Tetsuyaさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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96時間 リベンジ(2012年製作の映画)

3.5

前作と比較しやや雑な印象を受ける
ホテルのラウンジで異変を感じながらもキムを残し出掛け
レニーを何度も危険な状態で放置する
それでもスピード感ある演出がそれらをカバーし緊張感を与えてくれる
ただ円が重
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96時間(2008年製作の映画)

4.5

一瞬も見逃せないスピード感ある展開が素晴らしい
よくある間延びした演出は徹底して省かれている
また序盤で感じる過保護な父親像も
冷酷に作り込まれたストーリーで納得させられる
全てが素早く無駄がない印象

ファースト・マン(2018年製作の映画)

3.5

このテーマを扱う作品によくある過剰な演出は抑えられているが
ドラマチックに描きすぎないことに拘りすぎて
結果間延びした印象を受けてしまう
ニールとジャネットの心象の強弱の対比と
ラストシーンで見つめ合
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A Film About Coffee ア・フィルム・アバウト・コーヒー(2014年製作の映画)

3.0

コーヒーの木1本から平均450gの豆しか採れなく
天候が不良なら採算割れするリスクも高い
毎日飲むコーヒーを新鮮に感じることができる
ただストーリーとしては単純で
またそれぞれの技術に対し化学的な説明
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ヒア アフター(2010年製作の映画)

2.5

死後の世界や霊能という話だけでなく
自分の体験を誰にも理解されないことは
とても苦しく行き場のない感情だと感じる
その感情と寄り添い生きていくか
それとも記憶を押し殺して生きていくか
それも体験次第で
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わたしは、ダニエル・ブレイク(2016年製作の映画)

4.5

自動化や機械化が加速する世界で
それを否定する言論や作品はたくさんある
それらの多くは生産性の過度な追求や
失われる職を危惧するものだが
この作品は人間のもつ感情にフォーカスし
無機質な世界を否定して
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イエスタデイ(2019年製作の映画)

3.0

エド・シーランとジョン・レノンに支えられている印象
特にエド・シーランは際立っていた
ジャックの苦悩や葛藤は垣間見れたが
それ以外彼から伝わるものはなかった
YouTubeで好きなアーティストのMVを
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ラスト・クリスマス(2019年製作の映画)

3.0

いま自分が生きていることは
本当に幸運の連続の結果だと感じる
母親のお腹に宿る前にも多くの競争があることを考えれば
天文学的な確率で誕生した命である
また普通なんて存在しないと改めて感じ
みんなそれぞ
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1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

5.0

序盤はワンカットの新鮮な演出に目を奪われる
しかし中盤でその演出にも慣れ
逆にワンカットであることが
演出を制限してしまっているとさえ感じる
しかし終盤での圧倒的な映像美と緊迫感は
もはやワンカットの
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きみと、波にのれたら(2019年製作の映画)

3.5

生きていれば良いことも悪いとこも
本当にたくさんの出来事があり
そのそれぞれが自分の性格や考え方に影響を与える
もちろん良いことだけでなく
辛いこともあるだろうが
後に振り返った時に
それを経験できた
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ゴジラ キング・オブ・モンスターズ(2019年製作の映画)

3.5

モンスターたちを眠りから覚まし
そのパワーによって地球を本来の姿に戻す
エマがこの思想を持つためには
それによる犠牲にあまりにも感傷的で
とても耐えられそうにない
破壊的思想は全面的にジョナがリードす
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キングコング:髑髏島の巨神(2017年製作の映画)

4.0

戦闘シーンの迫力に圧倒される
スケールに似合わない巨大トカゲの俊敏さと
それをパワーでねじ伏せるキングコング
そのバトルをただ見守る人間
パッカード大佐の異常な使命感と
ウィーバーの絵になるショットが
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ラストレター(2020年製作の映画)

4.0

まるで昨日のことのように
むしろ昨日よりも鮮明に
思い出とは不思議なものである
遠い昔の学生時代の記憶でも
大切な記憶を日々思い出すことで
もしろ月日が経つにつれ鮮明になる
それを感じさせてくれた
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.0

豊かさとは何か
お金や名誉か
それとも悩むことのない人生か
ストーリーの進行に荒削り感はあるものの
いくつもの強いメッセージを込めた作品に引きつけられる
無計画ならば計画が失敗することもない
それも一
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GODZILLA ゴジラ(2014年製作の映画)

3.0

ゴジラ映画の難しさを知る
人間の心理状況を繊細に描くドラマにするか
圧倒的なスケールで惹きつけるか
前者はその描写に欠け
後者はそもそも暗くてよく分からない
その結果とても中途半端にまとまってしまって
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しあわせのパン(2011年製作の映画)

4.0

自分の思い通りに物事が進まなくても
それをしっかり受け入れることを大切にしたい
何故かそんな事を感じる
この先の人生のどこかで
この作品の事を思い出し
ゆっくりと流れていた時間を懐かしく想い
しあわせ
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僕たちは希望という名の列車に乗った(2018年製作の映画)

4.0

教室でそれぞれが自分が首謀者だと告白するシーンは
口角を上げてる訳でもなく
目を細めている訳でもないのに
何故か笑顔に映りとても印象に残る
それは自分ひとりの問題では無く
家族や友人が巻き込まれた状況
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ソラニン(2010年製作の映画)

3.5

どんなに親しい人でも
こころの奥にある悩みには
寄り添うことはできても
悩みの全てを理解する事はできない
それを受け入れることで少し楽になれる
悩んでいても人生は続き
生きてさえいれば
人生は終わらな
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劇場(2020年製作の映画)

3.5

自分のことにしか興味ない人にも2種類ある
他人からの自分への評価に敏感な人と
それさえも雑音のように扱い自分の頭に入れない人
前者はとても複雑でいて
自分とそれ以外の他人を1対1の割合で意識してしまう
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007 スペクター(2015年製作の映画)

4.0

オープニングのロングカットから
流れるようなタイトルと音楽への遷移は秀逸
前作ではやや衰えや陰りがあったポンドも
今作ではそのキレを取り戻す
ボンドガールの大きな瞳と
広大な砂漠を走る列車が印象的

ジョーカー(2019年製作の映画)

4.5

思想とは銃よりも遥かに強く
遥かに多くに影響を及ぼす
その思想の根源は
環境に大きく影響され
そして影響を受け続ける事で
冷静に判断する機会を奪い去られてしまう
この流れはとても自然で
ジョーカーが生
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007 スカイフォール(2012年製作の映画)

4.0

前作から時を置き
また少し違ったポンドを見る事ができる
そしてオープニングシーンの映像と音楽は
やはり圧倒的
特にポンドが撃たれ落ちるシーンは
一瞬だが記憶に鮮明に残る
ただ復職のテストとして懸垂や射
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007/慰めの報酬(2008年製作の映画)

4.0

オープニングの高いテンションから比べると
意外とあっさりとしたラストだが
それでもポンドのかっこよさは揺るがない
地底での顔に落ちた影や
炎が迫る部屋で彼女を抱くシーンが印象的
今作でも逃げ切ったホワ
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007/カジノ・ロワイヤル(2006年製作の映画)

4.0

ポンドが全てにおいて完璧
という訳ではなく
敵よりも俊敏性に欠けたり
判断ミスや女性に甘かったりする
それでも圧倒的にかっこよく
おしゃれな作品になっている
自らが死にそうになっても女性を気遣うジョー
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フラグタイム(2019年製作の映画)

3.0

時間を止めることができたなら
時間自体も止まって
時間という概念が消えるため
永遠になる
ストーリーラインとは殆ど関係ないが
何故か記憶に残る
客観的な視点と利己的な判断のバランスが
精神的にはとても
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君の膵臓をたべたい(2017年製作の映画)

4.5

明日どうなるかなんて誰にもわからない
だから今、この一日を、この瞬間を
大切にしなきゃいけないって
そうこの作品に教わった
今の自分は過去の自分の選択による存在で
変えることはできないが
未来の自分の
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HELLO WORLD(2019年製作の映画)

4.0

ラストシーンの展開も面白いが
落雷により脳死になった人物と
その人物の記憶を蘇らせる方法
この2つを視点を変えて表現した演出は素晴らしい
また実写では違和感のある停止した表情も
アニメでは吸い込まれる
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帝一の國(2017年製作の映画)

4.0

テンポ良くストーリーが展開し
笑いながら楽しめる
ラストにはしっかりと落ちもあり
帝一の野心を感じさせる
強制された理由でも
自分で楽しめるまで打ち込めば
振り返れば良い人生になりそう

ダンスウィズミー(2019年製作の映画)

3.0

雰囲気のあるロードムービーとは言えないが
気軽に観ていられる
ただ主人公の演出がやや抑えられていて
複雑なものを他のキャストに押しやっている印象
またガヤガヤしたシーンと引き締まったシーンがどちらも曖
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今日も嫌がらせ弁当(2018年製作の映画)

3.5

続けることに意味があるかは
続けたことの内容によっても変わり
また続けたことで失われた時間もある
だが辞めずに続けたこと
それ自体は無駄では無く価値があるだろう
八丈島の綺麗な景色と
凝ったキャラ弁と
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

4.5

映画という娯楽の重要性を改めて感じさせてくれる
日常では起こり得ない世界に
こちらを限りなく近くまで引き寄せてくれる
そうすることで日々の出来事から離れ
また離れた時間により救われるように
また日常を
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日日是好日(2018年製作の映画)

3.5

同じことを繰り返せることの幸せさ
日々起こる小さな変化を感じられることの幸せさ
止まっているように見えるものも
静かに流れる時間のように
確実に動いていることを感じる
理想的に物事が進まなくても
ここ
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フォルトゥナの瞳(2019年製作の映画)

2.0

音楽にのせた綺麗なシーンもいくつかあるが
それ以外のシーンとのギャップが目立ってしまう
そこでリズムが崩れ
それがストーリーにも影響を与えているように感じる
慎一郎の選択自体と
葵の選択を描く演出
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アメリカン・アニマルズ(2018年製作の映画)

3.5

実際の強盗犯とその家族まで出演してしまう稀な作品
奇抜な演出に注目してしまうが
人生を変えたいという誰もが経験ある感情を
丁寧に描いている
計画が未遂に終わり図書館から出たスペンサーが感じた
世界が変
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レディ・バード(2017年製作の映画)

3.5

良く作り込まれた作品なのに
それを感じさせないようなリアリティがある
会話と会話の間であったり
不機嫌になるタイミングであったり
プロムへ向かう車内の雰囲気など
あまりに近すぎて気がつかないことに
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アルマゲドン(1998年製作の映画)

4.0

感情を揺さぶろうとした演出だと心では分かっていても
熱い思いを感じてしまうシーンがたくさんある
特にブルース・ウィリスの演技は
台詞が多いわけでなく
表情もあまり変わらないが
感情が直接伝わってくるよ
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