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初ホン・サンス。状況を言葉で明言せず、微妙な気まずさや、居心地の悪さを否応にでも感じられてしまうのが、ケリーライカートっぽく感じた。
くすぶってる主人公の夢に元カノが出てきて、何か役割を見つけ出そうと>>続きを読む
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モーションキャプチャーのシーンまでは本当に、なんじゃこりゃぁ(笑)という感じだったが、話が進むにつれて、カラックスの映画に対する愛、というか熱意をびしびしと感じることができた。
主人公の1日を通して>>続きを読む
圧巻の映像。
無酸素状態からの解放。
無重力状態からの解放。
生物としての根源部分を改めて実感する。
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前半は、いかにも実験映画という感じがしてちょっと辟易していたが、オチがちゃんとあったのでよかった(笑)
どこか不穏な空気が漂う町と相反するような、イタリアの田舎町のみずみずしい景色が狂気的にも見える。>>続きを読む
何がいいって70年代を感じるプログレっぽいBGMがめちゃくちゃいい。あの絵柄に絶妙に合う。
体感3時間くらいだったが、スパークスの長年の悲願である映画音楽のプロデュースが見れて、それだけでも見る価値があった。
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大佐がフランス軍の中に、元レジスタンスやアウシュヴィッツを生き残った人も加わっていると言う部分が印象的で、そういう人たちはどういう気持ちだったのだろうかと思うと、色々複雑な気持ちになる。
また、アルジ>>続きを読む
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ちょっと色々深すぎて整理できてないので、原作も読んでみて自分なりの解釈をしてみようと思う。
「哲学しない人間が真に幸せな人間」みたいな感じのセリフが出てきたとき、最近自分も似たようなこと考えていたので>>続きを読む
一通り見たあとに、その時のポーランドの歴史背景がわからなすぎたので、You Tubeで町山智浩氏の解説を観る。この映画が背負っている事柄の複雑さが改めてわかった。予備知識無しで見るとなると、地下水道の>>続きを読む
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初アンジェイ・ワイダ。ワルシャワ蜂起について軽く予習してから鑑賞したが、逃れられない絶望をここまで徹底して、しかも淡々と描くのは中々勇気のいることだと思った。
どうしようもない状況の中、それぞれ自分の>>続きを読む
やっと鑑賞。ゴジラは戦争のメタファーだと予備校時代の先生が言っていたが、思ったよりも内容が濃くてびっくりした。
後々のゴジラ映画のイメージで、怪獣という要素が押し出されているとばかりてっきり思っていた>>続きを読む
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押井版攻殻機動隊で目にしたショットと、ほぼ同じ構図があったのが気になり鑑賞。もちろんこっちの方が先だろうけど。
夫婦の愛に対する哲学的な会話は深いところまではわからなかったけど、なんだかんだでもう一>>続きを読む
映画館で鑑賞。キャラも立ってるし評価も高いが、いかにも「THE映画」的な演出が多いのが気になって、いささか中身が薄く感じられた。いや、いかにもな演出はあっていいのだけれど、今まで見たプラトニック・ラブ>>続きを読む
今まで見たヒッチコックの中で一番好きかもしれない。一つの場面と会話劇という、割と地味な要素だけでこんなに面白いものが作れるなんて。ゆっくり、ゆっくり回っていくカメラも良い。
音楽ドキュメンタリーの中ではオールタイム・ベスト。
色々と音楽は聴いてきたつもりだったが、スパークスはほとんど聴いたことがなく(Kimono My Houseのジャケ写知っているくらい)特に前情報も入>>続きを読む
どこを切っても構図がバツグンに決まっている。そして人物の細かい動きもとってもリアル。
内容に関してはわかったようなわかんないようなという感じだが、押井さん本人もよくわからんみたいなこと言ってたのでいい>>続きを読む
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汚れた血に続けて鑑賞。実際の時間よりかなり長く感じた(笑)
こちらのほうがストーリーの筋書きがわかりやすいなと思ったら、小説原作だった。
一人の人間が原因で、上流階級から転落していく様は最近見たテオ>>続きを読む
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オールタイム・ベスト。
ゴダールフォロワーなカットに大興奮。ゴダールの場合は計算的なのに対して、カラックスはかなり感覚的に撮っている気がする。それぞれの俳優が持つ動きとカメラワークのタイミングが絶妙だ>>続きを読む
テオレマ後に鑑賞。こちらはもう少し、ベースとなった神話をある程度理解しておけば良かったと思った。パンフレットを見てなるほど、と思うところが多かった。
初パゾリーニ。ゴダールとかとはまた違う難解さで、観た後しばらく呆然としてしまった。ストーリーだけを汲み取ると、とんでもない修羅場になりそうな感じだが、それがいやらしさなど通り越して、なんだか高尚なイメ>>続きを読む
子供でもそのくらいの分別はつくだろうということが、どうして大人に出来ないのか。実際に起きていた暴力のシーンは、見ていられないほどにキツかった。
権力者のターゲットが、この国ではLGBTの人だったが、場>>続きを読む
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ゆるくストーリーは敷かれているが、大体の映画にある、観客を飽きさせないための起承転結や変な誇張が無く、現実の私たちの普段の生活をそのまま眺めているような不思議な感覚だった。故に少々寝てしまったが(笑)>>続きを読む
彼らの音楽そのものは別段嫌いではないのだけれど、彼らと周りの人間(リスナーやメディアなど。後世の人間も含む)が作りあげた「どうだ!いいもんだろ?」という感じの空気がどうも好きになれない。
ある意味宗教>>続きを読む
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色々と突っ込み所はあるが、後半の展開は面白かった。監視カメラが多いとされるイギリスならでは(今は中国が一番多いらしいが)のテーマだった。
ボヘミアン・ラプソディを観た時に出てきたスタジオの話と聞いて、鑑賞。
恥ずかしながら、知らないバンドも何組か出てきたので、これを機にUKロックをもっと掘り下げてみようと思った。
しっかし、リアムは相変>>続きを読む
短いながらも、繰り返される差別という現実と、タイムループものというフィクションならではの要素が、非常に上手く融合していた。
パトカーのドアに刻まれた言葉ほど、空っぽなものは無いよね。
初チャップリン。テンポも良いし、ドリフっぽいオールドな笑いも良かった。でもそのユーモアに影が見えるのがいい。
サイレント映画って、言葉数は圧倒的に少ないのに、単語一つ一つの重みがましている気がする。終>>続きを読む
スマホ自体は形ある「モノ」だが、実際に使うのはその中の「アプリ」という物質感の伴わないサービスであって、その実態のなさゆえに、いつの間にかそのゴーストの思うままにされている…
資本主義の悪い側面がむき>>続きを読む
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かなり長かったが、淡々としたストーリーと独特の会話劇がめちゃくちゃ好みだった。中でも一番はやっぱりホテルの従業員の会話だが、死の話をしていても、湿った暗さを感じさせないのが印象的だった。
また、人間>>続きを読む
一週間前にドライヤーの「裁かるるジャンヌ」を観ていたので、同じ題材でも雰囲気がこうも変わるのかと思った。
裁かるるジャンヌの緊張感がこちらでは一切無く、寧ろジャンヌを裁く側の世俗性みたいなのが強調さ>>続きを読む
コンテンポラリーダンスの舞台とか見終わると、こんな気分になるのかなと思いました(笑)