槇村さんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

鈴木家の嘘(2018年製作の映画)

3.8

引きこもりの長男が首つり自殺をし、それを発見した母親がショックで意識を失い、意識回復後は記憶を無くしてしまう。長男の自殺を隠し平穏を保つため家族全員が母親に、長男は外国で元気だと嘘をつく。
非常に練ら
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ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)

3.9

いや〜、よかった。
なんていうか、余韻がすごい。

ホラーというよりかはホームドラマっぽい。抗えない血筋。家庭という、自分たちが役割を果たさなければならない呪い。そして、身近な人の事を実は何もわかって
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川の底からこんにちは(2009年製作の映画)

4.0

皆さんは所詮中の下の人間なんですよ!だから頑張るしかないんですよ!しょーがないじゃないですか!

愛のむきだし(2008年製作の映画)

4.7

とにかく熱量がすごい。登場人物たち全員狂ってる。
クリスチャンの主人公ユウ(西島隆弘)は、自分にとってのマリアを探して盗撮する毎日。そんな中出会ったヨーコ(満島ひかり)のパンチラを目撃し、人生で初めて
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ハウス・ジャック・ビルト(2018年製作の映画)

3.8

主人公があまりにトチ狂った殺人鬼だったため、もはやコメディ。
お話は全5章に分けられ、それぞれのエピソードの殺人手口紹介みたいになっている。章が進むたびに、主人公の手口が段々とえぐみが増すので、この主
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天気の子(2019年製作の映画)

3.7

とりあえず、作画は良かった。雨の表現や雲の表現、透き通る青空の広がりはさすがという感じ。画面であんなに綺麗な晴れ間を見たのは初めてかもしれないです。本当に美しかった。あと花火の表現は鳥肌立った。
スト
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ワイルド・スピード/スーパーコンボ(2019年製作の映画)

3.7

楽しかった。
ドウェインジョンソンとステイサムの肉体言語と、派手なカーアクションが本作の見所。

ただ残念なのは、展開が少し鈍重でワンパターン。
まず敵の弱っちいこと。イドリスエルバはかっこいいんだけ
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よこがお(2019年製作の映画)

3.9

無実である看護婦が、ある事件をきっかけに加害者に関与したと扱われ、生活が崩壊していく話。
誠実で優しく、周りからも信頼されていたにも関わらず、事件が大きく波及していくにつれ、周りの反応が一変する。まる
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殯の森(2007年製作の映画)

3.0

こういう自然を大切にしましょう的な意識高い系の作品はちょっと苦手です。

オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ(2013年製作の映画)

3.3

ジャームッシュ映画は大好きだし、これは映画館に観に行ったのでこの映画の良さ存分に楽しんだはずなんだが、この映画の雰囲気がどうも合わない。
吸血鬼の熟年夫婦が現代の世界に生活しており、iPhoneでビデ
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ゴジラ キング・オブ・モンスターズ(2019年製作の映画)

3.8

ゴジラ強し!だが、今作のキングギドラがなかなか強い。
正直のところ、日本版のゴジラシリーズにおけるキングギドラは、ゴジラにフルボッコされ、逃げてはまた懲りずにやってくるような存在だと思っていたが、本作
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マジェスティック(2001年製作の映画)

4.0

車の運転中に川に転落しローソンという街に流れ着いたピーター。彼はその事故により記憶喪失になり、自分が誰だかわからない状態である。ローソンでは、第二次世界大戦で行方不明になった街の英雄ルークとピーターが>>続きを読む

スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム(2019年製作の映画)

4.0

いや〜楽しい。スパイダーマンが躍動することの楽しいこと楽しいこと。
舞台は夏休みの海外旅行。気になるあの娘にアプローチしようと試みるが、そこで遭遇する脅威。その時スパイダーマンであるピーターが、師なき
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プロメア(2019年製作の映画)

4.1

めちゃくちゃ熱い。
チームもの、バディもの、メカ、ロボット、バトル、友情と、もう男が大好きな要素がギッシリ詰め込まれた映画でした。もうとにかく熱い。展開が速すぎて半ば情報過多ですが、しっかり観客を置い
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アベンジャーズ/エンドゲーム(2019年製作の映画)

4.7

最高です。
それ以外の言葉が見つかりません。本当に至福の時間でした。

ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

4.0

いや〜よかった。
クイーン、特に、フレディ・マーキュリーの成り立ちを描いた作品。
ラストのライブエイドでのパフォーマンスは感動もんです。まるで自分が観客の1人になる気分。

聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

3.8


いやー、当たりましたねえ。
不条理この上ない奇妙で不思議な感触の映画です。
こういう映画に常識を押し付けてはだめ。何しろ不条理なんだから。
カンヌで脚本賞取ったのもうなずけます。
後で調べると、監督
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ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ(2018年製作の映画)

4.1

めちゃくちゃ面白かった!大好物!前作よりド派手なアクション、ハードコア、登場人物がより人間臭い等々、凄く自分好みでした。正直前作が今作のための序章に思えてくるくらい。こっちの方オススメです。

ボーダーライン(2015年製作の映画)

3.8

麻薬カルテルを追うCIA組織の話。麻薬カルテルって、今やよくある題材になってるが、今作もジャンル映画の中ではなかなか良い。CIAの組織の仲間になる殺し屋が実は主人公であり、最も怖い存在なのがいいですね>>続きを読む

ハード・コア(2018年製作の映画)

3.7

社会からつまはじきにされた存在である右近と牛山。彼らが廃工場で見つけた捨てられてたロボット”ロボオ”。この映画は彼ら3人の奇妙な友情の物語。
なんとも言えない映画ですが、嫌いではないです。確かに今の社
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ヴェノム(2018年製作の映画)

3.7

“最悪”だの、”最も残虐”だのポスターには書いてありますが、フタを開けるとなかなかいいやつ。
ハードな展開を期待した分、全体的に薄味なため観終わったあともそんなに感じるものはなかったが、バディものとし
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若おかみは小学生!(2018年製作の映画)

4.1

事故で両親を失くした小学6年生のおっこが、引取先の祖母の旅館で若おかみとして奮闘し、成長する話。旅館に訪れる客はどれも何かしら一癖あるが、おっこはそんな人たちにも臆せず自分なりの愛情を持ってもてなす。>>続きを読む

海炭市叙景(2010年製作の映画)

4.0

海炭市に住む人々の生活を描いた群像劇。(架空の地方都市だけど、どう見ても函館市。)
佐藤泰志原作の映画では1番好きです。
この映画の登場人物たちは、生きていくのに行き詰まった人達ばかり。不器用だけど前
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タクシー運転⼿ 〜約束は海を越えて〜(2017年製作の映画)

4.1

めちゃくちゃ良かった。

ソウルに住むタクシー運転手のキム。彼は金儲けという些細な動機で、ドイツ人ジャーナリストを乗せ、光州という街へ向かう。
しかし、そこでは学生運動が発展した民衆デモが過激化してお
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愛しのアイリーン(2018年製作の映画)

3.9

イワオサーン!
アイリーン‼︎



42歳独身の冴えない男宍戸岩男。家出した彼は突然フィリピン女性アイリーンをお金で買い、結婚して田舎に帰ってきた。父の葬式の目下の帰宅。怒り狂った母は岩男が連れてき
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レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ(1989年製作の映画)

4.3

めちゃくちゃ好き。
間といいゆるさといい最高ですね。
ジャームッシュっぽい雰囲気あるなと思ったら中古車ディーラー役で本人が出てて笑ってしまった。

アメリカの夕暮れ時の空がきれい。

ヤング≒アダルト(2011年製作の映画)

3.8

なるほどこれはきつい。
都会で小説家として働くメイビスは、一通のメールから学生時代付き合っていた男に会うため故郷の田舎町に向かい、男との復縁のためひたすら孤軍奮闘する。
青春時代の思い出から抜け出せな
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アントマン&ワスプ(2018年製作の映画)

4.0

いや〜面白い。
アントマンのこの安心感は流石です。今や殺伐としてるアベンジャーズの中で唯一平常運転のテンションの内容なのは本当嬉しい。
今回は量子の世界からピムの奥さんを助け出そうとする話。量子理論は
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検察側の罪人(2018年製作の映画)

3.7

老夫婦殺人事件を担当するエリート検事最上とその後輩の若手検事沖野、犯罪者を裁くという思いで動く2人が、被疑者をめぐり対立するという話。本筋は刑事ドラマっぽくて面白かったが、途中途中挟まれる社会の闇の部>>続きを読む

タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら(2010年製作の映画)

3.7

親友であるタッカーとデイルは、湖畔に見つけた別荘でバカンスを楽しんでいた。しかし、同じ頃近くで夏休みを楽しむウェーイな大学生集団にひょんな事から遭遇し、連続殺人鬼と間違われてしまう。
そっからは勘違い
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DEVILデビル/ラマン・ラーガヴ 2.0 ~神と悪魔~(2016年製作の映画)

3.8

驚いた。連続殺人鬼もののインド映画。
インド映画のイメージを覆す真っ暗な画面。

どんどん人が死んでゆく憂鬱この上ないストーリー展開。しかもインド映画。
編集が若干荒い気もするが、なかなか好みの出来。
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デトロイト(2017年製作の映画)

4.0

ハートロッカー、ゼロダークサーティを撮った監督だそうで、どちらも見ていますが、今回の映画が一番グサッと来ました。前作同様今作も実話で、有名なデトロイト黒人暴動に端を発した、モーテルでの白人警官の黒人へ>>続きを読む

パンク侍、斬られて候(2018年製作の映画)

3.7

石井岳龍(石井聰亙)監督作。石井聰亙作品は、サンダーロードと逆噴射家族は知ってる程度。


リアクションに困る。
週末の深夜の終電にシラフで乗ってる気分。泥酔客でごった返して車内のあちらこちらでカオス
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ファニーゲーム(1997年製作の映画)

3.6

冒頭の卵から、リモコンに至るまでとにかく不快で腹が立つ。

実は暴力をエンタメチックに扱う映画界へのアンチテーゼらしい。暴力って本当はさぁ、凄く痛々しくて怖いんだよ。ってな感じ。

夫婦2人の演技が最
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スパイダーマン:ホームカミング(2017年製作の映画)

3.8

車でのトム・ホランドとマイケル・キートンのやりとりは思わずゾッとした。コップカーにもあった子供が大人の怖い部分を覗いてしまうあの感じ。しかしなぜかコップカーの時より怖い雰囲気になってる。