Tetsuyaさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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騙し絵の牙(2021年製作の映画)

4.0

松岡茉優と大泉洋の魅力が溢れていた
主人公が戦略的過ぎる作品はネガティブなイメージが連想されるが
そこを2人の醸し出す雰囲気で上手にカバーしている
AmazonやNetflixなどの固有名詞も新鮮であ
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.5

文字通りに命懸けの経験を共にした仲間は
本当に特別な存在になるのだろう
そして同時にその経験はフィクションではなく
この現実の世界に存在していることを意識する
みんなが何度も口にするマーヴェリックの瞳
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トップガン(1986年製作の映画)

4.0

トム・クルーズのスマイルがとても印象的
敵機を撃墜し味方を護衛したラストも心が熱くなる
真っ直ぐすぎる姿勢は嘲笑されがちだが
フィクションを横に置いても魅力的に映る
とても長い時間を置いてトップガンと
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暗数殺人(2018年製作の映画)

3.5

刑事と容疑者の演技力に引き込まれる
特に容疑者の喜怒哀楽の感情を映す表情が印象的
実在した事件であり
タイトルのように全容は解明されていないのだろう
失踪者として行方不明のまま捜索が終わってしまうケー
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グッバイ、リチャード!(2018年製作の映画)

4.0

普段感じる事のない死について
とても身近に感じる
それはニュースで接するものとも違く
まるで自分の中に昔から存在していたように思う
また時間とは究極的には死であり
それを意識することで日々を大切に生き
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宇宙でいちばんあかるい屋根(2020年製作の映画)

3.5

ゆっくりと観られる作品
印象に残るストーリーではないが
キャストの演技力でカバーされている
血の繋がりはそれほど重要ではない
夫婦も出会うまでは他人同士であり
それでもかけがえのない関係を築くことがで
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UDON(2006年製作の映画)

3.5

美味しいものを食べるとなぜか笑顔になる
そうやって人を笑わせられることも魅力的に思う
また何かのブームになり始まることで
それまでにあった何かが終わっていく
ずっと変わらないことも大切であり
新しく変
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ベルリン・アレクサンダープラッツ(2020年製作の映画)

4.0

心を揺さぶられるほどに映像が綺麗
関係すればもう無関係には戻れない
人間の人生は本当にありとあらゆる関係の上に
まるでトランプタワーのように奇跡的なバランスで成り立っていると感じる
それはとても儚く脆
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ギルバート・グレイプ(1993年製作の映画)

4.0

心の奥深くにあった優しい気持ちを
見つけられたような気分
そして家族とは何かを考えさせられる
かけがえのない関係だと当たり前に思っているが
本当はいつ壊れてもおかしくなくはないのだろう
だからこそ今を
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耳をすませば(2022年製作の映画)

3.5

人生はひとつの大きな川の流れの様にみえても
それは日々の選択の連続である
いまこの瞬間も何万通りの中から
この行動を選択している
それは果てしなさや責任感を共にするが
自由や可能性を感じさせてくれる
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アップグレード(2018年製作の映画)

4.0

自分の意思や行動をAIに選択させる事で
もっと効率的で生産性の高い人生になるだろうと想像する事もあるが
結局はその先には何が残るのだろう
AIの暴走を許してしまうのか
または仮想現実をリアルな体験とし
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ジュラシック・ワールド(2015年製作の映画)

4.0

どこに逃げても見つかってしまう
映画だから当たり前なのだが
そこに不自然な違和感を感じてしまうほど
恐竜達の描写は自然でありリアリティがある
ストーリーがややストレート過ぎるが
リアリティのある圧倒的
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スティング(1973年製作の映画)

4.5

綺麗に騙された
これをシアターでリアルタイムに観た人達を想像する
きっと映画こそが最高のエンターテイメントだと感じただろう
挿絵も音楽も素晴らしい
フッカーの揺れる表情と
ヘンリーの笑顔が脳裏に焼き付
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Mr.ノーバディ(2021年製作の映画)

4.0

表の顔とは別に
いわゆる裏の顔を持つ男のストーリー
緻密に計画を実行していく作品も多いが
この作品では豪快に暴れていく
アクションシーンのカメラロールが素晴らしく
3人まとめて撃ち抜くシーンなどが印象
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ブレイン・ゲーム(2014年製作の映画)

3.0

既存の倫理観と価値観に挑戦する作品
最後の苦しみさえも愛おしく美しく思える
そう語ったジョンでも娘に安楽死を選択している
ただひとつ言えるのはそれがどんなに辛い体験であっても
その体験と生命を無許可で
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ジョー・ブラックをよろしく(1998年製作の映画)

3.5

死神でありながら純粋無垢なジョーと
2人の娘を愛してやまないウィリアム
そして笑顔が綺麗なスーザンが印象的
ラストシーンでスーザンが父親の行方と
ジョーの本当の姿をすっと受け入れられるのは
欧米の宗教
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海獣の子供(2018年製作の映画)

3.0

引き込まれてしまいそうなほど
焼けるような空と青い海の絵が美しい
ストーリーはやや抽象的で
自分は海の一部であり
海は宇宙の一部であるというように
空間的にそして時間的にも繰り返していく印象を受ける

ずっと独身でいるつもり?(2021年製作の映画)

2.5

結婚と独身
家族とひとり
幸せと不幸
対義語としては正しいのだろうが
それが全てではない
結婚にも本当にたくさんの形があり
反対に独身にもそれはある
不幸を知ることで幸せを実感できるし
言葉のように簡
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万引き家族(2018年製作の映画)

3.5

癖のあるその演技をどう捉えるかで
評価も分かれてくるだろう
その中でも樹木希林の演技には惹きつけられ
言葉にできないあたたかさを感じる
寒い冬にこたつで食べるカップラーメン
暑い夏に汗をかいて食べる素
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ルイスと不思議の時計(2018年製作の映画)

2.0

ユーモアとシリアス
どちらに振るでもなく
かつそのバランスが中途半端であり楽しめない
映像はとても綺麗なだけに演出が残念である
世界の時を逆転しようとする黒魔術師と
ふたりの魔術師と暮らすことになった
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ゴールデン・リバー(2018年製作の映画)

3.5

ワイルドライフを切り抜けた後の
ジャムトーストとコーヒー
温かいお風呂
そよ風になびくカーテンとベッド
そして母親と共に暮らす生活
ありふれてありきたりなものが
かけがえなく大切なものと改めて気づく過
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マイ・ブロークン・マリコ(2022年製作の映画)

4.0

死んでしまった人をどれだけ考えても
生き返る事はない
そう論理的にまたさっぱりとした性格の人ほど
考える事から抜け出せず思い出を引きずってしまうように思う
シイもそのタイプであろう
しかしそれを否定的
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女の機嫌の直し方(2019年製作の映画)

3.5

独特な構成に多少違和感があるものの
一度慣れてしまえば
テンポ良く進むストーリーを楽しめる
女性は共感を男性は解決を
論理的には理解できるが
その場で意識する事の難しさを痛感する
ただ作品もその理論で
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マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー(2018年製作の映画)

3.5

このキャストで10年振りに続編が作れた事が
何よりも称賛されるべきだろう
昔と今をカットなく繋ぐカメラロール
授賞式からのビルの登場
フェルナンドがルビーに気付き呼ぶ声
そして夜空の花火を背景に踊るシ
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ロケットマン(2019年製作の映画)

4.0

このテーマで描かれるストーリーは
本人はもちろんだが家族や友人の演出が
とても重要になってくる
この作品ではそこが丁寧に描かれて
ストーリーに厚みを与えている
ロックンロールのアイコンであるエルトンと
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マンマ・ミーア!(2008年製作の映画)

3.5

本当の親とは何だろうか
血の繋がりを気にする場合が多いだろうが
それは親を定義する一つのパラメータであり
それは他にもたくさんあるだろう
その中でも今のあなたを
大切な存在として受け入れ想ってくれる存
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泣くな赤鬼(2019年製作の映画)

3.0

お前は辞めた後もずっとこっちをみていた
気づいてあげられなくてごめんな
赤鬼の言葉が胸に響く
生徒の立場であれば高校3年間は
長くも短くも3年間で終わってしまう
しかし教師の立場からすれば
それが仕事
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WAVES/ウェイブス(2019年製作の映画)

4.0

新しい世界が広がる
窓の向こう側に
美しく奇妙な感じ
きっと航路を外れたんだ
間違いない
音や色彩が頭の中に甦り
船が行き先を示す
何も言わなくても
遥か下方へ遥か下方へ
Sound and Colo
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かそけきサンカヨウ(2021年製作の映画)

2.5

どこまでも人生は人それぞれだという事
悩みや苦しみは声に出さないと相手に伝わらない事
どこまでも陽の父親が優しかった事が印象に残る
一口目は美味しいと思うけど
食べている間に段々と味が濃く感じてくる
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あのこは貴族(2021年製作の映画)

3.5

抑えた感情の中に
たくさん詰め込まれたものを感じる
例えば広い宇宙からみれば
一人の人間が生まれた場所や家系など
本当に些細で小さなことであるはずが
本人にとってはその関係こそが宇宙に感じるのだろう
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DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

4.0

渇いた砂の滑らかさと音楽が印象的
そしてここから新しく始まるストーリーへの
期待を与えてくれる
序盤からその世界観は独特で
父親の死や母の能力
そしてポールの成長する過程も楽しめる
ただジェイソン・モ
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ボクたちはみんな大人になれなかった(2021年製作の映画)

3.0

時間の流れを感じる
そしてどんな人にもその人の人生があって
それがたくさん集まって社会を作っていて
それを普通と捉えるかは人それぞれである
20年前を演じられる森山未來の凄さと
渋谷の朝焼けが記憶に残
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そして、バトンは渡された(2021年製作の映画)

4.0

ミスリードが大きい影響かそこまで感情移入できなかったが
しっかりとしたストーリーは楽しめる
また本当や血の繋がったや実の親などの言い方があるが
それは科学的な側面のひとつであり
親や家族を定義するもっ
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コーヒーが冷めないうちに(2018年製作の映画)

2.5

飲み切らないといけないコーヒーの量が多すぎる
エスプレッソにすべきと思うが
それだと数がバンドドリップできない
過去に戻っても現実は変わらないはずだが
妻から渡された手紙と共に戻ってきている
そして数
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愛がなんだ(2018年製作の映画)

3.0

人間の感情の不思議と
好きとか愛などの定義の不明瞭さを知る
生物的には遺伝子を未来に繋ぐ為の本能だが
それをここまで悩んだり苦しんだりできる動物が
他にいるのだろうか
しかしそれが人間の面白さであり弱
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街の上で(2019年製作の映画)

4.5

ゆっくりと心に染みてくる作品
本当は人間はみんな青のような性格だが
他人の目や世間体を気にして
自分を良く見せているだけに感じてさえくる
素直で正直でありのままに生きられることに
とても大きな強さを感
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