ぬまちさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

ぬまち

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ロスト・イン・トランスレーション(2003年製作の映画)

4.0

20年前の東京の街並みがなんかエモい。寺社仏閣や生花のような伝統文化だけでなく、カラオケやゲーセン、風俗?などの下世話な文化も平等に描いているところが好感が持てる。スクランブル交差点でビル・マーレイと>>続きを読む

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.0

池袋グラシネIMAXで鑑賞。これぞ体感型映画。サンドワームの巨大感は劇場で観てこそ伝わる。家で見てたら−0.5点ぐらいになってたかも。

ストーリーの方は、導入に過ぎなかった前作に比べかなり展開があり
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DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

4.0

Part2の予習のために鑑賞。期待してなかった分面白かった。原作は未読で遠い昔にリンチ版を鑑賞したぐらいの前知識なので、横文字の固有名詞の多さに頭がクラクラした。

ステラン・ステラスガルド(特殊メイ
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ビューティフル・マインド(2001年製作の映画)

4.0

何の予備知識もなしに見たから、ちょっと風変わりな天才がソ連の陰謀を暴いていくスパイものかと思いきや、全く違う方向に話が進んでいったので楽しめた。

エド・ハリスの胡散臭さが良い。『プライベート・ライア
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狼獣(けだもの)たちの熱い日(1983年製作の映画)

5.0

最高に狂った映画でヤバい。冒頭、強盗団と警官隊による街中での銃撃戦から幕を開ける。現金輸送車の扉をロケランでぶち破ったり、小学生ぐらいの子どもが巻き添えを食らって撃たれたりと、冒頭5分間だけでこの映画>>続きを読む

エル・ゾンビ 死霊騎士団の誕生(1971年製作の映画)

4.0

スペインを代表するゾンビ映画『エル・ゾンビ』シリーズの記念すべき第一作。作品の存在は知っていたが長らく未見だった。

同時代のスペインのホラー映画監督といえばポール・ナッシーだが、通俗的な内容に徹して
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怪人マブゼ博士・姿なき恐怖(1961年製作の映画)

4.0

戦後ドイツで制作された怪人マブゼシリーズ第3弾。監督は前作に続き、ハラルト・ラインルが務める。

娯楽映画の鑑のような前作からいささかトーンダウンした感じは否めないものの、十分面白い。クライマックスの
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気狂いピエロ(1965年製作の映画)

5.0

高校生の時になぜかハマって輸入DVDまで取り寄せて繰り返し見ていた作品。ゴダールの映画は正直言って退屈だと感じてしまう作品が多い(『勝手にしやがれ』も『ウイークエンド』もハマれなかった、政治に傾倒して>>続きを読む

透明人間と蠅男(1957年製作の映画)

4.0

透明人間と蝿男の対決を描いた特撮映画。蝿男といっても、頭がハエの人間ではなく、ハエみたいに小さな人間のこと。しかもこいつがスーパーマンみたく空を飛ぶのだが、なぜかハエの羽音がするのがシュール極まりない>>続きを読む

怪人マブゼの挑戦(1961年製作の映画)

4.5

こりゃ面白い!1960年代にリブートされた怪人マブゼ博士シリーズの一作。監督は前作のフリッツ・ラングに代わり、職人監督ハラルト・ラインルにバトンタッチ。前作よりもエンタメ度が高く、派手な銃撃戦などのア>>続きを読む

捜索者(1956年製作の映画)

4.0

普段、変なB級映画ばかり観ているから、たまには名作映画でもと思い鑑賞。

スピルバーグやルーカス、タランティーノらハリウッドの巨匠に多大なる影響を与えた本作。冒頭とラストの、玄関扉の内側から額縁のよう
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追跡!麻薬コネクション(1977年製作の映画)

4.0

アマプラで『殺傷能力のある』なんてひどいタイトルで配信されているポリチェスキ(70年代マカロニポリスアクション)。正しい日本語タイトルは『追跡!麻薬コネクション』なのでお間違いなく。

監督がモンド映
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怪人マブゼ博士(1960年製作の映画)

4.0

フリッツ・ラング監督の遺作。『M』や『死刑執行人もまた死す』のようなのめり込むような面白さはないものの、007的なガジェットや二転三転する展開で楽しませてくれる。

ステンを撃ちまくるハワード・ヴァー
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ハエ男の恐怖/蝿男の恐怖(1958年製作の映画)

5.0

久しぶりに観たけどやっぱり名作だわ。90分のうち、ハエ男が画面に映るのはわずか数分だが、短いからこそ強烈に印象に残るのだ。予告編が斬新。

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.5

鑑賞直後はフェミニズム的視点の強さばかりが印象に残ったが、俯瞰して思い返してみると、それだけではないことに気付かされる。

一般常識や社会通念を知らずに、欲望に忠実に生きるベラ(エマ・ストーン)。彼女
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由宇子の天秤(2020年製作の映画)

4.0

全員演技うまいし面白かったけど、座りインタビュー時にカメラの鼻マイクだけで音撮ってるのは気になった。ピンマイク使った方がええ。

アクアマン/失われた王国(2023年製作の映画)

3.5

10年以上続いたDCEUの締めがゴキブリバーガーでええんか?

からくり四人組(1925年製作の映画)

4.0

クライテリオン盤で鑑賞。巡業のサーカス団を舞台にしていたり、サーカス団の男がナイフを取り出すところなどが、後の『フリークス』を連想させる。

同じクライテリオン盤に収録されていた『知られぬ人』に比べる
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ナイトメア・アリー(2021年製作の映画)

5.0

大傑作。デルトロで一番かも。劇場で観ればよかった。口八丁で人を欺くことで暴利を貪る主人公。彼が堕ちていく様は痛快かつどこかほろ苦い後味も残す。

トッド・ブラウニング監督『フリークス』への愛を感じた。

知られぬ人(1927年製作の映画)

5.0

なんだこれ、面白すぎるんだが。『フリークス』のトッド・ブラウニング監督によるサイレント映画。とあるサーカス団を舞台に、「腕なし」を偽る犯罪者の男と、「男の腕恐怖症」の女曲芸師の、歪みまくった恋愛模様が>>続きを読む

フリークス(怪物團/神の子ら)(1932年製作の映画)

5.0

クライテリオン盤で鑑賞。現代では到底撮影不可能な禁断の映画。ラスト、土砂降りの中、フリークス達が大挙として迫るシーンの凄みたるや…。もし何でも望みが叶うのであれば、この映画の完全版が見たい。

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

4.0

能登半島地震の直後に見るといろいろと感じるものがあるな。

シェーン(1953年製作の映画)

4.5

私の親の世代では、「映画といえば『シェーン』」だったらしい。超久しぶりに鑑賞したが、堂々たる映画の風格に痺れた。ドゴオォーンって感じの重たい銃声音もいいね。死を覚悟した旦那が、シェーンに惹かれる妻の心>>続きを読む

オズの魔法使(1939年製作の映画)

4.0

大昔に見た記憶。超久しぶりに再現してみたが、全体的に造形が怖い。特に西の悪い魔女はその最期も含めて子供が見たらトラウマ必至。

ドロシーの衣装、最近の坂道グループっぽくて可愛い。

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.5

あのヴェンダース監督が、東京の公衆トイレ清掃員の日常を描く。東京っていろんな公衆トイレがあるんだな、ってのがまず驚き。

金や欲望、社会的地位がなくても、日々のささやかな出来事に幸せを見出すピュアな心
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レザボア・ドッグス(1992年製作の映画)

5.0

アマプラ入りしてたから冒頭だけ見ようと再生したら気づいたら全部見てた。やっぱり名作よね。結局、一番ズル賢い奴が生き残るってのがリアルで良き。

ドラえもん のび太と銀河超特急(1996年製作の映画)

4.0

ひとつの映画で時代劇と西部劇と『ジュラシック・パーク』と『アルゴ探検隊の大冒険』が楽しめるという稀有な存在。999はもちろん、『宇宙からのメッセージ』の要素も。

ジャイアンの名言「何ひとりで喚いてん
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裸のジャングル(1966年製作の映画)

4.5

久しぶりに鑑賞したが、やはりすごい映画だ。

まず本当にアフリカのサバンナでロケしているのに瞠目させられる。この時代なら機材を持ち込むだけで大変だっただろう。監督兼主演のコーネル・ワイルドも、サバンナ
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ラスト・シューティスト(1976年製作の映画)

4.0

あのジョン・ウェインの遺作。とにかく周りを固めるキャストが豪華。ジェームズ・スチュアートにローレン・バコール。名敵役リチャード・ブーンに後に監督として大成するロン・ハワード。『シャイニング』のスキャッ>>続きを読む

そして、神はカインに語った(1970年製作の映画)

4.5

これはマカロニウエスタンの隠れた傑作!

『幽霊屋敷の蛇淫』などの怪奇映画でゴシックムード際立つ演出をしてみせたアントニオ・マルゲリーティ監督が、ウエスタンにゴシックホラー風味を持ち込んだ異色作。
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メシア・オブ・ザ・デッド/メサイア・オブ・デッド(1973年製作の映画)

4.5

新宿ビデマさんの店主イチオシの作品ということで鑑賞。

全編を覆う不気味で厭世的なムードに、アーティスティックな絵作りが素晴らしい傑作だった。レフンや『イット・フォローズ』の監督は影響受けてそう。
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サンクスギビング(2023年製作の映画)

4.5

タランティーノ&ロドリゲスの『グラインドハウス』のために作られた「フェイク予告編」の中でも特に異彩を放っていた作品が、16年の時を経て長編映画化。16年越しっていうのがなかなか感慨深い。

出来上がっ
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私は誘拐されたい(1969年製作の映画)

4.0

ちょっと変態的な日本語タイトルが秀逸。リチャード・ブーンにパメラ・フランクリンという通好みのキャスティングがええですな。全編に漂うアンニュイでどんよりとした雰囲気もたまらない。

ザ・クレイジーズ 細菌兵器の恐怖(1973年製作の映画)

3.5

面白そうな題材なのになかなか面白くならないところが本作のミソ。メンヘラなリン・ローリーがいい味出してる。

ヘイトフル・エイト(2015年製作の映画)

5.0

冬になると必ず見たくなる作品。鑑賞にあたってはコーヒーとシチューのご用意を。

課外授業(1975年製作の映画)

3.5

よくあるイタリア映画の艶笑もの。レオノーラ・ファニの出番が思いのほか多くてグッド。