TMさんの映画レビュー・感想・評価

TM

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Flow(2024年製作の映画)

3.7

ロズやウォレスとグルミットを抑えてこの作品が選ばれるなんて、アカデミー賞選考委員はとてもオフェンシブで良いと思う

ロボットドリームズと同じくセリフ一切なし
これは映画館の大スクリーンで見たほうがいい
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インサイド・ヘッド2(2024年製作の映画)

3.8

『I’m not good enough.』

誰しもこんな気持ちになることあると思う


ヨロコビがカナシミの意味を知るというすごいことを映像で見せてくれた前作からはや10年

成長することで新しい
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フォロウィング 25周年/HDレストア版(1998年製作の映画)

3.8

『皆箱を持ってる』
そう言われると私も箱を持っている

いったいどこに連れていかれるのか
途中時系列についていけず置いて行かれた瞬間もありつつも面白かった

役名もないけど最初にコッブと話をしたカフェ
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オールド・ジョイ(2006年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

『悲しみは使い古した喜びなのよ』

どこまで作者の込めた意図を掴めたかわからないけど、ドライブ、キャンプ、ハイキング、雰囲気の良い温泉に行きたくなった

ワンちゃん可愛い

たぶん2人はこの先会うこと
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パーフェクトブルー(1998年製作の映画)

3.8

見ようと思ってから27年も経ってしまった

日本のアニメ面白い

やっぱりインティマシーコーディネーターって必要だと思った

ぼくが生きてる、ふたつの世界(2024年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

『お母さんのこと 恥ずかしい?』

今年見た映画ベスト級がまた来てしまった

最近見る映画がハイスコアだらけなのは映画が面白いのか自分の情緒の問題かわからなくなってきた


呉美保監督の最新作というこ
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グリーンフィッシュ 4K レストア(1997年製作の映画)

3.6

イチャンドン参りラストは長編デビュー作

荒いけど後々の作品につながる断片が見える

ソンガンホ若い
アクション勢いある!
韓国喧嘩アクションあれよね

ミナリ(2020年製作の映画)

3.8

ツイスターズが良かったので続けてリーアイザックチョン監督作品

大きな括りでいうとアメリカ開拓史の断片
移民の国アメリカでヒットしたのも納得
日本に暮らす日本人にはピンとこないかもしれない

異国で暮
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コット、はじまりの夏(2022年製作の映画)

3.6

父親と葬式で預かってくれるおばさんがクソすぎる

食器にタバコ、典型的福田里香さんフード理論案件だけど作品のトーン的にあざとい
あれはジャンル映画の手法なので本作ではやり過ぎに見えた

父親は英語喋っ
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ツイスターズ(2024年製作の映画)

4.1

『天気が悪いと喜んだ』

めっちゃくちゃ面白かった!!
冒頭10分であっという間に最悪の事態に…

ジャンル映画としてポセイドンアドベンチャー、タワーリングインフェルノ、ダイハード級に好き

つっこみ
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ゼア・ウィル・ビー・ブラッド(2007年製作の映画)

3.8

今まで見よう見ようと思って見損ねていた作品

冒頭台詞なく淡々と進む話でまず掴まれてしまう

人の欲望と幸せのお話

今まで見たPTA映画とまったく路線が違ったけど見てよかった

シークレット・サンシャイン 4K レストア(2007年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

『もう許されている人をどおやって許すの?私がその男を許す前になぜ神は許したの?』

もう17年も前
なんの予備知識もなくふらっと劇場で見た初めてのイチャンドン作品
なんてものを見せてくれるんだと当時ト
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型破りな教室(2023年製作の映画)

3.8

『哲学者になれる』

子供の良い所を見つけてちゃんと言葉にしてあげるのは大人として本当に大切な役目だと思う
この言葉は魔法のようにその子の中に残り、大人になっても生き続けるかもしれない

先生から『史
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名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN(2024年製作の映画)

4.2

冒頭ヒッチハイクの車から降りてきた姿を見てドキッとした
ボブディランがそこにいた

すごいぞティモシーシャラメ!!

もう面白いとか面白くないとではなく無条件で大好き
この先絶対何回も見る

エンドロ
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リアル・ペイン〜心の旅〜(2024年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

リアルペインという言葉には現実的な痛みという意味のほかに困った人(厄介な人)という意味もあるそう

正直言って私はベンジーのような人がとても苦手
現実世界では確実に距離をおきたいタイプ

ただ劇中唯一
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ショーイング・アップ(2022年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

『もう飛べたのね』

みんな書いているように本当にたいした事は起こらない

たいした事は起こらないけど画面内で少しずつリジーの気持ちが削られていくのが分かり緊張感が持続して見続けてしまう



個展間
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コンパートメントNo.6(2021年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

50分見てドロップアウト

たぶんいい奴になっていくのだろうけど、それにしても最初が最悪すぎる
通報していいレベル

なんとなく打ち解けた描写もはっきりせず、いつ?なんで?ってなった

トラップ(2024年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

シャマラン映画は毎回好き嫌いが極端にわかれてしまう
そして今回は大好き!
なんと本作はシャマラン自己資金で作成したインディー映画とか

細かいことはあまり気にせずシャラマンの強引な腕力に身を任せて楽し
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ブルーを笑えるその日まで(2022年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

『簡単よ 生きてさえいればいいの』

アンのような気持ちを抱いている子供たちに是非見てほしい

いまはもうあの世代の子供と関わる事がないけど、万が一にでも『人生は長いから…』なんてことをしたり顔で言っ
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野生の島のロズ(2024年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

『I am a wild robot!! アォォォー(遠吠え)』

めっちゃくちゃ良かった

劇場で見た予告編で興味をそそられずスルーしてたけど、映画館で観ればよかったと後悔

擬似家族、親離れ子
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ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ(2024年製作の映画)

3.6

ぼくのお日さまを見て池松壮亮欲がわいたので

お日さまの元フィギュアスケート選手役にもまったく違和感なかったけど、殺し屋もすんなり
アクションもキレキレ
身体能力凄すぎて驚く

でもやっぱり『よこがお
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ぼくのお日さま(2024年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

池松壮亮とハンバートハンバートで+0.2はあるにしてもとても良かった

冒頭10分ほとんど登場人物たちの目線だけで人間関係というか矢印の方向を簡潔に説明してくれる

できなかったことができるようになる
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過去負う者(2023年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

見てる間ずっと居心地が悪くなる

私は冷たい人間なのだと鏡をみせられているようで

ただやっぱり私は劇中劇の観客席にいて発言こそしないけど同じ意見を抱いている
今もここに書くべきではないようなことが頭
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ジョイランド わたしの願い(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

初めて見るパキスタン映画
とても重たい内容だけど美しい画面と上手な話運びで一気に見せられてしまう良作

作中のラホールという街はパキスタンでも2番目に大きな街で内陸部に位置する

家父長制によって閉じ
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HAPPYEND(2024年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

突然今年見た映画暫定1位が来てしまった
荒さはあるけど大好き

前情報もなんもなくU-Nextにおすすめされてふらっと見て驚いた

ユウタが良い
AKIRAの金田や、ピンポンのペコを彷彿とさせる佇まい
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あみこ(2017年製作の映画)

3.6

「女には365日で、どうなったっていいって思える日が1日だけある。
私は1ヶ月に一回だけどね。」

ナミビアの砂漠がとても良かったので鑑賞

こちらあみこもやばかったが、こっちのあみこのほうがもっとや
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すべての政府は嘘をつく(2016年製作の映画)

3.6

『ジャーナリストとは職業ではなく生き方である』

このドキュメンタリー映画自体には大きな見せ場はないけれどI.F.ストーン氏の存在を知ることができてよかった

日本でもちゃんと探せば気骨のある報道ある
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バーニング 劇場版(2018年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

『みかんがあることを意識するのではなく、無いことを忘れるの』

常になにかしら危うさを漂わせるヘミと得体の知れないベン

原作と監督の作家性がとてもマッチしているように思えた

昨年の韓国映画『ビニー
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中村屋酒店の兄弟(2019年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

なにが言いたかったのかテーマがわからなかった

わたしの見ている世界が全て(2022年製作の映画)

3.8

辰巳から森田想さんを追って

82分とタイトながらテーマがしっかりしていて見応えがあった
最近の邦画は本当に面白い作品が多くて嬉しい

まさにタイトルのとおり
潔いまでに自分の正義を振りかざす主人公が
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ケンとカズ(2015年製作の映画)

3.8

辰巳が良かったので勢いで同日二本立て
こちらも本当に良かった

引き合いに出している人もいるけど、初期の北野武作品のようなこの先行き止まり感と乾いた雰囲気がとても魅力的

ケンもカズも良いけど脇を堅め
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辰巳(2023年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

「19だぞ? 酒もタバコもまだできねえよ」

すごく良くてびっくりした(失礼)

クラファンで制作されたらしく低予算なのだろうけど画面が全然安っぽくない、それどころかずっと格好いい

主演の遠藤雄弥さ
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パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

『I know, I know you』

とても良い、切ない、最後の長回しの沈黙、忘れがたい作品になってしまった

12歳、24歳、36歳
元友達、元好きどうしだった人、いろいろ思い出してしまう
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アニー・ホール(1977年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

元カノ案件


マチズモが強いイメージのアメリカでウディアレンの作品が支持されてきたのはなんでなんだろう

サピオセクシャルなのかシニカルな笑いがマッチしたのか

これを見て数多くの男たちが勇気を持て
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ポライト・ソサエティ(2023年製作の映画)

3.6

『私は怒りの権化だ』

パキスタン系イギリス人カンフーアクションコメディ

人種や宗教や移民問題などレイヤーがたくさんあってどこまで理解できているのかわからないけど、とにかく元気でよろしい