さいごんさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

さいごん

さいごん

映画(95)
ドラマ(0)
アニメ(0)

桐島、部活やめるってよ(2012年製作の映画)

5.0

生涯ベストと言っていいほどガツンとやられてしまった特別で大切な作品。
どこかで読んだ気がする「これは自分しか分からないと誰もが思うものがカルト化しやすい」という言葉がしっくり来る。

この映画の解釈に
>>続きを読む

悲しみの忘れ方 DOCUMENTARY of 乃木坂46(2015年製作の映画)

3.7

生駒里奈が卒業ということでせっかくなので書いてみる。

まず基本のコンセプトとしてはタイトル通り悲しみ、つまりは個々のメンバーの負の側面をクローズアップしてそこからの成長を描く映画になっている。
同時
>>続きを読む

その街のこども 劇場版(2010年製作の映画)

5.0

この映画の2人は到底分かり合えているとは言えない。
決して世界を美しいものとして見ているわけでもない。
でもほんの少し、本当に少しだけ触れ合って相手を知ることが世界の見え方を変えるまでの大きい意味へと
>>続きを読む

好きだ、(2005年製作の映画)

5.0

鑑賞はかなり昔。恥ずかしいほど思春期の真っ只中だったと思う。
確か当時1番好きな恋愛映画と言っていた気がする。

いつかもう一度見返そうとブルーレイまで買っているのだが、まだ視聴には至っていない。
>>続きを読む

BALLAD 名もなき恋のうた(2009年製作の映画)

1.3

あれだけの名作だった戦国大合戦を実写化にして良くなった部分が一つも見当たらない。
一番の改悪は主人公二人の関係性。
戦国~の方では例え生きて帰って来ても二人は絶対に結ばれることはないし、二人の気持ちが
>>続きを読む

STAND BY ME ドラえもん(2014年製作の映画)

1.5

泣ける話だけを取り出すという作りは下品極まりないとは思うけれど百歩譲って否定はしないでおく。
でもそれを抜きにしてもこの映画僕は大っ嫌い。
問題は個々のエピソードは良くてもそれが繋がった時のこの映画な
>>続きを読む

ライブテープ(2009年製作の映画)

4.5

前野健太という無名のシンガーが吉祥寺の町をギターを抱え歌いながら練り歩くだけという映画。
逆に言えば無名だからこそ意味があって、初見の全く何者か分からない状態で僕はもう二度と見られないことが残念だ。
>>続きを読む

太陽を盗んだ男(1979年製作の映画)

4.9

この映画の色々な感想や解説を読んだけれど、どれもピンと来るものがない。
というよりはどれもこの映画を見た時の衝撃には敵わない。
この映画では自分の内側にあるなんだかよく分からない言葉にしようもない衝動
>>続きを読む

クレヨンしんちゃん 爆睡!ユメミーワールド大突撃(2016年製作の映画)

4.4

評価の高いオトナ帝国や戦国大合戦程のインパクトこそはないものの、映画愛に溢れた丁寧に家族の在り方を描いた名作だと思う。
この映画の1番凄いところは多層構造だと思っていて、表面的にはギャグ要素満載なんだ
>>続きを読む

恋の渦(2013年製作の映画)

4.4

この映画の感想として「知らない世界」「底辺DQNの暮らし」と他人事のように突き放して書く人が凄く多い。
この映画を見てそういう感想が出て来る人は、とても高尚な恋愛をしている人か自分の不恰好さに気付いて
>>続きを読む

奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール(2017年製作の映画)

3.7

絶賛出来る作りではなかったけど、職業監督としての大根監督の力量は再認識させられた。
そもそも原作があるあるネタ的なくすぐりの作品だと思っているので、企画自体どうかと思うところも多々ある。
映画化に際し
>>続きを読む

横道世之介(2013年製作の映画)

4.6

一つ間違えると漫画やドラマ的な極端な描写に頼りたくなってしまいそうな物語を上手く舵取りをしたなぁと思う。
特に主人公2人のキャラクターが変わり者だけど居ない事もないかもしれないバランスなのが良い。
>>続きを読む

さようならCP(1972年製作の映画)

3.9

正直なところ見ている間ずっと目を伏せたかったし、耳を塞ぎたかった。
24時間テレビみたいな「障がい者は体は不自由だけど心は美しい一生懸命な人」という分かりやすい結論でこちらを安心なんかさせてくれない。
>>続きを読む

ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

4.1

まずは圧倒的な映画としての作り込みが凄い。
そして腕力でグイグイと引っ張っていく感じ。
ミュージカル映画が優雅なメリーゴーランドだとすれば、この映画はそこに4dw積んで優雅だけど馬力はバリバリですみた
>>続きを読む

机のなかみ(2006年製作の映画)

4.4

吉田恵輔作品の中で一番好きな作品であり、一番好きな時期。
この人の作品は作品ごとに目に見えて手腕がぐんぐんと上がっているのだけれど、映画の未熟さと登場人物の未熟さの背丈がちょうど同じになったのがこの映
>>続きを読む

PARKS パークス(2016年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

これはちょっと凄いもの見たぞって感じ。
まず何が凄いって井の頭公園の100歳を祝う映画としても青春映画、更には音楽映画としても高い水準にある。
また、出演者や絵面でメジャーさや娯楽性を確保しつつ、その
>>続きを読む

なま夏(2005年製作の映画)

3.8

本当にまだまだ未熟に感じる部分は凄く多いのだけれど、ラストの展開にはやられた。
劇中のジャンルの転換という手法は完全にヒメアノ〜ルの原型と言っていいと思う。
ただ、特に主人公を好きになれない問題は大き
>>続きを読む

ジョーのあした 辰吉丈一郎との20年(2015年製作の映画)

4.1

見せかけだけの派手なシーンはないけど、辰吉丈一郎の愚直とも愚鈍とも言える生き方を描くにはこの映画の作りはこれ以上ないと言える。
テレビドキュメンタリー的なものに慣れた人には地味に見えるのだろうけど。
>>続きを読む

Kids Return キッズ・リターン(1996年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

ラストの台詞は「つよがり」や「悪あがき」と表現するのが僕は1番しっくり来る。
いわゆる負け犬が再び立ち上がるという話は沢山あるが、この映画はその立ち上がる所までいっていないのが良いんだと思う。
要はマ
>>続きを読む

ドライヴ(2011年製作の映画)

4.7

見ている間、いわゆる頭の中でずっと「いいぜー、おい」が止まらない映画。
こういうものに出会うために映画を見ていると言っていい。
映像と音と台詞が組み合わさった映画でしか得られない快楽。
キャリーマリガ
>>続きを読む

君の名は。(2016年製作の映画)

3.5

良く出来ているのは間違いない。
でも何故か好きになれないのは良く出来過ぎているからなんだと思う。
好きなアーティストのベストアルバムが好きになれないあの感じ。
秒速五センチメートルくらい隙があって趣味
>>続きを読む

選挙2(2013年製作の映画)

4.6

前作も面白かったが、こちらの方がエンタメとして面白い。
起こる出来事はある意味でこちらの方が日常に近いのに。
ふとした仕草や表情すらエンタメになりえるんだ。

選挙(2006年製作の映画)

4.4

見慣れた風景も映像として改めて見させられると違った側面が見える。
何よりも観察映画という手法の面白さ。

|<