ニャーすけさんの映画レビュー・感想・評価 - 10ページ目

ニャーすけ

ニャーすけ

映画(338)
ドラマ(0)
アニメ(16)

パッドマン 5億人の女性を救った男(2018年製作の映画)

4.2

女性の月経が「穢れ」と見なされるインドにおいて、安価かつ衛生的な生理用ナプキンの普及を実現した発明家、アルナーチャラム・ムルガナンダムの伝記映画。

その題材ゆえ、必然的に宗教を起因とする女性差別や男
>>続きを読む

マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)

4.0

まず、夫婦役であるスカーレット・ヨハンソンとアダム・ドライヴァーとの壮絶な罵り合いと、親権欲しさに互いの人格攻撃に行き着いてしまった法廷シーンの醜悪さが素晴らしい。
これらの凄まじさは『レボリューショ
>>続きを読む

男たちの挽歌(1986年製作の映画)

3.8

10数年振りに鑑賞。
香港ノワール(というかジョン・ウー)特有のベッタベタな脚本と激クドの演出が昔は生理的に受け付けなかったが、おっさんになった今はむしろそういう部分こそが癖になる。
火薬の分量を誤っ
>>続きを読む

セッション(2014年製作の映画)

4.1

パワハラvs自己顕示欲のキ××イ怪獣戦争映画。
死屍累々の争いの果て、常人には計り知れぬ領域で2人の狂人が瞬間心重ねてしまうクライマックスには笑いながらも戦慄する。

アンチャーテッド(2022年製作の映画)

2.6

子供の頃によく観た、90年代後半〜00年代前半の中身からっぽ、だけど頭からっぽで楽しめるB級大作を思い起こさせる活劇。
吹替で観たので余計「日曜洋楽劇場」感が強く、柄にもなくノスタルジックな気分になっ
>>続きを読む

もらとりあむタマ子(2013年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

元国民的アイドルグループの主要メンバーなのに、「実はアイドルに憧れていた」ということがギャグになるようなボンクラを嫌味なく演じられるだけであっちゃんは天才。
父親役の康すおんとの化学反応が面白すぎる。

ランボー(1982年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

日本語吹替版(ささきいさおver.)を鑑賞。
時代を感じるもっさりしたアクションはさすがに物足りない部分も多いが、保安官事務所でのラストシーンのために定期的に何度も観てしまう。
「戦場じゃ100万ドル
>>続きを読む

秒速5センチメートル(2007年製作の映画)

1.6

登場人物が皆純真すぎて、心の穢れたおじさんが観るには厳しいものがあった。

パラサイト 半地下の家族 (モノクロVer.)(2019年製作の映画)

3.3

前々から気になっていたモノクロver.を鑑賞。
白黒だと本作の元ネタのひとつである『下女』の影響が顕著になり、地下室の暗闇がより禍々しく感じられて面白い。

『スノーピアサー』以降のポン・ジュノらしく
>>続きを読む

ブルーズド 打ちのめされても(2020年製作の映画)

4.1

栄光を失った過去のMMAスター選手が、息子との生活のため、千載一遇の復帰戦にすべてを賭ける……。
あらすじだけ聞くと、古今東西の格闘技映画のクリシェそのものだが、それらの作品の中でも本作は傑出している
>>続きを読む

コンプライアンス 服従の心理(2012年製作の映画)

2.9

実在の事件を基にした社会派映画だが、その事件の内容が酷すぎてもはやカフカ的な不条理ホラーの域。胸糞が過ぎる。
コールセンターで働いていた経験があるからわかるけど、ああいう身分を偽ってマウンティングやハ
>>続きを読む

拾った女(1953年製作の映画)

1.7

今の価値観で観ると、男が女殴りまくってしかもそれで惚れられるって展開激ヤバ。

ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(2019年製作の映画)

3.8

基本的に青春映画は嫌いだが、これは傑作。
プロットやエグい下ネタといった要素はアメリカ学園映画マナーを踏襲しつつ、表層的ではないキャラクターの掘り下げが作品に深みを与えており、ただ陰キャが馴れ合うだけ
>>続きを読む

愛してるって言っておくね(2020年製作の映画)

4.6

「喪失」をテーマとした史上最高の短編アニメーション。
深い絶望に苛まれる夫婦にとって、その絶望の根源である存在こそがまた希望にもなるという結末は、何度観ても深く心を抉られる。
個人的には『シークレット
>>続きを読む