LudovicoMedさんの映画レビュー・感想・評価

LudovicoMed

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映画(59)
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イレイザーヘッド(1976年製作の映画)

4.2

人間が見る悪い夢をそのまま具現化し映像にして、極限まで日常を異様な感じで映し出した作品。

リンチのデビュー作であり、リンチ本人が、映画会社の人から口出しされず、自分のアート性とシナリオを存分に発揮で
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ザ・ウォーク(2015年製作の映画)

4.1

ワールドトレードセンタービルを実際に綱渡りした男にスポットを当てた実録物。

映画の構造が前半、主人公の生き立ちからラブロマンス、そして計画を実行するまでを描くケイパー物と分かれているため、ただ「ツイ
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サンシャイン2057(2007年製作の映画)

3.4

SF映画を創造する上で、まだ誰も見たことないアイデアや設定を思いつけるかが、最も重要なこと。

映画でしか造れない非現実的な世界観や体験を提示できるかが、勝負の分かれ道だと思う。

特に宇宙が舞台の場
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ノーカントリー(2007年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

アカデミー作品賞受賞作ともあり、この映画のパッと見のルックだったり、雰囲気は人によって取っ付きにくく、上質な敷居の高さが見られますが、メインのお話は組織の金を盗んだ主人公が冷酷な殺し屋に追われる攻防劇>>続きを読む

マチェーテ(2010年製作の映画)

3.8

グラインドハウスのフェイク予告からできた本作はまさに、デスプルーフ、プラネットテラーのB級感を継承するような作品。

デスペラードの殺し屋、スパイキッズのマチェーテ役を演じたロドリゲス監督常連のダニー
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グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)

1.5

実在したPTバーナムという人物を描いたミュージカル映画。

バーナムは実際70歳の黒人奴隷を160歳と偽わり12時間強制労働させたり、インディアンの風俗を踊らせ見せびらかしたり、オラウータンと魚を縫い
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127時間(2010年製作の映画)

2.7

ワンシチュエーション物どころか、ワンショットサバイバルの超ミニマムな作品。
こんな題材がまず映画として成り立つとは考えづらい。

しかしダニーボイルの手腕となにより、ジェームズフランコの一人芝居により
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マンハント(2018年製作の映画)

2.3

ジョンウー監督10何年ぶりの本格アクション作。

個人的にジョンウーのアクションスタイルや作風、演出がかなり大好きなので、すごく期待していたのですが、正直観終わった後、何も残らない印象。

まず日本が
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フューリー(2014年製作の映画)

3.7

戦争映画で描かれる兵器で、潜水艦や戦闘機は基本多いものの、戦車にフォーカスした作品はほぼ皆無に近く、故に本作はそれだけで、とても楽しめる部分がある。

ノーマン演じるキャラが戦場に投げ込まれた、映画を
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ユージュアル・サスペクツ(1995年製作の映画)

3.9

いわゆるどんでん返し系のミステリー映画として有名な作品。
犯罪物でありながら、不在の中心をめぐる構成で、緻密に練り上げられた脚本により、とても上手くできたミステリー映画。

時系列や場面の配置を1つ間
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カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

3.7

大きなスクリーンで臨場感を味わうタイプではなく、劇場そのものの雰囲気や反応で面白さが倍増する作品。
なので本作は間違いなく映画館で鑑賞するべき作品、日本の映画館でこんなにも周りを気にせず、笑いが溢れる
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ビリー・ザ・キッド/21才の生涯(1973年製作の映画)

4.1

原題Pat Garrett and Billy the Kidにあるように、ビリーではなく、ギャレット主役の物語。劇中歌の歌詞もギャレット視点で彼が自分とビリーを一歩引いた冷めた目線を歌詞に乗せている>>続きを読む

サイン(2002年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

あくまでMナイトシャマラン監督作として今作を見た場合、ある一定量の面白さや内容とかとは別のシャマランらしさ。いわゆる歪なストーリーテリングやびっくり展開に笑っちゃうみたいなファン目線での引っかかるもの>>続きを読む

スリーピー・ホロウ(1999年製作の映画)

2.8

ティムバートンが描く極上のファンタジーホラー的な作品だと思ったら、割とミステリー要素多め。

ゴシックホラー調の映像美やダークなおとぎ話の再現度、衣装の細部にヘアメイクに至るまで、非常に秀逸。
こうい
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スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団(2010年製作の映画)

3.3

ゾンビ物、ポリスアクション、とジャンルオマージュ物の、どストライクを生み出してきたエドガーライト監督の今作は、ゲーム、漫画、バンドをヒューチャーした、コメディ全開の青春物。

おそらく、ライト監督作の
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ブラックブック(2006年製作の映画)

5.0

人間の本当に醜く汚い部分をここまで意地悪に描けるのは、バーホーヴェン以外見当たらない。

ハリウッド時代は、一見普通の娯楽大作にオブラートを包んで俗悪な部分を描いていましたが、今回の手加減のなさ含め
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ジャッジ・ドレッド(2012年製作の映画)

4.1

純粋なアクションSF物としてはかなり良作だと思う。
最近はアクションに徹底した単純明快な娯楽アクション映画は80年代90年代の頃よりかなり減ってきてるし、質も落ちてきてると思います。
しかし本作はアイ
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未来のミライ(2018年製作の映画)

1.2

おそらく細田監督の日本のアニメ業界における現在の立ち位置が逆に細田監督を迷走させ、ここまでの駄作を生んだんだと思います。

ジブリなき今、一般の観客がアニメに求めるもの、子供から大人まで楽しめる夏の超
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バッド・ルーテナント(2009年製作の映画)

2.8

92年の同名作品のリメイクらしいですが、内容は全くの別物。
ニコラスケイジがドラックキメまくってスポーツギャンブルに溺れる最低最悪のダメ刑事を演じてますが、いつもはオーバーアクトのニコラスが今回は終始
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ジュラシック・ワールド 炎の王国(2018年製作の映画)

2.5

前作に比べスリルやハラハラするシーンが多く純粋に恐竜物として楽しめた。
前作がパーク1のオマージュ色が強くファン向けのワクワク感重視の作風に比べ本作は常に迫力やホラー風味の緊張感を意識しているため、怪
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ロンドンゾンビ紀行(2012年製作の映画)

2.0

パロディゾンビ映画のショーンオブザデッドのまさかのパロディ映画。
コメディゾンビ物としても、ゾンビ映画としても面白い部分を抑えている。
かなり、見せ場のための物語的なつくりで、これをどうしてもやりたい
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ファントム・スレッド(2017年製作の映画)

4.2

題材が題材なだけに画面隅々まで凝ったディテール
とにかく美しさへの意識がスクリーンからにじみ出ている。
PTA監督の中でもここまで上質で文学的な匂いを漂わせる作品は異色です。
しかし作品を観ていくにつ
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自殺サークル(2002年製作の映画)

2.6

プラットホームからの集団自殺から夜間病院のホラー演出のやりとり。
ここまではもう完璧で、超ワクワクする気持ちで映画を観てましたが、正直このオープニングを頂点に面白さも右肩下がりに下がっていき、結局何が
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パーティで女の子に話しかけるには(2017年製作の映画)

4.3

ジョンキャメロンミッチェルすげえー
最高にぶっ飛んでるのに、どこか美しさを感じさせ、思春期の多感な感性をパンクの精神に乗せて熱狂的に、でも繊細にも描かれ、ラスト付近にはこの映画のメッセージ性に感動させ
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エリジウム(2013年製作の映画)

1.7

貧困問題の提示の仕方や細かい設定があまりにも図式化されすぎて説教くさい印象。
ブロンカンプ監督的な手持カメラのブレの現地感や退廃した世界をハードに押し出したハイブリッドな要素により、スリリングでそれな
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トゥルー・ロマンス(1993年製作の映画)

4.8

トニースコット作品でも、やっぱりタランティーノ色が強い。
千葉真一の映画観てたら絶世の美女が現れ、ヤクを掻っ払って一緒に逃避行。
なんて夢があるんだろう!何度観ても憧れるくだり。

夢のようなロードム
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蛇の道(1998年製作の映画)

3.7

サイコホラーの新たなマスターピース。
怖いアクションスリラー物ってなかなか良作が少ないけど、黒沢清の名人芸ともいうべき、廃墟の舞台立てと淡々と静かに狂気を描くセンス、斬新なサスペンスのストーリー相まっ
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ゲット・アウト(2017年製作の映画)

3.9

最近増えてきたジャンルレスのホラー作品で全米でここまで賞賛され、アカデミー賞まで絡んでくるという快挙を成し遂げた作品ですが、よくこんな作品がトランプ就任後に公開できたなと驚きました‼︎

そんな印象が
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リボルバー(2005年製作の映画)

2.5

登場人物がひたすら決断と実行を繰り返し、そのタイミング次第で悲劇を招くさまを群像劇でみんな駆け引きしていく。チェスに見立てて。
ロックストックやスナッチ路線で前半は楽しいけど中盤以降は二重人格とか精神
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ゲティ家の身代金(2017年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

物語自体は真新しいものはないですが、さすが安定のリドリースコット。

映像の芸術性、異世界感溢れる外国の風景。 建築物一つとっても光の加減でノスタルジックかつどこか神々しい。
屋内のシーンはリドリース
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ファンタスティック・プラネット(1973年製作の映画)

3.0

このイカれたビジュアル、サイケディックな音楽。映画評どうのこうのの前に、この映画を生み出した製作陣を讃えたいです。
子供の頃見たらトラウマで忘れられないレベル。
非常にシュールリアリズムに徹していて、
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アイ, トーニャ 史上最大のスキャンダル(2017年製作の映画)

4.2

トーニャハーディングの一代記を描いた作品ですが、完全にグッドフェローズスタイルの語り口です。

当時を思わせる音楽がガンガンに鳴り、キレッキレのカメラワーク、ズームとスローとパンが気持ちよすぎる。
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12モンキーズ(1995年製作の映画)

4.6

陰謀論や集団カルトなどを鋭い視点から描いたディストピア作品。
なかでも幻想と妄想の曖昧なテイストのテーマ性を持つ本作に精神病院という場面の舞台立て、容赦なく悪意に満ちている。
この映画はメインの物語以
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バーフバリ 王の凱旋(2017年製作の映画)

4.4

ガーディアンズオブギャラクシーやマッドマックス怒りのデスロードなど近年の娯楽アクションの新たな傑作たちに続く本作。

とにかく映画のおもしろさをこれでもか‼︎というほど詰め込み無類のおもしろさに。
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レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)

3.1

近年社会派サスペンス系を主に撮っていたスピルバーグの久々の娯楽大作ということで、様々な80s映画やサブカル要素をここまで整理し、ストレートなエンタメにまとめ、万人受けしやすい作品を創り上げる手腕はさす>>続きを読む

ザ・マスター(2012年製作の映画)

4.4

ポールトーマスアンダーソン独特の雰囲気がとても癖になる作品。
毎回毎回不思議でよくわからないけど、とても引き込まれる作家性が前作のゼアウィルビーブラッド以上に前面に押し出され、非常に「監督」の作品にな
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