yさんの映画レビュー・感想・評価 - 16ページ目

ワン・デイ 悲しみが消えるまで(2017年製作の映画)

4.2

ガンスとミソのシーンが好き。胸の痛む後半よりもほのぼのとした前半が良かったです。
静かなトーンも好み。

キム・ナムギルは11作目でしたが、今作が今まででいちばんカッコ良かったです。やさぐれ感+優しい
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バクラウ 地図から消された村(2019年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

ブラジルの小さな村で起こる不可解な事件。
そこに住む人たちも謎めいているし、UFO型ドローンを操る仲の悪い集団はいったい‥? みたいなミステリーっぽさもあり、薬や食料、水問題に選挙といろんな要素が詰ま
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パッセンジャー(2016年製作の映画)

3.4

大味な作品。後半飽きてしまいました。
バーテンダーはよく出来たロボットでしたね。たまに余計なことも言いますが、彼がいないと二人の関係も煮詰まりそうなのでかなり有り難い存在じゃないかなと思いました。

ツーリスト・ガイド・トゥ・ラブ 恋のツアーガイド(2023年製作の映画)

3.6

予定通りの旅よりもその時の出会いと気持ちに従って心に残る旅を。

ベタベタな展開はひと昔前の韓国ドラマみたいで悪くなかったです。頼りになる現地ガイドさんはカッコよく見えますよね‥

ベトナム旅行のいち
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マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙(2011年製作の映画)

4.1

政治家を志し、イギリス初の女性首相となりその後退陣するまでを描いた政治家マーガレット・サッチャーの物語でしたが、一方では夫婦の物語でした。

認知症を患うマーガレットが現在と過去の記憶を行ったり来たり
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また、あなたとブッククラブで(2018年製作の映画)

4.2

年齢を重ねた4人がみんな大人っぽくないところが良いです。失敗したり恥ずかしかったり悩んだり‥ とても可愛らしい。4人とも魅力的ですが判事の人がいちばん好きでした。

夫婦の話は可笑しみと切なさと強い
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ラスト・キャッスル(2001年製作の映画)

2.2

中将はちょっとやり過ぎですね。序盤の関係性から考えると、所長と良好な関係を築いた後に刑務所内のことを助言する方が効果的じゃないかな。同じ温度で所長に対抗する中将も所長と変わらないくらい子どもっぽい人に>>続きを読む

スイング・ステート(2020年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

アメリカの選挙運動はアツいですね。最後のしてやったり感が小気味良かったです。

ローズ・バーンが魅力的で、嫌な役でも下世話な会話もちょっと可愛い。ここが地元だと嘘をついてとぼけるシーンが特に可愛かった
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食べる女(2018年製作の映画)

-

途中まで。小泉今日子の雰囲気は好き。料理をする時ははんてんを脱いだ方が良いかも。袖が気になります。

ザ・ランドロマット -パナマ文書流出-(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

面白かったです。パナマ文書の問題が話題になっていた時に分かりにくかった所を丁寧に教えてもらえた感じでした。メリル・ストリープの変装に気づかなかったので終盤に楽しい驚きもあり。

娘のルームメイトと浮気
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MINAMATAーミナマター(2020年製作の映画)

4.0

水俣病をテーマにした作品。軽い気持ちで鑑賞できないので敬遠していましたが、想像以上にずっしりと重く響きました。
でも観て良かったです。

ユージンが写真は1000の言葉に値すると言っていましたが、その
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ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

4.2

閉鎖が決まったボクシングジム。会長と並んで繰り返してきたであろう練習をするシーンで心を掴まれました。それまでは流し見をしていたのに、不意にぐっときました。

その後はケイコに感情移入して、ジムやジムに
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フレンチ・イグジット さよならは言わずに(2020年製作の映画)

4.1

好きでした。終わった後の幸せな余韻に浸りたくてエンドロールの最後まで見てしまったほどです。現実離れしたストーリーも人間関係も大きな違和感はなく、理由は自分でも謎ですがとっても温かいものを感じました。>>続きを読む

ゴッドファーザー(最終章):マイケル・コルレオーネの最期(2020年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

晩年に差し掛かったマイケルは前作よりも丸くなった印象。孤独が身に沁みるのかケイとの関係修復を望むも上手くいかず、過去の罪を神父に懺悔したみたり。
マイケルくらい罪を重ねていても懺悔をすればあっさり罪を
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真実の行方(1996年製作の映画)

4.0

二度目の鑑賞。重要な点をうっすら覚えていたので驚きは少なかったけれど、それでも結構面白かったです。終わり方が秀逸。

終始ジャネットにご執心のマーティンでしたが、ジャネットに全然魅力を感じなかったので
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ツーリスト(2010年製作の映画)

2.2

この監督の他の作品がとても良かったのでどこかで面白くなるかも‥と期待を捨てられないまま最後まで観てしまいました。

面白くないのは脚本がいまいちなのかな?
運河の逃走劇はスピード感も緊迫感もなく敵もし
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アテナ(2022年製作の映画)

2.0

ずっと暴動の映像を見させられている感じ。
ものすごく疲れました。

ダーク・プレイス(2015年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

それぞれが正しいと思ったことが間違っていた。不運で絶望的なタイミングの悪さ。

八方塞がりの状態に疲れ果てた母親はもう終わりにしたかったのかな‥ 傍から見ると愚かな選択も本人には唯一の選択に思えること
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ゴッドファーザーPART II(1974年製作の映画)

4.2

全編、哀愁を感じさせるアル・パチーノ。
ニコリともしないし、孤独だし、まったく幸せそうに見えなくてちょっと可哀想でした。

若いロバート・デ・ニーロがものすごく格好良くて、登場するたびにデ・ニーロかっ
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ゴッドファーザー(1972年製作の映画)

3.9

コルレオーネの家に生まれた人の宿命。
裏切り者は片っ端から始末しないといけないし、殺られる前に殺らないと。優しいままではいられませんね。

有名な作品ですが初見でした。想像よりもドンパチは控えめ。人間
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死霊館 悪魔のせいなら、無罪。(2021年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

悪魔とか憑依とかそういう類いのものは全部苦手ですが、映画なので愉しめました。
最後の実際の音声と映像はちょっと胡散臭かったです。有罪は納得。

今作が初ウォーレン夫妻でした。
シリーズ1作目から順番に
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モーリタニアン 黒塗りの記録(2021年製作の映画)

4.0

酷い話でした。拷問シーンは直視できず流し見で。慣れと環境で誰でもあれほどの拷問ができるものなのかなと拷問をする軍人側の心理が気になりました。良心をグアンタナモの海に捨てないと無理な所業ですね。

裁判
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聖なる証(2022年製作の映画)

3.6

信仰と洗脳。終盤の展開に、死も厭わないほど盲信した少女も環境が変われば洗脳が解かれるのか、それとも深いところで残り続けるのか気になりました。少女の両親や評議会の面々は腹立たしかったです。両親は病んでい>>続きを読む

神が描くは曲線で(2022年製作の映画)

3.2

誰が嘘をついているのか‥

推理は苦手なのにいろいろ当ててしまいました。もうちょっと難しい方が良かったかな。
でも、あれこれ考えるのは楽しかったです。

グリーンランドー地球最後の2日間ー(2020年製作の映画)

4.2

地球滅亡パニック映画の中では昔からディープ・インパクトが好きです。トーンが似ているからかこの作品もしっかりハマりました。
なので細かいことは気にならず、ベタな展開にも涙。

single mom 優しい家族。 a sweet family(2018年製作の映画)

3.7

母親の生活能力が低くて、これで大丈夫かなと思う描写が続きましたが、出産すれば大人になるわけでもなく、主人公が自分の傷と向き合い、自分の母親を惑うひとりの人間として見てあげられた今が一歩踏み出すタイミン>>続きを読む

Re:LIFE リライフ(2014年製作の映画)

3.9

落ちぶれた脚本家が大学の講師に。良いエピソードも悪いエピソードも大げさじゃなく程良いです。個性豊かな生徒たちへのアドバイスや接し方も然り。

生徒を否定せずに伸ばしてあげようとする姿勢や、才能豊かな生
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マザーウォーター(2010年製作の映画)

2.0

コーヒーを飲みながらぼんやりと遠くを眺めたり、知り合いと他愛のない会話をしたり。淡々もほのぼのも好きですが、もうちょっと何か欲しいところです。

もたいさんの揚げたてのかき揚げで晩酌は魅力的。意味あり
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TOVE/トーベ(2020年製作の映画)

3.4

自分に正直なトーベ。もがきながらもそんな風にしか生きられないところに惹かれます。ミムラねえさんはあなたでしょ、と指摘した愛しい人もトーベの愛は眩しかった様子。
音楽とトーベの部屋の雰囲気も好きでした。

科学者とジェンダー(2020年製作の映画)

4.2

女性差別に加えて人種差別もあるアメリカの科学会におけるセクハラ、パワハラの複雑な構造が窺えました。先駆者の大変な努力と苦労の上に今があるということも。今もまだ道半ばですが。

相手を追い詰める方法が科
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マザー!(2017年製作の映画)

3.3

新しい詩が書き上がる前までの不安を煽るような不穏な空気や苛立ち、嫌悪感も悪くなかったけれど、後半人が押し寄せた辺りから訳の分からない展開。結局いちばん気持ち悪かったのは詩人の夫でした。

家を自分の好
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ローズメイカー 奇跡のバラ(2020年製作の映画)

3.9

人間関係もエピソードも淡白なところが好み。薔薇一筋の主人公の人生を素敵だなと思いました。助手のヴェラの洋服がいつも花柄だったのもキュンポイント。

永遠に美しく…(1992年製作の映画)

3.8

加齢による老化を受け入れられず悪あがきをする女性二人に自分が重なり、監督の意図もビシビシと突き刺さり、笑えるけど笑えない微妙な感じでした。突き抜けた演出は面白かったです。

あの怪しすぎる魔法の薬もそ
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オールド(2021年製作の映画)

3.0

うっすらと怖さを感じつつ、ちょっと笑ってしまう所もあって自分の中ではホラー枠ではありませんでした。子どもたちの成長が早いので水着が小さくなることばかり心配してしまいました。

ディープエンド・オブ・オーシャン(1999年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

弟がいなくなって間もない頃の幼い長男が健気で不憫でしたが、あの状況に置かれた母親が正常でいられるはずがなく、子どもたちや夫を気遣う余裕なんてなくても仕方がないかなと思いました。

当初夫は妻を責めず、
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