沢の水さんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

インターステラー(2014年製作の映画)

4.1

ブルーレイで鑑賞。恐くなるくらいの映像美。監督は徹底的に科学的検証を重ねており、それだけCGに説得力があるため恐ろしさを感じたんだと思う。

ストーリー展開があまりにもSFすぎて「心では理解できている
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生きる(1952年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

まさに「役所仕事」といった昭和的な職場。波風立てぬよう、周りに逆らわない職員たちは働いているふりをしているだけ。程度は違えど、全員「ミイラ」なんだろうな。

女学生たちがハッピーバースディを歌っていた
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イントゥ・ザ・ウッズ(2014年製作の映画)

2.7

おとぎ話のストーリー混ぜたら絶対面白くなるはずなのに全然引き込まれなかったので、映画館で寝た。
歌がうまいなぁとかは思ったけど、映画においてそれが魅力になるのは話が面白いことありき。
ミュージカルの映
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ファイト・クラブ(1999年製作の映画)

4.4

これぞフィンチャーの映画!という構成。
序盤がセブンやゴーンガールのタッチと全く違ったので驚いたが、2度観たくなるあの余韻を今作でも見事にキメられた。

笑えたり刺激的なシーンでテンポよく展開していく
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セブン(1995年製作の映画)

3.9

やっぱりラストで鬱になった。
僕には結末が読めなかったが、途中で読めてしまう人の方が過程を楽しめる(戦慄できる?)のではないかなと思った。そして読めたとしてもやっぱりラストで鬱になると思う。映画に一貫
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座頭市(1989年製作の映画)

3.7

勝新太郎の映画は初めて観たが、演技力が凄いとはそういうことか。ここまでオーラで語る俳優は現代にはいない。あの風貌からのキレキレの殺陣とあれば格好良くないわけがない。

俳優が豪華なのは分かるが、平成生
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ゴーン・ガール(2014年製作の映画)

4.1

ただただ怖かった。パッケージから見受けられる印象とは全く違い、想像とは違う角度から引き込まれた。

この作品は「何を語ってもネタバレになる」と言われているので、核心には触れないが以下の感想では若干のネ
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ヴァージン(2012年製作の映画)

3.3

10、20、30代女性のロストバージンをテーマにしたオムニバス。

一話目は高校生の初体験。好奇心と気まずさ、不安感と事後の満足感がうまく映像化されていた。いい意味でのスケールの小ささ。

二話目は女
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TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ(2015年製作の映画)

4.2

ショッキングなシーンにドキッとさせられたと思えばキレキレのボケに笑わせられたり、ちょっとウルっとさせられたかと思ったらピーなシーンに度肝を抜かれたり。
死ぬことや地獄の沙汰の恐ろしさも、宮藤官九郎の手
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テッド 2(2015年製作の映画)

3.8

映画館で観た。
期待通りのお下品なジョークを堪能できた。でもストーリーは全く覚えてない。

1を観ていないとキャラクター設定についていきづらいかもしれない。ジョークのおバカ具合は十分に楽しめるとは思う
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エクス・マキナ(2015年製作の映画)

4.3

最先端CGで表現された、アンドロイドの話。映像美を売りにした作品だけに、CGだけでなく雪山や木々、水辺など大自然の風景も堪能できる。

心理戦や推理要素もあるが、最終的に大きなSFのテーマに収束してい
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崖の上のポニョ(2008年製作の映画)

3.3

ジブリは怖い、を端的に表している。
だいぶ昔、逮捕される前のノリピーがTVCMでこの映画をオススメしてたのを思い出して余計に怖くなった。

ジュラシック・ワールド(2015年製作の映画)

3.7

ストーリーを破壊力で丸め込んでいく映画。
内容は特にどうという事はないけど、とにかく恐竜の迫力がスゴい。映画館で観た時は本気でびっくりさせられるシーンばかりだった。

大画面、サラウンド音声なら4.0
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トレインスポッティング(1996年製作の映画)

3.6

アウトロー連中の話のため、汚くて下世話で痛いシーンばかり。言われている通りトイレのシーンは汚すぎて引くどころか笑ってしまった。ダイアンが可愛いのが唯一の救い。

全編を通してあまりにもいい気分になれる
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シッコ(2007年製作の映画)

4.1

「マイケルムーア監督じゃねえよ」に感化され、彼の作品を初めて鑑賞した。

一見コミカルなタイトル画面から深刻なノンフィクション。
イギリス、フランスなどと比較していかにアメリカの医療制度がクソかを演出
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スイートプールサイド(2014年製作の映画)

3.8

思春期特有の男女のむず痒さが、とても刺激的かつ美しく映像化されている。
「いけないことをしてる」感にゾクゾクする。心理的なエロさが半端ではない。

フローズン・タイム(2006年製作の映画)

3.7

コメディやエロスの要素もあるが控えめで、アーティスティックな作品としてまとまっている。

初めて時を止めるシーンがすごく唐突で驚いてしまった。なぜ時が止められるのか、なぜ数週間も寝ずにいられるかなど気
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ニュー・シネマ・パラダイス(1989年製作の映画)

4.8

3時間弱の中にノスタルジーを凝縮した映画。

幼少期のほのぼの感と、青年期の駆け抜けるような青春が、終盤の展開に無限の広がりを与えている。これほど完璧な構成の映画はそうそうない。

この映画を観た時点
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サンキュー・スモーキング(2006年製作の映画)

3.9

アメリカンで明快な映画。少しブラックなジョークが軽妙。

人は「根拠のある正しい発言」よりも「あたかも論理的でもっともらしい発言」の方を支持するんだなぁと感じた。

私はあまり口が上手い方ではないが、
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うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー(1984年製作の映画)

4.3

浮遊感に包まれた映画。うる星やつら原作とは全く別物として観るべき。

話の本筋としてはうる星やつらを知らなくても楽しめる作品だが、登場人物の人柄や人間関係の面白さを知っているうる星やつらファンならより
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映画 闇金ウシジマくん(2012年製作の映画)

3.4

下流社会の闇は恐ろしすぎる。落ちぶれ始めてしまうとどこまでも落ちぶれていく。

成功にはお金がつきものですが、お金に執着することは破滅への入り口だということを肝に銘じて生きていきます。

カラスの親指(2012年製作の映画)

3.7

阿部寛を筆頭に様々な有名俳優の中の村上ショージだったため若干浮いているかな、と最初は感じましたが、村上ショージにしか表現できない役柄だったんだと最後のオチで気づかされました。
物語全体を通して優しい雰
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インスタント沼(2009年製作の映画)

4.5

ゆるいノリとギャグから生まれる不思議系世界観がハマりました。麻生久美子が観られるだけでも幸せなのに、ストーリーが優しい充足感を与えてくれます。クリスマスイブの夜に男一人で見ましたが、この映画はそんなこ>>続きを読む

おおかみこどもの雨と雪(2012年製作の映画)

3.7

自然の美しさや、地域住民同士の結びつきなど田舎の生活を体感できた。

雨と雪の視点で観たので、自己実現の過程で生まれもった自分の特性とどう付き合っていくかで生き方が変わるんだなぁと感じた。

ラストが
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藁の楯(2013年製作の映画)

3.6

国民全員が殺し屋になる、なんて設定は現実にはあり得ないのでどうなんだろうと思いながら見ていたが、場面の節々に漂う緊張感に見入ってしまった。最後には藤原竜也や大沢たかおの鬼気迫る演技に心を揺さぶられた。>>続きを読む

恋はデジャ・ブ(1993年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

コメディらしく笑える演出の中に、人生訓のようなメッセージ性があります。ニーチェの永劫回帰を最も端的に表しているとか(哲学については完全に素人なのであまり触れません)。

ループ物の傑作と言われる本作は
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ヴィデオドローム(1982年製作の映画)

3.6

世にも奇妙な物語の元祖のような作品

表現技法が中々に凝っていて、迫力のあるグロさがあった。ビデオドロームの核心に迫っていくうちに、主人公視点での幻覚が映像化されていくので、恐怖とともに引き込まれてい
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PARKER パーカー(2013年製作の映画)

3.4

ステイサムが男前。バイオレンスでグロいシーン多数。BGMのパッションがすごい。

存在の耐えられない軽さ(1988年製作の映画)

3.6

長尺。セックスが多すぎるので興奮を禁じえない。かと思えばプラハの春や表現の規制などの社会派テーマが折々登場する。そしてまたセックス。余韻がすごい。私には早すぎた。

ナイトクローラー(2014年製作の映画)

3.7

場面がほぼ夜。報道の闇。ブラックサクセスストーリー。

殯の森(2007年製作の映画)

2.9

余白を味わうタイプの映画。味わいある、映像美に長けた表現かもしれないが、冗長に感じて寝てしまった。

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