LudovicoMedさんの映画レビュー・感想・評価

LudovicoMed

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禁断の惑星(1956年製作の映画)

3.6

〈絶対的ユートピアに現出した潜在意識のヒューマンエラーモンスター〉

バイロンハスキン版宇宙戦争などと共に語られたりする50年代のクラシックSF。
SFに夢とロマンが抱かれる以前のキッズ向き荒唐無稽と
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ブルータル・ジャスティス(2018年製作の映画)

3.7

〈堕落刑事のエンドオブウォッチは地獄発、地獄行き〉

毎回ヘンテコな邦題を付けられながらも今、最もゴア描写が乗りに乗っているS・クレイグザラー・暴力の伝道師が、暴力の気功師ことメルギブソンとタッグを組
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新感染半島 ファイナル・ステージ(2020年製作の映画)

3.5

【エスケープ・フロム・半島 2020】

2020年、日本の映画界では鬼滅の刃がスマッシュヒットを見せましたが、お隣韓国では『新感染 ファイナル・エクスプレス』の続編にあたる『Peninsula』が、
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ミッドナイト・スカイ(2020年製作の映画)

1.9

〈旅路の帰還者と終末を待ち続ける男の焦燥をミステリーでやろうとした誤算〉

2020年の終わりにNetflixから何やら壮大なSF大作が封切られたらしいが、話によると『ゼログラビティ』『レヴェナント』
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燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

4.6

目線の対話でベルイマン『仮面ペルソナ』を繰り広げるフェチズムの世界。

いわゆるレズビアン(同性愛)を扱う作品の中でもここまで、『仮面ペルソナ』の様な外界を断絶した構成を拝借し、ジェンダーレスな空間で
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映画 えんとつ町のプペル(2020年製作の映画)

3.0

〈STUDIO 4℃の圧倒的ブランド力で広がるディストピア〉

芸人西野亮廣が出版した児童向け絵本をなんと、『海獣の子供』などで圧倒的グラフィックを見せたSTUDIO 4℃が手掛けるアニメ映画。 ただ
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死霊のえじき(1985年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

トムサヴィーニのグロスプロイテーション炸裂。

世界終末時計1秒前of the Deadことゾンビ映画のクラシック。本作では「まさに世界の縮図だぜ」セリフが表す通り、ノアの方舟内の権力構図というおもし
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怪怪怪怪物!(2017年製作の映画)

3.4

<学園ホラー 怪怪怪怪作!>

奇怪度MAX 血も凍るキッチュな台湾ホラーと話題を読んだ、トロマ映画みたいなタイトル作品。

一見、『グエムル -漢江の怪物-』の様な一風変わったモンスターホラーか
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Mank マンク(2020年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

ハーマンJマンキーウィッツの8 1/2を虚構と史実で描き出すフィンチャーの8 1/2。

Netflixという作家性を大フィーチャーしてくれるフィールドにて、デヴィッドフィンチャーが新作を発表した。映
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グッド・タイム(2017年製作の映画)

4.0

<サフディ兄弟、なめてました>

と同時にびっくら仰天。ここまで手に汗握る体感を味わわせてもらえるなんて。正直『アンカットダイヤモンド』は摩訶不思議すぎるエネルギーと演出にやられ、単にこれは、一見ミス
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ヒルズ・ハブ・アイズ(2006年製作の映画)

3.4

【あなたのヒルズハブアイズはオリジナル派?リメイク派?】

2000年以降の売れっ子ホラー監督組には、名作ホラーのリメイクが登竜門となっている風潮がある。フェデアルバレスは『死霊のはらわた』をロブゾン
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サランドラ(1977年製作の映画)

3.6

<タランティーノ&ロドリゲスのグラインドハウスでかかってそうな荒野のスプラッター>

エルム街の悪夢、スクリームとたまーにホラー界に金字塔を作り上げるウェスクレイヴン初期のスプラッターa.k.a.【ジ
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わたしはロランス(2012年製作の映画)

4.4

グザヴィエドランの感性大爆発、10分に一度感情のディープインパクトが発生する自伝本。

『マイマザー』を弱冠19歳で創り上げたドランは同時に自らの同性愛をカミングアウトし、監督デビューを果たした。
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ロード・オブ・セイラム(2012年製作の映画)

3.9

ヘレディタリー/継承の元ネタか、目を疑う様なストーリーテリングの暴力。

悪趣味を極めしロブゾンビ監督が魔女裁判をモチーフとした本作。ロブゾンビのDIY精神溢れる悪趣味な殺戮方法はスプラッター界にニュ
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シカゴ7裁判(2020年製作の映画)

3.0

ソーシャルネットワーク脚本家、アーロンソーキン渾身のNetflix映画。

パラマウントからワケありNetflixに売却され、急遽配信で世に放たれた本作は2021年にアカデミー賞が開催されるならば、演
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劇場版「鬼滅の刃」無限列車編(2020年製作の映画)

2.6

<コナンに次ぐ阿鼻叫喚なアクションをポップな需要に変貌し、コロナ禍に偉業を成す>

コロナ禍に社会現象を巻き起こし満を侍して劇場版が公開されると、1日の上映回数が2〜30回というゴリ押しっぷり。もはや
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マティアス&マキシム(2019年製作の映画)

3.6

ドラン新作は印象派、表現主義からの脱却か?

2020年の映画界は未曾有のパンデミックによりビッグバジェット作品達は閉店状態に見舞われ、それと入れ替わるようにミニシアター系の新作映画へ客足が流れていき
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PTU(2003年製作の映画)

3.9

『夜は短し歩けよラムシュー』

バイオレンス映画ファンから一目置かれるジョニートー監督が一夜限りのミニマムな物語を群像劇で魅せた本作、なんと"香港のタランティーノ"なんて誇大宣伝され封切られたらしいが
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ヤコペッティのさらばアフリカ(1966年製作の映画)

3.4

テレビじゃできない秘境ドキュメンタリー100連発inアフリカ。

『世界残酷物語』でモンド映画というジャンルを爆誕させたヤコペッティが「アフリカズ、ファースト!」なポテンシャルで独立期からの歴史を物語
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凱里ブルース(2015年製作の映画)

4.0

<中国の果てまで、ドローンと彷徨いながらイッテQ>

中国映画界にも『恐るべき子供』現る。
その名も、菜食主義者の意味とは全く関係ない奇才"ビー・ガン"監督だ。
長編デビュー作の本作は約40万円ほどで
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ハードコア(2015年製作の映画)

4.0

<夢のVR映画へ一歩近づいた>

ブレアウィッチプロジェクト等のPOV映画では、ビデオカメラを持った撮影者込みの前提で自撮り的な生々しさを映画に持ち込んできましたが、本作では観客が主人公に完全ドッキン
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麻薬密売人 プッシャー(1997年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

ニコラスウィンディングレフンデビュー作、衝撃の風格。

レフン監督ほどフィルモグラフィが異色な作家は珍しいだろう。『ブロンソン』では時計じかけのオレンジ風に、『ヴァルハラライジング』はタルコフスキー調
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TENET テネット(2020年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

<ノーランが夢見たボンド映画は、誰も見たことない空想科学と理論武装。合言葉は"Don't think, feel">

何年かに一度のノーラン祭り、みんなが首を長くして待ちわびたノーラン新作が公開され
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降霊 KOUREI(1999年製作の映画)

3.7

黒沢清映画恒例の不自然なCGで魅せる、世にも恐ろしい降霊現象。

近頃、Twitter上では【霊感のある人たちが選ぶリアルな霊描写No.1映画】として黒沢清の『降霊 KOUREI』が注目されている。
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トラフィック(2000年製作の映画)

3.7

追う者、追われる者までもが麻薬に毒された世界の混沌。

アカデミー賞がソダーバーグ一色に染まったこの年。彼は、麻薬カルテルの群像劇の本作と『エリンブロコビッチ』を2000年に発表し、翌年のアカデミー賞
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名探偵ゴッド・アイ(2013年製作の映画)

2.0

<堤幸彦で連ドラリメイク希望>

バイオレンスの名匠ジョニートー監督は日本で言う三池崇史みたいな、別案件の雇われ仕事さえ見事にこなす職人監督です。
という訳で、今回は非バイオレンス映画、どちらかという
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事故物件 恐い間取り(2020年製作の映画)

1.5

【"ホラー"として事故物件だった件】

2020年、貞子vs伽椰子の創造主対決がJホラーを盛り上げているようですが。さてその勝敗や如何に、、、

日本のホラーは作家性の強烈な最恐モノはあまり大衆ウケし
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海辺の映画館―キネマの玉手箱(2019年製作の映画)

3.0

<映画怪獣大林宣彦が生涯かけてあなた(観客)に託したモノ>

アバンギャルドを極めし映画怪獣大林宣彦監督は、2010年代に入ってからもやんちゃ度を増して大暴れ。『この空の花 長岡花火物語』から始まる戦
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透明人間(2019年製作の映画)

4.3

ポランスキーの『反撥』進化系、最恐ニューロティックホラー。

"透明人間"といえば、ユニバーサル系クラシックモンスターの中でも地味枠であるせいか、世間的には映画を通り過ぎスケベなハラスメントやりたい放
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THE POOL ザ・プール(2018年製作の映画)

3.2

『ライフオブパイ』?in Deep End。

クロール -凶暴領域-に続いて、これまたキッチュなワニ映画が発掘され、話題を呼んでいる。その名も『THE POOL ザ・プール』ワニ映画であり、プール映
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CLIMAX クライマックス(2018年製作の映画)

4.6

『これぞまさに、劇薬! あなたをインナートリップへと拉致るギャスパーノエからのサイケメディア(ドラッグ)』

エンターザボイドでゴーグル無しのドラッグのVR体験に挑戦し、LOVE 3Dでは飛び出す射精
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ハロウィン II(2009年製作の映画)

4.4

驚異の地獄絵図!ロブゾンビが魅せるニューウェイブホラーバイオレンス。

メタルロックミュージシャンであり、残酷映画の名手ロブゾンビが見世物精神を炸裂させ『ハロウィン』を再構築した。結果チャールズマンソ
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アルプススタンドのはしの方(2020年製作の映画)

4.0

『桐島、部活やめるってよ』に続け!カメラの外側の"被写体"とリアクションが紡ぐ青春映画の傑作。

ピンク映画界の巨匠こと城定秀夫監督は高校演劇の戯曲、映画とは対極にあるワンシチュエーション舞台劇を圧倒
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ハロウィン(2007年製作の映画)

4.0

ロブゾンビ流俗悪エクスプロイテーションで蘇るハードコアなハロウィン。

ジョンカーペンターがB級魂炸裂でマスク殺人鬼による恐怖を紡ぎ出したハロウィンシリーズ。今や溢れる続編やリメイクにより10月のあの
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ピープルvsジョージ・ルーカス(2010年製作の映画)

3.7

これぞ、『フランチャイズシリーズ物』論争潜入カメラ、映画史上最強の熱狂と炎上。

スターウォーズというあまりに巨大すぎるコンテンツをファン達は"擬人化"させたジョージルーカスへ向け、徹底議論、イジり、
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娘は戦場で生まれた(2019年製作の映画)

4.5

原題『For Sama』= "サマ"へ "サマ"のために
サマ、覚えているかしら あなたのために撮り続けたの 理解してほしいパパとママの決断を。


SNS時代の革命闘争ことシリア内戦を戦場カメラマン
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