ウェルテルさんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

俺たちに明日はない(1967年製作の映画)

3.3

蜂の巣にされるラストに現実を思い知らされるなあ、世界恐慌時代、特定の個人だけが得するなんて許されないんだよ

シン・ゴジラ(2016年製作の映画)

3.8

庵野の大好きな電車が今回は武器になってた、頭の中で描いてたんだろうな〜

フェイシズ(1968年製作の映画)

3.5

あれだけジョークを交わしていたのに急にシリアスになったりするから、そういった愉しげな会話も内面を疑いながら見る。何食わぬ顔とは真反対の見方。

こおろぎ(2006年製作の映画)

3.3

音楽のせいでシーン毎にえらい空気感変わる。食事シーンは爬虫類を思わせる食いっぷりで正直堪える。盲者ならではの匂い、光、音の感じ方を見た。窪んだあの眼に見つめられたら恐ろしいだろうな、見えてないのに。

サマーフィルムにのって(2020年製作の映画)

2.8

未来で巨匠になると分かってるならどんな選択をしようがなるようになるだろ

PASSION(2008年製作の映画)

3.7

幸せという目標に向けてお互いパッションをぶつけ合う。大豆田みたいな雑駁とした論争が面白かったな。みな自分の気持ちの核心をつけないし、つけてもらえないまま走り出しちゃうというかねえ。でもまあ、体が先に動>>続きを読む

何食わぬ顔(2003年製作の映画)

4.6

若き濱口が軽薄な役柄で出ていた。親密さに近い感覚で観れたので、正直もっかいしっかり観たいというのが本音。青春の瑞々しさと人間関係の嫌な感じがmixして、我が事として観てしまった。
言葉は想像力を運ぶ電
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アメリカの影(1959年製作の映画)

3.4

ハズバンズにもあった男同士の睦まじさがまた見れた。兄貴が黒人とわかった瞬間のあの目と嘲りを含んだ笑い方。即興ならではの演技だろうけど、あそこまでやってしまったら後の謝罪が嘘っぽいなあ。

不完全なふたり(2005年製作の映画)

3.8

別離でもあった扉の使い方!自ら閉めておいてそれでも何とか自分を理解してもらいたい思いが伝わってくる。定点置くとずっと見詰められる感じがしてヒリヒリする。彫像の効果も見えたなあ〜
duoでもあった諏訪監
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ヴェロニクと怠慢な生徒(1958年製作の映画)

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また脚、、、
あの歳でなぜ課題をやらなきゃいけないのか疑問に思えるだけ有望でしょうよ

クレールの膝(1970年製作の映画)

3.4

自分の性欲に起因する行動が相手の感情を慰める方に解釈された(というか勝手に自分でそう解釈してるだけ?)ことを哲学チックに語る男。「そこに膝があるから」的なニュアンス。

きょうのできごと a day on the planet(2003年製作の映画)

3.9

きょうはもうあしたなんだな〜と思いつつ、きょうに留めておきたい。その小さな感動の詰め合わせみたいな映画。
非日常を遠いところから眺めるという日常。いざ近づいてみると日常とあまり変わらないいつもの風景が
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コレクションする女(1967年製作の映画)

4.5

自分の事は決して嫌いになれない男のダサい匂いがぷんぷんする。十九歳の地図の主人公みたいな奴だ。無駄に理論めいていて(めいているだけで芯をついていない)、報われないと無に帰ろうとする感じとかクソ〜自分じ>>続きを読む

あ、春(1998年製作の映画)

3.0

佐藤浩市のわざとらしい表情、まじでハマんないんだよな。

合衆国最後の日(1977年製作の映画)

4.0

カット割が上下、左右に分かれたり4方向で魅せたりしてた。ドッペルゲンガーでもそうだったけど、臨場感がかなりあって良い!
大統領が命を惜しがったり、死ぬ間際に責務に目覚めたり、情緒豊かだったな。

アイネクライネナハトムジーク(2019年製作の映画)

2.5

大学2年の頃、授業中レジュメをわざと落として女の子に拾ってもらい、そこから友人関係に漕ぎ着けたことがありました。
偶然を装うことは出来てもホンモノの偶然というか運命みたいなものには勝てないよねえ〜

HOUSE ハウス(1977年製作の映画)

2.5

ホラーでもスリラーでもないな、こりゃあファンタジーだ。昔授業で見たゴシック映画の感じ。扉を開く音が誰かの悲鳴だったり赤ん坊の呻きだったり、変なこだわりあるなあ。

あのこは貴族(2021年製作の映画)

3.8

女同士が揉める構造をなんか期待して見ちゃってたのよね、本作はニケツしたり三輪車を押してやったりしながら協力する話。
なぜか残り続けるマグについての感覚の差とか、そこ気付くかーというところで表現してた。
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レイクサイド マーダーケース(2004年製作の映画)

3.9

評価低いみたいだけど面白かったな。
撲殺の音感とか娘の終始不安を煽る表情とか凄くよい。やけに落ち着き払った柄本明と短気な役所広司。

EM/エンバーミング(1999年製作の映画)

2.9

高島礼子が出てるとカサス感凄いな、眉がぴくぴく動くのあれどう撮影したんだろ、そこだけ記憶に残った。

ノマドランド(2020年製作の映画)

3.2

亡くした人を探す精神の旅。1分1秒を惜しまずモノが流れるAmazonの工場とその対局をいくゆらりとした放浪の時間。

沈黙ーサイレンスー(2015年製作の映画)

3.8

神の沈黙がテーマ。
水責めの拷問のシーンとかどうやって撮ったんだろうな、塚本晋也が悶絶してた。下手したら死ぬだろうに。
命を賭してでも守りたい教え。救いがあると思えばその一瞬以外は苦ではないのかもしれ
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ウルフ・オブ・ウォールストリート(2013年製作の映画)

3.5

なんの罪悪感もなしにここまで突っ切って貰えると最高に面白い。こっちまで中毒者になったみたいだ。

何者(2016年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

就職浪人が発覚するタイミングが凄く良かったな。割とキーになるシーンでハッとしたかも。一番話を聞きたいやつが名無しなのは桐島と同じなのね。
相変わらず理解しやすいキャラ設定と流れ。就活生はどのキャラの要
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青春の殺人者(1976年製作の映画)

3.1

ダメ〜やめて〜待って〜の応酬。ひたすらわざとらしいや、、、

太陽を盗んだ男(1979年製作の映画)

3.8

原爆をつくることに成功したものの、欲しいものが特にない。ナイター中継を続けて欲しいなんてのは細やかな欲求。ノーベルもダイナマイトつくった時こんな気持ちだったのかな?
70年台当時の新宿や渋谷、銀座の雰
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グッバイ、レーニン!(2003年製作の映画)

3.3

嘘を最後まで通し続ける一貫性がよかったな、たとえバレてしまったとしてもその行為自体が嬉しいというか、皆の選択を受け入れられやすくなる。
ていうかたぶんバレてる。嘘を吐き続ける息子を優しく見守る母の映画
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ファニーゲーム(1997年製作の映画)

3.0

デブちゃんの小綺麗な服装と整った髪、表情まで全てが嫌らしい。いるだけで腹の立つ男を演じ切れるのもまあ凄いと思った。
1台逃した先の車が男共の車なんて運の悪いこと、、、期待させて裏切る感じが気分悪いねえ
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ピアニスト(2001年製作の映画)

3.9

ピアノの才能が確固たるものとして存在する分、性の部分で受け入れて貰えない悲しみだったり、こんな自分を生み出した母親への憎しみは大きなものだろう。ラストの自分の胸を刺すシーンは鳥肌立つな。あの表情が全て>>続きを読む

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

3.1

君の名前で僕を呼ぶ。君は僕で僕は君というゲイ同士の親密さを表現。
アプリコットの果汁が生々しいけど、確定演出感があって冷めちゃったかなあ。
最後の長回し、少し微笑みがあったり、2人の歴史を振り返ってる
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親密さ(2012年製作の映画)

4.6

親密ってどういう意味だろうな。基本的には自分ではない他者同士について話す使う言葉。
一番仲の良い男友達と恋仲にある人間との違いが分からない。情報としてでしか人を見ていないこと。今水をかけた後で何が変わ
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家族ゲーム(1983年製作の映画)

4.2

家族4人、別に喧嘩してる訳でもないし反抗している訳でもないのに何かうまくいってない。けど、大抵がそんな家族な気がするな。何か重大なことを隠してる。
鬱憤をためてためてためて最後の食事シーンで大爆発。全
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キッチン(1989年製作の映画)

3.7

愛について終始見える形で語らない話。それなのにしっかり2人は結びついたと分からせるのが凄い。
両親の若い頃の写真を見たことがあるけれど、母親はああいうオカッパだったし父親はああいう大きめのスーツを着て
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DRILL AND MESSY(2016年製作の映画)

3.2

性癖が芸術として成立するか、という命題。友人に問われ、美しいと思って欲しいと言ったということは、やはりどこか作品を通して自分自身を受け入れて欲しいという気持ちがあるんだろうな。
イタセクスアリスで全て
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シング・ストリート 未来へのうた(2016年製作の映画)

2.8

キャラも内容も曲も全く響いてこなかったけど、あの頃好きだった女が舞台上でベースを演奏していたのを急に思い出した。

Groovy(2017年製作の映画)

4.2

以外、見ながら書いたメモ📝

・自殺者を音楽で救う、考えさせる、我に戻させる、音楽はきっかけ
・味のしなさそうなパスタ
・幻聴が聞こえる、ピンと伸びたゴムを弾きたい気持ちを我慢したまま撫でる映像が浮か
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