貴婦人修行さんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

貴婦人修行

貴婦人修行

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昼は夜より長い(1983年製作の映画)

3.4

『19世紀ジョージアの記録』に引き続き美しすぎるダレジャン・ハルシラゼ…心理の変化を告げるズームのタイミングが不規則で全然おもろい。
父親の自殺から川下に流れて遺体の所在がわからなくなる川へのズームが
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ヒットマン(2023年製作の映画)

3.6

精神分析ノワールなのにコント的…という相変わらず変なバランスの話。金受け渡し→逮捕天丼のテンポ感が楽しいっ。
被写界深度浅めで外側切り返しメインの古典目配せが変装封じられた上での依頼人との接触では顔を
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セコーカス・セブン(1980年製作の映画)

2.5

後期セイルズの怠い語り口がもう既に表面化されているというか…それでもフレーミングに余白がなさすぎて見ててキツいけど。
薪割りのクロスカッティングのヤケ感は割と好き。

ぼくのお日さま(2024年製作の映画)

3.7

相変わらず白飛びが気になるが前作と比べると遥かにショットの映画になってるうれしい驚き。ドローン撮影にはスケーターの場を駆け巡る動きを滑らかに追える利点があったのか。
中西希亜良のスケートを見る表情のア
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ヒューマン・ポジション(2022年製作の映画)

2.2

カット頭で主人公が座って正面バストか棒立ちしててテンポもなんもない典型的なディレクションに興味ない映画。カウリスマキが色のイメージ効果や照明オンオフでそこを補ってるのとか研究してなさそ〜。
急勾配がそ
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石がある(2022年製作の映画)

4.0

不審者と石遊びしてたら日が暮れちゃうロードムービー。「日が暮れてきたので、石探しますね」やばすぎる〜。
加納土が川向こうから歩いてくるとこで一度小川あんにカメラを向けて、渡りきる頃には胸元まで浸かって
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映画プリキュアオールスターズF(2023年製作の映画)

3.6

ひろプリ本編が惨憺たる出来なんで期待してなかったけど確かにすごい。近作キャラで話回すのを完全に諦めた結果田中裕太の遺作感すら漂ってる。
実質物理攻撃が効かないならファンの記憶を刺激してけばいいっていう
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三太と千代の山(1952年製作の映画)

3.3

企画に抗うように川とショタ映画。『石合戦』と併せて見たいね。

波高き日(1916年製作の映画)

3.7

波の絶えない運動があれば男は立ち尽くすだけで孤独に映ると。

ジョナサン ふたつの顔の男(2018年製作の映画)

2.5

夜側が何をやっているか追ってるんで結局後手後手のミステリーに陥ってると思うけど…っての置いといてもジャンプカットって技法がある以上設定の映画かなと。
表情の時点で心許ないアンセル・エルゴート、確かに人
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罪の島(1931年製作の映画)

2.6

登録されとる!傑作と聞いてたがハードル上げすぎた。
犯罪者男共が部屋に向けて一列に椅子を並べる、のを到着初日は寄りで捉えて最終日に引きでリフレインさせてるのだけど、こいつ等全員口先だけなんでズレた感動
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けもの(仮題)(2023年製作の映画)

1.5

初ベルトラン・ボネロ。ダメダメ〜。
カット頭が座ってるかその場で立ち止まってるかで繋ぎのセンス皆無なのをイメージ連鎖でカバーしてる(たとえばレア・セドゥの口紅→炎とか)のを見るに、語りたいことに役者を
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Never Give a Sucker an Even Break(原題)(1941年製作の映画)

3.8

あまりに緩い落下に落胆…しかけたがラストの病院に連れてく補導されてるとは思えない破壊的カーチェイスはもう心底興奮した。
決して帽子を離さない、フィールズ最後の主演作に相応しい見送りに0.3点加点。

プライベート・バッカルー(1942年製作の映画)

2.3

トーキー以後のクライン舞台劇まんまの雇われ仕事ばっかで追うの疲れてきた…ドラマひと段落したらレビューはまだしも全然移動できてない。シスターズも確かにソロパートが待ってるんでグルーヴを映画用に起こしにく>>続きを読む

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

よーやく見た。柄本時生の世界を舐め腐った存在感が好みだったので後半逃げたと同時に乗れなくなり…見上げることを兼ねた睡眠⇒ディゾルブ処理とか時間経過の軽さはさすがのもんだが。
揺れる主題を引き寄せるため
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19世紀ジョージアの記録(1979年製作の映画)

4.1

まったりしたフォローパンが被写体の重心移動を着実に捉えててこういうのが映画の醍醐味よね〜と。ロバやヤギが勾配を降る動きが素晴らしかった。
全体に溝口的…と言いたいとこだが黒沢清がキャラ造形しましたみた
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ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 完結編 第1章(2024年製作の映画)

3.2

完全にかすかすと一緒に歩く沖縄観光映画。新ステージ工事まで手伝う八面六臂ぶりなんで大トリはかすかすが務めるべきだった。
映画としては割と密度高めな脚本で驚き。この期に及んでまだキャラ増やすのか…っと思
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ロビンソナーダ(1987年製作の映画)

2.8

ときおり良いフレームインはあるけど語りが拗らせすぎてて苦手。女性の主張=カメラに顔向けて語るって安直すぎじゃないか。

南風の恋歌(1934年製作の映画)

2.0

泣かせたいシナリオがあるのでサスペンス演出をおざなりにしてるいつものカーティス映画。さすがに元彼を殺したあとのままならない表情は良かったけど…。
ラストの船を出て歩み行くショットも切るの早すぎ。という
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飢ゆるアメリカ(1933年製作の映画)

3.8

むちゃくちゃ早いし教条的だけど決してキャラの感情を取りこぼしてないのが巨匠の映画だ…という感触(会話の切り返し時の顔が悉く近くて最高だ)。ワンピース着替えシーンが良かったのでまさかのアライン・マクマホ>>続きを読む

動物園の殺人(1933年製作の映画)

3.6

これは確かにサイレント期の感覚取り戻してるサザランド。ライオネル・アトウィルのアリバイ工作から逃走の檻の変奏が楽しいね。
ライオンから逃走成功!と思ったらアナコンダがこっち見てるのをワンショットに収め
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CLOVER(1999年製作の映画)

2.7

まさかこれごと再上映とは。輪郭線のぶっとさ、安心する〜

劇場版カードキャプターさくら(1999年製作の映画)

2.5

期待したけどいまいち。確かにリッチな背景美術も影の濃い撮影処理も目を見張るけど無駄にシリアスというか…。
ほんとは1泊でも回せるけど桜が井戸を見つけるため、小狼の母に合わせるため3泊に引き延ばしたので
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渡世人列伝(1969年製作の映画)

3.5

殴り込み前に高倉健が加勢するタイミングが最高〜。ライトを殺陣中に破壊し、雪の舞う白を余計に強調させる画面に潤む。

私の彼氏(1947年製作の映画)

2.5

確かに被写界深度の浅いバストショットもルピノの胆力も格好いいけども、彼女自身は問題が発生しては周辺を右往左往していくのでなかなか話を持続させられない役回りにはなってないか。歌唱が終わったらルピノがいな>>続きを読む

嬲られ者(1924年製作の映画)

3.5

真っ当に笑えて苦い女性映画。落ち込んで帰ってくる様は切ないが、男に誘われてスキップする浮ついた仕草には確実に幸福が身を纏っている二律背反ね。
序盤の満員電車の男とグロリア・スワンソンの身長差をあげつら
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フォーン・ブース(2002年製作の映画)

3.2

中学生ぶりに再見したがかなり告解映画色が強いことに気付いた。
なかなか視点が定まらないけどラダ・ミッチェルに携帯を受け渡された瞬間のフォレスト・ウィテカーの正面へ向ける眼差しだけフライシャー級の鋭さに
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恋の凱歌(1933年製作の映画)

3.0

ラスト10分のやさぐれ展開のためのディートリッヒ起用にしか見えなくてわろてた。
しかしブロンドも麦畑もモノクロ撮影のための風景に思えてきちゃうね。

歩道の三人女(1932年製作の映画)

3.3

ベティ・デイヴィスを蚊帳の外にしておいてマッチのラスト2ショットはないでしょ…と思いつつ、男も女も覚悟を決め込んだらギンギンになる終盤パートが乗れる。アン・ドヴォラックが窓に突っ込む突発感!

着信アリ(2004年製作の映画)

3.2

三池ファン自称してたのに今までスルーしてた。捩じ切れる首がうれしい〜。
『オーディション』からフーパーというよりリンチへの憧憬が強い赤単色照明。ホラーとしちゃあ筒井真理子が損な役回りで可哀想だ。

ミス・ダイナマイト(1932年製作の映画)

2.9

序盤のアコギ破壊するクララ・ボウの癇癪ぶりを超えるところがなく…。

百万弗大放送(1938年製作の映画)

3.5

いや全然おもろい。ゴルフ場から船に直で飛行するフィールズ…。
これを見れば『曲馬団のサリー』の帽子捌きは演出家の腕でなくフィールズ自身のポテンシャルが手繰り寄せたものと分かる。

女豹の地図(1951年製作の映画)

3.8

久慈あさみの心の揺れ動きとかやばいくらい子供っぽいのだけど、銃撃の切り返しからラストショットの水の波紋と木をまたぐクレーン移動ですべて許してしまう〜
久慈あさみ宅の真横に線路がある=電車で光がゆらめく
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