沙月愛彩さんの映画レビュー・感想・評価

沙月愛彩

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ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ(2024年製作の映画)

3.5

もはや地上戦みたいな小人数対大勢のスピーディーで激しい銃撃戦アクションにワクワクするなと言う方が無理。
今回は全体的にちさと(高石あかり)の肉弾戦も多く、格闘のリアルな動作が随所にみられ、銃撃だけでな
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春に散る(2023年製作の映画)

3.0

枯れた連中・後がない面々・刹那主義ー。文芸作品的コーティングが施されているけれども本質はありきたりなスポ根ドラマの都合の良いつまみ食い。年寄り目線の責任回避型スポ根ドラマで、“美味しい部分”が一つもな>>続きを読む

BECKY ベッキー(2020年製作の映画)

3.0

主人公ベッキーのすさまじい怒りとあらわになる凶暴性は、加減というものを知らないティーンの持つヤバさが想像以上に溢れている。静かな別荘地で繰り広げられる“一人ゲリラ戦“。大人が思いつかないハンドメイドで>>続きを読む

ジョン・ウィック(2014年製作の映画)

3.5

人気・評判のシリーズ故に鑑賞前のハードルを上げすぎてしまった。

起承転結の承で1対多の銃撃戦になる展開の必然性に説得力を持たせるような脚本の緻密さはなく、「銃撃戦を見せるための展開」という感じが出す
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The Witch/魔女(2018年製作の映画)

3.5

一つ間違えば嘘臭くなるようなテーマをリアルな演技と描写で魅せる力量にやられた。前半で地味めJKの日々を見せられたっぷり感情移入させられた後、窮地で表れた「魔女」の才能は、闇を切り裂く卓越した暴力という>>続きを読む

秘密(1999年製作の映画)

4.0

『分身』と『秘密』を見比べ。質感としては分身が好きだが本作の勝ち。
小林薫の体臭が伝わってきそうな人間くさい描写が続き、中盤で「あれ?単調?」と思ってしまうが、すべてを回収した結末は切なさが心に響く。

暴力教室(1976年製作の映画)

3.5

薄暗く荒れた雰囲気は今の映画には出せない。中盤で無抵抗の一応生徒である舘ひろしをボコボコにする一応先生の松田優作が最高に凄惨だっていう期待裏切らないバイオレンス描写とさも当然のように出てくる小細工なし>>続きを読む

新幹線大爆破(1975年製作の映画)

3.5

パニック映画ではない。指令・警察・犯人の駆け引きが前面に出ていて思惑が交錯。宇津井健の指令長の誠実ぶりが正義のヒーローみたいで若い頃観たら多分憧れるわ。前半の正面衝突回避の攻防はスリリングで見応えある>>続きを読む

赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。(2023年製作の映画)

3.5

童話の世界で童話のキャラが矛盾に気が付いていき謎を解き明かそうとするストーリーは、細かいことを気にしてはいけないはずのファンタジーの中に論理が入り込み、誰もが知っている設定故に意表を突かれるというなか>>続きを読む

禁じられた遊び(2023年製作の映画)

3.5

クライマックスの化け物のCG合成っぽさからはどうしても“作られた”感じが否めない。ちぎれた指や生首を出す覚悟があるのならもう少し「ゾンビ」的なリアルグロ志向で貫いても良かったのではと思う。

落雷で起
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キングダム 運命の炎(2023年製作の映画)

4.0

若き王・嬴政(吉沢亮)脱出劇の回想で紫夏(杏)に励まされる優しい話から緊迫の馬車アクションへ運ぶストーリーの起伏に本シリーズの良さが凝縮して表れている。

どん底状態から味方の奮闘に鼓舞され天下取りへ
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惡の華(2019年製作の映画)

3.0

作品世界に奥行きが加わり各キャラが愛おしく思える一方、大事なところでパワーダウンする演出が惜しく、青春映画のようなまとめ方に納得がいかなかった。

〈原作前半のエピソード〉はオリジナルな脚色ほぼなしで
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映画 ネメシス 黄金螺旋の謎(2023年製作の映画)

3.5

“楽しめるけどパンチの効きが今ひとつ”なのはテレビ版と同様だが、悪夢と現実が交錯するタイムリープ風+サスペンス風となったこの映画版は、意識をコントロールする技術を逆手に取って敵を出し抜いたり、拡張現実>>続きを読む

ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー(2023年製作の映画)

3.5

殺し屋だって締め切りを守らないといけないー。「ない話」を「ありそうな世界」で自然に描き出す本作は、「好き」になるエッセンスが溢れていて、第1作同様気づいたら没入している魅力がある。

ちさととまひろの
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殺人鬼から逃げる夜(2020年製作の映画)

3.5

不運な流れから執拗な殺人鬼に追いまわされる。ハンデが足枷に。後半はスリリングな攻防戦に緊張。極限まで追い詰められた主人公の感情表現がリアル。“耳が聞こえない”ことで感じる怖さや理不尽さを追体験できる。

シグナル100(2020年製作の映画)

3.0

ありえない自殺表現の極北だが、映像と音響の効果がすぎる感。スピード感と音と血しぶきですごくひどそうに見せている。自殺スイッチが入ったときの半狂乱の演技は良いとして、高速で自分を殺めてしまうシーンは、な>>続きを読む

ハルチカ(2017年製作の映画)

3.5

『セーラー服と機関銃 -卒業-』から1年経った橋本環奈。よりレベルアップした表情の演技とセリフ。微妙な表情の変化と間がいい。泣きじゃくるシーンもわざとらしくない。

「高校生」が板に付いている。もちろ
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かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~(2019年製作の映画)

3.0

予告編でオチを言ってしまっていること。本作の一番ダメな点はこれに尽きる。オチがわかっているから今ひとつ入り込めず鑑賞していて落ち着かなかった。

花火大会のシーンがどうにもしょぼいことを除けば一つ一つ
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午前0時、キスしに来てよ(2019年製作の映画)

3.5

王道ロマンスの様式美を踏襲したお姫様物語はテンポ感あって意外と心地よい。その王道ぶりは『1ページの恋』を遥かに上回るくらい徹底している。

橋本環奈は絵に描いたような奥手な少女を絶妙なさじ加減で好演。
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キングダム2 遥かなる大地へ(2022年製作の映画)

4.0

騙し合いなどの複雑な人間関係は控えめで、映し出される古代中国っぽい景色は前作と比べて種類が少ないが、そういったことを気にさせない壮大なスケールと迫力、人間ドラマ込みの展開と演技で魅せる歴史アクションド>>続きを読む

劇場版 ルパンの娘(2021年製作の映画)

3.0

茶番なのに不思議と引き込まれるマジックがテレビ版より弱い。ゲームのように「はいどうぞ」といわんばかりに用意された冒険必須設定で序盤から激しいアクションだから唐突感が先に立ってしまい、どうしても緊迫を感>>続きを読む

かぐや様は告らせたい ~天才たちの恋愛頭脳戦~ ファイナル(2021年製作の映画)

3.5

コミカルキャラのギャグも物語のアクセントにとどめていて無理がないし、白銀(平野紫耀)とかぐや(橋本環奈)の頭脳使いすぎな恋愛駆け引きもストーリーにうまく溶け込んでいて、作品全体を貫くラブストーリー最後>>続きを読む

ブラックナイトパレード(2022年製作の映画)

3.5

独創的かつシュール。突き付けられるリアリズムとファンタジーの狭間で非リア充青年になりきった吉沢亮の雰囲気と演技が物語を牽引し、観客を2時間座らせる。

裏を返せば、設定の割には一つ一つの展開が地味に感
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湯道(2023年製作の映画)

2.5

ストーリー展開が単調で最高に面白くない。脚本が弱いよ、ツッコミどころ満載だよ。退屈この上なく、開始20分で退席しようかと本気で考えた。予告編ではドタバタ劇かと勘違いさせるけど、本編観たら全然違ったよ。>>続きを読む

べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

3.5

まるで朝食のパンでも焼くかのように殺しを実行するJK殺し屋二人組はバイトの面接行ったり普通に表社会で揉まれている。ミスマッチとギャップをすぐそばにある日常の中に描く刺激。

都会のどこかにいそうな2人
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シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション(2018年製作の映画)

3.5

漫画実写化としては評判通りの良作。

銃弾スローなどCGを使ったアニメ的表現は実写に徹してほしい気もするが、独特のぶっ飛び具合、カッコ良くて後味悪くない擬似ハードボイルド感、上品で大人の色気だけど人
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科捜研の女 -劇場版-(2021年製作の映画)

3.5

怪しげな事件とやり手科学者の細菌実験。世界を揺るがす何かがあるのかといえばそうでもなく、事件の割にはさほど緊張感のない演出。

科学捜査で真実に迫ることに重きを置いてアクションとか人情は控えめ。ハラハ
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三度目の殺人(2017年製作の映画)

3.0

供述が二転三転する犯人と明るみになる「事実」。福山演じる合理的な弁護士が次第に共感していく…。嘘か本当かと掻き回される頭の中。

明快に謎が解けず、雲を掴むような話のもやもや感は、推理小説のようにはい
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カラダ探し(2022年製作の映画)

3.0

中盤までは退屈。
リセットされる惨殺、不気味というより直接的な暴力、だんだん下がっていく不気味度…以上3つが理由。
序盤で主役・明日香(橋本環奈)が無惨に殺される。口の中に腕を突き刺され、顎が外れたよ
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バイオレンスアクション(2022年製作の映画)

3.0

原作の持つハードボイルドな世界観を薄めてしまっていて、“安全な映画”にできあがっていた。
橋本環奈演じるケイは、素早くしなやかな身のこなしと卓越した銃さばきで多人数の標的を次々仕留めていくが、頭を撃ち
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キングダム(2019年製作の映画)

4.0

最初から映像的スケールが並の作品とは段違い。古代中国を再現したリアルな民家とその村の背景に映る広大な草原風景。後半に出てくる山の民のいる世界なんて山水画のような厳かな美しさ。
そして、8万軍勢の隊列の
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弱虫ペダル(2020年製作の映画)

3.5

アキバヲタクがひょんなことから自転車競技に参加する流れは斬新だが、主人公・坂道(永瀬廉)の“仲間大事”な純真さには感情移入しづらいし、汗と涙の正統スポーツ青春ストーリーにして少年バトル漫画のようなノリ>>続きを読む

小説の神様 君としか描けない物語(2020年製作の映画)

3.0

ドラマ盛り上がらない青春ロマンスもどき。
“作られたドラマ”感が終始拭えず、感情移入できない。

学校に2人も小説家がいて、合作に取り組む―。
斬新な設定だが、蓋を開けてみればありきたりな青春ロマンス
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新解釈・三國志(2020年製作の映画)

2.5

武将たちの軽いノリの掛け合いが笑えない。
劉備(大泉洋)を始めとする英雄や側近たちがゼロ年代頃の東京的若者言葉(+北海道訛り)・流行り言葉で軽いノリの掛け合いの繰り返し―。

「吉岡里帆が出ている宝く
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セーラー服と機関銃 卒業(2016年製作の映画)

3.5

もしかして化けるかも。そう予感させる演技が一ヶ所以上あり、そこを観るためだけでも価値がある。橋本環奈の「性能」を引き出した最初の作品。「どうせアイドルでしょ?」の先入観をぶち壊す。
(※2017年鑑賞
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奇跡(2011年製作の映画)

4.5

こどもたちの日常の一場面を切り取ったようなリアルさに驚かされるまさに奇跡の作品。巧みなストーリーとか華やかな演出とか壮大なスケールは一切ないけど、こどもの悩みや冒険心をごく自然に描き出した“超ドキュメ>>続きを読む