めちゃゲニアさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

めちゃゲニア

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M(1931年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

猟奇殺人犯もそりゃ確かに怖いけれど、ラストの泥棒?たちによる民衆裁判も怖かった。
人殺しに法による権利などないとか好き勝手強気で叫んでいるのに、警察が入ってくるなり一変。先程までの自信とは打って変わっ
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未知への飛行(1964年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

めちゃくちゃ面白かったー!
キューブリックの「博士の異常な〜」と題材が一緒なので、原作者が訴えられたりもしたみたいだが、私はこちらの緊迫感ある方が好み。

三つ場所と、それぞれそこにいる人達の間で繰り
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

3.8

誰が見ても気持ちのいい終わり方とはこのこと。

アイスマン役の方の声は、今までの音声をAIでつなぎ合わせたものというのに驚き…!

フォロウィング(1998年製作の映画)

3.9

ノーラン処女作というので気になって観たが、この頃からもうがっつりノーランが出来上がっていた(笑)

インタビューも見たが、最近(当時の)の映画は人物の心情をよく描くが、対してフィルム・ノワールでは人物
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バッファロー’66(1998年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

逃避行劇にありがちな「死」で終わる、かと思いきや、そこで終わらせないラストの展開がとっても良かった。
ストリップバーのシーンがある映画にハズレなし?かも。
プログレをもっと掘りたくなった。

THX-1138(1971年製作の映画)

3.9

ハクスリーの『すばらしい新世界』とブラッドベリの『華氏451度』を合わせたようなディストピア。
映像の抑揚のなさを、感情を徹底的に配された世界観の体現と見るか、ただ単にリズムが悪く単調と見るかで評価が
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メリエスの素晴らしき映画魔術(2011年製作の映画)

3.8

メリエスの作品はものすごく大掛かりで、手間ひまかけて作られているが、フィルムの修復もまた、壮大で途方もない時間のかかる作業とは……。

修復し終えた、月世界旅行のBGM(Air)が、現代的だけど映像に
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銀河ヒッチハイク・ガイド(2005年製作の映画)

3.9

個人的には原作のほうが好きだけど、小説にない銃の下りはわりとよかった。
文章でもハチャメチャなものは、やはり映像化してもよくわからない(笑)
あと、こっちの映画版ゼイフォードの方がすごいstupid。

トータル・リコール(1990年製作の映画)

4.0

絶対ディック原作の方はここまで悪趣味ではないとは思うけど、これはこれでバカっぽくて面白かった(笑)ギミックのインパクトはすごい。
ラストに関しても意見が分かれているっぽいので、原作を読みたい。

未知との遭遇 ファイナル・カット版(2002年製作の映画)

4.5

オールタイムベスト。正直中盤くらいまではそうでもなかったが、あのラスト三十分のための序章だったと思うと納得。

そして、トリュフォーの映画を観る前に俳優としてのトリュフォーを先に観てしまったので、今度
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マイノリティ・リポート(2002年製作の映画)

4.3

思っていたより面白かった。ディック原作の映画をもっと観ていきたい。そしてスピルバーグももっと観たい。

白い馬(1952年製作の映画)

4.0

「赤い風船」よりもこちらの方が個人的には好み。
両作とも人間の欲深さと映像の綺麗さが両立している。

赤い風船(1956年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

タルコフスキーの「ローラーとバイオリン」に色の使い方や、街並みの撮り方がものすごく似ていた。やんちゃガキどもに狙われるちょっと孤独で非力な少年像も。影響を受けているのかもしれない。
ただ、こちらはファ
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燃えよドラゴン ディレクターズ・カット版(1973年製作の映画)

3.9

小さい頃からこの映画の切り抜きをよく見せられていて、気になっていたので鑑賞。鏡のシーンは中々のビジュアル。

博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか(1964年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

ラストに近づくにつれて、まるでディストピア系SFの世界観の始まりになってきて、笑わせられる。キューブリックはこんなのも撮っていたのか。

華麗なる大泥棒(1971年製作の映画)

3.8

こんだけ派手なポスターなのに、観たらかなり地味(というか淡々)だったのにびっくりした。

いや、カーチェイスとかベルモンドのアクション(おそらく命綱なし)はこっちがヒヤヒヤするレベルの迫力なんだけど、
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恋する惑星 4Kレストア版(1994年製作の映画)

4.0

初ウォン・カーウァイ。オープニング最高。
勝手にしやがれ的な小っ恥ずかしいところもあったけど、それがキザっぽすぎずに見えるのは、香港のカオスな街並みによって引き出されているものなのかもしれない。

バニー・レークは行方不明(1965年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

ボーマン船長が出ているとのことで鑑賞。めちゃくちゃ引き込まれた107分間だった。

それにしてもキア・デュリア、行き過ぎた性癖の役どころだったけど、同時にエロティックでもあった。

太陽がいっぱい(1960年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

初アラン・ドロン。本当に、アラン・ドロンのための映画!って感じだった。

ストーリーは申し分なく面白いし、こんなに鏡を緻密に計算して使ったショット
は見たことない。フィリップになりきるシーンに関しては
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夜と霧(1955年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

原作を知っているので、果たしてあの濃厚な話を30分で表せるのかと思ったのだが、全然違ってびっくりした笑
どうやら、こちらの映画の方はナレーションを当てている人の物語と知り、そりゃ違うものになるわと納得
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アメリカン・スナイパー(2014年製作の映画)

4.0

最近、『同志少女よ敵を撃て』や、『戦争は女の顔をしていない』などの、戦争の当事者にフォーカスした書籍を読んだので、これらの本との共通点を結びつけながら観てしまった。
アメリカでは保守派もリベラル派もど
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JUNK HEAD(2017年製作の映画)

4.1

圧倒的なクオリティー!

キャラの声は小さめ(任天堂キャラみたいな言語)に、効果音は大きく、という音の扱い方にはじめは慣れなかったが、この映画の世界の異様さを強調出来るいいアイディアだと思う。

ハン
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めまい(1958年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

これまでヒッチコックは何本か観てきたが、こんなにも色鮮やかなのには驚いた(今まで観たのがモノクロ多めだったというのもあるだろうが)。
アニメーション(ちょっとHOUSEっぽい)があったり、ラストのモヤ
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ある殺し屋(1967年製作の映画)

-

すご〜く地味な話だけど、人の心がコロコロコロコロ変わっていく様はなかなか面白かった。時系列が突然変わりまくるのも嫌いではない。

シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

やっと観に行けた!面白かった!!
愛が伝わってきました。OPをウルトラqから持ってきたのにはやられた笑

5話分うまいことまとまっているし、オリジナルのあのテンポの良さも現れていると思う。オリジナルを
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七人の侍(1954年製作の映画)

4.5

かなり長いので、なかなか手を付けられずにいたが、国立映画アーカイブで上映されるとのことで鑑賞。

結果、長いからと敬遠するのはもったいないほどに面白かった。その辺のハリウッド映画が霞んで見えるくらい。
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ローラーとバイオリン(1960年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

タルコフスキーの卒制。短い時間ながらも、厚みを感じるストーリー。
社会主義で表面的には平等ということにはなっているけど、実際関わってみると、労働者と金持ちの間には深い溝が横たわっているという現実。
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犬王(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

圧巻のオープニング。湯浅さんのやりたいことがもう存分に味わえた感じ。
ストーリーそのものはシンプルで、10分あれば説明できるくらいだが、それをいかに魅力的かつ、膨らみをもたせるかが、監督の腕にかかって
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あなたの顔の前に(2020年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

イントロダクションと一緒に鑑賞。こちらの方が個人的には好み。
人当たりはいいが、どこか影がある主人公の感情が、嫌でもじわじわ侵食してくる。切ないけど、ラストにちょっと救われる。