Tetsuyaさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

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未来を乗り換えた男(2018年製作の映画)

3.0

建物や港を背景とし
そこを歩きながら横切るシーンが印象的
ファシズムに覆われた世界は空想の作品ではなく
今生きている世界で
過去に実際に起こった出来事であり
未来に起こり得る事であると感じる
その未来
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THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)

4.5

今まで生きてきた人生により
自分の中に積み上がった先入観の大きさを知る
それは物事を善悪で判断しがちになり
かつ理解できたと錯覚させ自分を安心させていた
一見自然のようで
それはとても不自然なことであ
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名探偵ピカチュウ(2019年製作の映画)

2.5

ポケモンが人間と共生する世界を前提としている為に
一番期待していた現実世界にポケモンが存在するという驚きの描写がなく残念
ポケモンの体に人間の意識を融合させることも 目的が不明
ただラストのライアン・
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世界の中心で、愛をさけぶ(2004年製作の映画)

3.5

じんわりと心に染みるような作品
死とはそれ自身が訪れるまでは
死を迎える本人が一番身近な存在であり
死が訪れたあとは
残された人が一番身近な存在になる
死んでしまった人はその死をもう感じる事はできず
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バクマン。(2015年製作の映画)

2.0

斬新な演出は面白いが
それでも圧倒的に内容が薄い
その為に特徴的な演出も
薄い内容をカバーしている印象を与え
さらに印象を悪くしてしまう
例えば2人のバックグラウンドに隠された秘密があるなど
作品に深
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響 -HIBIKI-(2018年製作の映画)

3.5

主人公の天才的な能力に周囲が圧倒される作品によくある事で
鑑賞中は心地よく興奮することもあるが
観賞後には何も残らない
それは主人公の能力や感情に心を動かされた訳ではなく
周囲の驚きに共感しただけであ
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今夜、ロマンス劇場で(2018年製作の映画)

2.5

キャスト一人ひとりの丁寧な演技は伝わるが
それでも深みのないストーリーを補えない
健司がなぜそこまで彼女にこだわるのか
触れることすらできない相手をそこまで想えるなら
何かを犠牲にしてでも映画館に通い
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アベンジャーズ/エンドゲーム(2019年製作の映画)

5.0

例えば一つの戦闘シーンをとっても
そのキャラクターに重く深くかつとても多い過去が存在し
その過去を懐かしみつつ鑑賞することになるので
よくある単作のアクション作品とは全く感情移入の量が違う
アベンジャ
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キャプテン・マーベル(2019年製作の映画)

3.5

ヴァースの秘密や敵の弱さやなど
単作としては驚きに欠ける
ただ想像以上の圧倒的な強さには清々しささえ感じる
エンドゲームへと繋ぐ展開としても期待の高まる演出
悲しみの底にいるアベンジャーズにとって
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アントマン&ワスプ(2018年製作の映画)

3.5

見慣れた現実世界と
そこに圧倒的な違和感のスケールで登場するアントマン達との対比は何度見ても面白い
ただラボをひたすらに追い回すシーンは見飽きてしまう
終始ユーモアのある演出が続くが
ラストシーンの一
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バッド・ジーニアス 危険な天才たち(2017年製作の映画)

4.5

「不正とは何かを失うこと
だからこれは私にとっては不正ではない」
リンの言葉はラストでリン自身に大きく響いただろう
映像と音響はとても美しく
ストーリーは緊迫感に満ちている
徹底的に丁寧に作り込まれた
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ウィンストン・チャーチル /ヒトラーから世界を救った男(2017年製作の映画)

2.5

心境の変化へと繋がる過程の描写が少ない
前首相に国王
そしてチャーチル自身にもそう感じる
また言葉の重要性を説くのは良いが
それに固執し過ぎているせいか
演説の言葉にもそれほど心を動かされない
地下鉄
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ノクターナル・アニマルズ(2016年製作の映画)

4.0

綺麗に綴られた復讐の物語
現実世界を生きたいと言われたエドワードが
自分の才能で再びスーザンを引きつける
ベッドで集中して読むスーザンのように
こちらも重厚な小説を読み終えたような感覚に陥る
映像はさ
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グリーンブック(2018年製作の映画)

4.5

人間にとって一番大切な何かが変わる過程を観ることができた
物事の根本的な価値観が変わるには
とても長い時間が必要であり
その変化を目にする事は難しい
しかし蛇口から滴る水のように
とてもゆっくりだが確
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500ページの夢の束(2017年製作の映画)

4.5

何度も練習してから言葉を発するシーンが印象的
無鉄砲になりふり構わず突き進むのではなく
想像が難しい展開をしっかり怖がって
それでも行動する
それこそが勇気であり
自らの自信につながり
また多くの人の
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キングダム(2019年製作の映画)

2.5

auの桃太郎のCMかと思った
原作や事前知識などを必要としなくても
違和感なく鑑賞できることが必要であり
ユニークに振るにも足らず
シリアスな戦闘にも見えない
有名なキャストを減らし
キャラクターの背
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私の頭の中の消しゴム(2004年製作の映画)

4.5

今まで生きてきた人生の思い出が
小さな頭の中に残っていることは
改めて考えると不思議にすら感じる
自分がふと思い出した人が
自分の愛する人で 一緒に生活し
でも自分はその人の事を忘れていたとしたら
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新感染 ファイナル・エクスプレス(2016年製作の映画)

4.0

一瞬の反射的な決断を迫られた時ほど
その人の持つ本来の性格が現れるだろう
道徳や理性を超えて動物的な生存本能が現れる事も納得できる
あと1秒でもいいから猶予が欲しい時に
浪費してきた時間の大切さを知る
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イコライザー(2014年製作の映画)

4.0

過去を捨て一人で静かに暮らそうとしても
何かに関係することで
何かに無関係ではいられなくなる
過去が自分の体をつくり
過去が性格をつくっているから
細かく正確な描写と
研ぎ澄まされたような音が印象的

運び屋(2018年製作の映画)

3.5

逮捕されたアールに対してのベイツの接し方が印象的
犯罪者という言葉はとても強いが
それはその人の一面にすぎない
その人から誰よりも多くのことを学べることもあれば
何よりも大切な事を教えられることもあ
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アイリッシュマン(2019年製作の映画)

4.0

彼らの人生の全てを観ることができたと錯覚する
緊張感の中に言葉では表せない柔らかさがあり
物語とその世界に引き込まれていく
もしデ・ニーロが存在しなかったらというNetflixのCMがあったが
改めて
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カイジ 人生逆転ゲーム(2009年製作の映画)

2.0

じゃんけんと橋渡りとカード
じゃんけんはすり替え
橋渡りはトリックなし
カードはすり替えたフリ
カイジと利根川のセリフの言い回し以外印象に残らない
緊張感を出そうとしての凝った長い演出が
反対にチープ
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ビリギャル(2015年製作の映画)

4.5

何かに夢中になって努力する姿が
人の心を動かすことを改めて実感する
例え小さな一歩でも踏み出すことが大切であり
その意思あるところに道が開けるだろう
結果ではなく夢中になったその日々を
いつか楽しく振
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3月のライオン 後編(2017年製作の映画)

3.0

大きく変化のあるストーリーではないが
ただそれでも心地よく観られる
それは注目を浴び異世界の人の様に映る棋士たちにも
私生活では誰にでもあるような日常があり
それを知りどこか安心出来るからだろう
ただ
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3月のライオン 前編(2017年製作の映画)

3.5

弱い者に興味ない
普段なら刺々しく冷たく感じる言葉だが
将棋に費やしてきた時間や
孤独な環境で生きる桐山を想うと
印象の違う言葉に感じる
自分よりも努力してる人を知れて嬉しい
この言葉もまた記憶に深く
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ニューイヤーズ・イブ(2011年製作の映画)

3.5

ニューヨークのマンハッタンでニューイヤーズイヴを生きる人たちのストーリー
実際はタイムズスクエアに集まった何万人もの人々にそれぞれのストーリーがあり
嬉しいと感じることも
悲しいと感じることも
大切な
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アリー/ スター誕生(2018年製作の映画)

4.0

よくあるストーリーだが
何となく特別に思えるのは
やはりアリーの歌唱力が理由だろう
特に力を抜いて歌う低い声はとても印象的
またジャクソンの結末について
兄がアリーに語りかける言葉も記憶に残る
『アリ
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ヴェノム(2018年製作の映画)

3.0

ストーリーに捻りがなくやや単調に感じる
もっと苦悩や葛藤が必要であり
それを乗り越えて受け入れる演出が欲しかった
IT企業の過剰な独占と
それによる影響を
サンフランシスコの現状から改めて理解出来る

プーと大人になった僕(2018年製作の映画)

3.0

ひとつの決定的に現実離れした設定以外は
徹底的に王道を貫くストーリー
子供の頃に大切にしていた友達や場所
そして感情を思い出すとともに
今日という現実をまた強く意識させられる
変わることと変わらないこ
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search/サーチ(2018年製作の映画)

4.5

今までになかった演出
特に事件の真相への手掛かりを発見し
その発見を手掛かりに真相に迫るシーンは
ラップトップでのブラウジングとは思えないほど緊張感がある
またオープニングを丁寧につくり
過剰なラスト
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アメリカン・サイコ(2000年製作の映画)

3.5

誰かと比較する事でしか
自分の存在を実感できない人のストーリー
比較した際に劣等感を抱くと
狂気的な行動に走ってしまう
ただその行動よりも
容姿を整え印象を良くしても
結局は他人も自らにしか興味がなく
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バック・トゥ・ザ・フューチャー(1985年製作の映画)

4.0

公開当時にこの作品を観れた人達を想像し羨ましく思う
きっと今でもその記憶は鮮明で
忘れることのない思い出となっているだろう
それはとても大切なことで
人生を豊かにする要素だろう
そんな事を感じる作品

ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い(2009年製作の映画)

3.5

ラスベガスでの婚前パーティーで
想像以上にふざけるストーリー
キャストの魅せる困った表情が印象的で笑ってしまう
期待を膨らませた花婿が消えたトリックは
特に驚きもなかったが
ラストは上手にまとめられ
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雨の日は会えない、晴れた日は君を想う(2015年製作の映画)

4.0

何かを壊すという行為に対して
何かが失われていくという思考に
自然となっていた
反射的にそう考えるほど
今までの人生の影響の大きさを実感する
作品の中で起こる解体により
何かが解決する訳ではないが
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シャイニング(1980年製作の映画)

4.0

ジャックが狂気的になる過程と
ダニーのシャイニングの能力への言及が
あまりにも少ない
だがそれを差し引いても余りある程に
ジャックの所作や表情が脳裏に焼きつくほど印象に残る
恐怖は人間にとって欠かせな
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カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

3.5

脚本がとても良く作り込まれていてる
前半で仕掛けられた伏線が
後半で上手に回収され爽快感がある
ただ演出に注目してしまうせいで
鑑賞後にそれほど心に残るものがない
また伏線として必要なシーンでも
低解
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