十字架って、お助けアイテム的にああ投げていいもんなのか(笑)バディものとしてはアツい展開があって面白かった。
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「選べなかった」という結末にはホッとするところがあるが、学校で先生に「どちらが優秀か」を聞いて事情を知らない人間に判断を委ねようとするところ、優秀さをもって子どもを切り捨てるつもりが少しでもあったと>>続きを読む
胸が苦しくなる作品だった。何がイケてて何がダサいって、そんな評価は大人になればどうでもいいことだと気付けるけれど、子どものコミュニティは閉じていて、(家族との時間を除けば)学校の友人たちとの関係が彼>>続きを読む
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まず、アニメーションとして抜群の力がある作品だった。草むら、土、岩の上、地面の変化によって足音が変化するような、そういった丁寧さを全編にわたって感じることができる。
最後、塔の中の世界が崩れて、>>続きを読む
いわゆる「安っぽさ」の魅せ方が意識されて上手く表現されている映画だと思った。男女6人が撮ろうとしている映画や、高尚なものを撮りたがって作品と役者は別と言うのに彼女をポルノ作品に出したがらない男、ポル>>続きを読む
表現の一つ一つに意味を持たせるという意味で丁寧に作りこまれているだけでなく、観ている者の心に届く言葉を与えてくれ、景色を見せてくれる。複数の視点を通じて描かれる事象で、辛くなったり、愛おしくなったり、>>続きを読む
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パートオブユアワールドの歌唱が素晴らしかった。この歌を聴けただけでも映画を見た意味があると思う。アリエルの仕草や表情もすごくキュートで、王子の心の動きが描写されているのもあり、主人公カップルをいとお>>続きを読む
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恐ろしい作品を見た。女性に対する抑圧の様子が作品全体を通じて、ストーリーのみならず細かい表現まで生々しく描かれていて、ずっとゾクゾクが止まらなかった。
あらすじの通りサイードは「平凡な」人間であり>>続きを読む
会話劇を中心に暗い調子で進むため、つまらなく感じてしまう方もいると思う。だが、物語が予測した通りに進んでいくある意味での「気持ちよさ」や、予測の先に味わいのある捻りを入れてくる物語の巧さに唸った。>>続きを読む
被害者家族のストーリーについては、「あの時こうしていれば・・・」の積み重ねから見えてくる少年の未熟さや家族の情に、単純な怒りだけでなく、胸を締め付けられるような切なさを感じた。
一方、同棲中のカッ>>続きを読む
ペンを走らせるときの摩擦、ミット打ちのリズム、ケイコの周りは音であふれていて、観ているこちらも何気ない「生活」の音に心地よさを感じるが、ケイコにはそれが聞こえない。
ケイコには日常の「美しい」音が>>続きを読む
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細かな表現や些細な台詞に注目しながら(本作品は台詞からの情報が多めに感じるが)思考を巡らせると、自分や社会が日々向き合っている問題と強く結びつくように感じたり、そうでもないように感じたり、少し不思議>>続きを読む