ナリキヨさんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

2人のローマ教皇(2019年製作の映画)

4.3

一定の地味なリズムにのってポップに始まり、静かに盛り上がるのに、振り幅がすごい。ストーリーも持っていかれる感情も。めちゃくちゃいい映画。厳格さの奥に人間らしさを潜めた教皇と、人間らしさの奥に司教として>>続きを読む

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

4.0

とてもストレートに素晴らしく美しく優しい映画。女の子のあらゆる決断、選択を、肯定してくれる。柔らかくも力強い傑作。特に原作では好きになれなかったエミリー、フローレンスピューのふてぶてしさ?というかパワ>>続きを読む

ホドロフスキーのDUNE(2013年製作の映画)

4.1

先ずはホドロフスキーご本人の人間的パワーと圧倒的な魅力。もう一歩でイキかけてる眼力とテンションがまあスリリングで、DUNEスタッフ、キャスティングのあまり豪華さ(を越えた、ふざけてんのかみたいなドリー>>続きを読む

デッド・ドント・ダイ(2019年製作の映画)

3.6

何なん…?と開口一番呟いて、笑いました。

アダムドライバーが小さい車乗ってんのめちゃくちゃ笑った。絶妙なサイズ感で笑わせるのやめて。

CLIMAX クライマックス(2018年製作の映画)

4.0

酒池肉林地獄絵図ダンスムービー。ある程度のストーリー知った上で見てしまったけどそもそも物事が悪化していく様や展開を楽しむ映画だからネタバレも何もないか。

期待してた数倍具合悪かったです。早くここから
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FRANK ーフランクー(2014年製作の映画)

3.9

コメディって書いてるくせに全然コメディじゃない事例いっぱいある。
辛っ!て感じの映画。主人公がいろんな意味でしんどい。傍から見ててむかむかイライラ見てらんない!ってなるんだけど客観的に見てるからそうで
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アンカット・ダイヤモンド(2019年製作の映画)

4.6

最悪過ぎて最高。焦燥感と不快感に眉をしかめつつ半笑いで観て、ラストには笑ってしまった。
主人公アダムサンドラーのふてぶてしさ素晴らしいですね。ギリギリ見てられるか見てられないかくらいの最低人間。

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ウインド・リバー(2017年製作の映画)

4.2

昔、オーストラリアの西側をバックパッカーとして一ヶ月ほど旅をした。手慣れたバックパッカーからアボリジニの地域には気をつけろ、治安が悪いしアボリジニは手癖が悪いと言われた。実際に彼らの一人は汚れた服を着>>続きを読む

コンテイジョン(2011年製作の映画)

-

公開当時に見るのと今見るのとでは完全に受け取り方が違う映画。スリリングというかなんというか…息が詰まりそうでした。

映画ほど悲惨でもないし、映画ほどの希望もないですね、現状は。

HiGH&LOW THE MOVIE2 / END OF SKY(2017年製作の映画)

4.0

高揚感とかっこよさとキャラ萌え要素と絵面の良さだけで構成された振り切りっぷりが気持ちいい。
難しいことはいいや、1とレッドレインつまんなくても見て良かった。フォー!最後の怒涛のアゲ演出でテンション爆上
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映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ(2019年製作の映画)

3.5

映画慣れしてない暴れん坊の息子が見ながら笑ったり励ましたり。最後は泣きながら。おい!何やってんだよ!と叫んでました。
うちの子めちゃくちゃ可愛くないですか??

レ・ミゼラブル(2019年製作の映画)

4.7

頭からラストまで連なる事象にあらゆる感情や信念や思考やそういう物が突き動かされる。

あまりのメッセージ性の強烈さに、言及し損ないそうになるけど、映画自体はまるでアクションとかギャングもののクライムム
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女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

4.0

金持ち貴族王族を豪華絢爛なセット、美しい衣装でコーティングした、中身は下衆で下品なドロドロ劇。
兎に角オリビアコールマンの凄まじさ!表情ドアップの静止画で彼女の感情の機微が緊張感と一緒に伝わってくる。
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レゴ(R)ムービー2(2019年製作の映画)

4.0

相変わらず楽しすぎるしワクワクしまくるし映像的快感が凄くてホントすべては最高〜!な映画。とにかくこの映画のギャグセンスが大好き。子供向けにも楽しめるし字幕版は映画ファンにもたまらないネタ満載。ブルース>>続きを読む

ミッドサマー(2019年製作の映画)

4.2

へレディタリーが本当に好きで、それは始終漂う不安感や悪い予感、嫌な雰囲気、張り巡らされたストーリーを際立たせるアイテムやデザイン、そして何よりとんでもないところに連れてこられたというカタルシスが堪らな>>続きを読む

犬鳴村(2020年製作の映画)

2.9

評価低いんで地雷踏みに行く覚悟で観たら結構ちゃんと面白かったですよ、いやほんと。
ロジックもある程度ちゃんとしてるし、怖い描写がちゃんと怖いし(電話ボックスにギュウギュウ詰めの溺死体とか、お兄ちゃんの
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バーニング 劇場版(2018年製作の映画)

4.7

観終わった後、しばらく何も考えられなかった。映画のパーツパーツが脳裏に血肉のようにこびりついて離れない感覚。
主人公の半開きの口や、背後の気配や、雪の感触や、誰かの寝た後の汗染みや。夕陽に照らされた踊
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音楽(2019年製作の映画)

4.5

音楽大肯定映画。
感想を言い出すととっ散らかってしまいそう。

執念の監督1人による手書きアニメーションは未だ見たことないヌルヌルとしたリアルな動きをしていて、それでいて高揚する音楽シーンではその衝動
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テリー・ギリアムのドン・キホーテ(2018年製作の映画)

5.0

完全に個人としての評価になるんで参考にはしないで下さい。他の人の意見なんか知ったことか。

20年以上、マイベストムービーは未来世紀ブラジルだと言い続けている自分にとっての、映画を見る理由、の、映画。
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劇場版メイドインアビス 深き魂の黎明(2020年製作の映画)

4.1

泣いたとか辛いとかそういう問題じゃないんや、っていう程の無慈悲なストーリー。可愛ければ可愛いほどギャップが…というけど、これ写実的でシリアスな絵だったとしたら真面に観られなくないすか。
背景やキャデザ
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チワワちゃん(2018年製作の映画)

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ただの日記。

高校時代に一度だけ、夏休み、無防備にも男の子の家までのこのこ遊びに行った事があって、家に行くと立派な庭のある一軒家で、その男の子以外誰もいなくて、チワワちゃんとジェームスイハのソロアル
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

取り留めのない駄文垂れ流しです。


この映画の凄さは、映画としてとにかく面白い!!って事だと思う。凄いものを見た!と言う高揚感。
設定から予想し得る流れもテンポ良くて、時折挟まれるギャグも楽しくて悪
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マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)

4.7

何を選んだとしても間違えていたわけではないんだろうし、うまく言えないんだけど、その時に、これ、という選択をして、決めて、そのために動き、先に進むのに、それに伴って相手や自分をこれでもかと傷つけてしまう>>続きを読む

レイダース!(2015年製作の映画)

4.7

興味本位で見てみたら、楽しすぎて眩しすぎて羨ましすぎて泣けてきた…
11歳の男の子たちがレイダース失われたアークを完全再現する為に友達を集め、時に命を顧みず、ボヤ騒ぎを起こし、奮闘しながら本当に一本作
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ダンスウィズミー(2019年製作の映画)

3.6

ロードムービーになった途端に眠気が…もったいない。
その前後のパーツパーツや脇役は印象深いし、楽しかった。タイムマシンにお願いミュージカルで使われたら嫌が応でも上がるわ!

chayさんよく知らないけ
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イングロリアス・バスターズ(2009年製作の映画)

3.8

クリストフ・ヴァルツえぐー!!靴んとこ特にえっぐーい!きもーい!最高ー!

タランティーノによる復讐映画。ワンスアポン〜の後に観たから笑っちゃった

ゲット・アウト(2017年製作の映画)

4.0

アスを観てあまりの面白さにひっくり返り、ようやくゲットアウトも観た。本当に作家性の強い監督!アスといいコレといい、ホラーというよりファンタジーというか、都市伝説系というか。私たちの既成概念や無意識の差>>続きを読む