LudovicoMedさんの映画レビュー・感想・評価

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ヒューマン・ポジション(2022年製作の映画)

4.0

《スクショタイムだらけの映像にチルする癒シネマ》

物珍しい長編デビュー作を発掘し続ける配給会社が今回はノルウェーから癒しを感じる映画を見つけてきた。ヨーロッパのアート映画を筆頭に時代を問わず目を見張
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トラップ(2024年製作の映画)

4.0

《そのお父さん、コミュ力高すぎにつき アリーナ会場封鎖できません‼︎》

Mナイトシャマラン最新作が公開した。毎度特別な期待感と共に観にいくほど信頼している作り手ではあるがたまに派手にポカすことでお馴
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ビートルジュース ビートルジュース(2024年製作の映画)

4.1

《当たり外れ激しいバートン映画のダークホース的新たな傑作》

皆さんのティムバートン推し作品は?『バットマンリターンズ』『シザーハンズ』はたまた『チャーリーとチョコレート工場』。ディズニーアニメとはま
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シビル・ウォー アメリカ最後の日(2024年製作の映画)

2.4

《タイトルに見合ってない凡庸な前線もの大作ではあるものの、、、》

キャスリンビグローも怖気付くような危ういコンセプトでアメリカでは公開されるや否や論争の的となってるらしい本作。これはディストピア映画
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Cloud クラウド(2024年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

《悪事に生きる男の宙吊り世界と、彼を襲う超現実的クライムアクション》
ネタバレマジ要注意‼︎




今年は黒沢清がノリノリな年であったがトリを飾るのは菅田将暉映画ということで一般層にも話題の一作だ
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サユリ(2024年製作の映画)

3.6

《笑ってはいけない正統派Jホラーから一転、ぶっ飛んだ白石晃士映画に》

毎年ホラーが活気付く夏休みのシネコンに白石晃士の最新作がゴリ押しされるという異常事態が発生した。こんな大きな劇場にまあまあ客入り
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エストニアの聖なるカンフーマスター(2023年製作の映画)

1.1

《うかつに手を出すと全秒居心地が悪いほど次元が違う世界観》

奇抜を極めた映画の狙い所とは難しいものでいとも簡単につまらなくなる。しかし本作は、あの『ノベンバー』。暴力と野蛮に満ちた別次元の死生観や概
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クイーン・オブ・ダイヤモンド(1991年製作の映画)

3.6

《時間だけを共有しながらカメラから徹底断絶されたとある女性の毎日》

上映時間どんだけあったか全然わかんない。映画鑑賞の際、一度は経験したことあるだろう時差ボケ体験、大抵寝るか!って投げやりになるもの
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マグダレーナ・ヴィラガ(1986年製作の映画)

2.5

《虚無な時間の中で殺されゆく精神と犯され続ける身体》

ミニシアターに現れたニナメンケス監督リバイバル祭。彼女の初長編であり妹のティンカメンケスが主演を張ったこちらは、非常に才気走った一作になってた。
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ブレインウォッシュ セックス-カメラ-パワー(2022年製作の映画)

2.0

《ニナメンケスpresents. 理想像化や露悪的に映される女性の映画の眼差しについて》

注目を浴びる女性監督の中でも、今まで知らなかったニナメンケス。彼女の特集上映が開催され一発目は映画に関するド
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エイリアン:ロムルス(2024年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

《シリーズの伝統を誰よりも面白く目指した先にある味わったことのない興奮とアクション》

『エイリアン』シリーズの最新作が到着というニュースなら是非ともリドリースコットのプリクエル編3作目を見せて欲しか
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インサイド・ヘッド2(2024年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

《自己肯定心と本音を偽る感情のせめぎ合いの果てに》

今年もピクサー渾身の一作が夏休みの映画館でかかりました。ピクサー作品は中々追えてなかったがこればかりは見逃すワケにはいかんってことで珍しく鑑賞して
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ロイヤルホテル(2023年製作の映画)

3.9

《誰にも気づいてもらえないところでハラスメントを受けるスリラー観点》

近年、性加害への問題意識から膨らませてゆくタイプのジャンル映画が多く見られる。もちろんリベンジポルノという復讐劇に仕立て上げるパ
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Chime(2024年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

《もし、アピチャッポン『メモリア』がホラー映画だったら》

今年2本目の黒沢清新作が届いたが、これまた風変わりなコンテンツでリリースされた。Roadsteadというオンライン上で作品を所持することでユ
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メイ・ディセンバー ゆれる真実(2023年製作の映画)

4.1

《葬り去った過去の分身が歩み寄ってくる》

アカデミー賞脚本賞にノミネートされていたトッドヘインズ最新作だが、この無性に惹かれるポスターに興味が湧きの鑑賞。まず本当に起こった事件という概要すら知らずに
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ツイスターズ(2024年製作の映画)

1.9

《荒唐無稽への振り切り具合が甘い》

90年代、ジャンル映画がメインストリームに幅を利かせていた時代の一本がどういう訳か令和の夏ブロックバスターに大出世を遂げた続編?リメイク?作品。多分これが公開され
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フェラーリ(2023年製作の映画)

3.8

《断ち切れない負の連鎖》

マイケルマン久々の新作、それもモータースポーツ界隈では名の知れている悲劇らしいミッレミリア公道レースの1957年の大事故に向かっていくエンツォフェラーリの堕落にスポットを当
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バッドボーイズ RIDE OR DIE(2024年製作の映画)

3.5

《大味映画ならではのデタラメな時代感が楽しい》

今年でいうと『エクスペンダブルズ』と同じくらいオワコン案件と思っていたが、コチラはそれなりの興行成績と評判で御の字みたいだ。今年はホントに誰も待ち望ん
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クワイエット・プレイス:DAY 1(2024年製作の映画)

2.5

《世界が死んだ日、二人ぼっちで最期の願いを叶えに》

斬新なギミックで見事バズった一発屋ホラー『クワイエットプレイス』。案の定続編は微妙な出来だったが、このままフランチャイズ展開しないのはあまりに勿体
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ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ(2023年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

《叶わぬ自己実現へのくらましとその過去を知ることで君を理解できるということ》

96回アカデミー賞にて圧倒的下馬票で勝ち取ったダヴァインジョイランドルフ及び実は脚本賞が接戦だったことを伺える重要な前哨
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マッドマックス:フュリオサ(2024年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

《やがて神話へ語り継がれていく換骨奪胎を込めたワンスアポンアタイムインフュリオサの物語》

ついに完成された『マッドマックス』最新作にして『怒りのデスロード』に直接繋がるフュリオサの前日譚。もはや説明
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ザ・ウォッチャーズ(2024年製作の映画)

3.5

《ヘンゼルとグレーテルから誘惑を剥ぎ取ったシャーマンが世界へと羽ばたいてゆく!?》

M・ナイト・シャマランの娘が!という半笑い感含め正直さほど期待されてはないんだが、、、程度で観にこられる観客が多数
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蛇の道(2024年製作の映画)

3.4

《黒沢清の脚本映画最高傑作の旧版を観てから行く?知らずに行くかシン・蛇の道》
 
えっ本人が監督、と虚をつかれたまさかのセルフリメイク。それも最高傑作説いけるあの『蛇の道』を今さらと驚きつつ、もう嬉し
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ドライブアウェイ・ドールズ(2023年製作の映画)

2.6

《悪ふざけも大概にしろ具合が最高》

コーエンブラザーズの片割れイーサンコーエンが謎に監督したシスターフッドものであり、このポスター出されりゃ観るっきゃないってことで行ってきた。

裏路地に追い詰めら
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システム・クラッシャー/システム・クラッシャー 家に帰りたい(2019年製作の映画)

2.8

このレビューはネタバレを含みます

《居場所を拒み続ける無垢なエゴと秩序なる居場所を与え続ける社会とのジレンマ》

個性派長編デビュー作品発掘会社クレプスキュールフィルムが配給を回した社会に適合できない荒くれ少女の映画が公開された。20
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関心領域(2023年製作の映画)

3.5

《あなたの関心はどの範囲まで》

第96回アカデミー賞にて国際長編映画賞、そして『オッペンハイマー』のスイープを撃破して受賞した音響賞が話題の一作。公開が近づくにつれその特異な仕掛けや情報が段々届いて
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からかい上手の高木さん(2024年製作の映画)

2.9

《雑に総括された好きという曖昧な感情について》

イマドキコンテンツとしてテレビドラマ、アニメが好評と名高いツンデレ青春を共感度抜群恋バナ監督、今泉力哉によって実写映画化された。こちらのコンテンツは初
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美と殺戮のすべて(2022年製作の映画)

3.8

《自らのアイデンティティと記録が決める解像度の半生》

2022年度のヴェネツィア映画祭金獅子賞映画がこの度公開された。なんとドキュメンタリー作品ということだが、そのフォーマットではかなり異色のストー
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悪は存在しない(2023年製作の映画)

3.6

《得体の知れない自然への調和と俗っぽいシナリオのバランスが崩れた時》

『ドライブマイカー』効果で国内でも一躍モテモテとなった濱口監督。あの時も異様な満席率でしたが今回もミニシアターに関わらずみんなこ
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胸騒ぎ(2022年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

《実はちょっとシャマランぽい? そしてあるタブーをぶち込んだことによる珍作ホラー》

予告編もノーチェックでなにも知らないデンマーク/オランダのホラーを観に行った。その姿勢が吉と出たようでこれが超びっ
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水深ゼロメートルから(2024年製作の映画)

1.4

《青春の味の無さ考察にもいまひとつ》

異様にタイトルセンスと山下敦弘監督ものとそれに見合うコンセプトに惹かれて足を運んだ。山下敦弘監督はかれこれ10年以上チェックしてなく、後になって賞賛されてる声を
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

《永遠の贖罪意識、または私は如何にして心配するのを止めて原爆を愛するようになったか》

物議を回避すべくアカデミー賞受賞タイミングで日本でもようやく公開されたノーランの新作。日本国民のトラウマの元凶で
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MONTEREY POP モンタレー・ポップ(2017年製作の映画)

4.3

《これぞ伝説の瞬間!なのに雑なダイジェストすぎてツラい》

かのウッドストックフェスティバルと肩を並べる奇跡のロックフェスがあるならコレだろってくらい全アーティスト優勝すぎてびっくりした。もちろん出演
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インフィニティ・プール(2023年製作の映画)

3.4

《クローンが取って代わった可能性大! 暴力と欲望の通過儀式を経て生まれ変わる悪夢》

ボディホラーの帝王デヴィッドクローネンバーグの息子ブランドン監督の新作がディープパープルのアルバムみたいなポスター
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ゴーストバスターズ/フローズン・サマー(2024年製作の映画)

1.4

《大味軽快のノリだけじゃ擁護できないワーストバスターズ》

実はひそかに楽しみにしていた『ゴーストバスターズアフターライフ』の直近の続編が公開した。旧シリーズに関してはグダグダな欠点も踏まえつつあの時
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

3.6

《音のアトラクション!振動で浴びるDUNEの世界》

アレハンドロホドロフスキーが根を上げデヴィッドリンチが大スベリした、いわゆる映像化不可能案件を果敢に挑んだドゥニヴィルヌーヴだが、そもそも無謀な企
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