貴婦人修行さんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

貴婦人修行

貴婦人修行

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夜明けのすべて(2024年製作の映画)

3.6

前作より脇役に拡散していく感覚が楽しい。発作を起こすまでの緊張でなく、出来事でシーンを引っ張るのが頼もしいね。
松村北斗の用意した下書きを上白石が勝手に見て添削する、のを後ろのデスクから光石研が見てい
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セインツ -約束の果て-(2013年製作の映画)

3.1

まだ語ることに意識が向きすぎてない?なんでこんなに顔が近い(のを連続させる)のかしら。見てて疲れるメリハリ。
脅して車に乗り込んで、通りすがりの男に素性を話すあの脱線がもっと欲しくなる。

愛は沈黙を越えて(1985年製作の映画)

3.5

これに限らず手話って疎通が遅れてやってくるから映画向きには思えんのだけど、差し込む光の魅力には抗えんです。

グリーン・ナイト(2021年製作の映画)

3.9

水滴が輝いてて良かったな。デヴ・パテル初登場シーンでカメラが引いて、窓枠が画角をガラッと変えて即水滴がポトポト溢れるのが素晴らしい。瞳や精液からの光の漏れっぷりも最高。
斯様に採光の演出に凝っていて、
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エイリアン・コップ(1990年製作の映画)

2.7

テンポ激速だし、寧ろ卒なく撮っていると思うけど、ほとんど艶がないんだよな。EDの夕陽バックの砂浜くらいか。
ランス・エドワーズとロバート・フォスターの関係性くらいしっかり見せないといかんでしょー。話の
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ロデオ・カントリー(1952年製作の映画)

2.3

こういうお説教映画は説教される側の青年に色気がほしいところだが、その点まるでダメだこりゃ。

黄金の大地(1953年製作の映画)

3.2

初ベティカー。ふつうにアクションが速くて面白かった。水路・金鉱を爆発炎上させる派手な赤!けれど一番面白かったのは冒頭の乱闘→逃走→待ち伏せの流れかなと。カメラの回り込みが素晴らしい。

アパッチの太鼓(1951年製作の映画)

4.1

終盤の籠城戦おもろすぎるな~。窓の位置が高すぎて皆上向いて静止→インディアンが飛び降りて暴力が始まる見事な緩急。外の光景は扉が開くまで見せず、太鼓の演奏で一変するのも怖い。
ランプ/蝋燭の点灯といい劇
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“それ”がいる森(2022年製作の映画)

1.9

相葉の撮影だけ先やっといて後から合成してるのかマトモな戦闘シーンがなくてがっくし。この題材ならそりゃホアキン・フェニックスのバット叩きみたいなのを期待するでしょ。
まだ陽が落ちてない森をどうやって怖く
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旋風の中に馬を進めろ(1965年製作の映画)

3.6

ニコルソンの台詞の後に吊るされている死体、小屋と外との簡潔な銃撃戦、いやーするするっと見れてしまう。自然な編集裁き、由緒正しき西部劇。
ただモンテ・ヘルマンの映画にはもっと、もう目の前にある道しか進め
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FALL/フォール(2022年製作の映画)

3.7

鉄塔に登る前から煽りがウザくて良いが(緩むネジにフォーカスするのマジであざとい)、バージニア・ガードナーが絶え間なく行動or状況把握させ続ける中盤が実に素晴らしい。くそビッチだからこそ怪我をしたときす>>続きを読む

クレイジーズ(2010年製作の映画)

3.5

矮小化してるのに速度があるせいでリメイク元より面白いっていう。開始5分で殺人が起こってて大変偉い。
感染した人間にしても機械にしても、意図を持たないモノが無軌道に襲ってくるのがめっちゃ怖く演出されてて
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最後の一人まで(1933年製作の映画)

3.1

ドキュメンタリックな感覚で結構良い。敵一味が林の中から籠城を仕掛ける生々しい出方なんて演出とは到底思えない。
とはいえもうちょい面白くできたなあ。スタント雇えなかったのは察するけど。死んだ犬助けにガキ
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廃墟の守備隊(1952年製作の映画)

3.8

喉が渇く(主観)よりも、水を汲む・持つ・注ぐ、具体的な重量の明示があって疲弊を実感させてくれる。
これ平面的な画がほぼないのが凄いな。砂漠は平面ではないと。干からびて仰向けに死ぬ兵/砂漠の真ん中でうつ
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挑戦(1939年製作の映画)

3.5

まず教室に銃声が響いてから話が始まるのが映画の幕開けとして相応しい。
ジョージ・オブライエンが見違えるほど小太りしていて落胆していたが、パンチ力が高くてカメラが追いきれてない格闘シーンか速くて最高(テ
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ストップ・メイキング・センス 4Kレストア(1984年製作の映画)

5.0

立川シネマシティの音響で再見。至福の88分。
音楽(振動)を体現するように全力で体を振るわすデヴィッド・バーンがなにより素晴らしい。踊りたくていてもたってもいられねえ…。
1人の「Psycho Kil
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ストーミー・ウェザー(1943年製作の映画)

3.8

至高のセットとパフォーマンス。
階段を降りる/タップを見せるためのフルショットが目立つけれども、特に最後のレビューの段差のでかい階段を飛び跳ねる→飛び降りるニコラス・ブラザーズが圧巻。

カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

3.3

声変わり、巻き戻し不能なビデオなど不可逆って表向きの主題より、2人の居る場所を反芻させる見せ方が良い。
綾野剛の車が留まっている違和感、決して自室には入らない両親、卒業式で遂にカーテンが開く部室、と差
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地獄の銃火(1949年製作の映画)

3.3

先進的な女性が出る西部劇はどれも面白い。座り込んでも倒れ込みはしないマリー・ウィンザーの身姿よなあ。
これスタンダードサイズの映画らしいが、コスミック出版から出てるやつ画質から色落ちからアス比まで丸々
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夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく(2023年製作の映画)

2.5

そういや2週間前に見ていた。地続きで撮っているのか、シーン毎にメリハリがなくてあんまり。
屋上シーンがドローン撮影?で、白岩瑠姫が「この世界は俺のもんだ」と言い放ちながらカメラが360°回転するんだが
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ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

2.9

戦闘シーンだけ抽出してるのでまあ、ぼちぼち。もう役者の好演があればいいやと臨んだが、そこは逃げてく白石が傾斜利用したりと滑りまくってて楽しかったな。
食事シーンが期待通り平面構図だった(これを実写化す
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結婚演出家(2006年製作の映画)

3.2

自虐的な台詞があざとくて没入できず。現実→別の質感の映像の繋ぎの巧さも序盤までかなあ。
盛り上がるシーンはひたすらハイテンションで流石に痺れるね。登った先の十字架と花火、聖歌と銃撃、うおー。

荒野の三悪人(1951年製作の映画)

2.0

チーム戦もないし、全員描写不足でなんとも…。

硝煙の新天地(1943年製作の映画)

3.7

超楽しいスター映画。ジョン・ウェイン初登場シーンの邪魔の仕方がガサツな男の子そのものでカッコいい。少女漫画やないか。
なによりマーサ・スコットが活発で良い。彼女の一面(詩性、軽やかな舞踏、面倒見の良さ
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エディ・マーフィの ホワイトハウス狂騒曲(1992年製作の映画)

2.0

ジョナサン・リンワースト。政策とその行使をろくに描いてないのでどの口で悪徳政治家コケにしてんだよってかんじ。全員逮捕でいいよ。
『デーヴ』って劇的なメロシーン目白押しだったんだなあ。

銅の谷(1950年製作の映画)

2.5

抱擁シーン全部きもい。レイ・ミランドをローアングルメインで捉えたら顔でっかいおっさんにしかならんって。
馬がめっちゃ頑張ってるとも褒めようとしたけど、それって演出は印象に残らないってことになっちゃうな
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機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島(2022年製作の映画)

1.0

ジオリジンと地続きなんだろうなと想像ついてたけど、いやーしんどいね。肉付きよすぎるキャラデザ・抑制のない作画・アムロのナイーブさの波状攻撃。きつい。
見得を切るようなMS芝居とヌルヌルのCGの合わなさ
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渓谷の銃声(1948年製作の映画)

2.8

マーク・ロブソンの中でもギリ楽しめるほうなのは完全にプロットと役者のおかげ。
ラストシーンをクロード・ジャーマン・Jr視点から見せてるのが粋だと思ってるのならマジで勘弁してくれ~。

機動戦士ガンダム F91(1991年製作の映画)

3.7

再見。冒頭20分の市街戦おもろすぎ。空中戦の最中落ちた薬莢で死ぬ母親、MSの離着陸の振動でよろめく人物、と上空・手前・奥の縦のレイヤーを丁寧に作りつつどんどん街は破壊されて逃げに逃げる。落下にこびりつ>>続きを読む

愛の勝利を ムッソリーニを愛した女(2009年製作の映画)

4.7

ベロッキオベスト。ジョヴァンナ・メッツォジョルノの化け物じみた佇まいとその激情を何倍にも増幅させる照明にぶっ飛ばされる。ムッソリーニと視線が交差してないのにも関わらず不適に笑うファーストシーン、発煙筒>>続きを読む

劇場版AIR(2004年製作の映画)

3.2

すぐ思いつくとこで『雪の夜ばなし、恋姫』と『しずむ女』の取り合わせに思えるけども。うーむ。技法の継ぎ接ぎで作ってる印象は払拭されず。
まあでも今で言えば山元隼一とか、形式の再利用に留まってる人とかより
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