あやかさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

赤い闇 スターリンの冷たい大地で(2019年製作の映画)

4.0

ホロドモールの容赦ない衝撃的な内容な上にモノクロ映像の妙な怖さがあって見終わった後も強烈に頭に残ってる。第二次世界大戦のジェノサイドといえばユダヤ人大虐殺ばかり取り上げられるけど、本当に色々な国で信じ>>続きを読む

プラトーン(1986年製作の映画)

3.9

憎しみの連鎖が敵味方だけでなくて内輪で起きていたことを描く戦争映画珍しい気がする
「生き残れないかもしれない」疑惑、憎悪と戦った極限の闘いを歴史の中に埋もらせないように伝達しているこの作品を知れて良か
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トップガン(1986年製作の映画)

5.0

渋かっこいい!!!!なんでもっと早く見なかったのか超後悔してるくらいめっちゃ良かった〜!
これ見て夜更かしして、次の日寝坊したけど全然後悔してない

ザ・メニュー(2022年製作の映画)

5.0

特に音をこだわってる作品だからこそ映画館で見れて良かった!ひっさしぶりに映画館行って、やっぱり私はここで見るのが1番好きだなって思った。
シンプルに料理1品1品の芸術的な美しさと厳格に規律が取られてい
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善き人のためのソナタ(2006年製作の映画)

5.0

ドイツ映画見る時、ホロコーストが題材の作品が多かったから題材が新鮮だったから余計面白かった!ドイツって思ってた以上に複雑な歴史が多い国だな、もっと色々見てみようって思った
ヴィースラーの「私のための本
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名もなきアフリカの地で(2001年製作の映画)

5.0

第二次世界大戦のユダヤ人大虐殺を扱った物語の舞台がアフリカというユニークな設定が面白い。ナチスドイツの愚行を観客が目の当たりにすることもない。この視点珍しくて面白い。
本作はユダヤ人への差別だけでなく
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イングロリアス・バスターズ(2009年製作の映画)

5.0

クエンティン・タランティーノ節炸裂してる痛快コメディ映画でした。ナチスドイツのユダヤ人大虐殺を扱う今までの作品と切り取り方もモチーフも全く違うインパクト大な内容だった!し、話の展開が全く見えず、最後に>>続きを読む

スラムドッグ$ミリオネア(2008年製作の映画)

5.0

扱う題材としては現実味ないけど、内容がとにかく濃いし、「インドの本当の姿」を目の当たりにさせられる、このバランスの良さがめちゃくちゃ刺さった!同じ環境で育ちながらもラティカを愛する意志の強さを持つ弟と>>続きを読む

パリ、テキサス(1984年製作の映画)

5.0

ゼミの先生のオススメでとりあえず見てみるかあくらいのテンションで見たけどめちゃくちゃ刺さった!徐々に登場人物の関係が縮まり、過去の出来事を遡っていく「旅」のようなストーリーがロード・ムービーならではの>>続きを読む

マルモイ ことばあつめ(2018年製作の映画)

5.0

母国語を学び、母国語を話す当たり前が当たり前じゃなかった時代で、民族の精神・命を懸命に守り、未来に残そうとした人がいるからこそ今がある。そんな大切な歴史を、精神を教えてくれる作品でした。パンスがハング>>続きを読む

ユナイテッド93(2006年製作の映画)

5.0

 ハイジャックなんて滅多に起きない「平和ボケ」した社会だったからこそ、9.11は信じられない衝撃的なテロ事件だったんだろうな。一瞬にして何千もの人の命が目の前で奪われる瞬間をリアルタイムで目撃した人の>>続きを読む

ダンケルク(2017年製作の映画)

3.5

 戦時下の「命の救出」をテーマにした作品はなかなか見たことなかった。海・陸・空で繰り広げられる国を守る為の戦いと地獄が交差するストーリー展開がクリストファー・ノーランらしいなって思った。ドイツ軍をあえ>>続きを読む

テルマ&ルイーズ(1991年製作の映画)

5.0

 男性社会で痛めつけられながらも何だかんだで笑顔に溢れる2人の旅に元気を貰えた。自立したカッコいいルイージに刺激を受けて、逞しく変化していくテルマ、、、。誇り高く生きる2人の関係性が最高でした。決して>>続きを読む

ジャンゴ 繋がれざる者(2012年製作の映画)

3.9

西部劇食わず嫌いしてただけで案外面白い!誇り高く生きるジャンゴカッコ良すぎる、、、

グランド・ブダペスト・ホテル(2014年製作の映画)

3.7

 鮮やかな色彩によって生まれるファンタジックさ、カメラワークの緩急の付け方によって生まれるストーリーのスピード感がウェス・アンダーソンの独特な世界観を作り上げているんだね。でも社会情勢が見え隠れしてい>>続きを読む

誰も知らない(2004年製作の映画)

4.5

 かなりの衝撃作だった。ただ普通に学校に行きたい。ゲームがしたい。友達が欲しい。野球がしたい。ただ普通に行きたいだけの普通の子供なのに親の無責任さによってこんなに人生が変わる。血が繋がっていても誰も手>>続きを読む

ひまわり(1970年製作の映画)

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 いつの時代だって反戦映画は一貫して戦争は残酷なものだっていうメッセージが込められているのに21世紀の今でも戦争が続いてる現実って何なんだろうかって思ってしまう。
 オープニングとエンディングで映るひ
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パワー・オブ・ザ・ドッグ(2021年製作の映画)

4.3

 徐々に不穏な空気が漂ってたけどそれにしても驚愕したラスト。西部劇への苦手意識を払拭してくれた作品になった。
 その時代のセクシャリティに翻弄されて生きるフィルがピーターの優しい一面に触れた時の顔が印
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

 見て面白いじゃなくて見た後に考えてこそ面白みが出てくる作品で私的にはなかなか魅力的だった。内容が難解で理解しきれなかったけど言葉に力が宿ってるから見入ってしまう。でも詩的すぎる気もするし、尺長めだし>>続きを読む

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

5.0

 歌を扱う作品が大好物で大きく期待をして行ったはずなのにそれを余裕で超えてきてびっくりした。ハンディを抱えながらも一家は比較的明るくてクスッと笑える部分もあったけどやっぱりのけ者にされてしまう悲しさも>>続きを読む

明け方の若者たち(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

 明大前が舞台だからっていうノリで見たけどかなりリアルでびっくりした笑こういう大学生いるよね〜わかるわかるって。思った以上に刺さって余韻に浸るために小説まで買った。寝ずに迎える朝方の空がなんか好きな理>>続きを読む

家族を想うとき(2019年製作の映画)

5.0

 優しさが無くてルールというレールから外れることを許さない社会の冷たさとお互いを想うからこそぶつかり合う家庭環境の複雑さが苦しくて苦しくて涙が出ないくらいショッキングな映画だった。守らなくてはいけない>>続きを読む

サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~(2019年製作の映画)

5.0

 自分がいきなり聞こえなくなった時に受け入れられるのか、ましてや音楽を生業としてる彼にはそんな簡単なことじゃ無かったと思う。聞こえないという孤独感は一生付き合わなければいけないし、今まで美しかった彼女>>続きを読む

ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)

5.0

 スパイク・リー監督らしい皮肉全開の内容になっていて、その強烈さが観客に現実をしっかり理解させたい強いメッセージ性を感じさせてくれる。映画を通してこんなに「世界を変えなければいけない」っていう強い気持>>続きを読む

トレインスポッティング(1996年製作の映画)

3.7

 間違えて先にT2を見ちゃったから答え合わせ的な感覚で見ちゃった〜〜けど想像より面白かった
 汚い描写はちゃんと汚いし、ラリってる時と禁断症状に苦しんでる時の描写もちゃんと気持ち悪い。容赦ない描写が多
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tick, tick...BOOM!:チック、チック…ブーン!(2021年製作の映画)

5.0

20歳を迎えた年だからなのか今年1ブッ刺さった。もう20歳になってしまったのかあ、自分って何を持ってるの?そろそろ”普通”に何かを持ったり、何かを目指さなくていいの?ってぼんやりとこんな感じで悩んでた>>続きを読む

ファーザー(2020年製作の映画)

5.0

 認知症を疑似体験させられるような構成が上手すぎる!今見てる景色も自分自身(アンソニー)も何もかも本当の世界なのか信じられなくて、『自分は大丈夫でありたい』気持ちから人に当たってしまうアンソニーの姿に>>続きを読む

ティファニーで朝食を(1961年製作の映画)

3.8

 オードリー・ヘップバーンが出てる作品初めて見た!めちゃくちゃ見てみたかったから良い機会になりました。
 メッセージ性を深く考えるとあんまりハマらないけど、ストーリーがロマンチックすぎて昔から愛される
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