スニフさんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

スニフ

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秘密と嘘(1996年製作の映画)

3.8

それぞれに抱えている秘密や嘘 バラバラだった家族が突然現れたもうひとりの家族によってひとつになっていく
『人生っていいわね』
ラストのシンシアの一言が気持ちいい余韻を与えてくれた
この映画、台本がなく
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林檎とポラロイド(2020年製作の映画)

4.3

記憶喪失、プログラム、普通じゃないのにそこはとても静かな日常だった
ラストは切なくて何とも言えない不思議な感覚になり自然と涙が溢れてきた
凄く凄く好きな映画だった

ガーターベルトの夜(1984年製作の映画)

2.2

サムサフィとエリザとエリックが大好きなのでテヴネ監督のデビュー作も鑑賞
ちょっと想像してたのとは違って性に奔放な女性が年下の男の子を振り回す一夜の出来事を綴ったお話
これはこれで若干のロメール風味
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ゴヤの名画と優しい泥棒(2020年製作の映画)

3.5

1961年にロンドンナショナルギャラリーから1枚の絵が盗まれた事件の実話
イギリスの労働者階級の社会問題も背景に破天荒な主人公とその家族たち(いちばん破天荒なのは実は息子だったけど)
NH○の受信料と
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エリザとエリック(1987年製作の映画)

4.6

母を亡くし父にも見放され 住居も失くして転がり込んだ豪華なアパートメントで額縁遊びに夢中になる姉弟
近すぎる姉弟の依存とお互いの異性への嫉妬 隠し部屋の悲劇
額縁に閉じ込めておきたかったのは自分達だ
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修道女(1966年製作の映画)

4.0

カトリックの反対により上映禁止処分を受けたジャック・リベットの問題作
没落貴族の娘が家のために修道女となりやがて破滅していく話
ただひたすら意思を曲げずに生きているだけなのにあまりにも残酷な人生 凛と
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アポロンの地獄(1967年製作の映画)

3.8

オイディプスの神話を元にパゾリーニが自身を重ねての映画化
現代から古代ギリシャへ
『父を殺し母と交わる』
最後に真実を知ったオイディプスの深い悲しみから現代へ移り変わる描写も良かった
雅楽のような謎な
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昨日・今日・明日(1963年製作の映画)

3.6

ソフィアローレンとマストロヤンニの3編からなるオムニバス映画
闇の煙草売りがバレて服役を逃れる為にいつも妊娠していて子沢山になった1話目のお話が好き
強く美しく可愛いソフィアローレンの魅力満載
この人
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17歳(2013年製作の映画)

3.2

売春に手を染める少女
親にバレてからの開き直る様が少し驚異にも感じたし、若気の至りとは言い難いそこに行き着くまでの過程も思春期の不安定さとは少し違ってみえた
でもこれはラスト5分にしか登場しないシャー
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愛の嵐 ノーカット完全版(1994年製作の映画)

4.0

内容が内容なだけに覚悟を持って観た映画だったけど美しくて悲しい退廃美
私は凄く好きだった
支配下に置かれた歪んだ愛から解放されたはずなのにまた求めしまうのは真実の愛なのか、歪んだままなのか
シャーロ
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ライダーズ・オブ・ジャスティス(2020年製作の映画)

3.6

これはシリアスなのかブラックコメディなのか、、、
単なる復讐劇かと思いきやとにかく面白かったしおっさんたちがみんな最高だった
ラストはトナカイのニット着たマッツに全て持って行かれた
これ捕まらないの?
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カルメンという名の女(1983年製作の映画)

3.8

ベートーヴェンの『弦楽四重奏曲』とトム・ウェイツの音楽が耳にこびりつく
イザベル・アジャーニが降板して代役となったマルーシュカ・デートメルスがとにかく綺麗で脱ぎっぷりも見事
奇想天外なストーリーと絶妙
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ブルー・バイユー(2021年製作の映画)

3.8

3歳で白人の養子になり30年以上暮らすアメリカから強制送還を言い渡される
知り合いもなく言葉も文化も知らない土地に放り出されると考えただけで恐ろしい
移民問題、養子縁組とアメリカの闇がそこにあり理不尽
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いますぐ抱きしめたい(1988年製作の映画)

3.2

ウォン・カーウァイの監督デビュー作
恋愛物というよりは香港のギャング色強し
マギー・チャンはやはり透明感があり美しい
映像もスタイリッシュでまだクリストファー・ドイルの撮影ではないけど既にウォン・カー
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オテサーネク 妄想の子供(2000年製作の映画)

3.9

ヤン・シュヴァンクマイエルによるチェコの民話オテサーネク(食人木)をベースとしたホラーファンタジー
ずっと気が乗らずに観れずにいたけど この前観たアリスが面白かったので見始めたら不気味なのに引き込まれ
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光をくれた人(2016年製作の映画)

3.5

第二次世界大戦後、灯台守としてオーストラリアのヤヌス島に住む夫婦
2度の流産で心に傷を負った夫婦の元に偶然船で辿り着いた赤ん坊
選択を誤ってしまった事で歯車が狂い全てが壊れていく切ないストーリー
口下
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ラストエンペラー(1987年製作の映画)

4.2

事実に忠実じゃないとか、脚色された演出とかいろいろあるけどそれはそれ。これはこれ。
何度観ても胸にささるし、ジョンローンが素晴らしすぎてそれだけで十分
ラストシーンを思い出してまた涙する

ブルーバレンタイン(2010年製作の映画)

4.0

一度すれ違ってしまった心は元には戻らない
恋の始まりとを愛の終わりを交互しながら最後の花火か映し出すのは取り戻せない輝いていた日々

バレンタインが近づくと思い出すのは美しくも切なすぎるこの映画のエン
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マックス、モン・アムール(1986年製作の映画)

3.6

昔から気になってた映画がU-NEXTにあったので怖いもの見たさで観てみた

いやはや夫婦とチンパンジーの不思議な三角関係というか最後はすっかり家族
クールなシャーロット・ランプリングの相手役をチンパン
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コレクションする女(1967年製作の映画)

3.8

南仏の夏のバカンス、海、別荘、夏の光が眩く理想すぎるシチュエーション
ショートカットのアイダがとっても魅力的で可愛く、振り回される主人公の自意識過剰の空回りがなんとも可笑しい
え?って終わり方なのにロ
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永遠の僕たち(2011年製作の映画)

3.8

他人の葬儀に参列するのが日課の死に取り憑かれた青年とそこで知り合った末期癌の少女との恋の行方をガス・ヴァン・サントが優しく描く
美しい映像とシンプルなストーリーは2人の繊細な心情が真っ直ぐに響く
笑顔
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たかが世界の終わり(2016年製作の映画)

4.1

実家に帰った時の居心地の悪さをルイを通して同じように感じたし、この兄には嫌悪感しかなかった
でも家族にはそれぞれちゃんと愛があってお互いが家族を守ろうとしてたって事
これは1回目の鑑賞では気付かなかっ
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ザ・ダンサー(2016年製作の映画)

3.7

ギャスパー・ウリエルが観たくて鑑賞
19世紀末の実在の伝説的ダンサーロイ・フラーを描いた伝記映画
前衛的で破壊的なダンスを見事に踊りきったロイが強く儚く痛々しい
ルイ・ドルセー伯爵を演じたギャスパーは
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偶然と想像(2021年製作の映画)

3.6

ロメールを彷彿させると聞いてからずっと観たかった映画
確かにロメール的な軽やかな会話劇
クスッと笑える偶然や皮肉、それぞれの物語のキャラクターがみんな素敵で特に渋川清彦さんが最高だったな
私の中ではず
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リバー・オブ・グラス(1994年製作の映画)

4.0

逃避行かと思いきや結局何処へも行かないロードムービー
フロリダの空のブルーとゆるい空気感、90年代のモーテルとかプールとか、なんて言うか観ていてとっても居心地の良い映画だった
そしてまさかのラストにや
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ミークス・カットオフ(2010年製作の映画)

3.5

西部開拓時代、西へ移住する為に旅路を急ぐ3家族と案内人 いつまで経っても辿り着かない ネイティブ先住民との出会い 運命の分かれ道 旅は終わらない

ウェンディ&ルーシー(2008年製作の映画)

3.5

職を求めて愛犬と共にアラスカまで向かう途中にさまざまな災難が降り掛かる
ドキュメンタリーのようなリアルさに悲壮感が漂うが重くはならない
警備員のおじちゃんの優しさが胸に沁み入る
いつかウェンディとルー
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オールド・ジョイ(2006年製作の映画)

3.5

久しぶりに連絡がきた旧友と1泊2日のキャンプに行く ただそれだけの話
のどかな森の風景と他愛も無い会話
大好きな友達なのに遠い存在なのを突きつけられる描写が何ヶ所かありカートの虚無感が伝わってくる
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フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

3.5

お洒落で小技が効いた大好きな世界観は変わらずに豪華キャストが繰り広げる素晴らしきエンターテイメント
美術も可愛くて映像見るだけで脳が喜ぶ至福のひとときでした
ストーリーは情報量多すぎて全てを吸収出来ず
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ハウス・オブ・グッチ(2021年製作の映画)

3.6

グッチのお家騒動はあまり詳しくは知らなかったのでこんな映画みたいな事が実際にあったのかと思うと恐ろしい
映画の描き方は愛情の涯ての犯行にも感じられたけど。
ガガ始めキャストがホント素晴らしい
中でもジ
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街の上で(2019年製作の映画)

4.0

とっても良い映画だった
見慣れた下北沢の街並みとそこで起こる小さな出来事
懐かしいような くすぐったいような 不器用でキュンとする日常がそこにあった

そしてなんだかとても珉亭の赤いチャーハンが食べた
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イン・ザ・スープ(1992年製作の映画)

4.0

其の昔ビデオテープで観て以来の鑑賞
本当は去年劇場鑑賞したかったけどそれはまたいつかの楽しみに

やっぱり好き好き好き
とっても好き
ブシェミのキュートさもジェニファー・ビールスの美しさもチャーミング
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ヒマラヤ杉に降る雪(1999年製作の映画)

3.8

真珠湾攻撃後のワシントン州サン・ピエドロ島で起こった殺人容疑にかけられた日系人をめぐる裁判
戦争を切り離せない偏見と差別から不利に進む裁判のやるせなさ
裁判を見守る新聞記者と初恋相手である被告の妻
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ブエノスアイレス(1997年製作の映画)

3.8

欲望の翼と同様に何回も観てる映画
香港より遠く離れたブエノスアイレスの地で絡み合う複雑な感情が痛々しくも美しい
クリストファー・ドイルの映像美は流石の一言で何処をどう切り取っても美しく
ふたりの辿々し
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