先日鑑賞した『ドント・ウォーリー』の原作権を最初に取得したのがロビン・ウィリアムズであった事を知り、ふと思い出して手に取った。
考えてみれば、氏がこの世を去ってから今作を再観するのは初めてで、つくづく>>続きを読む
人間はいつ、どのタイミングからでも再び" 誕生"することが出来る。
ジム・キャリーの最後の表情たるや、圧巻の一言。
荒れる大海原を誰かの笑顔を胸に携えて進んで行こう。
高校生だった当時、レアルのフットボールを見る度に「簡単に点取りやがって…」と思ったものだ。
今になってみると、ラウルがあれだけフリーでゴール前に顔出せるのも、モリエンテスの相手DFを引き付ける動きが>>続きを読む
キネカ大森・名画座にて鑑賞。
何度観ても良い!
優しさエネルギーをフルチャージ出来る不朽の名作!
熱い気持ちになれる。
生きる活力を貰える。
他人に優しくなれる。
奇跡を信じる事が出来る。
親と酒>>続きを読む
水谷豊の泣きの芝居が良かった。
巧い。
“劇映画”と呼ばれるジャンルの明確な定義をよく理解していない部分もあるのだけど(そもそも定義があるのかさえもよく分かっていないが)、個人的にはこういった作品>>続きを読む
ラザロというのは、新約聖書に登場する聖人であり、キリストの友人とされる人物。
まさに今作の主人公はその聖人そのものであった。
神という要素を現代に投げ込んだ時の実態とは如何なるものになるのか。
神とい>>続きを読む
「銭の無い奴はオレんとこへ来い、オレも無いから心配するな」と、その昔に植木等が歌っていた。
世の争い事は往々にして虚栄心から生まれて来るものだと思う。
あいつよりオレの方がまだマシだ・・・と、他者>>続きを読む
あなたはまだ本当のラを知らない。
おそらく僕も気付けていない。
しかし、一つだけ確実に言えることは、缶コーヒーに150円は出せないということだ。
「僕たちを観続けてくれて、ありがとう」を181分に凝縮した超絶エンターテイメントだった。
こういうのファンにとっては堪らないんだろうな。愛に溢れ過ぎていたよ。
上手く書けないよ。言葉が出て来ません>>続きを読む
ここまで作り手の想いが根深かさそのまま重たさそのままに映ってくる作品もなかなか珍しい。
作品終盤のトラーの叫びに全てが集約されているような気がした。
宗教という媒体が、人間の拠所ではなく自己を顕示す>>続きを読む
新時代の一発目はこれで行こうと決めていた。
やすきよを初めて見た時からその魅力に取りつかれて始まった往年コメディアンへの陶酔。
チャップリン、キートン、ロイド、藤山寛美、ドリフターズ、クレージーキ>>続きを読む
神がなんぼのもんじゃい。
俯いて神に救いを求める前に、その目をカッ開いて息子の顔を見ながら話を聞いてやってくれよ。
それが出来るのは親であるあんたらしかいないんだよ。
普通とか異常とか、少数派とか>>続きを読む
この肉厚な内容を91分という尺に収めたロブ・ライナーの手腕に感服した。
ただ単に歴史を描くだけではなく、人間ドラマがあり、皮肉と歓喜と苦渋も存分に織り交ぜていた。そしてお得意の爽やかなユーモアも忘れて>>続きを読む
まず、この作品が映画館で上映されたという事を喜びたい。
映画館で観るべき作品だった。(基本、映画は映画館で観るべきモノだと思ってはいるが、そこはとりあえず置いといて)
音楽による雰囲気演出を徹底的に排>>続きを読む
世界一器用な人間は、世界一不器用な人間だと、或るコメディアンが言っていた。
人間て本当に色んな顔を持っているんだなと思った。機嫌の良し悪し、体調云々もさることながら、誰かに惹かれた途端に外から見てあ>>続きを読む
業と欲に塗れていた。
人間、何であれ必要以上を手にしてしまうと何かが歪んで行くものなんだろう。
強欲な人間にはなりたくない。
古典であり、名作であり、豪華キャスト。
それは重々承知してはいたが、なか>>続きを読む
この時期に観るべき作品だった。
クリスティアンを演じるフランツ・ゴロフツキの殆ど変化しない表情が、舞台となったスーパー(ともすれば、この世界)の変わり映えのしない日常を表している様だった。
最後の最>>続きを読む
ゴリッゴリの体育会系潜水艦サムライスピリットエンターテイメント!
破綻している所もまぁまぁあったけれども、もう、それもご愛嬌!
緊張と緩和、なっかなかのドンガラガッシャン具合の連続で122分があっと>>続きを読む
1976年に発生した坂田大火によって消失した山形県酒田市の映画館グリーンハウスを回想するドキュメンタリー。
今は亡き大杉連さんが、映画館を語る。映画館に集まる人間を語る。映画館を作った人間を語る。そん>>続きを読む
あてがあるのかないのか、道なき道を行くチャーリーとピートの姿が綺麗だった。
家ってなんなんだ?
帰る所なのか?帰るって何なんだ?
当たり前の様に僕らは家に帰るけども・・・。
曝け出すって何なんだ?>>続きを読む
極上の青春群像劇だった。
文化大革命に代表される中国という国の実情や近代史を土台に描かれる本作の最たる魅力は、そういった要素で作品全体を支配していなかった所にある。
フォーカスされるのは歴史ではな>>続きを読む
こういう映画をこういう規模で作れてしまうアメリカの凄さよ。
クリスチャン・ベイルの七変化の凄さよ。
スティーブ・カレルの演技幅の凄さよ。
エンドロールフェイクはやりすぎちゃうん?
薬物依存をテーマにした作品で、作品のテイストもかなり重たい。
しかし、本作は人間誰しも抱えているであろう『己の殻をどう打ち破って行くのか』という普遍的なテーマに主題が置かれている様に感じた。
家族、父>>続きを読む
『記憶』とは、人間に与えられた特権か、武器か、それとも重荷か。
30年前という遠い過去の少年失踪事件の記憶に苦悩し翻弄される登場人物たちの模様は、勇敢ではあるものの、すこぶる孤独で、自分勝手で、救いが>>続きを読む
下手な演出家と新人俳優の不毛な舞台稽古を延々と見せつけられている様な気分だった。
ワンシチュエーションものの利点は、場所にベクトルを持って行けば否応なく物語に説得力が産まれるという所にある。
多少>>続きを読む
2016年制作、2017年劇場公開作品。
監督・脚本の今泉力也さんの新作「愛がなんだ」の公開に伴ってのリバイバル上映を、ひょんな御縁ときっかけから鑑賞する運びとなった。
いやはや、いい映画だった。>>続きを読む
不仲だった従妹同士の友情の再生。
旧友を交えての青春カムバック。
都会への憧れと嫉妬と反骨を抱きながらも、ほのぼのとしている田舎生活。
何とも暖かで、人間っていいなと感じさせてくれる。
武骨で頑固な年>>続きを読む
言葉ってのは本当に難しくて、厄介だ。
伝えたい思いが強くて深いほど言葉数が多くなって上手く纏められなくなって、遂には自分が何を言いたかったのかまで分からなくなってしまう。
「やばい」とか「半端ない>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
田舎の温泉街で育った慧が、小学五年から六年に上がる前の春休みに転校生コズエの登場によって、ちょっと不思議な体験をする。
或る切り取られた時間の中で起こる出会いと別れは、言葉では上手く言い表せない魅>>続きを読む
政治、宗教、人種、全てをちゃかしていた。
ちゃかしながらも、ちゃんと真正面から向き合っていた。
だからこそ、作り手の強い怒りが見て取れた。
あのデイビッド・デュークの警護に黒人が当てたれたという史実>>続きを読む
貧しいとは何か?
古今東西、様々な作品で問い続けられている普遍のテーマ。
財政的な貧しさと、精神的な貧しさは必ずしもイコールではない。
そう信じたいけど、やはり一方の潤いがもう一方の潤いを呼ぶ事も確実>>続きを読む
アナ・ケンドリックのコメディエンヌぶりが光っていた。
良いコメディエンヌは、どれだけ台詞回しが早くてもちゃんと聞き取れる語り口を持っている事が条件だと感じているが、彼女も例に漏れず。
+α表情であった>>続きを読む
ほのぼのとした空気で進むからこそ、人間の汚い部分がこれでもかと表出してくる。
本という言わば虚構によって現実が明るくなってくるストーリー運びは素敵だったけど、どうにも希望を見出し難い作風だった。>>続きを読む
やべぇ、やべぇ!
超絶オモシレー!
映像ハンパネェー!
サウンド、かっけぇー!
こりゃ他人に飛び跳ねながら薦めたくなる気持ち分かるわぁー!
もう、こういった感想しか出て来ない・・・。
考えてみ>>続きを読む
性質が正反対な男二人の珍道中。
監督は“あの”ピーター・ファレリー。
この時点で舞台は完璧に整っている。
人種問題をこれでもかと打ち出している様に見えて、本作で描かれるのは黒人と白人ではなく、人間>>続きを読む
人生で何か欠けているモノを補うまでは、神様だって簡単に命を奪っちゃくれないんだ、と。
自分を理解してくれる、理解しようとしてくれる人がいるって事は幸せな事である。