《移民のアメリカンドリーム成功と資産家に所有されるアーティストの両義性》
アカデミー賞受賞式が近づいてまいりました。今年は例年に増して、前例のないことだらけで未だかつてなく予想が難しい。
まず知らな>>続きを読む
《スピンオフ感が強いがハリソンフォードだけは震えた》
ようやく何かが動き出しそうな『キャプテンアメリカ』の最新作が満を持して公開された。なにかとトラブル続きのMCUですが今作においても海外の試写でウ>>続きを読む
《対話を必要としない自然界に堕ちてきたプログラミングされた言葉を喋る異物》
予告編がガンガンかかりまくるドリームワークスアニメーションの新作。ドリームワークスアニメといえば近年『バッドガイズ』『長ぐ>>続きを読む
《ホラー版『仮面/ペルソナ』? 対話による恐怖の限界点》
レア度の高い日本製ホラーという触れ込みですが中編なんで多分黒沢清映画ワナビーな感じだろ、と見くびってたらこれがマジで怖い映画だった。確かに黒>>続きを読む
《アンチヒーローの極地に挑むバイオレンスステイサム爆誕》
お正月興行を狙ったステイサム映画が景気良く公開された。ステイサム映画は基本想定内の中でスカッと脳筋アクションを振る舞ってくれる。ところが監督>>続きを読む
《ヤクブーツはやめろ!! ヒメゴートもやめろ!!》
アダルトな映画を専門とする城定秀夫が村系嫌ミスを監督したとあり、果たしてどんな産物となって飛び出すか?観に行きました。
『ミッドサマー』の世界的>>続きを読む
《音楽が感情の揺らぎを司る全く新しい変異型ミュージカル》
第96回アカデミー賞長編アニメーション部門の狭き門にノミネートされ、昨年公開されるや号泣報告を多数呼んだ実験アニメ。大変評判になるバズりもわ>>続きを読む
《途方もなく長い時間に縛られる地獄、残酷にも時間が過ぎ去っていく地獄》ちょっと採点不可能っす。
しばらく前から噂に聞いていた胸糞ドキュメンタリー。予告編からも只者でないオーラがビンビン伝わってきて観>>続きを読む
《唯一解放される現実逃避の不条理と正気でいられない悪夢の様な現実》
異端のインディーズ作家片山慎三の新作がリリースされた。まだ3作目にも関わらずトントン拍子で尖った才能をぶつけ続け、映画好きの間でも>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
《ボンクラでハッチャけられる無限に思えたモラトリアム有限期間の終焉》
ずいぶんと大きく出たこのタイトルmeets.見るからにボンクラそうな映画オタクくんと概ね想像が付く話をこぢんまり楽しもうかと思っ>>続きを読む
《老匠がかますキャリア最大のエンタメスペクタクル》
2022年『トップガンマーヴェリック』
2023年『ガーディアンズオブギャラクシー3』
と毎年これだけは映画館で!という大スクリーン仕様の映画館映>>続きを読む
《王室でお淑やかに衰弱してゆくお姫様の停滞シネマ》
ファスビンダーの作風が全く読めない。ここまで4本もの心を揺さぶる大傑作に出会わせてくれた人生ベスト級映画監督となってしまったが、どれも異なる魅力で>>続きを読む
《宝くじ成金、ブルジョワ仲間入りで掴んだ恋》
今年はファスビンダーを映画館で観られただけでなんだかんだ有意義な年だったといえよう、本作も無事魂鷲掴みのまんま映画が終わった。室内の空間演出に相変わらず>>続きを読む
《享受し難いマリアブラウンの行動原理にクラックラ》
自分にとって今年最大のトピックとなったファスビンダーリバイバル祭。オールタイムベスト常連作を今んとこ2作品も叩き出した打率も名前のライムも最強にキ>>続きを読む
《スクショタイムだらけの映像にチルする癒シネマ》
物珍しい長編デビュー作を発掘し続ける配給会社が今回はノルウェーから癒しを感じる映画を見つけてきた。ヨーロッパのアート映画を筆頭に時代を問わず目を見張>>続きを読む
《そのお父さん、コミュ力高すぎにつき アリーナ会場封鎖できません‼︎》
Mナイトシャマラン最新作が公開した。毎度特別な期待感と共に観にいくほど信頼している作り手ではあるがたまに派手にポカすことでお馴>>続きを読む
《当たり外れ激しいバートン映画のダークホース的新たな傑作》
皆さんのティムバートン推し作品は?『バットマンリターンズ』『シザーハンズ』はたまた『チャーリーとチョコレート工場』。ディズニーアニメとはま>>続きを読む
《タイトルに見合ってない凡庸な前線もの大作ではあるものの、、、》
キャスリンビグローも怖気付くような危ういコンセプトでアメリカでは公開されるや否や論争の的となってるらしい本作。これはディストピア映画>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
《悪事に生きる男の宙吊り世界と、彼を襲う超現実的クライムアクション》
ネタバレマジ要注意‼︎
今年は黒沢清がノリノリな年であったがトリを飾るのは菅田将暉映画ということで一般層にも話題の一作だ>>続きを読む
《笑ってはいけない正統派Jホラーから一転、ぶっ飛んだ白石晃士映画に》
毎年ホラーが活気付く夏休みのシネコンに白石晃士の最新作がゴリ押しされるという異常事態が発生した。こんな大きな劇場にまあまあ客入り>>続きを読む
《うかつに手を出すと全秒居心地が悪いほど次元が違う世界観》
奇抜を極めた映画の狙い所とは難しいものでいとも簡単につまらなくなる。しかし本作は、あの『ノベンバー』。暴力と野蛮に満ちた別次元の死生観や概>>続きを読む
《時間だけを共有しながらカメラから徹底断絶されたとある女性の毎日》
上映時間どんだけあったか全然わかんない。映画鑑賞の際、一度は経験したことあるだろう時差ボケ体験、大抵寝るか!って投げやりになるもの>>続きを読む
《虚無な時間の中で殺されゆく精神と犯され続ける身体》
ミニシアターに現れたニナメンケス監督リバイバル祭。彼女の初長編であり妹のティンカメンケスが主演を張ったこちらは、非常に才気走った一作になってた。>>続きを読む
《ニナメンケスpresents. 理想像化や露悪的に映される女性の映画の眼差しについて》
注目を浴びる女性監督の中でも、今まで知らなかったニナメンケス。彼女の特集上映が開催され一発目は映画に関するド>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
《シリーズの伝統を誰よりも面白く目指した先にある味わったことのない興奮とアクション》
『エイリアン』シリーズの最新作が到着というニュースなら是非ともリドリースコットのプリクエル編3作目を見せて欲しか>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
《自己肯定心と本音を偽る感情のせめぎ合いの果てに》
今年もピクサー渾身の一作が夏休みの映画館でかかりました。ピクサー作品は中々追えてなかったがこればかりは見逃すワケにはいかんってことで珍しく鑑賞して>>続きを読む
《誰にも気づいてもらえないところでハラスメントを受けるスリラー観点》
近年、性加害への問題意識から膨らませてゆくタイプのジャンル映画が多く見られる。もちろんリベンジポルノという復讐劇に仕立て上げるパ>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
《もし、アピチャッポン『メモリア』がホラー映画だったら》
今年2本目の黒沢清新作が届いたが、これまた風変わりなコンテンツでリリースされた。Roadsteadというオンライン上で作品を所持することでユ>>続きを読む
《葬り去った過去の分身が歩み寄ってくる》
アカデミー賞脚本賞にノミネートされていたトッドヘインズ最新作だが、この無性に惹かれるポスターに興味が湧きの鑑賞。まず本当に起こった事件という概要すら知らずに>>続きを読む
《荒唐無稽への振り切り具合が甘い》
90年代、ジャンル映画がメインストリームに幅を利かせていた時代の一本がどういう訳か令和の夏ブロックバスターに大出世を遂げた続編?リメイク?作品。多分これが公開され>>続きを読む
《断ち切れない負の連鎖》
マイケルマン久々の新作、それもモータースポーツ界隈では名の知れている悲劇らしいミッレミリア公道レースの1957年の大事故に向かっていくエンツォフェラーリの堕落にスポットを当>>続きを読む
《大味映画ならではのデタラメな時代感が楽しい》
今年でいうと『エクスペンダブルズ』と同じくらいオワコン案件と思っていたが、コチラはそれなりの興行成績と評判で御の字みたいだ。今年はホントに誰も待ち望ん>>続きを読む
《世界が死んだ日、二人ぼっちで最期の願いを叶えに》
斬新なギミックで見事バズった一発屋ホラー『クワイエットプレイス』。案の定続編は微妙な出来だったが、このままフランチャイズ展開しないのはあまりに勿体>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
《叶わぬ自己実現へのくらましとその過去を知ることで君を理解できるということ》
96回アカデミー賞にて圧倒的下馬票で勝ち取ったダヴァインジョイランドルフ及び実は脚本賞が接戦だったことを伺える重要な前哨>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
《やがて神話へ語り継がれていく換骨奪胎を込めたワンスアポンアタイムインフュリオサの物語》
ついに完成された『マッドマックス』最新作にして『怒りのデスロード』に直接繋がるフュリオサの前日譚。もはや説明>>続きを読む
《ヘンゼルとグレーテルから誘惑を剥ぎ取ったシャーマンが世界へと羽ばたいてゆく!?》
M・ナイト・シャマランの娘が!という半笑い感含め正直さほど期待されてはないんだが、、、程度で観にこられる観客が多数>>続きを読む