ドキュメンタリーのようなカメラワークが、落ちぶれたレスラーの悲哀を見事に映し出す。
一番良かったのは、海辺の廃墟での娘とのダンスシーン。美しかった。
ランディの死によって、ミッキー・ロークが復活し>>続きを読む
登場人物たちは決定的なことを言わないのに、その人物像が演出によってくっきりと浮かび上がる。
神と欲望の狭間を行き来するベネデッタ。
信仰か、はたまた狂気か。答えは分からない。
ヴァーホーヴェンが描>>続きを読む
『サスペリア』から続くえんじ色の画作り。
愛が本能に勝るのではく、愛と本能が結びついた美しくも残酷なラスト。
十分良い作品に仕上がっていたが、人喰いの苦しみをもう少しえぐく描いても良かったかな。
超面白い。そして、超怖い。最高。
59年とは思えないクオリティの撮影と照明。
半世紀以上前の日本のセット撮影であそこまでできたとは。圧巻。伊右衛門の悪夢をそのまま体験しているようだった。
しかしそ>>続きを読む
「はっきり映っていない」のに、地獄が肌に伝わってくる感覚。恐ろしい。
正方形サイズの画面。主人公に張り付くカメラ。息遣い。悲鳴。その先に何があるのか。
ホロコーストを題材にし、目を離せないほどのリ>>続きを読む
映画館。前には誰もいない…。
いつからこうなったんだよ!?
なんだかとても哀しい、哀しい物語だったけど、ラストの畳み掛けで「映画」を鮮やかに全肯定してくれた。
映画は永遠。”あの頃はよかった”じゃ>>続きを読む
手から消したい赤と、消したくない赤。
石は同じなのに、人は違うのか?
胸が締め付けられる脚本と演出の数々。この美しさ、そして惨さの裏には、監督の実体験もあるのだろう。
こんな日本でサーリャにピン>>続きを読む
やっぱりデ・パルマは素晴らしい!!
お決まりの画面分割、溢れんばかりの『サイコ』オマージュ等々の演出が冴え渡る。
そしてなにより、
ナンシー・アレンがグッドです。
人生初の試写会にて鑑賞。
今度のパク・チャヌクは、大人なロマンス。
『オールド・ボーイ』や『お嬢さん』的なチャヌク節を期待して観ると、ちょっと物足りない感じ。
しかしながら、面白いカットの繋ぎ方>>続きを読む
15歳の執着心爆発映画。
延々とホットドッグを頼み続け、しまいには看板と共に”DEEP END”へ真っ逆さま。
唐突で美しいラストが、思いもよらぬ余韻を残していた。
このレビューはネタバレを含みます
やはり映画は陰影。本作は屋敷の内装やライティングが素晴らしい。窓の外からヌっと出てくる男の顔は、思わず声が出る怖さ。様々な作品に影響を与えたのも納得できる撮影。子役の子たちの演技も非常に良く、本当に憑>>続きを読む
記念すべき1000本目はヴァーホーヴェン。
「基本的本能」に従ってしまう主人公と、それを操る魔性の女のサスペンス。
ヴァーホーヴェンらしい過激な演出と他者の他者性に踏み込んだ脚本のベストマッチ。結局、>>続きを読む
人生は続く。続いてしまう…。
バラバラな時系列を、画面の荒らさと表情の演技でまとめあげる匠の演出。
21gは何の重さなのか。
喪失から何を得られるのか。
厨二病爆発のフェティッシュ、エンジン全開!!
ミニオンが神、謎のマトリックスとターミネーターのオマージュ、圧倒的VFX!!……ィイネ!!
「ロンドン」が「小都市」を飲み込むとか、量子爆弾とか、色々な社>>続きを読む
凄まじいライド感。塚本晋也のNEW WORLD を観た、いや、体感した。
鉄はなんだったんだろうか。罪の意識?ニンゲンの機械化?やはりあの映像を言語化するのは無理か…。こっちの頭が鉄男になりそう。>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
ホラー小説に入り浸る少女が、本当の恐ろしさを知る。現実→幻想→現実の転換がお見事。「えっ!」と声が出た。
ジャンプスケアも多かったが、襲ってくる変態の男2人もかなりの怪演ぶりを発揮している。
現実>>続きを読む