めちゃゲニアさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

めちゃゲニア

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怒りの日(1943年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

こちらはギャスパー・ノエが「ルクス・エテルナ 永遠の光」で引用していたので鑑賞。全部観て、引用部分はフリであったと知る。

どちらも中世における魔女裁判というモチーフは共通していたが、こちらは魔女と言
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裁かるゝジャンヌ(1928年製作の映画)

4.3

女と男のいる舗道での引用が印象深かったので、鑑賞。

史実に基づいて描かれたというストーリーで、前半は中世の感覚と神の存在の感覚がいまいちピンとこなくてモヤモヤしていたが、後半の、ジャンヌが死を勝利だ
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ダ・ヴィンチは誰に微笑む(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

以前からこの絵に関しては気になっていたので鑑賞したが、オークションで、アートに関する知識のない金持ちが集まる現代美術のジャンルで扱われていたのに一番びっくりした。

世界のトップレベルになるには、作者
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ダイ・ハード(1988年製作の映画)

4.0

小さい頃に見たが曖昧にしか覚えてなかったので再鑑賞。ラストこんなんだっけ?という感じだったが、十分楽しめた。
かっこいいアクションの裏に、組織が巨大になればなるほど、現実に目を向けないやつらへの痛烈な
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ルクス・エテルナ 永遠の光(2019年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

初ギャスパー・ノエ。好き嫌いがかなり別れる監督と聞いていたので、少し構えていたが、この監督の他の作品に比べて見やすい方ではないのかと勝手に推測。思ったほど過激ではなかった。
分割された画面でカオス感増
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最後の決闘裁判(2021年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

思ったよりすごい見やすかった。
Me too運動的なテーマらしいが、監督が伝えたかったのは、それも含めたもっと根源的な、所詮人間は自分が見たいものしか見ないということではないのか。
あの決闘シーンは固
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グランド・ブダペスト・ホテル(2014年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

前から気にはなっていたが、学校の先生から勧められたので鑑賞。

いやーめちゃくちゃ面白かったー!
美的センスが抜群にいいのはもちろんだが、時代によってその時の画角に合わせたり、「8 1/2」並みの畳み
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ディレクターズカット ブレードランナー 最終版(1992年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

押井監督が好きだと言っていたので、鑑賞。
攻殻機動隊まんまじゃん!というシーンが沢山あって、押井さんのインスピレーションの元を観られて良かった。
撃たれたシーンの映像美や世界観は申し分なかったが、個人
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ホーム・アローン(1990年製作の映画)

3.9

留守番ではないが、家に一人でいる時にあわせて鑑賞(笑)
撮り方も泥棒をやっつけるネタも、一つ一つが面白い◎
この映画で描かれるの家族像とマコーレー・カルキンの実の親と起こった出来事に、あまりにも落差が
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ナイトメアー・ビフォア・クリスマス(1993年製作の映画)

-

話としては軽すぎて色々と突っ込みたくなったが、ストップモーションを用いたアニメーションとしてのクオリティーが、めちゃくちゃ高くてびっくりした
(笑)
キャラクターの造形はどれも良かったが、個人的にはゼ
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欲望(1966年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

あらすじを読んで、もっと暗い映画かと思っていたら、全然そんなことなかった(笑)
終始、緊張感のある空気と享楽的な雰囲気が同居している変な映画だった。脱構築的な要素も感じたが、テニスシーンの後、写真家と
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GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊 4Kリマスター版(1995年製作の映画)

4.5

オールタイムベスト。ベルイマンの『仮面/ペルソナ』のような虚像と実像の境界、自分という存在の曖昧さなどの表現はもちろん素晴らしが、個人的には戦闘シーンなどの重要な場面で「水」が非常にうまく使われている>>続きを読む

ケルジェネツの戦い(1971年製作の映画)

4.0

悲しいかな、戦闘シーンがとても美しく見えた。音楽とのリズムがバチバチに決まっている。

ラ・ジュテ(1962年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

30分という短い時間だったが、とても情報量が多くて濃厚な作品だった。何度か見返して、時系列を整理するために紙に書いてみたりしたが、どこかでつじつまが合わなかったり。だが、それこそがこの作品の魅力なのだ>>続きを読む

海辺のポーリーヌ(1983年製作の映画)

-

「緑の光線」のあとに観たが、こちらのほうがしっくり来た。だが、やはりどうしても乗れなかった。

ただ、下手すれば安っぽくなるであろう内容だったが、それがいやらしく見えなく、とても自然だったのはやはりす
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緑の光線(1986年製作の映画)

-

初ロメール。
主人公が生理的にちょっとダメで終始冷めた目で観てしまったが、一方で、あのくさくさした感じに覚えがありすぎるので、あとから効いてくる映画だと思う。
ヴェルヌの小説の引用がちょっと気になった
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いぬ(1963年製作の映画)

4.0

とにかくベルモンドがめちゃくちゃかっこいい。本当にかっこいい。個人的には、今まで見たベルモンドの映画でかっこよさはこれが一番。
ストーリーもそれはもう面白かったが、ちょっと後半は顔がわからなくなってし
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薔薇の名前(1986年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

高校の時の世界史の先生が、異端審問の内容の授業の時に教えてくれた一本。

サスペンスとして面白いのはもちろんだが、なによりキリスト教のあらゆる問題を盛り込んでおり、中でも信仰によって(というかねじまが
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ロバと王女(1970年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

とにかく色彩がすごい。ストーリーは逆シンデレラかと思いきや、結局はシンデレラというそこまでひねった感じはないが、複雑すぎても、あの絢爛なセットが霞んでしまうだろう。

去年マリエンバートで(1961年製作の映画)

3.9

グリエが脚本(監督もした)の映画はいくつか観たが、どれも虚構と現実を行き来するような、そしてどんどんその境目が曖昧になっていくものが多く、本作はその最たるものだと思う。いくつか鑑賞して彼の話のパターン>>続きを読む

勝手にしやがれ(1960年製作の映画)

-

冒頭のシーンはめちゃくちゃ好きだが、
男女のお互いを試すような、探り合うようなやり取りが(ここが良いという人が多いらしいが)、個人的には恥ずかしくて恥ずかしくて…
ラストもちょっと出来すぎに思えてしま
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反撥(1964年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

冒頭の眼のシーンしかり、中途半端に切れるショットや不安を煽るドラムの音など、演出がとてもよかったが、支配欲見え見えな男どもの気持ち悪さの描き方は「うわ〜」ってなった(ほめてる)
そしてとにかくカトリー
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現金に体を張れ(1956年製作の映画)

-

これを見る前にヒッチコックを見ていたからか、キューブリックぽさはそこまで感じなかったが、ラストにかけてのショットはその片鱗を伺わせるものだった。このあと様々なジャンルの映画を撮っていくと思うと、やはり>>続きを読む

裏窓(1954年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

おもしろい!今までヒッチコックの作品はいくつか見たが、今の所これが一番ドキドキさせられた。
流れでは犬が鍵を握るが、そこにしっかり「隣人」の事を絡めるのがいい。

フラッシュのシーンが個人的には好き。

ピクニック(1936年製作の映画)

4.5

未完とあったが、短い時間の中でもしっかりと物語が成立しているし、何より印象派的な光の表現が最高で、ゆったりした気持ちになれた。雲が陰って雨が降るシーンもまた良し。
さすがルノワールの息子…!

パーマネント・バケーション(1980年製作の映画)

3.8

テーマにすごい若さを感じるが、この頃から既に台詞のセンスは秀逸。

(1960年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

実際にあった脱獄劇を元に…とあったので普通に終わるのかと思ったら、見事に裏切られた(笑)

ロラン役の人がこの脱獄劇の張本人だと知り、冒頭のメタ発言から本作を思い返すと、これまた面白い。