このレビューはネタバレを含みます
訳ありの過去を背負った男が、淡々と日々を過ごしながら老いてゆく話、と思っている人も多いかもしれないが、違います。
確かに主人公は、何か訳ありな過去を背負ってるが、明確には語られない。中盤に登場する姪や>>続きを読む
近年・すっかりB級俳優ポジションが定着してしまったニコラス・ケイジの存在自体を逆手に取り、「本人役」として起用した怪作。ストーリーがどうとか、そういうことではなく、ニコラスの怪演を楽しむ映画。コレをき>>続きを読む
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原作漫画は未読だが、本当につげ義春がこんなストーリーを描いたんだろうか?旧日本軍が出てくる時点で、違和感あり。
主人公は、つげ自身と、かつての師匠である水木しげるを合体させたような設定で、おまけに物>>続きを読む
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萩尾望都の名作漫画「メッシュ」シリーズのひとつ、「千の矢」を思い出した。
結局主人公は、男か息子かを選ぶにあたり、ふんぎりのつかない自分の気持ちを自ら後押しするにあたって息子を理由にするんだが、結果的>>続きを読む
事実上、2人しか登場しない。その2人が、終始、やっているだけの映画と言ってしまえばそれまでなんだが、いわゆる超美形ではない瀧内公美の存在感が、映画にリアリティを加えている。リアルな、身近な美人。彼女の>>続きを読む
そもそも、前作「グラディエーター」がなぜ、名作とされてるのかよくわからない私は、少数派かもしれないが、今作もまた、よくわからない。冒頭の海戦シーンのCGは何だかビデオゲームのオープニングムービーみたい>>続きを読む
1960年代、まだ戒厳令下にあった台湾が舞台。密告や政治犯の摘発、拷問などが溢れていた時代に、自由を求める若者たちの、とてもシリアスなドラマをホラー映画に仕立てあげた離れ技が見事!登場人物の男子高校生>>続きを読む
フルCGアニメの初期の作品なので、キャラクターが、いわゆる「無気味の谷」のサンプルとして語られることも多いんだが、アマプラなども含めて、もう何十回も見ている。特に前半、目的地までの道中、ファンタジー炸>>続きを読む
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あの宇宙人が登場する必然性はまったくなく、「突然やってきた世界の終わりの中で、『生きる』ことについて考察する」映画。主人公は最初から病気で余命が少ない設定なのだが、宇宙人来襲に伴って、生きることに改め>>続きを読む
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二人の人間関係を、どうやって決着させるか困ったので、片方を唐突に死なせるという安易な展開。途中で出てくるファンタジー展開は、多元宇宙でのもう一つの事実上ってことでいいの?
「まさかこういうオチではないだろうな?」と思っていると、ホントにそういうオチだったという、この監督のパパの昔の某作品と同じオチ。全く意味不明のつまんない映画。
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最後、スターになったビリー(実際の英国バレエのスーパースター、アダム・クーパー特別出演)を父ちゃんと兄ちゃんが観にくる。舞台袖に、「その他大勢」で出ていたダンサーが戻ってくるのと入れ替わりで、ビリーが>>続きを読む
テレビなどで流れる予告編を見て、戦争アクション映画だと思って観に行くと大間違いなので、ご注意。本作はあくまで、主人公であるジャーナリスト4人組が、ニューヨークからワシントンDCを目指す途中で出くわす、>>続きを読む
映画の構成は、あの怪作「ダンサーインザダーク」と同じ。
前作は、ちょっとおかしかったジョーカーが、本格的におかしくなるまでの話だったが、今回は最初からの最後までおかしくなり切っていて、妄想と現象の区別>>続きを読む
まあ、面白いんだが、話の焦点がよくわからない。タイムスリップしてきた侍を通して、失われた日本の美徳を取り戻そう、と言いたいのか、日本の時代劇の伝統を守ろうと言いたいのか。
登場人物たち相互の人間関係の>>続きを読む
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実話に基づくとされるブラックコメディ。前半、ちょっとテンポが悪い。主人公が、最初はオドオドしながら、だんだんその気になってきて、ニセ殺し屋を演じることにのめり込んで行くうちに・・・。スッキリ爽やかなエ>>続きを読む
大事件や登場人物の驚きの過去、などはなく、普通の人たちの普通の生活が淡々と過ぎゆく中、途中、いろんな人間模様が描かれる。登場人物は、脇役に至るまで基本的には皆善人で、安心して見ていられる。そして見終わ>>続きを読む
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事実に基づくフィクション、との断り書きが冒頭に出るが、基本的には、朴大統領暗殺のどさくさで全斗煥が全権を掌握する話。全斗煥を極悪非道の悪人と断罪するスタンスが潔い。
それにしても、韓国映画のパワーはす>>続きを読む
かつて、「エイリアン2」の監督を引き受けたジェームス・キャメロンは、リドリー・スコットの本家エイリアンと同じことやってちゃ勝てないと判断し、あの、「史上最高の続編」の一つとされる傑作を生み出した。で、>>続きを読む
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この手の映画、最後、どっやってオチをつけるか困った場合、敵が死ぬのはもちろんだが、主人公まで死んじゃうパターン多し!!で、あえてハッキリ描かず、後日、続編制作が決まると、実は死んでませんでした、と来る>>続きを読む
前評判として、「某国政府が『いい人』として登場する」と聞いていたので、「映画制作の出資にからんで配慮したのか?」とか何とか、映画の本筋とは無関係な理由で見そびれてたんだが、思ったほどの「配慮」ではなく>>続きを読む
女性への抑圧とそれに対する抵抗とか、そいういうテーマをマブせば何でもOK(というか、マブさなきゃいけない)みたいな風潮は、もういいです。
もっとヘンテコな、「狂った女性作家と、彼女に振り回される周囲>>続きを読む
何が描きたいのかさっぱりわからない映画。CGも、ショボいぞ。
ハリウッド映画はもはや、実話物、伝記物、マーベル系、ディズニーアニメしかネタがないのか?アダム・ドライバーは、「イタリアの企業家役」の専>>続きを読む
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フュリオサの少女時代が長い。アクションシーンは流石の緊迫感だが、少ない。フュリオサがなぜ、「子産み女の部屋」から脱出後、無事にイモータンジョーの下っぱ子分として生き延びてるのか。女だとバレてるようだが>>続きを読む
映画の冒頭、「この映画はプリンス財団の許諾を得ていないので、楽曲は使えません」との断り書き。予想通り、関係者のインタビューだけで構成された、ちょっと薄味の映画でした。上映時間も1時間ちょっとだし。関係>>続きを読む
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ニコールキッドマンが、国連の同時通訳者の役なんだが、彼女には申し訳ないが、こういう知的な職業の役は似合わない・・・
で、ひょんなことから要人暗殺計画に巻き込まれてしまい、シークレットサービスのショーン>>続きを読む
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お猿さんどうしが勢力争いしてる世界。そこに登場する、ちょっと雰囲気が違う美少女。他の人間は、「恐竜100万年」みたいな格好なんだが、彼女だけ、コジャレたダメージ加工のジーンズ(にしか見えない)をはいて>>続きを読む
前作からあいも変わらず、登場人物たちの行動が意味不明。音をたてたら、コワい宇宙人に襲われちゃうんだろ?なぜ、「ここで待て」という簡単な指示に従えない?あの、海辺にたむろする人々は、何がやりたかったの?>>続きを読む
簡単に、「大人の恋愛モノ」には分類しきれない、いい味の佳作。しかしいつも思うんだが、この手の映画に登場する、「お邪魔虫」としての夫はいつも、人間的な魅力を全く感じないキャラ設定なのは、なぜでしょう?か>>続きを読む
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男1人に女2人、この関係をどうやって解決するかは、映画や小説などの永遠のテーマだが、今回は、反則技とも言える超古典的な手法で、一応のハッピーエンドに至る。まさに、シェークスピアの「ハムレット」のセリフ>>続きを読む
全然怖くない。
安いホラーによくある「ビックリ音響」はあるけど、オリジナルのオーメンのような禍々しさはなく、この期に及んで、続編があるかも、みたいな終わり方。
あんなホノボノな生活、どうやって作り上げ>>続きを読む
過去のノーラン監督作と比べて、全くテイストが違う。いわゆる実話物、伝記物。オッペンハイマーの苦悩が延々と描かれ、ほぼ全編、会議室で物語が展開するんだが、いまひとつ共感できない。
Part 1と比べると、ちょっと薄味な感じ。Part3に向けて、いろんな人のチョイ見せ出演が続出(レア・セドゥとか、アニャ・テイラー・ジョイとか)。前作でもたくましかったお母さん、今回は身重の役なんで>>続きを読む
摩訶不思議な、夢とも現実ともつかない出来事が次々と発生し、夢とも現実ともつかないラストに至る。その摩訶不思議な出来事は、とても面白いんだが、ラストが弱い。結局、話をキッチリ終わらせられず、いわゆる「観>>続きを読む
「英雄か、悪魔か」などという宣伝文句だが、かなり薄味。全く「悪魔」感がない。「ナポレオンの生涯・総集編」という感じで、サクサク話が進む。ジョセフィーヌとの出会いと別れも、とてもあっさり。CGを多用した>>続きを読む