めちゃゲニアさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

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カイロの紫のバラ(1985年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

初ウディ・アレン。メタ映画を語る際には外せない作品だと知り、鑑賞。
細かいところまで設定が行き渡っており、ギルを選ぶところまではセリフで伏線が読み取れたが、ラストの展開にはちょっと驚いた。
最後のセシ
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デッド・ドント・ダイ(2019年製作の映画)

-

以前からジャームッシュ作品はファンタジー要素が強いなと思って観ていたが、かなりそちら側に振り切った作品。思ったよりゾンビが人を襲うシーンがグロかった(笑)

会話劇のユーモアや小ネタは変わらず面白く、
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太陽と踊らせて(2020年製作の映画)

4.0

気負わずゆったり見れた。また一つ、聴く音楽のジャンルが増えそうだ。

オールド・ジョイ(2006年製作の映画)

3.8

言葉で表すのが難しい作品でもあり、それ故に映画でしか表現できないものがあった。

寄り気味のショットや流れるラジオの内容から、やるせなさをひしひしと感じたが、それと同時に、隣のおじさんが夢心地になるく
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最後にして最初の人類(2020年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

前半は包み込まれるような音楽と、似たようなカットが繰り返され、がくんがくんしてしまったが、中盤に現れた2001年〜のHALを彷彿させるような太陽がバーンと現れた瞬間、叩き起こされた(笑)

鑑賞後、ス
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東京物語(1953年製作の映画)

3.9

ジャームッシュを見始めて、やはりこちらも見ないとなと思い鑑賞。

ちょっと長い感じはしたが、後年の映画にとてつもなく影響を与えていることはよく分かった。
人物一人ひとりの感情が、説明的なセリフを一切用
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ストレンジャー・ザン・パラダイス(1984年製作の映画)

3.8

ダウン・バイ・ローが面白かったのでこちらも鑑賞。個人的にはダウン・バイ・ローの方がショットやストーリーも好みだが、こちらも良かった。

まだ2つしか見ていないのであくまでも予想だが、ジャームッシュの映
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2001年宇宙の旅 新世紀特別版(1968年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

数年前から観たいと思っていたが、なかなかタイミングが合わず、やっと鑑賞。しかも映画館で。

もうすべてが素晴らしかった…神業としか言いようが無い。
ストーリーも巷にあふれる人工知能モノかと途中までは思
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ダウン・バイ・ロー(1986年製作の映画)

4.5

前半はそこまで…といった感じだったか、ロベルト・ベニーニが出てきてから一気に面白くなった。
何かすごいことが起きるわけではないが、出来事一つ一つが印象的。
おそらく、普通の「ストーリーだけ」で進めてい
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夢幻紳士・人形地獄(2018年製作の映画)

3.7

いかにもな低予算感は否めない(でも嫌いじゃない)が、NHKの30分で横溝正史・江戸川乱歩シリーズのような雰囲気。
大林宣彦の「HOUSE」を連想させるような不気味でシュールなユーモアが印象的だった。
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8 1/2(1963年製作の映画)

4.0

思ったよりも難しく、話を追っていくのに一杯いっぱいで、見終わった直後はそこまででもなかったが、劇場を出てから家路につくまでの間で整理出来てから、じわじわと効いてきた。

少し尺が長くは感じたが、自分も
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ストップ・メイキング・センス(1984年製作の映画)

4.3

「アメリカン・ユートピア」に続き鑑賞。こちらの方がノれたかも。
パフォーマンスはもちろん素晴らしいのだが、映画的なショットがとても多く、ただのライブの記録映像に収まっていないところが、評価されている点
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アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)

4.0

トーキングヘッズはほとんど通ってこなかったので、楽しめるかどうか少し不安だったが、そんな心配はいらなかった。

曲、パフォーマンス、演出、全てに一貫性があり、アメリカの現状に対して踏み込んではいるもの
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J=P・ベルモンドの エースの中のエース(1982年製作の映画)

4.0

ジャン=ポール・ベルモンド傑作選で見た、「大頭脳」がとても面白かったので、同じ監督のこちらも鑑賞。

第二次世界大戦が舞台だが、政治色よりもコメディー要素が強く、大爆笑。

そして何より、ベルモンドが
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リオの男(1964年製作の映画)

-

そこまで好みではなかったが、インディ・ジョーンズの原点と言われる所以はよくわかった。

愛のコリーダ 修復版(1976年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

すごい。
しょっぱなからの大胆な濡れ場に、只々びっくりしっぱなしだったが、ただのポルノとは明らかに違う空気感だった。
吉蔵の絶命シーンの描写はなんとも秀逸だった。あのキレイな感じから、ラストのシーンへ
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SNS-少女たちの10日間-(2020年製作の映画)

-

ネットにはこういう人がいる、ということをただ話で聞くより、こんなふうに視覚的に嫌というほど見せられると、やはり事態を受け取る重さが変わってくる気がする。

見ていて一つ気になったのは、変態オトコ達は自
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大頭脳(1968年製作の映画)

3.8

昭和の「ニオイ」プンプンの、ベタなギャグシーン満載で、たくさん笑えました。

ベルモンドがルパン3世のモデルとも言われる所以が、なんとなく分かった気がする。

大佐の計画のアニメーションがいい味出して
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オー!(1968年製作の映画)

3.7

ストーリーはいかにもギャングモノの王道、という感じだが、初めのレースのアングルや、刑務所の食器を配るシーンなど細かいところの構図が効いており、洒落ていた。ファッションもいい。

ムッシュとマドモアゼル(1978年製作の映画)

-

私の好きなメタ的要素はあったのだが、いかんせんチープな感じがして、あまり好みではなかった。
色々突っ込みどころはあるが、それでも、あの飛行機のシーンと猛獣のシーンは圧巻!よくやったな……

ジャン=ポール・ベルモンドの 恐怖に襲われた街(1973年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

ベルモンドのアクション初鑑賞!

カーチェイス、立てこもり、街中でのド派手な追跡、激しい撃ち合い……
あらゆる王道アクションシーンを、ギュっと濃縮させたような2時間でした。

犯人の動機が、過去の出来
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第三の男(1949年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

サスペンスだけど人間ドラマが強めな印象。心が移ろいやすいのは男も女も一緒。

きまじめ楽隊のぼんやり戦争(2020年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

尺が長く感じたのと、私には皮肉が強すぎるように思えたのだが、考える事をやめた人間への批判精神がひしひしと感じられる。

個人的には食堂のシーンが好き。
そして「ほとんど動かない」片桐はいりが、とても良
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異邦人 デジタル復元版(1967年製作の映画)

3.8

ヴィスコンティ鑑賞2作目

背伸びして、高校生の頃に原作は読んでいたのだが、ほとんど内容を覚えておらず…
ただ、以前はムルソーの心理がよくわからなかった気がするが、今ならなんかわかる気がした。彼とは逆
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ヨーロッパ横断特急(1966年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

アラン・ロブ=グリエ2作目

映画を作る作り手と、彼らの口から生み出される物語の中の人々が、交錯し合うのがなんともたまらない。時々設定に矛盾が生じて、修正を入れていくところはちょっと笑える。
前半の道
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魔術師(1958年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

ベルイマン鑑賞2作目

ペルソナの印象が強烈だったので、構えて見ていたのだが、あのラストにはびっくりした。
前半、場面ごとの話が頭の中で繋がらなくて、追いかけるのに苦労したが、後半からの展開は面白かっ
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カサノバ(1976年製作の映画)

-

ちょっと長い気もするが、あのひっちゃかめっちゃかな『まぐわい』は、音楽も含めて可笑しくてたまらない(笑)
個人的にはハコの中での騒ぎが好きだな〜

HOUSE ハウス(1977年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

周りで見ている人が多かったので、鑑賞。

監督のフェチズムを、嫌という程見せつけられるので(笑)好みはかなりはっきり分かれそうな作品ではあるが、私の場合、ここまで「好き」を貫き通されると、何も言えなく
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狂った一頁(1926年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

最後の方、皆に面を被せるシーンなどは良かったが、喋っているシーンが多い割には字幕が一切ないので、なかなか入り込みづらいものがある。

モンタージュの手法はおもしろい。

怪異談 生きてゐる小平次(1982年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

初ATG映画。国立映画アーカイブにて。

怪談、とあったので、ユーレイ映画と思いきや少し違った。
和製ファムファタルな雰囲気。

この映画はもともと、横尾忠則のポスターで知ったのだが、見終わってから改
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