めちゃゲニアさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

めちゃゲニア

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私をスキーに連れてって(1987年製作の映画)

4.0

ずっと前から観たかった映画!国立映画アーカイブにてやっと叶う。

80年代の日本の音楽は耳にタコができるほど聴いているつもりだが、なんだかんだ言って、映像方面にはあまり足を踏み込んだ事が無かったので、
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天国にちがいない(2019年製作の映画)

3.6

シュールな出来事が、どの土地に行っても淡々と起きているのが面白い。若干単調にも思えるが、それがパレスチナも含めどこも、そんなに変わりのないところである、と強調するねらいがあるからなのか。
いずれにせよ
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音響ハウス Melody-Go-Round(2019年製作の映画)

4.5

ニューミュージック、シティ・ポップやテクノの大御所がわんさか出演していたので、これは観なければ…!と思い鑑賞。

ミュージシャン以外にも、プロデューサー、エンジニア、スタッフなどの人も出演していたが、
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夢みるように眠りたい(1986年製作の映画)

4.5

和田誠のポスターを見てビジュアルは知っていたが、それが上映されると聞いて鑑賞。

個人的にはとてもハマった…!
作られた年代を見ると、トーキー映画が生まれて何十年も経っている。サイレントにするというこ
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ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

4.0

知り合いで見ている人が多かったので、気になって鑑賞。

まず、オープニングの演出からしてやられてしまった…!全体を通して音楽の使い方とカメラワークがとても良かった。調べてみると監督はコメディアンでもあ
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真珠の耳飾りの少女(2003年製作の映画)

3.0

フィクションとはいえ色々気になるところはあったが、当時のオランダの空気感がとてもよく伝わってきた。
窓ガラスがちゃんと昔の作り方で作られたものだったのでびっくり。

しかし、奥さんあんなに気性の荒い人
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シェルブールの雨傘(1963年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

ロシュフォールの恋人たちに続いて鑑賞。

ジェヌヴィエーヴが「今は幸せ?」とギイ問いかけ、「幸せだよ」と返されて、何も言わずにそのまま立ち去るシーンがもう切なくて切なくて……

ロシュフォールの恋人たち(1966年製作の映画)

4.5

ミュージカル映画あまり好きではなかったのだけれど、これは違った…!ミシェル・ルグランの音楽最高◎

歌の歌詞一つ一つがしっかりその後の展開につながって、交差していくのが面白いのはもちろんだが、新旧の恋
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フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ(2015年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

演出はいかにもありがちっ……て感じがしたが、テンポよく進んでいくのはとてもよかった。映像にマッチした音楽も最高。引用も面白い。

スピーチの時、「飢えを助けたい、僕自身も飢えてるから」みたいな台詞はそ
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欲望という名の電車(1951年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

ヴィヴィアン・リーの地雷系斜陽族女の演技がすごい…!

どんどんおかしくなっていくけど、ただの狂人、という目線だけでみるとちょっともったいない。
「まっすぐですって?線路やどうろならともかく、人間の心
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郵便配達は二度ベルを鳴らす(1942年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

初ヴィスコンティ。
な……長い。

一つのものを手に入れるために他の何かを捨てて、やっと手に入れたとしても、今度は捨てたものへの未練が募る。そしてそれをごまかす為に、さらに別のものが欲しくなる。すると
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見知らぬ乗客(1951年製作の映画)

3.6

ヒッチコック4つ目

殺人シーンはこの前見た「望郷」とも通じるシーンがあった。人が死んでいく瞬間なのに、陽気な音楽が流れる。直接撮るのではなく、反射で見せるのもまた良い。

個人的にはテニスシーンで観
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オン・ザ・ロック(2020年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

先週の二本立てに続きソフィア・コッポラ。個人的には一番これが刺さった…!

今回のはミュージックビデオ感はあまりなく、セリフのやり取りで結構進んでいく感じ。もちろん小ネタも隅々まで行き届いてクスッと笑
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カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

エンタメ性◎!
久々に映画で大爆笑。

決して中身がある話では無いんだけれど、まず、劇中劇(ワンカットシーン)のストーリーに現実と虚構が入り混じり、さらにその後のメイキングで監督が監督役を演じつつも監
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望郷(1937年製作の映画)

3.9

ピーター・ドイグが描いていたので鑑賞

ヒロインのギャビーと愛人のイネスが実に対照的。そのへんを比べて観るのが面白かった。大抵のヒロインはファムファタルだよなぁ…
終盤のイネスの行動はなんとも切ない…
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ロスト・イン・トランスレーション(2003年製作の映画)

3.5

壮大なミュージックビデオ…!という感じ。
はっぴいえんどが流れるシーンが印象的。

39 刑法第三十九条(1999年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

ジャケ写で洋画かなと思っていたら、日本の映画だったので気になって鑑賞。

殺人事件の精神鑑定…と聞くと、怪奇大作戦の狂気人間や、真実の行方などを思い出すが、この中では一番話がしっかり作りこまれている気
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不滅の女(1963年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

前から気になっていたので鑑賞

こういう台詞はポツポツ程度の映画、かなり好き。
事故から後のシーンはちょっぴり眠くなってしまったので、まだ修行が足りない。

これは私の勝手な想像だけど、女はこのイスタ
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女は女である(1961年製作の映画)

4.1

初めてのゴダール。新文芸坐にて。

ゴダールを知ったのはみうらじゅんの「正しい保健体育」という本で。MJ流保健体育の本でレイアウトや構成が実際の教科書に近いのだが、そこの質問コーナーで「女子が体育館に
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仮面/ペルソナ(1967年製作の映画)

4.5

ムム…これはすごい…
見終わった感触としては、井上荒野の小説の読後感と似ている。物語の内容は違えど、頭の中をひっ掻き回されて、しばらく何もできない感じ。

一見、二人は対照的な存在に見える。相手の言動
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