Tullyさんの映画レビュー・感想・評価

Tully

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プリデスティネーション(2014年製作の映画)

5.0

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ストーリーの骨子は、主人公の起源がループ上にあるため特定の時点に設定できない、ということ。これがこの映画をSFたらしめている核心部分となっている。タイムマシンで過去を変えたらどうなるか、というありきた>>続きを読む

少女椿(2016年製作の映画)

2.3

幻想的でレトロな画風と、グロテスクな描写が特徴な 「丸尾末広」 の漫画の映画化作品。貧困で衰弱した母がネズミに喰われ、怪しげなフリークだらけの見世物小屋の親方に一座に引き込まれ、一座の男に純潔を散らさ>>続きを読む

JUNK HEAD(2017年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

遠い未来、人類は不老不死を得た代償に生殖能力を失う、一種の等価交換。一見、薔薇色の世界も、けして不死身では非ず。昨今のようなパンデミックには極端に弱く絶滅の危機に瀕してしまう。そこで思い起したのが嘗て>>続きを読む

オープン・ウォーター(2004年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

実話を基にした映画。でもハリウッド大作と違って 「インディペンデント」 だと如何にも本物っぽく感じさせる。無名の俳優を使い、勿論金のかかる特殊効果など使える筈もない。でもこれが皮肉にもリアリティに結び>>続きを読む

ア・フュー・グッドメン(1992年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

オールスターキャストという感じではあるが、出演料以外の制作費は、おそらくそれほどかかってはないだろう。話の大半は室内で大仰なセットなどもない。ぼやっと観ていると 「たかが軍隊内のイジメとリンチで何を大>>続きを読む

ハートビート(2016年製作の映画)

3.4

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展開はベタですがキャスティングやストーリーのテンポが良く、楽しめます。冒頭のヒップホップシーンや途中の地下鉄ホームでのダンスバトル。パーティーでのバイオリンバトルに触発されて踊り出す場面などかなり面白>>続きを読む

ゆれる人魚(2015年製作の映画)

3.0

内容はアンデルセンの 「人魚姫」 をベースにしてそこに独自のテイストを加えている。話は年齢としては少女位の人魚姉妹を中心に画かれていて、人間を食べて生きている肉食人魚姉妹が海からあがってナイトクラブで>>続きを読む

プロテクター(1985年製作の映画)

4.0

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ニューヨーク警察が犯人を追って香港へ。やはりジャッキーのアクションが本領発揮されるのは 「香港」 なのだろうか。香港での船上での敵との追いかけっこ、バイクで大ジャンプ、のびのびとアクションできる環境が>>続きを読む

レイルロード・タイガー(2016年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

内容は1940年代の中国は日本軍に支配されていたが影で必死に抵抗している 「ジャッキー・チェン」 が演じる 「マー・ユエン」 はある日、今までにない最新兵器が列車で運ばれる情報を聞き、それを阻止するた>>続きを読む

ミラクル/奇蹟(1989年製作の映画)

5.0

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ストーリーがしっかりしていて、単純に 「ヒューマンコメディ」 として観れば上手に纏まっている作品です。そして見終わったあとで、温かい気持ちになります。当時の香港映画史上最高の制作費を投入して作られたと>>続きを読む

田園に死す(1974年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

怪作ってこういうもののことを言うんでしょうか。やっていることの意味がちょっとよく分からなくても 「なんか素敵だなー」 って思ってしまう。理解不能でも説得力はある、というか。ほんとにスゴイと思ったんです>>続きを読む

アデライン、100年目の恋(2015年製作の映画)

4.0

今までも映画で幾度となく描かれてきた、不老不死や永遠の命。しかしそれは決して幸せなことではないかもしれない。限られた人生を大切な人と全うする方が、何より素敵なのだ。そんな大きなテーマが、上質な大人のフ>>続きを読む

デッド・ドント・ダイ(2019年製作の映画)

5.0

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今回はジャームッシュ流ゾンビコメディで、平和な田舎町センターヴィルを舞台に、地球の自転軸の変化によって突如墓から蘇った屍の群れに、地元の警察官や住民らが立ち向かっていく様子を描いたゾンビ物となっていま>>続きを読む

HOUSE ハウス(1977年製作の映画)

5.0

一見サムネイルを観ると海外作品だと思いがちですが、これはジャパニーズホラーです。近年のジャパニーズホラーはヒロインにアイドルを起用するアイドル映画の要素を持っているものが多いのは知っている。本作はそう>>続きを読む

ブーリン家の姉妹(2008年製作の映画)

3.2

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歴史に詳しくなくても十分に楽しめる内容になっています。その分、時代物としては重厚さが足りないかもしれません。この映画の一番の売りは 「ナタリー・ポートマン」 と 「スカーレット・ヨハンソン」 が姉妹と>>続きを読む

パターソン(2016年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

如何にもジャームッシュらしく、何も起きない日常を描きつつ、それでいてちょっとした事件を見事に描き切ってる。ジャームッシュの作品を観ていると、全ての人々の人生は映画化出来るのだと確信する。どうりで映画に>>続きを読む

名探偵コナン ベイカー街の亡霊(2002年製作の映画)

4.5

「シャーロック・ホームズ」 の世界観がコラボするというなんとも贅沢な作品。自分にとって本作は劇場版名探偵コナンシリーズでベスト3には確実に入るほど好きな作品です。「人工知能の脅威」 「七光りにより動か>>続きを読む

名探偵コナン 沈黙の15分(クォーター)(2011年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

今回の作品は、地下鉄トンネル爆破事件と雪原での死体発見事件との関連を究明するため、コナンが巧みな推理を展開するというもの。劇場版なので、ダイナミックな展開と壮大なスケールのロケーションと、ちょっと人間>>続きを読む

名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)(2023年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

八丈島近海に建設された巨大海洋施設 「パシフィック・ブイ」 世界中の警察が持つ防犯カメラを繋ぐための、画期的な施設である。本格稼働に向け、世界各国のエンジニアが集結しネットワークを接続。「顔認証シス>>続きを読む

チャーリー・モルデカイ 華麗なる名画の秘密(2015年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

どうにも処置に困る映画というのがある。退屈はしないし、そこそこ面白い場面もある。気の利いた台詞などもないことはない。しかし頭の中で整理すれぱ、どうしてもバッテンをつけるしかない。本作がちょうどそんなだ>>続きを読む

彼女と彼女の猫 -Everything Flows-(2016年製作の映画)

3.4

風景や描写の仕方が柔らかい雰囲気で好き。優しさを上手く表現できている気がします。映像があまり動かず、アップで切り取られた感じのカットが多いからか、なんかアニメじゃなくて漫画っぽい印象が残りました。内容>>続きを読む

お茶漬の味(1952年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

こちらは 「お見合い」 というより寧ろ 「強制結婚」 をさせられた、形だけの夫婦、その妻たちが主役の映画です。離婚する程の悪い夫たちではないので、誰もが適当にうまくやっているのですが、毎日、働いている>>続きを読む

パーティで女の子に話しかけるには(2017年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

確かに、70年代のロンドンを舞台にしたオシャレな恋愛映画を想像していた方は大きな肩透かしを食らったと思う。実は、私自身もそうだ。しかし、作品自体は決して解りにくいものではなく、むしろ過去の 「ジョン・>>続きを読む

チョコリエッタ(2014年製作の映画)

4.0

主人公2人が過去にとらわれたり、将来への苛立ちを募らせる2人の台詞などに凄く共感でき、考えされられる作品でした。ストーリーは浮き沈みがなく、なだらかな感じが159分も続くので退屈に感じる人もいるかと思>>続きを読む

おんなのこきらい(2014年製作の映画)

5.0

女としては痛いほど気持ちがわかりました。序盤は 「男性に媚を売る嫌な女」 って感じで主人公に好感度は0でした。でも中盤から終盤にかけて本当の主人公が見えてくると、痛いほど気持ちが分かり、共感する思いで>>続きを読む

ポルターガイスト(1982年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

「ポルターガイスト」 という映画は 「霊」 の存在を世界に主張したのであって、物が勝手に動くとかそういう単純なことを映画化したわけではありません。「マイケル・ジャクソン」 の 「スリラー」 のように墓>>続きを読む

ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

浮世離れした設定のみに興味津々で観ると脳天撃たれるだろう。そんな柔い映画ではないから。主人公の黒人警官がSWで暗黒面に落ちたユダヤ人警官とバディを組んで白人に成りすましてKKKに潜入捜査を行う。いつ正>>続きを読む

1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

圧巻のカメラワーク。予備知識なしに見たら、もしかしたらワンカットと気づかなかったかもしれないと思った。それくらい自然だったので。観ていると、伝令スコフィールドの緊張と恐怖を体感させられてしまう。泥と死>>続きを読む

パコと魔法の絵本(2008年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

自分の弱さを見ないように、強い人間であれと願って生きてきた半生。孤独であることを認めたくなくて、自分から他人との関わりを拒絶してきた生き方。そんな大貫の唯一の拠り所だった会社が自分の手から離れようとし>>続きを読む

エイプリルフールズ(2015年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

それぞれのたくさんの小さな嘘が、やがて一つに繋がって胸が熱くなるラストへと収束する。最初は、散らかったエピソードがバラバラの場面で語られて、その散漫さにちょっと飽きてしまいそうになったが、それらの散ら>>続きを読む

ティファニーで朝食を(1961年製作の映画)

4.2

ザックリ言ってしまえば、「お金か愛か」 ということなのかもしれない。心底嫌なわけじゃないけど、心底楽しいわけでもなく、でも生活は保証される人。不安定な道のりでも、心から楽しいと思える人。不安定な道のり>>続きを読む

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