よつさんの映画レビュー・感想・評価 - 14ページ目

よつ

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寄生獣(2014年製作の映画)

3.7

お父さんが設定から消されたことで原作よりも母の愛がテーマとして強調されていたんだけど、
そのおかげで「おまえ鉄で出来てるんじゃないのか」という泉父の名台詞が聞けなくて残念。

漫画の実写化はあまり期待
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ミッドナイト・イン・パリ(2011年製作の映画)

3.6

美術史の教養を試される映画だった
日頃から展覧会に足を運んでいてよかった

アバウトタイムのレイチェル・マクアダムズが、本作では悪女。
マリオン・コティヤールの美貌がえげつない。ありゃ人生狂うわ。
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オーバー・フェンス(2016年製作の映画)

3.8

蒼井優もオダギリジョーも最高
とくに求愛ダンスのシーンが好きだった

雨の日は会えない、晴れた日は君を想う(2015年製作の映画)

3.8

邦題からして陳腐なラブストーリーを想像してたけど、良い意味で期待を裏切られた〜
ジェイクギレンホール最高!
原題「Demolition(破壊、解体)」は作品のテーマを包括して表した良いタイトルだと思う

ヒメアノ〜ル(2016年製作の映画)

3.9

古谷実の青年漫画が好きだ。
ヒミズやシガテラ、わにとかげきす など片っ端から読み漁った時期がある。(ちなみに稲中は未読)

他者の理不尽な介入によって平和な日常が脅かされる展開が古谷作品に共通する特徴
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空白(2021年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

鑑賞後すぐにレビューを書くことが躊躇われるくらい、密度の濃い作品だった。

登場人物一人ひとりのディテールがしっかり作り込まれていて面白い。
特に寺島しのぶ演じる草加部が濃ゆい!
相手の心情を顧みない
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サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~(2019年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

思った以上に救いのない展開で落ち込んだ。

聾者となった主人公ルーベンが感じている世界を巧みな音響技術で再現していた。

当初は耳が聞こえないことに苛立つばかりだったが、聴覚障害者自助グループの中で集
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トムボーイ(2011年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

フランス映画らしく説明の少ないストーリー展開。
意図を掴みかねる描写は多少あったものの面白かった。

主人公ロールは以前から性自認に違和感を覚えていて、引っ越しを機に計画的に自らの性別を偽ったのだろう
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ブラックホーク・ダウン(2001年製作の映画)

3.4

力作であることは疑いようがなく熱量はひしひしと感じるが、ドキュメンタリー要素が強く娯楽性を重視していないため、少々退屈に感じてしまった。
(自分の教養と集中力不足による所も大きいが…)

登場人物が多
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ミスト(2007年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

モンスターは閉鎖空間を作るための仕掛けに過ぎず、作品の肝は極限状態のヒト同士の争いにある。

キャラごとの善悪が解りやすすぎて、「CUBE」みたく序盤マトモそうな人がイカれてく展開のほうが意外性あって
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タクシー運転⼿ 〜約束は海を越えて〜(2017年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

ドキュメンタリー、ヒューマンドラマ、カーアクションと色んな要素が楽しめて面白かった。

日々の暮らしに精一杯で政治に無頓着だった主人公が、惨状を目の当たりにして徐々に変化していくのが丁寧に描かれていた
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アナザーラウンド(2020年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

マッツミケルセンが飲みながらアクロバティックに踊り狂う予告動画をTwitterでみて一瞬で心を奪われ、絶対に観ようと思った。
まさかラストシーンだったとは。

ゲロ吐くまで飲みまくったコロナ前の日常が
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

分かりやすい抑揚がない淡々とした調子の映画だったが、意表を突く展開が絶妙なタイミングで差し込まれるので退屈しなかった。

個人的ピークは家福(西島秀俊)と高槻(岡田将生)が車内で亡き妻・音(霧島れいか
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サマーフィルムにのって(2020年製作の映画)

3.6

ティア1ではない者達が下克上を目指す展開は「桐島、部活やめるってよ」を彷彿とさせた。
また良い意味でテキトーなSF設定は「サマータイムマシン・ブルース」に通じるものがある。

あまりドキドキハラハラは
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Summer of 85(2020年製作の映画)

3.8

『君の名前で僕を呼んで』にサスペンス要素が足されたような雰囲気

冒頭で「死体」の存在が予告されたことで、爽やかで楽しげなシーンにも常に暗い影が付き纏い、不穏な気持ちで観た。

裁判をめぐる現在のシー
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ジャンゴ 繋がれざる者(2012年製作の映画)

4.0

長尺であることを忘れさせるくらいテンポよく、起承転結も明解で終始面白かった。
タランティーノ作品はメッセージ性もあるが、何より観客を楽しませることを重視してくれるから大好きだ!

同じくタランティーノ
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孤狼の血 LEVEL2(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

前作が好きすぎて落胆するのが怖かったけど、最高に過激で“わやくちゃ”で面白かった!
原作者の柚月裕子先生がカメオ出演してるらしいんだけど、どのシーンだったんだろ?

・上林(鈴木亮平)が常に血に飢え
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風立ちぬ(2013年製作の映画)

3.8

「監督不行届」(安野モヨコ)を読んで庵野秀明の人となりに惹かれ、金ローでやってたので鑑賞。
庵野演じる主人公・堀越二郎の声には面食らった。演技が上手下手とかではなく、単純に聞きづらい…。
しかし鑑賞し
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ニンフォマニアック Vol.2(2013年製作の映画)

3.5

ユマ・サーマンが出てるという理由だけで観た

愛の渦みたいの想像して観たら痛い目みました良い意味で。

300 <スリーハンドレッド>(2007年製作の映画)

4.3

観たのはたしか中2の時
茅ヶ崎の映画館へパイレーツ・オブ・カリビアンを観に行ったらすでに完売しており、仕方なくこちらを観ることにしたら滅茶苦茶面白くて、結果的に大満足して帰ったのを覚えている

美術や
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劇場版 鋼の錬金術師 シャンバラを征く者(2005年製作の映画)

4.5

作画、ストーリー、主題歌すべてが最高。
ハガレンアニメはやはりFAよりも暗い色調の1期が好きです。

主題歌はL'Arc~en~CielのLinkとLOST HEAVEN。
どちらも良い曲なので荒川先
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The Witch/魔女(2018年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

「梨泰院クラス」でイソを演じたキム・ダミの出世作。
ちなみに私はスア推しです。

主人公の正体が徐々に明らかになる序~中盤は面白かったけど、主人公が覚醒してからは只々俺TUEEEな展開が続く。
脚本よ
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ハクソー・リッジ(2016年製作の映画)

3.7

戦争パートに突入するまでが長くてダレたけど、戦闘の描写は凄惨で迫力があった。
幼児期の体験から、戦時下においても絶対に人を殺めないことを信条とする主人公ドス。
戦争で相手を倒さないことは、ひいては味方
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劇場版メイドインアビス 深き魂の黎明(2020年製作の映画)

4.1

シリーズもののアニメ劇場版にありがちな、
「初見のための説明パート」が一切排除されていて潔かった。

ボンドルドとの決戦は原作でも屈指の名場面だが、作画のクオリティも高く迫力満点。
尺もちょうどよく、
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映画大好きポンポさん(2021年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

激アツだった。
映画制作を扱った作品はどうしても撮影のほうに焦点が当てられがちだけど、これは「編集」を主題に据えていたため新鮮だった。

劇中劇のシナリオがよく出来てた。
ジーンが作品に移入するあまり
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プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

具体的な描写を避けて観客に想像させる作風のため、実際にキャシーが男共にどんな復讐をしたのかが分からず、モヤモヤ。あのやり方だと、逆上した男にいつ暴行されてもおかしくない気がする。
赤ペンと黒ペンと青ペ
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善き人のためのソナタ(2006年製作の映画)

4.3

反体制派の作家と彼を監視・盗聴する警察官を描いた、まだドイツが東西に分断されていた頃の話。

主人公ヴィースラーは東ドイツのシュタージ(秘密警察)の一員で、拷問のスペシャリスト。
冷酷な性格を買われ、
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ファーザー(2020年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

年老いた父親が認知症を患い、次第に自分自身や家族のことも分からなくなり、記憶や時間が混乱していく。原作を手掛けたフロリアン・ゼレールが監督と脚本を担当し、『羊たちの沈黙』などのアンソニー・ホプキンスが>>続きを読む

トゥルーノース(2020年製作の映画)

4.2

北朝鮮収容所の想像を絶する凄惨さを描いた、日本・インドネシア合作の3Dアニメーション映画。

在日朝鮮人の帰還事業で北朝鮮に渡った在日朝鮮人一家の兄妹ヨハンとミヒはある日、父親が政治犯の疑いで逮捕さ
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三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実(2020年製作の映画)

4.1

三島由紀夫が学生運動真っ盛りの東大に単身乗り込み、左翼学生1000人の前で討論する。

公衆の面前で論破してやろうと企む学生に対して、ユーモアを交えつつ終始真摯に対話を試みる三島。
三島を敵視していた
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ジェントルメン(2019年製作の映画)

3.6

OPからしてガイ・リッチーのセンスが今回も最高すぎる

マシュー・マコノヒーはダラスバイヤーズクラブの印象が強いが、本作くらい適度に肉がついてるとマジで格好良い

殺伐とした話だが、
ヒュー・グラント
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コードネーム U.N.C.L.E.(2014年製作の映画)

4.0

アーミー・ハマー演じるロシアのKGBスパイが萌え。
タブレットで見たけどスクリーンでやる機会あればもう一度みたいな。

スティング(1973年製作の映画)

4.2

圧巻の面白さ!
アカデミー賞7冠は伊達じゃない。

老獪な詐欺師ゴンドーフがとにかく格好良かった。
天才的な謀略家なのに何処か抜けてるキャラクターは、嘘喰いの斑目貘に通じるものがあった。モデルにしてる
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プライベート・ライアン(1998年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

これまで観た戦争映画の中でも随一の作品かもしれない。
(ジョジョラビットとは別ジャンル)

戦闘の描写は凄まじく、兵士たちの緊張や恐怖がありありと伝わってくる。

脳漿をぶち撒けて死んでる人間よりも、
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キャスト・アウェイ(2000年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ウィルソーーーン

WilsonとFedExにいくら出してもらったんだ?というのは置いといて…
ご都合展開が少なく、最後まで緊張感をもって観れた。

救出されて終わりではなく、現世に帰還してからも名シ
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凪待ち(2019年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

主人公アホすぎて全く同情できない。
そもそもギャンブル辞めてりゃほとんどの事件が未然に防げたのでは?
やらかして暴れて泣いて詫びての繰り返しで辟易した。

(香取慎吾の演技は良かった。体でかいから暴力
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