>続きを読む

エル ELLE(2016年製作の映画)

3.6

「スターシップ・トゥルーパーズ」、「ロボコップ」でお馴染み我らがポール・ヴァーホーヴェン最新作。
自宅でレイプ被害に遭う女性が、犯人を捜す話。しかし、彼女は警察に頼るのをひたすら拒み、自身の手で見つけ
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散歩する侵略者(2017年製作の映画)

3.9

ある日突然夫が別人格の人間に。実はこの地球の侵略にやって来た宇宙人が乗り移っており、地球の情報を集めるため、人々から概念を奪っていた。そしてその妻は、夫に乗り移った宇宙人からガイドとして選ばれる。また>>続きを読む

ガタカ(1997年製作の映画)

3.8

人々の遺伝子が管理された社会。生まれた時から適正者、不適正者に分類され、死因、寿命も判明される、そんな社会。
主人公ヴィンセントは不適正者であり、幼い頃からの夢である宇宙飛行士になることのできない体で
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ネオン・デーモン(2016年製作の映画)

3.8

「ドライヴ」、「プッシャー」シリーズでお馴染みニコラス・ウィンディング・レフンの映画。
ファッションモデル界での1人の女性の成り上がりを妖艶に描く。
レフン映画なので、ただのサクセスストーリーになるは
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お茶漬の味(1952年製作の映画)

3.9

良い。
最後の静かな台所シーンがとにかく素敵。
小津さんって襖を通して隣の部屋を写したり、廊下を突き抜けて写したりするのが特徴よね。

パンチドランク・ラブ(2002年製作の映画)

3.8

アダム・サンドラーの若干キチガイじみた感じがたまらん。

ダンケルク(2017年製作の映画)

3.9

いや〜疲れた。
ダンケルクでの英兵、フランス兵たちの撤退する場面を描く。迫り来るドイツ軍の戦闘機に怯えながら、英兵たちは必死に船に乗り込もうとする。
船に乗るまでに爆撃、船に乗ってからも爆撃、そして浜
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地獄でなぜ悪い(2013年製作の映画)

3.7

雑な吐血シーンや、多量のスプラッター描写などはタランティーノ映画に影響受けてるような気がする。

かぞくのくに(2012年製作の映画)

4.1

在日家族を取り扱った映画。日本と朝鮮の政策により離れ離れになった兄妹の僅かな再会を描き、在日朝鮮人の帰国事業の裏側を少なからず覗くことができる。
これは重い。果たしてこの家族は帰国事業に対して当時どの
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新感染 ファイナル・エクスプレス(2016年製作の映画)

3.9

原題:「釜山行き」
韓国のゾンビパニックもの。舞台は釜山行きの新幹線車内。別居中の妻の元へ向かう父娘はゾンビに感染せずに生き延びようと奔走する。
パニックものはとにかく危機一髪のハラハラ感が大事である
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ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

4.2

序盤から上がる上がる。
犯罪組織の運び屋として働くベイビー。彼のドライブテクニックはかなり優れており、組織の強盗に毎回のように駆り出される。彼の特徴はとにかく他のチームメートとほとんど口をきかず、ひた
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愛を読むひと(2008年製作の映画)

3.7

普通のラブストーリーかと思いきや、後半意外な展開となる。オススメ。

アメイジング・スパイダーマン2(2014年製作の映画)

3.5

街中で誰かを待ってるエマ・ストーンが絵になるなぁ。
デイン・デハーンの病弱演技は素晴らしい。顔色の悪さが尋常じゃない。
ジェイミー・フォックスの地味な人感が意外にいい。
などなど、物語の関係ないところ
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セブン(1995年製作の映画)

4.0

ラストの救われなさと言ったら。
誰もがブラピの立場になって考えると思う。

ゴースト・ドッグ(1999年製作の映画)

3.9

武士道を極める黒人の殺し屋。という絵面がとても可笑しい。しかもかなり強い。
対して彼を標的とするイタリア系マフィアはどれも老人であり、なんとも弱そう。
こんなんで面白いのかと思うが、なぜか面白い。

ヒューゴの不思議な発明(2011年製作の映画)

3.7

パリの駅の煌びやかな雰囲気がとても良い。美術、音楽、効果音、すべての織りなす映像は、これから始まる物語に対する高揚感を与えてくれる。
お話自体はけっこうツッコミどころが多い。というか、なんか下手。そこ
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サマーウォーズ(2009年製作の映画)

3.8

高校の頃劇場で観たため思い出補正が入ってる作品である、であるが...。

まず初見時からあの祖母には全く好感持てなかった。あの大家族は今は祖母が絶対的存在であり、家族みんなが祖母の言いなりである。なん
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ヒア アフター(2010年製作の映画)

4.0

死者と対話することが出来る男の話。しかし彼はその特殊な力に苦悩する日々を送る。他の主要人物は臨死体験をした売れっ子ジャーナリスト、突然不運の事故により双子の兄を失った少年。彼らが巡り会うラストは必見。>>続きを読む

愛、アムール(2012年製作の映画)

4.3

中盤までは「これハネケ映画?」と思うくらい穏当で品のある感じだったが、終盤はやっぱりハネケでした。
この映画を鑑賞した後日、日本で同様の事件がニュースで報道されていた。この話は日本でも今や他人事でない
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セブンス・コンチネント(1989年製作の映画)

4.2

いわゆる'ごく普通の'家族が一家心中をする過程を描いている映画。なぜ一家心中するのかの明確な理由は描かれなくて、しかし明らかに家庭が絶望に堕ちていく形は映画から見て取れる。心中前の家族の行為は自分の今>>続きを読む

淵に立つ(2016年製作の映画)

3.9

何の予備知識もなしで見たせいもあるのだろうが、後半の展開にはかなりびっくりした。
浅野忠信は主役でありながら前半しか出てこない。後半は、浅野の亡霊のようなものを感じながらの展開となる。
結末も悲惨であ
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Strange Circus 奇妙なサーカス(2005年製作の映画)

3.7

園子温監督の中でもこの映画だけは本当に苦手。苦手というか生理的にきつい。
なんでこんな風に感じるかというと、近親相姦や虐待などの題材をスリラーに、アーティスティックに、とにかく気持ちが不安定になる演出
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