LudovicoMedさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

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死霊館のシスター 呪いの秘密(2023年製作の映画)

2.3

《騒音みたいなジャンプスケアだらけで耳が痛い》

れっきとしたユニバース構想のフランチャイズとして扱いが広まってきた『死霊館』シリーズ。そのスピンオフのパート2となる。どうも当たり外れが多いフランチャ
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ミツバチのささやき(1973年製作の映画)

4.5

《キツい現実に対抗する想像力で救われる事と救われない事》

午前十時の映画祭のプログラムでやっと観ることができた本作。アートハウス映画の傑作として色んなところで名を聞くが、はたしてどんな映画か。
本作
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戦慄怪奇ワールド コワすぎ!(2023年製作の映画)

4.0

《POVのライブ感を極限まで極めた阿鼻叫喚》

かれこれ10周年を迎えた怪奇現象ハンターの番組が劇場版で帰ってきた。「今度のは怖えーぞ」の熱量でお馴染みコワすぎ!シリーズ。もはや恐怖体験以上にまるでこ
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ファルコン・レイク(2022年製作の映画)

3.0

《死の気配を感じる恋の予感》

ザッツボーイミーツガールな映画かと思ったらドンドン特異なバランスに崩れていき、そういうノリの後味にしちゃうかあ。
ある意味ミイラ取りがミイラに的発想をこういうボーイミー
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アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

《メルヘンな世界で蓋を閉じたヘビーな妄念》

予告編の段階では、ミニチュア撮影の世界を箱庭化させたような良くも悪くも平常運転ウェス手数映画を思わすものだった。なんせ『フレンチディスパッチ』でもうやり尽
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ミュータント・タートルズ ミュータント・パニック!(2023年製作の映画)

4.2

《画面、バイブス、物語全てがこれぞヒップホップな映画》

映画館にある公開予定映画用のフリーペーパー?チラシのビジュアルセンスが抜群にカッコよく、どうしようもなく観ておきたかった作品。
というのも印刷
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エドワード・ヤンの恋愛時代 4K レストア版(1994年製作の映画)

3.1

《子曰く、感情は安っぽい言い訳、フリの方が真実に近い〜恋愛群像劇》

流れる水は同じ水にあらずみたいな『マグノリア』に比べるとかなり、すれ違いざまのドタバタ恋愛簿といった具合に上流や下流から雪崩れ込ん
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ビデオドローム 4K ディレクターズカット版(1982年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

《メディアによる誘惑と洗脳》

デヴィッドクローネンバーグの最新作到着を記念して奇怪な大傑作『ビデオドローム』が映画館にやってきたー。クローネンバーグの80年代はどれもギラギラしており驚愕の特殊メイク
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クライムズ・オブ・ザ・フューチャー(2022年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

《内なる混沌に潜り込むクローネンバーグのシン進化論》

鬼才デヴィッドクローネンバーグの待ちに待った最新作が今年ついに公開。カンヌ映画祭コンペ部門でいち早く公開された話題もあって喜びに期待したファンも
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Pearl パール(2022年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

《夢見る田舎娘の情景がエクスプロイテーションに飲み込まれる歪んだ高揚感》

古き良きホラー映画のオマージュたっぷりに脱構築を試みるタイウェスト監督三部作。プリクエルとしての本作だがこの手の立ち位置はス
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オオカミの家(2018年製作の映画)

4.1

《良い子を寝かしつけるための怖ーいおとぎ話がプロパガンダだったら?》

目を見張る予告編でとんでもないアングラ映画がやってきたな、と要チェックしていた一作。まるでこの世のストップモーションアニメとは思
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(2021年製作の映画)

4.0

《ガイマディンの呪われたフィルム再現に次ぐ100年前を現像プロジェクト》

この世のストップモーションアニメとは思えない『オオカミの家』がアングラ界隈で注目されてる中、それの付録として上映された短編作
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Dominion: Prequel to the Exorcist(原題)(2005年製作の映画)

3.8

《お蔵入りとなった幻のポールシュレイダー版エクソシストプリクエル》

大好きな映画もそのプロットを繰り返して4回目にもなれば分が悪くなり中々擁護できない作品が造られてしまう。『エクソシスト』も例に漏れ
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アンチクライスト(2009年製作の映画)

4.2

《トリアーの精神状態が創り上げたかまってちゃんホラー》

激安レンタル落ちバーゲンで色々購入してきた中、この際じゃないと二度と見返さないであろうトリアー作品もゲット。初見時は当然ながら衝撃だった。不幸
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不安は魂を食いつくす/不安と魂(1974年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

《どこまでも否定される純愛が自分自身も毒された時、不安は魂を食い尽くす》

ダグラスサークの『天が許し給うすべて』に惚れ込んで以降ファスビンダーはメロドラマにのめり込み、その路線の代表作とされるらしい
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ベロニカ・フォスのあこがれ(1982年製作の映画)

5.0

《ヴェロニカフォスが見た想像を絶する病理と現実へ連れ戻そうとする男の世にも珍しい白いフィルムノワール》

通算41本もの映画を制作しついにベルリン映画祭で金熊賞を受賞した本作。生まれて初めて映画をジャ
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バービー(2023年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

《あまりにぶっ飛んだ風刺、ぶっ飛んだスクリューボールコメディで訴える全員の自己肯定》

やっぱり『オッペンハイマー』が観たい!という気持ちでいっぱいだった上映開始前まで。当然、そっちが観れない代わりに
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ミンナのウタ(2023年製作の映画)

3.8

《久々に調子のいい清水崇監督ミンナの夏休みホラー》

日本が世界に誇れるジャンルのJホラーだったはずなのに、現在ではまるで活気がなくなった。一種の流行的にもてはやされてたのもあるために、段々と食傷気味
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イノセンツ(2021年製作の映画)

4.0

《残酷を理解してない頃の無邪気さほど怖いものはない》

『わたしは最悪。』でアカデミー賞脚本賞をノミネートしたことだけは覚えている脚本家がメガホンを取ったとのサイキックホラー。超能力とか関わり出すとま
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ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

2.0

《メイキング映像の方が見たい説》

『オッペンハイマー』がBANされてる今年の夏休み洋画はトムクルーズが盛り上げてくれそうだ。なんてお祭りムードに水を差すが如くまさかまさかの本国ストライキ騒動によりフ
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カード・カウンター(2021年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

《何かを待ち続け消費するだけの無限地獄を彷徨うことでしか俺は報われないのか》

『タクシードライバー』の脚本家オッサンでお馴染みポールシュレイダーが今度はムショ上がりのカジノギャンブラーの話を監督した
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

《シンプルで難解、わかりづらくて単純に翻弄してくる極私的大衆向け映画、って毎度のことじゃね》

懐かしの社会現象の夏が帰ってくる。か?引退したはずの宮崎駿が現役復帰してまで創り上げた最新作というこの上
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リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)

1.5

《日常ホッコリ系タイムループ。にしても芝居がかりすぎじゃない?》

実はそこまで得意でないタイムループ物とあって当然『ドロステのはてで僕ら』は観てないがその界隈じゃ盛り上がってる様子で、口コミ的な人だ
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インディ・ジョーンズと運命のダイヤル(2023年製作の映画)

1.5

このレビューはネタバレを含みます

《おじいちゃんになっても現役バリバリを採用したヒーローとその果ての人間くさい佇まい》

あのインディジョーンズがスクリーンに帰ってくる! という喜びが今の観客にどれだけ突き刺さっているか、問題を色々考
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スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

《頭脳に栄養最高級のエクスタシームービー》

まるっきり新しいアニメーションの文脈開拓に世界中が衝撃した前作。続編なんか作って大丈夫、と心配していたがこりゃあまたしても衝撃!全方位にパワーアップした続
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M3GAN/ミーガン(2023年製作の映画)

2.0

《やはり子供騙しの枠は超えないな》

ジェームズワンネームバリューが前面に押し出された新企画として映画館ではずっと宣伝されていた今作。アメリカではもう特大ヒットしている模様でキモかわビジュアルのミーガ
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ザ・フラッシュ(2023年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

《バックトゥザフューチャー換骨奪胎からの変則系オリジン物語》

まさかの『スパイダーバース2』が本作公開日にぶつけてきたというマルチバース対決でお祭り騒ぎな映画館。にしても最近の大型映画の事前情報解禁
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私、オルガ・ヘプナロヴァー(2016年製作の映画)

3.9

《感情が殺されていく世界に革命を起こす》

『WANDA/ワンダ』『ノベンバー』を発掘し上映を手掛けた配給会社がまたまたレア度の高そうな作品を見つけてきた。本作は1973年のチェコで実際に起こった悍ま
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小さな兵隊(1960年製作の映画)

4.0

《追う/追われる、でなく追う/追い回す構図に傾倒してしまったゴダールのスパイ》

注目のデビュー、アンナカリーナの登場という発表はよく分かった。まさかプロポーズに映画一本捧げるとは、流石というか相変わ
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怪物(2023年製作の映画)

1.3

このレビューはネタバレを含みます

《世間体が人間を怪物に変えてしまう》

カンヌ国際映画祭でなんと脚本賞、制作川村元気、教授が担当した最後の映画音楽に加え売れっ子脚本家坂元裕二という布陣を迎えた是枝新作。是枝映画はとことん相性が悪くリ
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カルメンという名の女(1983年製作の映画)

4.6

《文芸エロスの恍惚さが尋常じゃない空間。行き場のない不毛な愛への脱構築》

80年代にもなるとハイコンテクスト性が増してもはや理性では楽しめないレベルとビビっていたが、あまりに重層化された情事シーンの
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カラビニエ(1963年製作の映画)

3.7

《大茶番で揶揄する映画と戦争の関係性》

ゴダールが戦争映画だなんて如何にも相性悪そうだが、予想を裏切ず奇妙な達観さが纏わりつく作品となっていた。ただまだまだ政治の季節のような難解さに振り切ることなく
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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

《巻き戻したビデオテープに始まる親密さと不協和音が詰まった旅行》

何かを思い出す時、キッカケとなる断片を鑑賞することで鮮明に浮かび上がる現象がある。脳にはアーカイブされてるはずなのに埋もれた情報が中
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はなればなれに(1964年製作の映画)

4.6

ゴダール曰く「」を使い心情を解説できるが今回は「」に頼らず映像に語らせようスタイルで作ったウェルメイドな傑作

ゴダール絶頂期、アンナカリーナとの結婚生活も幸せ頂点時に作られた大衆からも見やすいと評価
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食人族4Kリマスター無修正完全版(1980年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

《真のインモラルは文明人の方か?》

閲覧注意映画の紹介に昔から挙がる作品だったりあまりの物議にデオダート監督が裁判出廷になったなど過激な武勇伝を持つ。フェイクドキュメンタリーの文法を先駆的に用いた未
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レッド・ロケット(2021年製作の映画)

4.2

《ドン引き級!公序良俗なんぞFUCKな精神で暴走するアメリカンドリームへの欲望》

『フロリダプロジェクト』から5年も経った日本公開となるショーンベイカー新作であるがタイトル含め本作の存在はかなり前か
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