yutaさんの映画レビュー・感想・評価

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グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち(1997年製作の映画)

4.7

前評判として良い作品だとは聞いていたが、予想を遥かに越える良作だった。
ウィルは天才という設定ではあるものの、これは天才が持つ葛藤や苦悩の話ではなく、過去にトラウマや深い傷を残す経験をした者の葛藤や苦
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ビフォア・サンセット(2004年製作の映画)

3.7

個人的には、一晩一緒に街で過ごすだけで2回目は無い条件の元での関係が許した飾らない会話ややり取りが好きだったからサンライズの方が好みだった。
とはいえ、9年越しの再会を果たし募らせた想いを語り合うこと
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囚われた国家(2019年製作の映画)

3.6

日本版ポスターだと侵略されている世界という印象が強いが、本編はさらにダークで社会派だった印象。
進行形の侵略ではなく、侵略の体制が整った後でのレジスタンスの人間と侵略者側の人間とでの戦いがメインである
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コールド マウンテン(2003年製作の映画)

3.6

知り合って間も無く離れることとなった2人の、募っていくお互いへの想いという面より、これまでの人生における自分との向き合いという面の方が魅力的に映った。
別れからインマンとエイダがそれぞれの道を歩みなが
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オペラ座の怪人(2004年製作の映画)

5.0

オールタイムベストに入る映画は観ている最中、強烈に惹きつけてくるものを感じるが、今作はまさにそうだった。
オープニングから一気に惹きつけられた。1919年にオークション会場となっていた廃墟の劇場が、シ
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マッドマックス:フュリオサ(2024年製作の映画)

3.9

クリヘムとアニャの推し俳優の共演というだけで既に満足感は高いが、内容としても期待以上だった。
デスロードの前日譚としてのフュリオサの過去の話であるから、デスロードとリンクする部分や、デスロードでの彼女
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最後の決闘裁判(2021年製作の映画)

4.2

リドリー・スコット作品の中ではグラディエーターに並んで刺さった作品。
凌辱を巡る決闘裁判に至るまでの経緯をジャン、マルグリッド、ル・グリの3人の視点から描く構成と脚本が何よりも良かった。
3つに分かれ
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紳士は金髪がお好き(1953年製作の映画)

3.6

アナ主演のブロンドだけ観てマリリン・モンロー本人の出演作は未鑑賞だったということで鑑賞。
ローレライが男を選ぶ基準は財力であり、それを曲げることも妥協することもせず貫き通す信念の強さはかえって清々しく
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Mr.&Mrs.フォックス(2018年製作の映画)

3.5

Mr.&Mrs.スミスにあやかったタイトルなのかもしれないが、Mr.&Mrs.スミスらしさや似ている部分はほぼ無い。
全体的に盛り上がりに欠け、結局何だったのかもはっきりしないまま何となく観終わった。
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スクリーム(1996年製作の映画)

3.5

メリッサ・バレラとジェナ・オルテガの方だけ観てオリジナルは未鑑賞だったということで。
新しいスクリームの1作目と話が同じ。もちろん多少の違いはあるが、基本的な展開と結末が同じで既視感しかなかった。
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ザ・ワーズ 盗まれた人生(2012年製作の映画)

3.5

1番に思うのは、何か罪を犯した時その罪を犯した事実はどのように罪に贖おうとも決して消えることはなく、乗り越えるには振り返らず前を向き続け罪を受け入れるしかないということ。
ブラッドリー・クーパーとジェ
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タロットカード殺人事件(2006年製作の映画)

3.5

カテゴリー的にはミステリーとコメディではあるものの、どちらの要素も今一つで中途半端だった印象。
ミステリーに関して、真相に辿り着くまでの過程としての謎解きや真実を少しずつ解明していく感じやそれに伴う緊
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FALL/フォール(2022年製作の映画)

3.5

600mの電波塔に登ったら降りられなくなったというあらすじだけで、頭の悪さ全開で面白い。
生きることを恐れるな的な話をずっとしているわけだが、命を危険に晒すような無謀な真似をすることが生きることを恐れ
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アイデア・オブ・ユー ~大人の愛が叶うまで~(2024年製作の映画)

3.6

妄想の果てみたいな設定で、設定自体はそこまで刺さらず。歳上側と歳下側がどんな人間かによって様々なダブルスタンダードが言われそうな内容。
愛が云々よりも、これはアン・ハサウェイだから成り立つ話というのが
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アトラス(2024年製作の映画)

3.5

AIとの戦いというより、AIを始めとした技術に懐疑的な見解を持つ人間とAIの交流という側面の方が強い。
内容的にはズレるが、構成は何となくオキシジェンでメラニー・ロランがやっていたことと似ている。
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ブルービートル(2023年製作の映画)

3.6

決して退屈な作品ではないが、DCの移行期における公開時期だっただけあって存在感はやや薄めで、内容的に良くも悪くも従来のスーパーヒーロー作品という印象。
展開においても設定においても、他のヒーロー作品に
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ネクスト・ゴール・ウィンズ(2023年製作の映画)

3.7

弱小チームを鬼コーチが一から叩き上げるというプロットはそれなりに数があるが、叩き上げ方やチームとの向き合い方には他と一線を画すものがあった。
所謂最強チームとしての世界で通用する勝ち方という従来の価値
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X-ミッション(2015年製作の映画)

3.5

ストーリーとしては普通な方ではある一方で、8つの試練としてのエクストリームスポーツの映像は圧巻。
試練を行なう者達は、人間が好き勝手に自然を破壊&改変したという事実を世間に示す的な主張をするわけだが、
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カッコーの巣の上で(1975年製作の映画)

3.9

精神病患者を通して、抑圧や解放、再生と様々な段階における人間模様を描いていて良作。
周囲との規律や調和が必要な病棟において、自分の望んだ通り考えた通りに振る舞う、自由の体現者マクマーフィー。人間として
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ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋(2019年製作の映画)

3.8

シャーリーズ・セロンが1人大優勝する作品。
物理的に強い普段の彼女とは一味違う、誰も殴らず撃たず殺さずに強い芯を持ち己の信念のために戦う強さを堪能できる。
ラストにおけるシャーロットとフレッドの2人の
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もしも昨日が選べたら(2006年製作の映画)

4.0

アダム・サンドラー主演の作品は彼のユーモアとコメディで走り抜けるイメージが強いが、この作品は濃い内容を彼のユーモアが彩るものだった。
"何かを成し遂げるには何かを犠牲にしなければいけない"序盤に言及さ
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メカニック(2011年製作の映画)

3.5

良くも悪くもいつものステイサム。
ベン・フォスターとバディで戦っていくから、ステイサムの一人で圧倒的に無双する感じは控えめで、描き方も両方を少しずつで、どっちつかずだった。
Victory loves
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オペレーション・フィナーレ(2018年製作の映画)

3.6

ナチスやホロコースト関連の話の割には結構あっさりと淡々としていた印象。
アドルフ・アイヒマンを捕える話というよりは、捕えてからのパートの方がメインだったように思う。
自らの一連の行為について命令に従っ
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恋するプリテンダー(2023年製作の映画)

4.5

魅力爆発の主演2人や、個性的なサブキャラ達、鉄板ながら刺さる展開や演出と観たい要素が詰まった一作。
近年のラブコメの中では群を抜いて面白しかった。
ストーリーに凝った捻りがある訳ではないから内容は簡単
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ロスト・イン・スペース(1998年製作の映画)

3.5

プロット自体はいつもの宇宙題材作品と似ている。
地球外のクリーチャーのクオリティがややショボめであまり振るわず。スミスのミューテーション形態がスピーシーズのシルと似てた。
序盤も序盤の宇宙船での交戦だ
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みんな元気(2009年製作の映画)

3.7

親世代や人生の方向性がある程度決まっている人間により刺さりそうな内容。
子供達の幸せを純粋に願ってきた父親の愛情が子供達への期待やプレッシャーという形で裏目に出てしまったというのが悲しい所。どんな人生
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ある日モテ期がやってきた(2010年製作の映画)

3.8

邦題はモテ期が来たとなってはいるものの、桁違いの魅力的な人間が好きになってくれただけであって、別にモテ期が来たわけではない。
冴えない男と誰もが見惚れる美女の組み合わせはありえないとは思いつつ面白かっ
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見知らぬ乗客(1951年製作の映画)

3.7

目に見える形として表れるわけではないが、話が進んでいくと同時に確かに強まっていく異常な何かがある雰囲気が刺さった。
展開を追うごとに異常さが上塗りされていくから感覚が薄れがちになるが、列車でたまたま一
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ファミリー・プラン(2023年製作の映画)

3.7

あらすじを読んだ段階では危なそうな雰囲気しかなかったが、実際観るとコメディやアクション、家族愛等複数の要素の調和の取れた内容で好印象。ただ殺したり逃げてるだけ、ギャグに走ってるだけといったワントーンで>>続きを読む

エクスポーズ 暗闇の迷宮(2016年製作の映画)

3.5

正直な所、アナが主演ではなかったら観るのを辞めていたかもしれない。アナ主軸の筋とキアヌ主軸の筋の二つを行き来するプチ群像劇的な構成ながらも、二つを個々に見ても魅力的な要素は少ないし、1時間半と少しの本>>続きを読む

二ツ星の料理人(2015年製作の映画)

3.7

ブラッドリー・クーパーの作品は当たり率が高いイメージが個人的にはあるのだが、この作品もハズれなかった。
問題を抱えた元ミシュランシェフの再起と、内容自体は非常に魅力的で終始良い展開だったとは思うが、ア
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エンジェル ウォーズ(2011年製作の映画)

3.6

内容としては普通なのだが、一連の戦闘シーンがザック・スナイダーが監督したMVのようになっていて映像自体と雰囲気は結構好き。
ベイビードールのダンスシーンがミッション遂行の戦闘シーンに差し代わる演出がハ
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セカンド・チャンス 甘くほろ苦い初恋(2016年製作の映画)

3.5

ライリー・ヴォルケルが観たかったがために選んだから内容にそこまで期待してなかったが、予想以上のことは起こらない内容だった。
内容面に関して特筆することは無く、疎遠となった2人が偶然再会して〜というお馴
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ザ・スピリット(2008年製作の映画)

3.3

シンシティと酷似な演出と内容だが、シンシティに負けている印象を受けた。
シンシティのあの雰囲気を出したかったのかもしれないが、ハードボイルドな感じも荒れた感じも2,3歩手前で止まっているようなもので中
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.2

時系列が複数入り混じるから分かりづらい部分も幾つかあるものの、他のクリストファーノーラン作品よりは難解な感じが無く観やすかった印象。アカデミー賞を色々受賞しただけあって良質な映画体験ができて満足度は非>>続きを読む

ゴーステッド Ghosted(2023年製作の映画)

4.2

展開の云々、演出の云々は全く関係無く、心の底から好きだと思える作品だった。
そうと言うのも、私の推し俳優にして推しペアのアナとクリエヴァの共演に素晴らしく満足できたの一言に尽きるから。ナイブズアウト、
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