後入れかやくさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

後入れかやく

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ゴーストワールド(2001年製作の映画)

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ふらふらっと、嫌なことを避けて楽しいことをしていたいだけなのに、なんだか悪い方向にいってしまって嫌なことばっかりになってしまう。シニカルなユーモアで淡々と、カラフルに且つ繊細に描かれた情景に胸がきゅっ>>続きを読む

ヴィーガンズ・ハム(2021年製作の映画)

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イカれた夫婦に追いかけられるドキドキを追いかけられる側から味わうのではなくイカれた夫婦側から見るのってなんか面白いな

窓ぎわのトットちゃん(2023年製作の映画)

5.0

構成から人物の表情に至るまで何もかもが丁寧で、細部に神が宿りまくってる作品。子どもがたくさんの愛につつまれて育っていくことへの祈りに満ちていると感じた。

(2023年製作の映画)

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基本的に善良な感じもしつつ愚かだったりズルかったり人間臭くて、かつそういうところから出てくる色気もある、西島秀俊って不思議な俳優だ・・・ごちゃごちゃしつつもごちゃごちゃの良さを残しながら物語として仕上>>続きを読む

火の鳥 エデンの花(2023年製作の映画)

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フラグと絶望の繰り返しに辛くなるんだけど、この容赦の無さで削り切った後に残るかけらの美しさこそが火の鳥の魅力だと思っているので、その魅力が詰まったすごく良い作品だと思った。映像も美しい。ラストシーンか>>続きを読む

銀魂 THE FINAL(2021年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

 将軍暗殺篇からしばらく離れていたんだけど、思い入れの強い作品なだけに、これで終わりなのがすごく寂しく感じる。でも銀魂らしい最後でよかったです。
 高杉の最期がとても良い。彼が出てきた初期のころから「
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ボトムス ~最底で最強?な私たち~(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

シンプルで下品なものからフェミニズムに対するぎりぎりのものまでジョークが効いてて超面白いからうっかり流してしまうところだったんだけど、びっくりするぐらい血まみれで驚く。それと、ヘイゼルとPJのキスがな>>続きを読む

⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

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 魅力的なキャラクターを登場させかなり重い話を扱いながらも、活劇的要素もバッチリ、メッセージもしっかりとしていて、キャラ萌や陰惨さに終始していない。考察がすすむ内容でもある。
 画面が楽しくて全く飽き
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ミーン・ガールズ(2004年製作の映画)

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思春期の女の子のカジュアルな残酷さがキュートにデフォルメされつつリアルに描かれていてとても面白かった。悪いことはするし(意図的にでも)傷つけることはたくさんあるけど、それって相手をめちゃくちゃ憎んでる>>続きを読む

ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)

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 まず、映像がとても美しい。特にロボット僧侶のビジュアルが良い。
 展開がはやすぎて一瞬何が起きてるのかわからなかくなったり、何度も回想が挟まれることでテンポが悪くなってしまったり、緩急の付け方にズレ
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佇むモンスター(2023年製作の映画)

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「本当にこわいのはモンスターではなく人間」というテーマは、よくあるものではあるのだけれど、本作ではモンスターと対比させるというよりもとにかく大人の愚かさや勝手さを描くことで哀しさや暗さが強調されていた>>続きを読む

キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

 上映時間の長さに尻込みしていたが観に行ってよかった。序盤におじから「赤は好き?」と聞かれて主人公が「赤白青なんでも好き」って答えるところ、最初は下品なジョークなのかなと思ってたけど、モリ―を口説くと>>続きを読む

劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEスターリッシュツアーズ(2022年製作の映画)

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初見で通常上映回に行ってコーレスとかまだ全然わからないんですが、I love you MASATO, forever...はめちゃくちゃ言いたいです。

戦場のピアニスト(2002年製作の映画)

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 ユダヤ人として戦場を生き抜くには頼りないピアニストであるシュピルマンにどこまでも焦点が当たっていて、「この人はどうなったんだろう?」と思う人はたくさんいるのだけれど、彼の目線から戦場を描き切ることに>>続きを読む

スカウトに誓って 米国ボーイスカウトの隠蔽された記録(2023年製作の映画)

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 少年たちが植え付けられた「恥」に、怒りがおさまらなくて涙がこぼれた。信頼できるはずの大人から性的な接触をされて辛い想いをしても、誰にも打ち明けられず心に闇を抱えたまま、時間が傷を癒すこともなく成長す>>続きを読む

アリスとテレスのまぼろし工場(2023年製作の映画)

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 恋愛に対して真剣に向き合った、誠実な作品だと思う。正宗と睦実の激しさと虚しさを孕んだ関係はもちろん、叔父から母への矢印の決着の付け方に恋愛映画としての純度の高さを感じた。叔父と母との関係なんて、描き>>続きを読む

秒速5センチメートル(2007年製作の映画)

4.3

明確な言葉を交わすことはなくとも、自分のこれからのことや相手のことがなんとなくわかった気になって開きかけた花がしぼんでしまう切なさに共感した。とても良い作品だと思う。

パーフェクトブルー(1998年製作の映画)

4.2

ストーリーと表現の鮮烈さはさることながら、女の子のファッションが可愛い。ストリップシーンに涙を流すルミちゃんに感情移入してしまって、10代の頃にこの作品を観ていたらこういう気持ちは湧かなかっただろうな>>続きを読む

べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

4.6

会話がゆるくて鋭くて、すっごい面白い。アクションも激しいのに見やすい。完成度高すぎ!

グリーン・インフェルノ(2013年製作の映画)

3.5

 思っていたよりもグロは見れる感じだったしハラハラできて面白い作品だとは思うんだけど、これをしたり顔ですすめて来る人は苦手だなみたいな映画。

福田村事件(2023年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

 素晴らしくおぞましい作品だった。差別には中心から周縁へというグラデーションがあって、周縁からさらに周縁への差別があるというのを私たちは知識として持っていてそれを描く作品はたくさんあるのだけれど、その>>続きを読む

13th 憲法修正第13条(2016年製作の映画)

4.2

 アメリカでは、奴隷制が廃止された現在もなお間接的な形で奴隷的拘束が(特定の人種に対してはより厳しく)なされており、その一環で黒人=犯罪者という差別的なイメージが強く残っていることを示す内容のドキュメ>>続きを読む

赤と白とロイヤルブルー(2023年製作の映画)

4.4

 ベタベタのロマンティック・コメディ大好き~!主役の二人がかわいすぎる。続編もいつか見てみたいです。

SHE SAID/シー・セッド その名を暴け(2022年製作の映画)

4.3

 こんな恐ろしいことが現実に起こり何十年も続いていたのだと思うと胸が苦しくてたまらない。被害を受けた女性がなかなか声を上げられないことも、彼女たちの傷を想うと辛くなってしまう。それだけに、アシュレイが>>続きを読む

バービー(2023年製作の映画)

4.9

このレビューはネタバレを含みます

 ほんとに観てよかった!!!!キュートでありながら痛烈で、最初から最後までずっと楽しい。良いシーンが多いから人によって好きなポイントが違うんだろうな。いろんな人と語り合いたい映画。
 大統領や最高裁判
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クエンティン・タランティーノ 映画に愛された男(2019年製作の映画)

3.5

 ファンとしてはとても楽しめた。クリストフ・ヴァルツってほんとにスゴイ俳優だ。パルプ・フィクションが色褪せない名作なのは言うまでもないですが、イングロリアス・バスターズとジャンゴが大好きで大好きで・・>>続きを読む

デスプルーフ in グラインドハウス(2007年製作の映画)

3.8

 ラスト30分まで溜めて溜めて溜めてそれが爆発する瞬間が最高。溜めの部分が長すぎてだいぶ疲れるんだけど、我慢した甲斐がある。

ユージュアル・サスペクツ(1995年製作の映画)

4.8

 2時間以内で完成度の高い作品を見るとメチャメチャうれしくなってしまう。映像作品だからこそできる伏線のはり方も見事だし、ケヴィン・スペイシーの瞳がもう演技の「真髄」を語ってますよね・・・

レザボア・ドッグス(1992年製作の映画)

3.9

 タランティーノ作品は会話に魅力が詰まってますよね。レザボア・ドックスは、場面がそんなに大きくコロコロ変わるわけじゃないから人物のやりとりに目が行く。
 最初の会話シーンも面白いんですが、全部見終わっ
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さらば、わが愛/覇王別姫 4K(1993年製作の映画)

5.0

 最初から最後まで蝶衣の表情から目を離すことができず、彼の美しい表情に現れる激しさや切なさに涙する場面が何度もあった。シーンとして素晴らしいところは片手じゃ足りないくらいにはあるのだが、とにかく蝶衣の>>続きを読む

タワーリング・インフェルノ(1974年製作の映画)

4.5

 CGなしでこれどうやって撮ったんだ!?凄まじい映画。詐欺師と上品なおばあさんのカップルの描き方、この穏やかな愛がなんでもない時に生まれたものであったらどれほどよかったかと思わずにいられなくて、いや、>>続きを読む

キル・ビル Vol.1(2003年製作の映画)

4.1

 アクションがちょ~かっこよくて爽快!タランティーノは「この俳優でこういう芝居がみてみたい」のセンスが抜群ですね・・・

メタモルフォーゼの縁側(2022年製作の映画)

4.6

 序盤、いわゆる陰キャの主人公が落書きを消しているところにそれをからかったりしないイケイケの同級生が現れた場面、一瞬「警戒」してしまうのだがすぐにイケイケの彼女が現れて彼とともに去ってしまい、この作品>>続きを読む

もののけ姫(1997年製作の映画)

5.0

 ジブリで一番好きな作品。特にサンがアシタカに干し肉を口移しで食べさせてアシタカが涙を流すシーンが好き。死に至る祟りを受け怪我で(精神的には強くも身体は)弱った青年が「生命」の強さや美しさに触れた瞬間>>続きを読む

K.G.F:CHAPTER 1(2018年製作の映画)

3.6

 エンタメとして面白くなるツボをおさえてて音楽もいい。「いま何が起こってるんだ・・・?」が数回あったが、観てるうちに「なんだそういうことね」という感じで脳が処理をしてくれる。
 でも長時間の作品であの
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タクシードライバー(1976年製作の映画)

4.0

 “We are the people”においては“are”が強調され、福祉に目を向けて社会的地位のない人々の味方だという顔をしているが、政治に関心がなく自らの権利を主張することもない主人公は、“th>>続きを読む