ジム・ジャームッシュが言ってた言葉だったかな?「犬は何か分からないものを見た時に首を曲げてもう一度、見つめる」。同じものを違う角度から見ることが創造性。面白いなー。
小さい頃に異なる二つの価値観に引>>続きを読む
もはや人間国宝の伝統芸を観るような映画。森光子のでんぐり返し何回目…みたいな。笑
初めてイーストウッドの映画で「老い」を感じたな。そういう意味では緩い映画なんだけど。それが一周回って素朴な味わいとい>>続きを読む
元となってる(?)映画の方を先に見ないとこの面白みが分からないか。笑
とんがりヘアのワンコが可愛い。
ミアゴスの最後の長台詞とエンドクレジットのアップの凄さ…笑
ハワードの行く末をあのショットだけでちゃんと説得力を持って感じできてるのが凄すぎる。
内容はすっごく現代!
結構な人がミアゴスの言ってる>>続きを読む
自分を透明にさせて、廊下や畳の軋む音で表現してるのが面白かった。異様な気配を映し出すことに成功しつつ、モノローグがやや直接的にすぎたか。
少年時代の主人公の家に『フルメタルジャケット』のポスターが貼ってあるのって痛烈なアイロニー?どんな批評性によるものなのか気になりすぎる(笑)
それにしてもご本人たちを使って、普通にカット割してこんな>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
『犬神家の一族』のリアル版。
これぞ「芝居」を見る映画という感じ。
中村鴈治郎、浪花千栄子の悪どい芝居の面白さ。
若尾文子もただの可哀想なお姉さんって感じじゃなくてちゃんとしたたか。そりゃそうだよね>>続きを読む
めちゃくちゃ面白かった。よくこんな話が思いつくな…。最後のシーンは賛否ありそうだけど、僕は好きだったな。
アスガー・ファルハディは『彼女が消えた浜辺』を大学時代に見て以来(映画を本格的に見始めた頃だ>>続きを読む
2023年、老巨匠たちの新作ラッシュの締めくくり。
宮崎駿、リドリー・スコット、アキ・カウリスマキ、北野武、そしてヴェンダース。
ここまでどれも面白かったけれど、これはまあまあという印象だった。
美>>続きを読む
雌牛が二匹続いた後に仔犬が出てくるあたりに映画の悦びが…!
モノローグから音楽の切り替えが何とも味わい。
どういう文脈で作られてどういうかたちで公開されていたのか気になる。こんな作品が見られるなんてU-NEXT最高すぎ!
このレビューはネタバレを含みます
あっさり犯人が出てくる。
その犯人が変質者というふうには見えず、家庭では良い父。妻に対しても抑圧者として振る舞っているわけでもない。
こういうパターンの場合、主題は「彼がなぜそうしているのか?」にな>>続きを読む
その時代に対しても古くさい演出の羅列に思えたが、作業しながらBGM的に部屋にかけておく映画としては最適(決して悪い意味じゃない)。なんというか癒される。近い時代のノスタルジーというのか…おじいちゃんが>>続きを読む
とにかく実際の当事者である虎男さんが出ているのが凄すぎる。しかもカメラに全く押されることのない強靭な存在感。素人の味とかじゃなく、この物語に出ているどの人よりも俳優らしい顔と実在感である。フィクション>>続きを読む
総集編っぽかったっけど楽しめた。
4時間以上あるというロングバージョンも観てみたい。
インタビューでリドリー・スコットが「彼は欠点が多すぎたからあれだけの成功を収めた」みたいなことをホアキン・フェニ>>続きを読む
ラストシーンの落とし方が素晴らしかった。
あと、微妙に不気味に見える(現代劇やる時の)山田洋次的ユートピアが今回も後半からじんわり滲んでて本来の意味とは違う意味で燃えた。笑
ただ、寅さん的な人物造>>続きを読む
こんな時代だからこそ、あえてシンプルな恋愛劇にしたかったのかな。時代が暗くなればなるほど、小さで不器用な希望が輝くということか。
めちゃくちゃ独創的で面白いところと弛緩してるところが交錯しながら、とはいえ3時間全く飽きさせずに見せ切れることは何よりも凄いことだと思う。
震災のところの表現は凄まじく、震災表現を一つまた更新してい>>続きを読む
最高だった……!
北野武、健在ということに胸が震えた。
首にこだわった光秀は死に、首なんかどうでもいいんだよ!と叫んだ秀吉が勝った。
これは微妙だったけど、ラストは異常な状態すぎて、シュールさを楽しめばいいのかな…って思った。笑
社会階層が資本主義ゆえの交流可能性と分断というかたちで提示されているのは感じたが、サイレント映画のような、運動による諧謔によって綴られていく。
別の方のレビューで、お金持ちのドラ息子が街では貧困を演>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
「面白きとこもなき世を面白く」という高杉晋作の辞世の句をなんとなく思い出しながら見ていたら、まさかの『3-4X10月』みたいなオチがきた。笑
すごくシュールだけど端的に人生の本質を掴んだ名作だと思う。>>続きを読む
真っ直ぐすぎる佳作…!
出てる人の顔面が良い。美男美女ばかりの映画に疲れてる時こそ最高に癒される一本。
同僚の太々しいデブちんがたまらん。監督の愛を感じずにはいられない。
明らかに才能があるのが分かる初期作品という感じ。特に前半が素敵。村淳との旅路あたりまでが面白いが、それ以降はわりと典型的な怒りや葛藤の演出が続くので若干失速した印象。俳優はパワフルで、演出も力がこもっ>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
ラスト、浜辺美波が生きてた…ということ以外はゴジラ映画の到達点というべき大傑作…!!だからこそ、ほんとあそこだけめちゃくちゃ悔しい。。家族連れも安心して…というヒット狙いなんだろうし、山崎監督っぽくも>>続きを読む
壊れたオープンカーの幌が動くショットが素晴らしい。この一瞬の鈍足な奇跡を見せるための映画。ブレッソンの『ラルジャン』とか『スリ』を明らかに意識しつつ、シュールなユーモアの優しさでだいぶ見やすくしてくれ>>続きを読む
愛らしい佳作……!
アメリカいじりものの一種というか初期作品なのかな。1935年。もっと前からある形式なのかどうか気になるところ。
真面目に見るのではなく、半分笑いながらシュールな喜劇を見てると思えば、意外に見やすい印象。ただ今の感覚で見るとこの監督やここで描かれてる映画そのものの倫理観に結構違和感を覚えざるを得ないのも事実。とい>>続きを読む