Annaさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

Anna

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英雄の証明(2021年製作の映画)

3.7

様々な立場の人々の思惑によって生まれた名誉に慢心したが故の態度と欺瞞、それがさらに身を苦しめることになる。その有様に翻弄され、好転させようと抗いながらも、収まるところに収まってしまうという姿が滑稽だが>>続きを読む

キャロル(2015年製作の映画)

3.7

情緒的なシーン、景色を伴って揺れ動く感情が印象的

ターミナル(2004年製作の映画)

3.9

みんな何かを待っている。でも、ただ立ち止まってじっとしているわけじゃない。動けないなかでも工夫しながら行動しているからこそ、人の心に影響を与えることが出来る。そして、物事はちゃんと好転してくれるときが>>続きを読む

フォレスト・ガンプ/一期一会(1994年製作の映画)

4.0

人の人生に耳を傾けてみる。そうすることで自分の人生も広がって、たくさんの出会いにふと胸が熱くなる。人生は川よりも、風のようであることの方が個人的には好きだなあと。どこへでも飛んでいける可能性に満ちてい>>続きを読む

金の糸(2019年製作の映画)

3.5

エレネが暮らす古い集合住宅は、現在を生きる人々の存在によって、過去の記憶を繋ぎ止めている。
破損をありのままに受け入れ、そこに美しさを見出す金継ぎの特性が、過去に囚われた人々の痛みを紡ぎ、悲しみを孕み
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マイ・ニューヨーク・ダイアリー(2020年製作の映画)

3.8

本を読んでいる時、自分の感情と向き合っている時、それが内から外へと表出し生活の断片を繋いでくれている。
最後のジョアンナの希望に満ちた眼差しが、そのストーリーを見つめていた自分、その人生の文脈に続いて
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ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密(2022年製作の映画)

4.2

今日が時代の転換期だっ
グリンデルバルドとドイツの魔法大臣がプーチンに見えてしかたなかった

親密さ(2012年製作の映画)

4.0

違う世界に乗車していても、すれ違いざまに言葉を交わすことはできるし、愛を引きずり出さなくても、身体の中で起きたアクションを捉えて、それに応えることができる。言葉を届けないという選択、理解されようとする>>続きを読む

THE DEPTHS(2010年製作の映画)

4.2

錯綜する感情を捉え方がめちゃくちゃうまい。

PASSION(2008年製作の映画)

4.5

「他者」外部から加わる力によって「私」内部から湧き上がる力の表出。それは時には矛盾をはらみ、人間の滑稽さを浮き彫りにする。そんなアクションの連鎖。美しく愛おしいでも馬鹿馬鹿しい。
中学生の暴力に対する
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白いトリュフの宿る森(2020年製作の映画)

3.6

白トリフを巡る権力構造を捉えながら、そのなかで森の静寂とトリフの沈黙が保たられ、ただその魅力に翻弄されているだけの人間の滑稽さを浮き彫りにする。その姿は醜いというよりは、むしろどこか愛らしく、ハンター>>続きを読む

牛久(2021年製作の映画)

3.8

制圧と暴力による反発と苦痛、ただそれが循環されるだけ。
強制送還すること、収容すること、何の権利も与えず社会に放つこと、それは世界に対する無責任さ。
難民を受け入れる体制が出来ていないなら、それを世界
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アイム・ユア・マン 恋人はアンドロイド(2021年製作の映画)

3.8

アンドロイドとの生活、コミュニケーションは孤独な自分との対話でしかない。
そんなアルマの言葉は、人間同士の社会にそのまま放たられるようで苦しい。
人間の原動力は満たされることではない。
という答えを出
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偶然と想像(2021年製作の映画)

4.0

個人的に「もう一度」にぐっときてしまった。
すごく曖昧で、滲んで消えかかりそうな存在でも、ちゃんと自分の中にそれはいて、
ふとしたきっかけによって、他人を通してその輪郭がはっきりしてくる。
その過程で
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夢の涯てまでも ディレクターズカット 4K レストア版(1994年製作の映画)

4.1

東京画でヴェンダースは映像のもつ虚構性について触れていたが、まさにそのことについての超大作の映画という感じだった。

ボストン市庁舎(2020年製作の映画)

3.8

終始、様々な人たちの自分語りが続けられている感覚だった。
市政を治めるためには、断片的問題ではなく、そういう個々人のそこに至るまでの文脈を知るべきだし、それによって同じ事柄でもその解決策は変わってくる
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皮膚を売った男(2020年製作の映画)

4.0

アートの持つ社会的役割の可能性と危うさを行ったり来たりさせられるイメージ。最後は、科学技術の進歩への希望に落とし込みながら、自己が存在することに対する定義への示唆が残った感じ。
最後の「無視されること
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TENET テネット(2020年製作の映画)

4.0

未来の自分を羨ましいと感じた過去のキャット、ぐっときました。

街の中で変な動きしてる人みかけたら、、、ロマン的
この世界は、未来が作った過去で出来ている。それが現在で、その交わる地点がテネット

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ちょっと北朝鮮まで行ってくるけん。(2021年製作の映画)

3.6

「自己責任だ」なんて、他人が投げかけて良い言葉じゃない。でも人は自己を守るために、無関心であろうとする。それは否定されるべきことじゃない。だから、愛子さんが言った「会えた嬉しさは50パーセント」その残>>続きを読む

ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ(1999年製作の映画)

3.6

キューバの歴史的背景をちゃんと知っていれば、感慨深かっただろうなと。